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28.【疑惑(suspicion)】
しおりを挟む======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『地の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは、ある路地。
高校生を、機関銃男が狙っている。
俺は言った。「甥っ子が何をしたか知らんが、その武器は大仰だな。何処の半グレさん?」
「お前の甥っ子か。お前の甥っ子はな。見付けちゃいけないモノを見付けたんだよ。だから、消すんだ。」
「消す、ってのは、こうだろ?」
機関銃男は消えた。
「え?どういうこと?誰、あんた。オジサンは叔父さんじゃないよね?」
高校生が頭に図書館をイメージしているので、俺は図書館に誘った。
高校生は、助けて貰ったせいか、簡単に南極ぼけを信じた。
高校生の志木は、俺に尋ねた。
「実は難波さん、これ拾ったンです。投票の後で。」
「投票用紙?消しゴムで消した後があるな。実在する、いや、実在した候補者?」
「はい。消す前の名前も、書き直した後の名前も。」
「投票所に消しゴムは?」
「整理券受付のテーブルにはありました。パソコンで名前チェックしてチェックの印のデータ入れるだけなのに。」
「君、拾ったこと、誰かに言った?」
「SNSの友人には。」「拡散したな。せめてメル友にメール送るだけなら良かったのに。」
「それで、狙われたんですか?」「文中に『怪しい』とか『不正』とかの単語入ってる?」「はあ。」
「自動抽出したんだろうな。他のSNSの情報から住所を割り出したんだろう。」
「警察に届けた方がいいですか?」「無駄だな。証拠がない。」
俺は、選挙の投票日を確認すると、その時間軸に跳んだ。
その地区の選管委。
開票している部屋と予備室があった。
「ここで、書き直しているんだ。原始的かつアナログだが、確実だな。書き直している候補者の名前は、落選確実と言われた『おさーむ石田』かな?」
「何物だ?」男達はナイフを取り出し、俺に襲いかかったが、実際に襲った相手は投票用紙だった。
午後8時過ぎ。
『当確』の候補者に、『おさーむ石田』の名前は無かった。
『おさーむ石田』は、与党地味党の推薦だった。
翌日。開票結果、与党の議席は10分の1になった。
勢いを得た野党は、『内行不信任案』を提出、内行は解散、YOU議院総選挙が始まった。
選挙違反は次々と明るみに出た。
志木、よくやった。
この世界の行く末は、志木達に任せよう。
さあ、次はどこかな?
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
―完―
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