大文字伝子が行く

クライングフリーマン

文字の大きさ
109 / 356

109.『総理。誘拐されてください。』

しおりを挟む
 ========== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 ================
 大文字伝子・・・主人公。翻訳家。DDリーダー。EITOではアンバサダーまたは行動隊長と呼ばれている。。
 大文字(高遠)学・・・伝子の、大学翻訳部の3年後輩。伝子の婿養子。小説家。EITOのアナザー・インテリジェンスと呼ばれている。
 斉藤理事官・・・EITO創設者で、司令官。
 一ノ瀬(橘)なぎさ一等陸佐・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。
 久保田(渡辺)あつこ警視・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。
 愛宕(白藤)みちる警部補・・・ある事件をきっかけにEITOに参加。伝子を「おねえさま」と呼んでいる。
 愛宕寛治・・・伝子の中学の書道部の後輩。丸髷警察署の生活安全課刑事。みちるの夫。
 草薙あきら・・・警察庁情報課からのEITO出向。民間登用。ホワイトハッカー。
 渡伸也一曹・・・陸自からのEITO出向。
 青山たかし警部補・・・元丸髷署生活安全課所属。退職した後、EITO採用。
 増田はるか3等海尉・・・海自からのEITO出向。
 金森和子1等空曹・・・空自からのEITO出向。
 早乙女愛警部補・・・警視庁白バイ隊からのEITO出向。
 大町恵美子1等陸曹・・・陸自からのEITO出向。
 田坂ちえみ1等陸曹・・・陸自からのEITO出向。
 馬越友理奈2等空曹・・・空自からのEITO出向。
 安藤詩3等海曹・・・海自からのEITO出向。
 浜田なお3等空曹・・・空自からのEITO出向。
 日向さやか1等陸佐・・・陸自からのEITO出向。
 飯星満里奈・・・元陸自看護官。
 稲森花純1等海曹・・・海自からの出向。
 新町あかり巡査・・・みちるの後輩。丸髷署からのEITO出向。
 結城たまき警部・・・警視庁捜査一課からのEITO出向。
 副島はるか・・・伝子の小学校の書道部の先輩。EITO準隊員。
 江南(えなみ)美由紀警部補・・・警視庁警察犬チーム班長。
 工藤由香・・・早乙女の後継の白バイ隊隊長。
 高峰圭二・・・元警視庁刑事。今は警備員をしている。高峰くるみの夫。みちるの義兄。
 夏目房之助・・・市場リサーチの会社を経営。実は、EITO準隊員。
 遠山組組長・・・反社である遠山組だが、ある事件をきっかけに窪内組同様、EITOに協力をするようになる。
 柴田管理官・・・警視庁警視正。久保田管理官同様、犯人との交渉をする時に前線に出動する。
 橋爪警部補・・・元島之内署の警部補。後に、丸髷署に転勤。
 市橋総理・・・志田総理を引き継いだ、現職総理。
 麻生嶋副総理・・・市橋総理の指名した、阿倍野副総理時代からの副総理。内閣議員の中で唯一の市橋総理の理解者。
 井関五郎・・・鑑識の井関の息子。EITOの爆発物処理担当。オスプレイ、ホバーバイクも担当する。

 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
 ==エマージェンシーガールズとは、女性だけのEITO本部の精鋭部隊である。==

 午前11時。総理官邸。
「総理。誘拐されてください。」と伝子は総理に言った。
「どういうこと?大文字さん。」「奴らが次に狙うのは総理です。以前の誘拐失敗は学習していません。誘拐する前に失踪するのです。」
 正午。伝子のマンション。
 高遠がテレビのニュースを観ている。
「昨夜から続いていた豪雨に加えて、水道管破裂の事故がありました。総理の乗った公用車は迂回した道を走っていましたが、高速でスリップ事故を起こし、転落しました。公用車は崖から落ちて濁流に呑まれ、流されたと目撃者が証言しています。」
 午後3時。伝子のマンション。
 高遠は、またテレビのニュースを観ていた。
「下流で総理の乗っていた公用車が見つかり、懸命な救助作業を続けていますが、公用車の中には人がおらず、総理と運転手は脱出した形跡があるとのことです。しかし、2人の行方は未だ不明です。」
 午後7時。伝子のマンション。
 高遠はテレビのニュースを観ていた。
「臨時ニュースです。市橋総理が誘拐されました。総理官邸から総理私邸へ向かう途中、豪雨の為事故に遭い、行方の捜索が続けられていましたが、犯人からの犯行声明がありました。川から脱出した、総理と運転手は誘拐された模様です。まだ犯人からの要求はありません。」
「うまく行ったね、伝子。」と、高遠は呟いた。
 EITO用のPCが起動し、理事官がディスプレイに映った。
「高遠君。犯人、いや、テラーサンタから電話は?」と理事官は尋ねた。
「ありません。夜明けまで連絡して来ない場合は、次のフェーズに移ったと判断していいと思います。」
「そうか。30分後に、麻生嶋副総理が記者会見で総理の代行を発表する。一旦終了する。」高遠は、別のアプリを起動して、EITO秘密基地を呼び出した。
 EITO秘密基地。
 伝子は、画面に高遠の姿を確認した。
「伝子。総理は?」「ああ、ここにいる。運転手役の夏目さんもな。」
 伝子の隣の総理が言った。「随分、大胆ね。警察も自衛隊も動かして、大した夫婦だわ。」
「恐れ入ります。夏目さん、病院は見つかりましたか?」高遠の問いに、夏目は「高遠さん、確証はあるんですか?ボイスチェンジャーで女性であることは判明していますが・・・。」と逆に質問してきた。
「確証はありません。でも、無駄にはならないと思っています。」
 午前6時。防衛省。正門。雨はもう止んでいた。
 武装集団がやって来た。皆、腹にダイナマイトを巻いている。
 集団がトラックで門から入ろうとしたところ、トラックのタイヤがバーストした。集団は次々と降りて来て、強行突破しようとした。そこに、消火弾が落ちて来た。
 この消火弾は、MAITOが開発したものを大砲で撃てるように改造したものだった。
 MAITOとは、陸自が主に消火活動の為に結成された精鋭部隊のことである。
 裏門でも同じことが起こっていた。集団のダイナマイトは使用不能になり、あっという間に集団は殲滅させられた。
 午前6時。警察庁。正門。
 ショベルカーを先頭に、大型バスが数台突っ込んできた。
 しかし、門に入る途中で、ショベルカーはなぎ倒された。当然、バスはストップした。
 クレーン車がなぎ倒したのだ。運転していた、エマージェンシーガールズ姿のなぎさが出てきて言った。
「甘い!!」
 消防車が到着した。サイレンは鳴っていなかった。同乗していた、エマージェンシーガールズ姿のあつこが消防隊長に言った。「お願いします。」
 大型バスから降りてきた集団に向かって、消防士達はホースを向け、水流を浴びせかけた。ダイナマイトを腹に巻いた集団がずぶ濡れになるのを確認して、エマージェンシーガールズ達はバトルスティックで立ち向かった。
 バトルスティックとは、EITOが開発した、軽量の60センチの棒で、先端には、しびれ薬が仕込んでいる。
 午前6時。東京都庁。正門。
 選挙の街宣カーが10台、まっすぐ向かって来た。集団は腹にダイナマイトを巻き、車のルーフ上で機関銃を構えていた。
 門に強行突破しようした街宣車の図上に黒い影が現れた。3台の米軍のオスプレイから、MAITOが開発した消火弾が落とされた。
 ずぶ濡れになって、地上に降り立った男達を、機動隊が取り囲んだ。
 エマージェンシーガールズ姿のあつこは言った。「お疲れ様。」
 午前6時。東京国際空港。
 税関では、拳銃を密輸しようとする一団が空港警察に捕まった。
 午前6時。晴海埠頭。
 船から降り立った男達が周辺を探していた。
「お前らの相手は来ないぜ!」と遠山組組長は言った。
 散水車が到着した。金森と大町が散水車から、降り立ったマフィアに放水を始めた。
 男達の荷物は水浸しになった。運転席から降りた伝子と金森はブーメランを、大町はシューターを投げてマフィアと闘った。シューターとは、EITOが開発した、うろこ形の手裏剣で、バトルスティック同様、先端に痺れ薬が塗ってある。
 遠山組は、エマージェンシーガールズにバットで加勢した。
 暫く闘っている内、「日本側」は有利になった。
「エマージェンシーガールズ!後は任せて、次に行ってくれ!」と遠山は叫んだ。
 伝子は、長波ホイッスルを吹いた。長波ホイッスルとは、EITOが開発した緊急連絡用の笛で、犬笛のように、通常の人間の耳には聞こえない。
 すぐにオスプレイがやって来て、着地した。伝子は遠山に右手で挨拶すると、金森と大町と共にオスプレイに搭乗、空に消えた。
 午前7時。東京スカイツリー。
「おはようございます!爆弾仕掛けるのにも苦労があるんですねえ。」
 みちるとあかりは、五人組の男たちに急襲し、手錠をかけた。
 午前7時。東京駅。忘れ物預かり所。
 届けた荷物を尻目に去っていく男に結城が声をかけた。
「忘れ物ですよー。」男は逃げ出そうとしたが、待ち構えていた早乙女に巴投げを食らった。
「爆発物処理班を呼んでください。」と結城は言った。
 午前8時。国会議事堂。
 ランボルギーニが突っ込んで来た。
 工藤達白バイ隊が、真正面から向かった。工藤は拳銃でタイヤを撃ち、ランボルギーニはガードレールにぶつかった。
 午前8時。テレビ1。
 キャンピングカーが正面玄関に駐まった。
 ぞろぞろと武装した男達が下りて来た。
 江南率いる警察犬隊が側面から、男達に襲いかかった。
 ジープで到着した、エマージェンシーガールズ姿の伝子となぎさが、次々と男達に向かって行った。
 伝子は五節棍を使い、なぎさが三節棍を使い、対峙した。
 午前8時。テレビ2。
 リュックを担いでテレビ局に入ろうとする5人の男を警備員が押しとどめた。
「身分証は?」「これだよ!」と警備員に襲いかかろうとしたが、簡単に手を捻られてしまった。警備員は高峰元刑事だった。高峰は、リュックを男から剥がした。
「俺達は・・・。」と言いかける男の顔にパンチを打ち、愛宕はリュックを男から剥がした。
 3人目は、橋爪警部補だった。やはり、大外刈りで男を投げた後、リュックを剥がした。
 4人目と5人目が逃走しようとしたが、ブーメランとシューターが飛んできて、足止めした。
 あつこ、増田、浜田がやって来た。
「やはり爆発物です。時限装置があります。」とあつこが言った。
「浜田。本部に連絡。増田さんは井関さんを呼んで!」と怒鳴った。
 増田はイヤリングを捻って、言った。「井関さん、出番です。」
 エマージェンシーガールズのイヤリングは、半一方通行の通信装置が組み込まれている。ウォーキートーキーと同じ原理だ。
 高峰は警備会社に連絡をした。
 間もなく、ホバーバイクに乗った井関が現れた。井関は3つのテレビ局の中間地点で待機していた。井関はあつこを手伝って、爆発物の解体を手伝い始めた。
「増田さんと浜田は、そのホバーバイクで次の現場に急いで!」と、あつこは叫んだ。
 頷いた増田は浜田と走って行き、ホバーバイクに乗って、出発した。
 ホバーバイクとは、民間開発の『宙に浮くバイク』をEITO用に改造したバイクである。
 午前8時半。テレビ3。
 ホバーバイクで到着した増田は、日向、稲森と合流した。
「一足遅かった。人質を取られたわ。」増田が日向の指さす方向を見上げると、玄関の屋根の上に設けられたバルコニーに、局員2人を人質に取った男2人がいた。拳銃を突きつけている。
「今、救援が向かっているそうです。」と、日向が言うと、「分かったわ。日向さん達は先に人質の裏側に回って。」と増田が日向に指示した。
 交渉をしていた柴田管理官に増田は、「前線を下がらせてください。」と言った。
 作戦を察した柴田管理官は、機動隊を下がらせた。
 やがて、馬に乗ったエマージェンシーガールズ姿の女性が3人現れた。
 1人は待機し、2人は、バルコニーの犯人に『流鏑馬』の要領で、矢を放った。
 男達がしゃがんで、拳銃を落とした。
 バルコニーの陰から、日向と稲森が男達の肩を外した。
 日向の合図に、「柴田さん、逮捕に向かってください。」と増田は言った。
「了解しました。」と、柴田が言い、局内に突入したとき、近くのビルで人が倒れた。
 エマージェンシーガールズ姿の副島が矢を放ち、ボウガンで狙っていた男は頽れた。
 午前9時半。こうして、高遠の描いた作戦通りに各拠点を襲った犯人達は逮捕された。だが、高遠も計算出来なかったことが起こっていた。
 午前9時半。麻生嶋邸。
 ナイフを持った男が2人、侵入してきた。「誰だね?これから出かけなきゃならんのだが。ノックぐらいして欲しいね。」
 麻生嶋の言葉に、「もし『今度』があれば、そうするよ。」と男の一人が言った。もう一人は、何か機械を弄っていた。「おかしいな。「という男に相棒が機械を見た。
「光が点いていない。つまり、全員失敗した。」と、相棒は言った。
「面白い機械だね。成功した拠点はランプが点灯してるはず・・・ということか。で、どうするね?」「あんたを誘拐する。」
「益々面白い。誘拐は初めてじゃないから、驚かないよ。」と麻生嶋が言うと、「そうでなくちゃな。」と言う男の声が聞こえた。
 男達と麻生嶋が振り向くと、黒装束の忍者が、そこにいた。
 あっという間に、忍者は男達を倒した。
「忍者か。で、何者だ?」「今は、あんたの味方ってことかな?礼はいいが、何かここに来た証拠が欲しいな。」
 麻生嶋は、机の引き出しから封筒を出した。「亡き戦友、阿倍野元総理の封筒だ。土産はこれでいいかね?」
 忍者は封筒を受け取ると、「10分経ったら、廊下でおねんねしているSPを起こすといい。」と、捨て台詞を吐いて消えた。
「忍者か。10分って意外と長いんだよな。」と、麻生嶋は呟いた。
 ー完―






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【完結】皇帝の寵妃は謎解きよりも料理がしたい〜小料理屋を営んでいたら妃に命じられて溺愛されています〜

空岡立夏
キャラ文芸
【完結】 後宮×契約結婚×溺愛×料理×ミステリー 町の外れには、絶品のカリーを出す小料理屋がある。 小料理屋を営む月花は、世界各国を回って料理を学び、さらに絶対味覚がある。しかも、月花の味覚は無味無臭の毒すらわかるという特別なものだった。 月花はひょんなことから皇帝に出会い、それを理由に美人の位をさずけられる。 後宮にあがった月花だが、 「なに、そう構えるな。形だけの皇后だ。ソナタが毒の謎を解いた暁には、廃妃にして、そっと逃がす」 皇帝はどうやら、皇帝の生誕の宴で起きた、毒の事件を月花に解き明かして欲しいらしく―― 飾りの妃からやがて皇后へ。しかし、飾りのはずが、どうも皇帝は月花を溺愛しているようで――? これは、月花と皇帝の、食をめぐる謎解きの物語だ。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜

侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」  十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。  弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。  お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。  七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!  以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。  その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。  一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あまりさんののっぴきならない事情

菱沼あゆ
キャラ文芸
 強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。  充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。 「何故、こんなところに居る? 南条あまり」 「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」 「それ、俺だろ」  そーですね……。  カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

処理中です...