33 / 34
33.蜂が恐いか鍼灸が恐いか
しおりを挟む======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。
板東啓吾・・・辻鍼灸治療院の常連。
早乙女優・・・辻鍼灸治療院の常連。
花菱綾人・・・南部興信所所員。
横山鞭撻・・・南部興信所所員。
=====================================
私の名前は辻友紀乃。
辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。
旦那は「腹上死」した。嘘。
本当は、がんだった。
膵臓がん、って奴だ。
私は、鍼灸師で柔道整復師だ。
お馴染みさんは、これでも多い方だ。
今日も、「お馴染みさん」の話。
最近、お馴染みさんになった、板東。
大きな体のくせに、気が小さい。
板東の治療は、普通の針。
昔、鞭打ち症になって以来、鍼灸の世話になっていると言う。
引っ越してきて、ウチの常連になった。
治療が終って板東が帰って、次の患者を迎えていると電話がかかってきた。
「せ、先生。助けて下さい。」
外に出ると、自転車の近くで板東が奮えている。
「どうした?」
震えながら、自転車の荷台を指さす板東。
蜂か。
「待ってなさい。」
私は、とって返して、蜂用の殺虫剤スプレーを持ってきた。これは、薬局お勧めの強力なスプレーだ。バズーカ砲みたいに発射することも出来る。
そこに、通りがかった、花ヤンこと花菱さんと、横ヤンこと横山さんがいた。
私は、迷わずスプレーをかけた。
花ヤンが、クルマから出して来た団扇でパタパタやると、蜂は側溝に落ちた。
「みなしごハッチやな。」と横ヤンが言い、この辺に木や花が無いから、この人の自転車でサイクリングしてきたんやな。2人乗りではない、な。」と言った。
2人の会話は、まるで漫才師だ。
私は、また引き返して、ウェットティッシュとタオルを持って来て拭いてやった。
板東は、花ヤン横ヤン、そして、私にペコペコ頭を下げ、帰った。
部屋に帰ると、早乙女がブラジャーを外しながら、言った。
別に、私といかがわしい行為をする準備ではない。
ブラジャーがきついのだ。
早乙女は、私よりも尚、豊満な胸だ。男遍歴も・・・おっと、これは個人情報。
「先生、事件ですか?」
治療用浴衣を着ながら、早乙女が尋ねるので、あらましを話した。
「さあ、蜂の針がええか?馬の針がええか?」
「どっちもキツいけど、先生の毒舌ほどやないわ。」
「こらまた失礼しました。」
―完―
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
遊び人の侯爵嫡男がお茶会で婚約者に言われた意外なひと言
夢見楽土
恋愛
侯爵嫡男のエドワードは、何かと悪ぶる遊び人。勢いで、今後も女遊びをする旨を婚約者に言ってしまいます。それに対する婚約者の反応は意外なもので……
短く拙いお話ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
このお話は小説家になろう様にも掲載しています。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる