気づいたら日本まるごとゲーム世界でした!?

黒鳥カラス

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第1章_ベースとギルドと大阪と

関西統一と、新たな始まり

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 梅田スカイビル前の広場。
 砕け散った支配核の残骸がまだ淡く光を放ち、風に舞っていた。

 南条剛は血を流しながらも立っていたが、もう指揮棒を振る力はなかった。
 彼は最後に俺を見て、低い声で言った。

「……君の低音……支配を超える……か。
 面白い……未来を託すのも悪くない」

 そう言い残し、部下に抱えられて退いていった。
 ――梅田ギルドの長き支配は、こうして幕を下ろした。



【システム通知】
【第一部クリア:関西統一】
報酬:経験値+大/士気上昇
新クエスト:『関西を守れ』



「……勝った、んだよな」智樹が剣を下ろして深く息を吐く。
「もう、支配のリズムは消えてる」雅も頷く。
 俺はサニーを抱え直し、床にぺたりと座り込んだ。

「……はぁ、胃に穴開くか思たわ。カレー三杯分は消耗した」
「胃袋基準かよ!」智樹が即ツッコミを入れる。
「でも、勝利を祝うならカレー食べ放題でしょ?」雅が笑う。
「賛成!」俺は即答した。



 数日後。
 難波と梅田のギルドが正式に統合され、堂島龍臣が高らかに宣言した。

「これにて、関西は統一や!」

 歓声が広がり、ギルドホールは祭りのような熱気に包まれる。
 仲間たちは肩を組み、笑い合っていた。
 俺もつい笑みがこぼれた。

「……なあ智樹」
「なんだ」
「統一ってことは、今から俺らの天下やろ?」
「いや、まだ奈良も京都もあるだろ」
「細かいことはええやん。まずはカレーで乾杯や!」
「お前の脳内、半分カレーでできてるんじゃ……」

 智樹の呆れ声に、雅の笑い声が重なる。

 ――こうして俺たちは新たな一歩を踏み出した。
 次にどんな戦いが待っているかはわからない。
 けれど、この仲間とならきっと乗り越えられる。
 
(第1部 完)
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