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58.【脱獄(prison break)】
しおりを挟む======== この物語はあくまでもフィクションです =========
ここは、『脱の国』。
俺の名は、「異次元の殺し屋・万華鏡」。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。
俺には聞こえる。殺してくれ、と。
どこの次元でも聞こえている。
跳んで来たのは、拘置所だった。
隣の房を確認、時間軸も3年前か。
詰まり、彼は、矢追惣利を暗殺したと言われている山梨か。
俺は、場所を移した。
「アンタは、神様か?」「ああ、そうだ。」
「何でここに?」
「ゆっくり話せると思ってな。鹿煎餅を持って無ければ、あまり近寄って来ないよ、四つ足の神様の方は。アンタは嵌められた、そうだな?」
「ああ、闇バイトに応募しただけだった。脅かすだけの役だった。そして、本物のヒットマンが横から撃った。アンタは永久にブタ箱から出られない。どうやら、政府関係者にも警察関係者にもスパイがいたようだ。矢追氏がまとも過ぎて、邪魔だった。そうだ。あの時のことを詳しく思い出してくれ。」
矢追惣利の自動車は爆弾が仕掛けられている、と連絡が入り、予備の自動車に矢追は乗り換えた。
次の演説会場の市民会館に着いた時、運転手は言った。
「貴方は、暗殺される予定だった。暗殺された後、貴方の後継車達は、隣国の思うがままにこの国を破滅に追い込んだ。LGBT差別撤廃法、夫婦別氏法、全部時間稼ぎだった。色んな手段で税金を取り、一方では外国に金をばらまき、キックバックで懐を大きくする。国民は『辞めろ』運動まで起こしたが、時は既に遅かった。始まりは、この時間軸だ。どの次元でも。」
「次元?」俺は正体を明かした。
「歴史への介入かね。大丈夫なのか?君が歴史を修正すると、起きるべきことが起らなくなる場合もある。タイムリーパーのタブーと聞いたことがある。何かの小説だったかな。とにかく、無理矢理の変更を君の独断で決めていい権利があるのかね?」
「危ない!!」
俺は、矢追惣利を庇って一緒に転がった。
「会館に入って!!」
叫んで俺は跳んだ。
「何者だ?」
「それは、こっちの台詞。俺の名は、『異次元の殺し屋・万華鏡』。次元を渡り歩く殺し屋だが、殺すのは、人間とは限らない。今回は・・・。」
ヒットマンは、俺を撃った。だが、ヒットマンが撃った弾はヒットマン自身を貫いた。
後は、矢追さん自身の運命だ。狙撃した筈の道上は、狙撃出来なくなったまま、帰った筈だ。
さ、跳ぶぞ。次の世界へ。
―完―
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