二度目の人生ゆったりと⁇

minmi

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扱いが……

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 「今日は私が見張りをするのでみんなは休んで下さい」

 「「「「ダメだ」」」」

 今日は色々あり疲れただろうと夜の見張りを縁がかって出たのだが、何故か即座に反対されてしまう。
 これまでは縁が何か言う前にジークたちが率先して見張りをしてくれていたのだが、ならば今回は自分だろうと思ったのに何故だろう?

 「縁は休んでろ。俺たちがーー」

 「でも今日はたくさん歩いて疲れたでしょ?それに子どもたちを抱えてここまで来るのも大変だったでしょうし。私ははっきり言って料理以外何もしてないですから私がやりますよ」

 縁のことを気にかけ心配してくれるのは有り難いが、自身も男であり彼らの足を引っ張りたいわけではない。
 ここまで彼らが頑張ってくれたのだから縁だって彼らにそれを返したい。

 「今日は休んで下さい。身体も心も疲れた時にはゆっくり休むのが一番です」

 原因である自分が言えたことではないかもしれないが、縁と子どもたちを探すために心身共に疲れ切っているだろう彼らが縁も心配なのだ。

 「ほら愛依も真ももう目が閉じちゃってます」

 ジークの両隣りに座っていた2人だが泣き疲れ、腹も満たされたことにより頭がふらふらしてしまっているのをカイとスノーが何とか支えていた。

 「繋とアズはセインパパをお願いしますね。2人がいなくなってパパはずっと寂しかったみたいですから」

 大切な娘とならばセインもちゃんと寝てくれることだろう。

 「翔はパパとおじちゃんとね」

 もう完全に目を閉じてしまっている翔は2人に任せる。

 「アレンはーー」

 「俺も縁と一緒に起きてる」

 玲をお願いしますと言い切る前に断られてしまう。
 
 「一晩ぐらい大丈夫ですよ。ここまではみんなに任せっきりでしたけど見た感じ私でも対処出来そうな相手ばかりでしたしーー」

 戦闘は率先して前に出てくれるアレンたちに任せていたが、戦う姿を見ていた感じでは縁にも問題なく倒せる敵ばかりであった。
 
 「安心して下さい。エルもいます」

 「早速道連れなんだ。まぁいいけど」

 勝手に決めてしまったのは申し訳なかったが、嫌がることなく引き受けてくれるエルに感謝する。

 「ならまぁ……仕方ないか」

 「言っておいて何ですけどなんでエルならよくて私だけだとダメなーー」

 「何かあったらすぐ知らせろよ」

 「りょうかーい」

 手を振り寝にいくアレンたち。

 「私への扱いがひどい……」

 あれほどダメだと言いながらエルがいると言った途端これである。………ひどい。
 
 「エルに比べて私の信頼度の低さ………」

 そんなに自分は頼りないのだろうか?確かに皆の前で魔法を使い戦うことはほとんどしてこなかったが、そこまで信じてもらえていないなんてと落ち込む。

 「信頼してないわけじゃないでしょ。というかあれは心配してんだよ」

 「私が寝てしまうかもと?」

 流石に数日ともなれば辛くはあるが、一晩寝ないぐらいで倒れも体調を崩しもしないし皆の安全のことを考えれば寝落ちするなんてことするつもりもない。

 「じゃなくて少しでも危ないことしてほしくないんだよ。まぁちゃんと寝てほしいってのもあるだろうけど」

 「バカですねぇ」

 「バカって……」

 心配してくれるのは有り難いが自分たちは家族であり、番であり、半身なのだ。
 お互い支え、支えてもらい、甘え、甘えてもらい分かち合ってこそ半身と言えると縁は思う。
 甘え、甘やかしてもらうばかりが全てではない。

 「アレンやエルたちが私を大切に思ってくれているのは知っていますし分かってますが、私だってみんなが大切なんですよ。危ないことをするなら勿論心配しますし、疲れているならちゃんと休んでほしい。お互い様なんです。エルが傷付く姿を見るくらいなら私が傷付く方がましです」

 「それはダメ。ヤダ。絶対やらないで」

 即座に首を振るエルに微笑む。
 
 「一緒なんですよ。だからこそ私にも頼ってほしい。甘えてほしい。私にもみんなを支えさせてほしいんです」

 皆に比べ自分がどれだけ非力か自覚はしている。
 獣人であるジークたちが、魔族であるエルたちが、竜族であるルーたちがどれだけ自分より力を持ち優れているのか分かっている。
 縁が彼らにしてやれることは少ない。
 でもだからこそ自分に出来ることがあれば何でもしてあげたい。

 「いつも助けてくれてありがとうエル。大好きですよ」

 「…………それズルくない?…………………………オレも、その…大好きだよ」

 一方的に甘えるのは縁の性格的にも、家族として想ってくれている彼らにもしたくなかった。

 「ならばここは其方らに任せ我も休もう」

 リルも今日はとても頑張ってくれた。

 「いいですよ。ただ少し肌寒いので抱っこしててもいいですか?」

 休むと言いながらもやはり心配してか縁の足下に横になろうとしていたリルに手を伸ばせば嫌がることなく膝に乗ってくれた。
 言葉がなくとも彼が縁の言葉を理解し任せようとしてくれたことが何より嬉しい。

 「お休みなさいリル」

 お気に入りのふわふわな毛並みをそっと撫でれば静かに閉じた瞳に微笑むのだった。
 

 
 



 
 

 

 
 
 
 

 


 
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