中年探偵幸田の日記

クライングフリーマン

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84.妻殺し

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 ○月〇日。
 東大阪で発生した、心中事件。
 夫婦が刺し合って、妻の方は意識がない、と尋ねて来た親類が消防に通報した。
 救急車が駆けつけた時、妻の方は事切れていた。
 警察は、重傷の夫が無理心中を図った、とみて捜査をしている。
 それだけなら、俺達の出番はない。
 だが、俺は知っていた。門田(もんた)さんや。
 門田さんの両親は2人とも入院していた。
 2人とも介護施設に入っていて、虐待された上で入院した。
 また、2人とも所謂「寝たきり」だった。
 揃って具合が悪くなった訳ではない。
 門田さんの父は、コロニーで入院して、門田さんの母は、その翌年、がんが発覚した。
 門田さんは、虐待した施設を訴えた。
 世間的には、勝訴する筈だった。
 だが、敗訴した。施設の社長は雇われ社長で、オーナーは阿寒国人だった。
 裁判長は、阿寒国人からの帰化人だった。
 国の制度だから、と言えばそれまでだが、最近は、那珂国人の帰化人や阿寒国人の帰化人が多い。彼らは、「日本国民」として生きる「契約」をしていながら、母国の感情で判断する、『オブラート外国人』だ。忠誠心は母国の為にある。
 だから、被告が母国の場合、被告に有利な判決を出す。
 検事が『オブラート外国人』なら、不起訴にする場合も多い。
 被告が、両国でない場合も同様だ。外国人が相手なら、「こうなん(後難)」を恐れて不起訴にする。さ〇たま県で「スラム」を形成し、「独立」を狙っているク〇クル人がいい例だ。
 総理が交替しても、『甲良からの指示』がお役所に出回る。それが、『お上からのお触れ』なのである。ナンミンでない民族を強制送還しないで半世紀以上、「伝統」を守ってきたのだ。
 最早、司法・立法・行政は歪んでいる。
 最悪なことに、門田さんの両親が、入院した救急病院からの転院先は、どちらもオーナーが『外国人』だった。
『可哀想で無い筈の日本人』は、理屈をこじつけて、ワンランク上の料金を取る。詰まり、割増だ。ぼったくりだ。
 年賀状でぼやいていたから、大丈夫かな?とは思っていた。
 俺は、門田さんの弁護を本庄先生に依頼する一方、辻先輩のツテで情報を集めた。
 そして、真実を突き止めた。
 門田さんは、法外な医療費の督促を病院から受けていた。
 病院は、「第三者」を使った。
 札付きの「半グレ」だった。
 半グレの会社は、佐々ヤンの同期の2課の刑事達が、ガサ入れした。
 俺は、現場に行った。「野次馬」として。
「何や、こら、お前ら刑事ちゃうやろ?」と、連行する時、睨み付けながら喚く奴がいたから、こう言ってやった。
「通りすがりの『野次馬』ですけど、何か問題でも?」
 帰宅すると、澄子が「カン」をしてくれた。一級酒や。
 俺はアルコールが強い方やない。でも、今日は酔いたい。
「明日、門田さんの告別式や。行って来るわ。」「うん。今夜は早ヨ寝てや。」
 重傷の門田さんは、妻の元に行ったのだ。天国へ。
 ―完―


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