21 / 31
21.お人好し
しおりを挟む
======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============================================
==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
山並郁夫とは、俺のこと。
俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
ところが、人生、思ったようにはいかない。
だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。
「影の正義の味方」になるのだ。
大文字伝子様の為に。
闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。
それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。
超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。
俺は、驚いた。
闇サイトが大流行りだ。
伝子様のEITO東京本部に関する案件、従妹の総子様のEITO大阪支部に関する案件が同時に出てきた。
どうしよう?
どちらも、緊急ではないが、近々に起こる、敵との接近遭遇の為、ヒントを与えてやって備えをっさせる必要がある。
草薙と言う名前のホワイトハッカーもなかなかの腕前だ。
警視庁に『目安箱』が出来たから、陳情の書簡はそこに投函せよ、ときたもんだ。
要は、直接のメールだと『漏れる』可能性がある、という訳だ。俺を信用しろよ、もっと。
でもまあ、それだけ、俺の『普段の行い』がいい訳で、伝子様に信頼されている証拠だ。
まずは、白い忍者衣装を、伝子様の『いもうと』の『手下』の会社に発注した奴がいる。
名前を隠しているが、那珂国系の会社だ。
これは、間違いなく伝子様の敵だ。
縫製大学の学生のアホどもの『呟き』も発見した。学生って、ある意味「馬鹿正直」だから、それにすぐに友達に自慢したがる。そこに目をつけたのが「特殊詐欺」の「受け子」だ。
「楽して儲かる」・・・うっしし。単純だなあ。
次は、総子様の案件だ。おしゃべりが多いなあ。連続レイプ事件の黒幕は闇サイト経由で指示していたのか。今度は、『口喧嘩サークル』の実力行使を唆してやがる。
口喧嘩で実力行使したら、口喧嘩じゃないだろう。乗せられる方も乗せられる方だが、どうも台詞の使い方からして『トヨ〇商事』事件のグループにいたのいかも知れない。
ガンバレよ、総子様。
俺は、時間設定で、目安箱宛のメールを送った。
ゴメンよ、姉貴。俺は、伝子様にぞっこんなんだ。
―完―
============================================
==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
山並郁夫とは、俺のこと。
俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
ところが、人生、思ったようにはいかない。
だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。
「影の正義の味方」になるのだ。
大文字伝子様の為に。
闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。
それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。
超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。
俺は、驚いた。
闇サイトが大流行りだ。
伝子様のEITO東京本部に関する案件、従妹の総子様のEITO大阪支部に関する案件が同時に出てきた。
どうしよう?
どちらも、緊急ではないが、近々に起こる、敵との接近遭遇の為、ヒントを与えてやって備えをっさせる必要がある。
草薙と言う名前のホワイトハッカーもなかなかの腕前だ。
警視庁に『目安箱』が出来たから、陳情の書簡はそこに投函せよ、ときたもんだ。
要は、直接のメールだと『漏れる』可能性がある、という訳だ。俺を信用しろよ、もっと。
でもまあ、それだけ、俺の『普段の行い』がいい訳で、伝子様に信頼されている証拠だ。
まずは、白い忍者衣装を、伝子様の『いもうと』の『手下』の会社に発注した奴がいる。
名前を隠しているが、那珂国系の会社だ。
これは、間違いなく伝子様の敵だ。
縫製大学の学生のアホどもの『呟き』も発見した。学生って、ある意味「馬鹿正直」だから、それにすぐに友達に自慢したがる。そこに目をつけたのが「特殊詐欺」の「受け子」だ。
「楽して儲かる」・・・うっしし。単純だなあ。
次は、総子様の案件だ。おしゃべりが多いなあ。連続レイプ事件の黒幕は闇サイト経由で指示していたのか。今度は、『口喧嘩サークル』の実力行使を唆してやがる。
口喧嘩で実力行使したら、口喧嘩じゃないだろう。乗せられる方も乗せられる方だが、どうも台詞の使い方からして『トヨ〇商事』事件のグループにいたのいかも知れない。
ガンバレよ、総子様。
俺は、時間設定で、目安箱宛のメールを送った。
ゴメンよ、姉貴。俺は、伝子様にぞっこんなんだ。
―完―
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる