闇サイトハンター

クライングフリーマン

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2.小さな親切大きなお世話

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 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========
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 山並郁夫とは、俺のこと。
 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
 ところが、人生、思ったようにはいかない。
 2023年。目黒区。目黒区立図書館。
 後に、『目黒区立図書館連続殺人事件』と呼ばれることになろうとは。
「ワンタンの玉将社長殺害」事件で、失敗し、今後の人生に役に立つだろうと南部興信所に就職した。
 南部師匠に破門されて、また懲りずに殺し屋をやろうと考えた。
 スナイパーとして、傭兵時代のコネで『阿倍野元総理暗殺事件』のチームに参加したが、何と、『本命殺し屋』は、学生上がりのオタク青年だった。『大目分離教』による『サルーン事件』以来、名前を挙げたい者は大勢いた。
『手配師』が、俺と名前が似ているから配置を間違えたのだ。ケンが指摘してくれたが、聞き入れなかった。それどころか『本番殺し屋』は、他に用意されていた。
 俺達は、『当て馬』、いや、失敗した時の『滑り止め』だった。
『本命殺し屋』は、『当て馬(ダミー)』として、『立派に』任務を果たし、SPに取り押さえられ、本番殺し屋』は、いずこかへ去った。
 俺達は、『情報漏洩』を防ぐ為、『守秘義務』として、以降の接触を禁じられていた。
 だが、俺は、ケンとだけは交流を続けた。
 ケンは、元々イーグル国からのスパイだった。当時は、まだ『自治エリア』だった。
 過去を追想しながら、俺は、『目黒区立図書館連続殺人事件』の推移を見守った。
 中津探偵を欺した、自称和知南は、やがて正体を現わした。
 目黒区立図書館で見た彼女はダークレインボウの幹部だった。
 名前は知らないが、偽和知は、東京ドームで自爆した。
 俺は、EITOの資料を集めることにした。
 2024年。
 俺は、EITO東京本部のエマージェンシーガールズが、『新しい』ウーマン銭湯によく出入りするのを知り、南部興信所で教わった、『張り込み』『尾行』で見張っていた。
 南部興信所で教わった訳では無いが、盗聴も盗撮もしていた。
 ウーマン銭湯から、年の離れた姉妹のような女達が出てきた。1人は、1時間も外でウーマン銭湯を見張っていた女の子だった。
 驚くことに、姉妹に見えた女2人は、ラブホテルに入った。
 俺は、わざとボヤを起こし、女2人が従業員と消火している間に素早く盗聴器を仕掛けた。
 俺は、女同士の『睦言(むつごと)』を聞くのは初めてで、車の中でGをしそうになった。
 2人ともBだと言っている。そうか、それで気が合ったか。
 年上の方は、自分の素性をペラペラとしゃべった。
 またまた驚いた。
 年上の方は、あのエマージェンシーガールズの副隊長だった。
 年下の方は、言葉巧みに誘導尋問をしていた。体を枡繰り会いながら。
 ひょっとしたら、クスリをやられたかも知れない。
 その後、年下の女のアジトを突き止め、忍び込んだ。
 本人は、『作戦』の為、いない。
 俺は、ハッキング用のアプリビールスを仕込んで、すぐに痕跡を残さず退散した。
 数日後、俺は自動で送られたデータを解析した。
 またまた、驚くべき事実が発覚した。
 年下の女、コンティニューこと内藤久女は、様々な作戦を実行していった。
 そして、自らの日記に『組織を裏切る』ことを書いていた。その日記には、『送信用データを縮小する』と書いてあった。
 どういう意味か分からなかったが、最後の作戦の前に、俺のビールス用の枠朕プログラムを作って、ビールスを無効にした。
 知っていたのだ。
 そして、コンティニューもEITOに敗れ去った。
 あの『女の子』は、小児麻痺かと思っていたが、日記に組織に『成長停止剤』という薬を飲まされていたことが分かった。
 組織を裏切る程、久女は副隊長を愛していたのか。
 その後、数々のダークレインボウ幹部が破れるのを見てきたが、先日、俺は油断して捕まった。
 俺は、隊長大文字伝子と出逢ったことで、今後の方針を固めた。
 それは、『闇サイトハンター』として、EITOに、いや、大文字伝子に協力していくことだ。
 ―完―


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