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episode2 毎日診察が必要です
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「はあ、蒼……ッ」
自分の部屋の、ベッドの上で、一人。
「だ、だめ、そこっ、んっ」
目を瞑って、無機質な物体を、蒼のそれだと思って、抜き差しを繰り返していた。
日中ずっと我慢してたし、それに蒼の声が想像しやすいから、蒼と再会する前に一人でやっていたときより、めちゃくちゃ気持ち良かった。
「っ、はあ……」
あ、もう少し――。
そう思ったその時、ベッドの上にあったスマホが急に鳴った。
思わず、後ろのものを引き抜いた。
えっ、誰?! お父さん?! それとも仕事先……?!
慌てて手に取って確認すると、発信先は蒼のラインからだった。
何事だと思いながら、通話ボタンを押した。
「も、もしもし?」
『蒼です』
「知ってるよ」
自己紹介に、思わず笑って、仰向けに寝る。
「どうしたの?」
『んー……元気なかったから、大丈夫かなって』
「大丈夫だよ、心配性だなあ」
『今、何してるの?』
ナニしてた。……とは流石に言えず、嘘をつく。
「え……っと、普通に、なんかだらだらしてた」
『そっか』
「蒼は?」
『ご飯どうしようかなーって考えてたとこ』
けど、こうやって話してると、だんだん、ムラムラしてきて。
我慢できなくなって、さっきのディルドを、自分の中にもう一度挿れた。
「あーね。……蒼は、自分で作ったりするの?」
『たまに作るよ。パスタとか簡単なやつ。あとは……』
その声を聞きながら、マイクをオフにした。
「はあ、あっ」
こっちの声が聞こえてないことをいいことに、喘いで、ズプズプと抜き差しを繰り返す。
やばい、蒼がほんとにシてくれてるみたい。
気持ちいい。ああ、もう、イきそう。
「あ、あおい、っ」
『……やっぱさ、無理させてる?』
予想外の台詞が聞こえて、オナるのをやめて、マイクをオンにした。
「え? 何が?」
『宙に無理させてるなら、その……恋人っていう関係じゃなくてもいいと思うんだ。前みたいに、自由な感じで交流できれば……』
えっ、待って、どこをどう勘違いしてるの……?!
「ち、違うよ、無理してない! オレは蒼のことが好きだよ。付き合えて嬉しいし、一緒にいたいって思うし」
『え? なら何で今日は……』
ああもう、めんどくさい。ていうか続きシたいんだけど。
「今日は、家帰りたかっただけ。あんまり気にしないでよ、ッん……」
ベッドにスマホを置いて喋りながら、体制を変えたとき。
中に入れたままのそれが、イイとこに当たって、思わず声が漏れた。
……あ、やば、今の声、聞こえたかも。
蒼は少し間を開けた後、こう言った。
『三掛ける六は?』
「え?」
『三掛ける六』
「え、えー、あー、えっと……」
さんかけるろく。さんかけるろく。なんだっけ、待って、ていうか何でそんなこと聞くんだ?
そう考えていたら、蒼は次にこう聞いた。
『あのさ、今もしかしてオナってる?』
「………………」
バレた。
けど、言い訳も考える間もなく、蒼は静かに聞いた。
『道具、使ってるの?』
蒼は普段は会話をするとき、感情表現豊かに話す。
けど、セックスするときだけは、静かに喋る。
その電話越しの静かな声に、ゾクゾクして、堪らなくなった。
「つ、使ってる」
『気持ちいい?』
「……ん、うん」
もう、だめだ。後ろのディルドに、手を伸ばした。
「っ、あ、あおい、もっと喋って」
『俺の声で抜いてるの?』
「声、っていうか、蒼で、想像してて……っ」
微かに、蒼のつばを飲む音がした。
『んー、じゃあ……宙』
蒼は、低い声で静かに言った。
『それ、一番奥まで挿れて』
言われたとおり、一番奥まで挿れた。
「あッ! あ、はあッ、苦し、いっ」
『それ、どんくらいのサイズ?』
「あおいのと、おんなじくらい、ッ」
『出し入れしていい?』
「うん、ッ……あ、……も、イきそ、」
蒼は静かに、けれど少し嬉しそうな声で、言った。
『イっていいよ』
「っ、んっ、はあッ……! ……」
ティッシュに精液を吐き出した。
「………………」
慌てて、通話を切った。
「……あああああ!!」
も、もうだめだ。いつも蒼のこと考えながら一人でシてるのバレたじゃん……!
また着信がかかってきた。
蒼からだ。
問答無用で拒否する。
……また着信がかかってきた。
蒼からだ。
問答無用で拒否する。
それを五回くらい繰り返したけど、流石に六回目で観念して、出た。
『なんで拒否るんだよ、泣くぞ』
「だ、だって……」
『お前の家どこ?』
「え?」
意味不明な質問に聞き返すと、蒼は言った。
『公園の近くって言ってたよな? 公園着いたから、多分近くまで来てるんだけど』
自分の部屋の、ベッドの上で、一人。
「だ、だめ、そこっ、んっ」
目を瞑って、無機質な物体を、蒼のそれだと思って、抜き差しを繰り返していた。
日中ずっと我慢してたし、それに蒼の声が想像しやすいから、蒼と再会する前に一人でやっていたときより、めちゃくちゃ気持ち良かった。
「っ、はあ……」
あ、もう少し――。
そう思ったその時、ベッドの上にあったスマホが急に鳴った。
思わず、後ろのものを引き抜いた。
えっ、誰?! お父さん?! それとも仕事先……?!
慌てて手に取って確認すると、発信先は蒼のラインからだった。
何事だと思いながら、通話ボタンを押した。
「も、もしもし?」
『蒼です』
「知ってるよ」
自己紹介に、思わず笑って、仰向けに寝る。
「どうしたの?」
『んー……元気なかったから、大丈夫かなって』
「大丈夫だよ、心配性だなあ」
『今、何してるの?』
ナニしてた。……とは流石に言えず、嘘をつく。
「え……っと、普通に、なんかだらだらしてた」
『そっか』
「蒼は?」
『ご飯どうしようかなーって考えてたとこ』
けど、こうやって話してると、だんだん、ムラムラしてきて。
我慢できなくなって、さっきのディルドを、自分の中にもう一度挿れた。
「あーね。……蒼は、自分で作ったりするの?」
『たまに作るよ。パスタとか簡単なやつ。あとは……』
その声を聞きながら、マイクをオフにした。
「はあ、あっ」
こっちの声が聞こえてないことをいいことに、喘いで、ズプズプと抜き差しを繰り返す。
やばい、蒼がほんとにシてくれてるみたい。
気持ちいい。ああ、もう、イきそう。
「あ、あおい、っ」
『……やっぱさ、無理させてる?』
予想外の台詞が聞こえて、オナるのをやめて、マイクをオンにした。
「え? 何が?」
『宙に無理させてるなら、その……恋人っていう関係じゃなくてもいいと思うんだ。前みたいに、自由な感じで交流できれば……』
えっ、待って、どこをどう勘違いしてるの……?!
「ち、違うよ、無理してない! オレは蒼のことが好きだよ。付き合えて嬉しいし、一緒にいたいって思うし」
『え? なら何で今日は……』
ああもう、めんどくさい。ていうか続きシたいんだけど。
「今日は、家帰りたかっただけ。あんまり気にしないでよ、ッん……」
ベッドにスマホを置いて喋りながら、体制を変えたとき。
中に入れたままのそれが、イイとこに当たって、思わず声が漏れた。
……あ、やば、今の声、聞こえたかも。
蒼は少し間を開けた後、こう言った。
『三掛ける六は?』
「え?」
『三掛ける六』
「え、えー、あー、えっと……」
さんかけるろく。さんかけるろく。なんだっけ、待って、ていうか何でそんなこと聞くんだ?
そう考えていたら、蒼は次にこう聞いた。
『あのさ、今もしかしてオナってる?』
「………………」
バレた。
けど、言い訳も考える間もなく、蒼は静かに聞いた。
『道具、使ってるの?』
蒼は普段は会話をするとき、感情表現豊かに話す。
けど、セックスするときだけは、静かに喋る。
その電話越しの静かな声に、ゾクゾクして、堪らなくなった。
「つ、使ってる」
『気持ちいい?』
「……ん、うん」
もう、だめだ。後ろのディルドに、手を伸ばした。
「っ、あ、あおい、もっと喋って」
『俺の声で抜いてるの?』
「声、っていうか、蒼で、想像してて……っ」
微かに、蒼のつばを飲む音がした。
『んー、じゃあ……宙』
蒼は、低い声で静かに言った。
『それ、一番奥まで挿れて』
言われたとおり、一番奥まで挿れた。
「あッ! あ、はあッ、苦し、いっ」
『それ、どんくらいのサイズ?』
「あおいのと、おんなじくらい、ッ」
『出し入れしていい?』
「うん、ッ……あ、……も、イきそ、」
蒼は静かに、けれど少し嬉しそうな声で、言った。
『イっていいよ』
「っ、んっ、はあッ……! ……」
ティッシュに精液を吐き出した。
「………………」
慌てて、通話を切った。
「……あああああ!!」
も、もうだめだ。いつも蒼のこと考えながら一人でシてるのバレたじゃん……!
また着信がかかってきた。
蒼からだ。
問答無用で拒否する。
……また着信がかかってきた。
蒼からだ。
問答無用で拒否する。
それを五回くらい繰り返したけど、流石に六回目で観念して、出た。
『なんで拒否るんだよ、泣くぞ』
「だ、だって……」
『お前の家どこ?』
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意味不明な質問に聞き返すと、蒼は言った。
『公園の近くって言ってたよな? 公園着いたから、多分近くまで来てるんだけど』
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