7 / 63
私の見た目は悪役令嬢寄りみたいです。
しおりを挟む
夕方になると、夕飯を運んできてくれる。今日の料理は鮭とコーンのクリームパスタとサラダとスープ。この国の料理はイタリアンに近いのかも知れない。量が多いかもしれないと懸念していたが、そんなこともなくすべて美味しく頂くことが出来た。
「美味しかったありがとう。この世界のご飯でも大丈夫そう」
「それは安心致しました。では明日からこのように用意させて頂きますね。量も不足はなかったですか?」
「ええ、ちょうど良かったわ。でも朝ご飯はこれよりも少な目にしてもらえると嬉しいかも」
私は低血圧で寝起きはあまり食べることが出来ないのだ。
「承知しました。では明日の朝7時にこちらに参ります。明日はまず湯船につかって頂き、全身マッサージをし、その後朝食を軽くとって頂いてから衣装合わせ等を行ってまいります。13時から王様との面会となりますので、それまでには準備を完了しなければなりませんので、ご協力ください」
「7時……結構早いのね。頑張るわ」
この時の私は王様に会う為の準備がどれほど大変か分かっていなかった。この時準備の詳細を詳しく聞かなかったことを激しく後悔するのだった。
◇
翌朝7時になると、ローランに起こされる。本当はちゃんと起きていようと思ったのだが、朝に弱い私には無理だったみたいだ。
「ユリ様、起きてください。支度をなさいますよ」
そう言って優しく起こされたが、そのあとはスパルタだった。まず寝起きのぼーーっとした状態でお風呂に入れられる。しかも全部脱がされ、全身を洗われる。脱がされる時から激しく抗議して逃げようとしたのだが、いつの間にかローラン以外の侍女が増えており、無理やり脱がされ湯船に落とされた。そして昨日とは別の石鹸、シャンプーやコンディショナーをつけて入念に洗われ、入浴後には香油を髪や全身につけて磨かれた。髪はドライヤーのような物で乾かしてくれる。私は精神力が0になっていたので、チート能力を使っている余裕もなかった。
全身磨かれ、お風呂から上がった頃には口から魂が出かけていた私だがそんな暇は与えられなかった。朝食が運ばれてきたのだが、片手で摘まめるサンドイッチをせかして食べさせられる。
「この朝食を食べていただかないと、次に食事を取れるのが面会後の15時頃となっております。その時間にアフタヌーンティーを用意しておりますので。今食べなくてもこちらとしては構いませんが、15時まで何も摘まめないのでその覚悟はしておいて下さい。ちなみにあと30分で次の準備に入らなければなりませんので、食べるなら30分以内に終わらせるようお願い致します」
そんなことをローランに真顔で言われ、私は休む間もなく泣く泣く朝食を食べた。口調は丁寧だが、言っていることは鬼畜だ。脅しが入っていたと思う。サンドイッチはさすが王城のシュフが作っていると感じるもので、野菜がフレッシュで大変美味しく頂いた。
次にされたのは衣裳合わせだ。衣裳部屋にあったものから、別に取り寄せてもらったものまで十数種類あり、それを1着1着体にあてて選別されていく。ここも私の意志は関係なく、ローランと3人の侍女でああだこうだ言っている。……あれ、私って王様の客人よね? 結構偉い立場じゃなかったっけ? と思うがされるがまま口を出さない。出したとしてもおそらく意見は採用されないと私の勘が告げている。
「やっぱり薄い色のドレスで黒髪を生かす方が良いのではないでしょうか」
「いえ、この肌の色白さを目立たすには濃い色のドレスではない?」
「身長がおありなのでスレンダーなドレスでスタイルの良さを出すのもありですわ!」
「そうね身長だけでなく胸もおありだから胸元もざっくり開いているのも良いわ!!」
うん。とても盛り上がっている。最後の意見はぜひとも却下して欲しい。初対面の人相手にそんな誘惑するような恰好で出たくない。そもそも王様が何歳かも分からないしエロおやじだったら最悪だ。
ちなみに私の身長は170cmなのだが、この国の女性は160cm以下の人が多いみたいで、それからしたら私は高い方なのだろう。ちなみに勇者の彼は180cm近くあったように思うが、男性の平均は175cm位らしい。
何着もドレスを当てられ、その中からさらに数着試着させられる。その試着の前にコルセットを思いっきり締められ、それで気持ち悪くなって大変だった。
そうやってやっと私の着るドレスが決まったようだ。もう10時になるからかれこれ2時間くらいドレス選びに要していたみたいだ。
「やっと終わった……こんなに悩む必要あった?」
「何を言っているんですか。通常王様との面会で会うとなったら数か月前からドレスの準備をするんですよ。それが今日2時間で選ぶなんて、通常ではあり得ないことなんです。今回は事情が事情ですので、既製品で用意させて頂きましたが、本当ならオーダーメイドのドレスを用意したい所であります」
なんと数か月前から用意するとは。確かにこの国の一番偉い人との対面だもんな。普通だったら面会すら出来ない人がほとんどの雲の上のような人だろう。それが直接会えるとなったら千載一遇のチャンスだ。そうなればそれだけ気合を入れ気持ちも分かる。
それから私の体型に合わせてドレスの手直しが至急行われる。いつの間にか針子が部屋にいて驚いた。彼女たちは忍者なのか。全く先ほどまで気配を感じなかったのに。
「ねぇ、本当にこのドレスじゃなきゃダメ? 胸元がざっくりと開いていてすごく恥ずかしいのだけど」
結局彼女たちが選んだのは青色のスレンダーラインのドレスだ。青色と言ってもどちらかというと紺色に近くてシックなイメージだが、胸元は白糸で花の刺繍がされており、胸元から下はチュールが緩やかに広がり、白のチュールの上にさらに青色と白のグラデーションのチュールが重ねてある。紺色から段々と白色に代わる様子が大人っぽくも可愛らしくも見え、好みのデザインだ。
しかし胸元がかなり深めのハートカットで胸が半分くらい露出してしまっていて今にもこぼれ落ちそうなのである。一応胸元もチュールで地肌は見えないようにされているのだが、そうだとしても恥ずかしい。
「今回は我慢してください。その胸の痣が落界人の印ですので、それが目に入るようにしなければなりません。もしそれを隠したデザインのドレスにしてしまうと、王様達の前で自ら胸元をめくってさらして頂くことになりますがどちらが宜しいですか?」
「申し訳ありませんでした。これ以上のドレスはないと思います」
私はこう言うしかなかった。ドレスの胸元をめっくて胸をさらすなど痴態を大勢の前でしたくない。そんなことするくらいならいくらでもこのドレスを着よう。……ローランと会ってまだ1日も経っていないのに私の扱いが心得てすぎやしないだろうか。私はそんなに分かりや過ぎるのかと不安に思った。
そうして衣装合わせが終わると化粧をされる。
「ユリ様は肌がとても綺麗なのでそれを生かしてあまり濃いメイクはしないように致しますね」
そう言ってどんどん手が動いていくローラン。しっかり睫毛が持ち上げられマスカラを塗られていく。こんなにちゃんと化粧したのはいつぶりだろうか。26歳の時に彼氏に振られて以来適当になっていたから、ちゃんと化粧をされた顔を久々に見て、自分もちゃんとすればそれなりに綺麗になるのだなと他人事のような感想を持つ。最後にピンクに近い赤のルージュを引かれる。
「これで真っ赤なルージュをつけたら悪役令嬢のような見た目になってしまいますので、可愛い路線も残しつつセクシーに行きます」
「悪役令嬢……。でも令嬢って年齢でもないでしょう私」
確かに私は少し釣り目で、アイラインを引くとよりそれが強調されて少しきつく見えてしまう。身長もこの世界の人より少し高いくらいだから、その上この胸を強調したドレスなんか着たら悪役令嬢らしいかもしれない。
「年齢を聞いて驚きました。若々しくいらっしゃいますので、令嬢と言っても通じると思います。むしろ大人の色気も得ていて、そこらへんの令嬢よりも悪役令嬢の要件を兼ねそろえていらっしゃいますね」
何でも最近悪役令嬢が活躍する物語が流行っているらしい。だがさすがに悪役令嬢と呼ばれることはまだ不本意であるとされている為、私のようなタイプはそう見せないように化粧や髪形で可愛さを出すのが良いとされているらしい。その悪役っぽいのに可愛さを取り入れようとするギャップが良いとかなんとか。この世界でもギャプ萌えは存在するらしい。
そういう訳で私は髪の毛は編み込まれ、小ぶりの白い成生花が差し込まれて可愛さを演出している。確かに顔から上は可愛さを醸し出しているのに、胸から下は大人っぽい。これがギャップ萌えが狙えというやつか。しかしそもそも私に萌えてくれる人が居るかが問題なのだが。別に今は別に萌えてくれる人も募集していない、私にはこの世界でちゃんと生きていけるのかという方が重要だ。
「美味しかったありがとう。この世界のご飯でも大丈夫そう」
「それは安心致しました。では明日からこのように用意させて頂きますね。量も不足はなかったですか?」
「ええ、ちょうど良かったわ。でも朝ご飯はこれよりも少な目にしてもらえると嬉しいかも」
私は低血圧で寝起きはあまり食べることが出来ないのだ。
「承知しました。では明日の朝7時にこちらに参ります。明日はまず湯船につかって頂き、全身マッサージをし、その後朝食を軽くとって頂いてから衣装合わせ等を行ってまいります。13時から王様との面会となりますので、それまでには準備を完了しなければなりませんので、ご協力ください」
「7時……結構早いのね。頑張るわ」
この時の私は王様に会う為の準備がどれほど大変か分かっていなかった。この時準備の詳細を詳しく聞かなかったことを激しく後悔するのだった。
◇
翌朝7時になると、ローランに起こされる。本当はちゃんと起きていようと思ったのだが、朝に弱い私には無理だったみたいだ。
「ユリ様、起きてください。支度をなさいますよ」
そう言って優しく起こされたが、そのあとはスパルタだった。まず寝起きのぼーーっとした状態でお風呂に入れられる。しかも全部脱がされ、全身を洗われる。脱がされる時から激しく抗議して逃げようとしたのだが、いつの間にかローラン以外の侍女が増えており、無理やり脱がされ湯船に落とされた。そして昨日とは別の石鹸、シャンプーやコンディショナーをつけて入念に洗われ、入浴後には香油を髪や全身につけて磨かれた。髪はドライヤーのような物で乾かしてくれる。私は精神力が0になっていたので、チート能力を使っている余裕もなかった。
全身磨かれ、お風呂から上がった頃には口から魂が出かけていた私だがそんな暇は与えられなかった。朝食が運ばれてきたのだが、片手で摘まめるサンドイッチをせかして食べさせられる。
「この朝食を食べていただかないと、次に食事を取れるのが面会後の15時頃となっております。その時間にアフタヌーンティーを用意しておりますので。今食べなくてもこちらとしては構いませんが、15時まで何も摘まめないのでその覚悟はしておいて下さい。ちなみにあと30分で次の準備に入らなければなりませんので、食べるなら30分以内に終わらせるようお願い致します」
そんなことをローランに真顔で言われ、私は休む間もなく泣く泣く朝食を食べた。口調は丁寧だが、言っていることは鬼畜だ。脅しが入っていたと思う。サンドイッチはさすが王城のシュフが作っていると感じるもので、野菜がフレッシュで大変美味しく頂いた。
次にされたのは衣裳合わせだ。衣裳部屋にあったものから、別に取り寄せてもらったものまで十数種類あり、それを1着1着体にあてて選別されていく。ここも私の意志は関係なく、ローランと3人の侍女でああだこうだ言っている。……あれ、私って王様の客人よね? 結構偉い立場じゃなかったっけ? と思うがされるがまま口を出さない。出したとしてもおそらく意見は採用されないと私の勘が告げている。
「やっぱり薄い色のドレスで黒髪を生かす方が良いのではないでしょうか」
「いえ、この肌の色白さを目立たすには濃い色のドレスではない?」
「身長がおありなのでスレンダーなドレスでスタイルの良さを出すのもありですわ!」
「そうね身長だけでなく胸もおありだから胸元もざっくり開いているのも良いわ!!」
うん。とても盛り上がっている。最後の意見はぜひとも却下して欲しい。初対面の人相手にそんな誘惑するような恰好で出たくない。そもそも王様が何歳かも分からないしエロおやじだったら最悪だ。
ちなみに私の身長は170cmなのだが、この国の女性は160cm以下の人が多いみたいで、それからしたら私は高い方なのだろう。ちなみに勇者の彼は180cm近くあったように思うが、男性の平均は175cm位らしい。
何着もドレスを当てられ、その中からさらに数着試着させられる。その試着の前にコルセットを思いっきり締められ、それで気持ち悪くなって大変だった。
そうやってやっと私の着るドレスが決まったようだ。もう10時になるからかれこれ2時間くらいドレス選びに要していたみたいだ。
「やっと終わった……こんなに悩む必要あった?」
「何を言っているんですか。通常王様との面会で会うとなったら数か月前からドレスの準備をするんですよ。それが今日2時間で選ぶなんて、通常ではあり得ないことなんです。今回は事情が事情ですので、既製品で用意させて頂きましたが、本当ならオーダーメイドのドレスを用意したい所であります」
なんと数か月前から用意するとは。確かにこの国の一番偉い人との対面だもんな。普通だったら面会すら出来ない人がほとんどの雲の上のような人だろう。それが直接会えるとなったら千載一遇のチャンスだ。そうなればそれだけ気合を入れ気持ちも分かる。
それから私の体型に合わせてドレスの手直しが至急行われる。いつの間にか針子が部屋にいて驚いた。彼女たちは忍者なのか。全く先ほどまで気配を感じなかったのに。
「ねぇ、本当にこのドレスじゃなきゃダメ? 胸元がざっくりと開いていてすごく恥ずかしいのだけど」
結局彼女たちが選んだのは青色のスレンダーラインのドレスだ。青色と言ってもどちらかというと紺色に近くてシックなイメージだが、胸元は白糸で花の刺繍がされており、胸元から下はチュールが緩やかに広がり、白のチュールの上にさらに青色と白のグラデーションのチュールが重ねてある。紺色から段々と白色に代わる様子が大人っぽくも可愛らしくも見え、好みのデザインだ。
しかし胸元がかなり深めのハートカットで胸が半分くらい露出してしまっていて今にもこぼれ落ちそうなのである。一応胸元もチュールで地肌は見えないようにされているのだが、そうだとしても恥ずかしい。
「今回は我慢してください。その胸の痣が落界人の印ですので、それが目に入るようにしなければなりません。もしそれを隠したデザインのドレスにしてしまうと、王様達の前で自ら胸元をめくってさらして頂くことになりますがどちらが宜しいですか?」
「申し訳ありませんでした。これ以上のドレスはないと思います」
私はこう言うしかなかった。ドレスの胸元をめっくて胸をさらすなど痴態を大勢の前でしたくない。そんなことするくらいならいくらでもこのドレスを着よう。……ローランと会ってまだ1日も経っていないのに私の扱いが心得てすぎやしないだろうか。私はそんなに分かりや過ぎるのかと不安に思った。
そうして衣装合わせが終わると化粧をされる。
「ユリ様は肌がとても綺麗なのでそれを生かしてあまり濃いメイクはしないように致しますね」
そう言ってどんどん手が動いていくローラン。しっかり睫毛が持ち上げられマスカラを塗られていく。こんなにちゃんと化粧したのはいつぶりだろうか。26歳の時に彼氏に振られて以来適当になっていたから、ちゃんと化粧をされた顔を久々に見て、自分もちゃんとすればそれなりに綺麗になるのだなと他人事のような感想を持つ。最後にピンクに近い赤のルージュを引かれる。
「これで真っ赤なルージュをつけたら悪役令嬢のような見た目になってしまいますので、可愛い路線も残しつつセクシーに行きます」
「悪役令嬢……。でも令嬢って年齢でもないでしょう私」
確かに私は少し釣り目で、アイラインを引くとよりそれが強調されて少しきつく見えてしまう。身長もこの世界の人より少し高いくらいだから、その上この胸を強調したドレスなんか着たら悪役令嬢らしいかもしれない。
「年齢を聞いて驚きました。若々しくいらっしゃいますので、令嬢と言っても通じると思います。むしろ大人の色気も得ていて、そこらへんの令嬢よりも悪役令嬢の要件を兼ねそろえていらっしゃいますね」
何でも最近悪役令嬢が活躍する物語が流行っているらしい。だがさすがに悪役令嬢と呼ばれることはまだ不本意であるとされている為、私のようなタイプはそう見せないように化粧や髪形で可愛さを出すのが良いとされているらしい。その悪役っぽいのに可愛さを取り入れようとするギャップが良いとかなんとか。この世界でもギャプ萌えは存在するらしい。
そういう訳で私は髪の毛は編み込まれ、小ぶりの白い成生花が差し込まれて可愛さを演出している。確かに顔から上は可愛さを醸し出しているのに、胸から下は大人っぽい。これがギャップ萌えが狙えというやつか。しかしそもそも私に萌えてくれる人が居るかが問題なのだが。別に今は別に萌えてくれる人も募集していない、私にはこの世界でちゃんと生きていけるのかという方が重要だ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生ヒロインは悪役令嬢(♂)を攻略したい!!
弥生 真由
恋愛
何事にも全力投球!猪突猛進であだ名は“うり坊”の女子高生、交通事故で死んだと思ったら、ドはまりしていた乙女ゲームのヒロインになっちゃった!
せっかく購入から二日で全クリしちゃうくらい大好きな乙女ゲームの世界に来たんだから、ゲーム内で唯一攻略出来なかった悪役令嬢の親友を目指します!!
……しかしなんと言うことでしょう、彼女が攻略したがっている悪役令嬢は本当は男だったのです!
※と、言うわけで百合じゃなくNLの完全コメディです!ご容赦ください^^;
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
行き遅れ令嬢の再婚相手は、ダンディな騎士団長 ~息子イケメンの禁断の守護愛~
柴田はつみ
恋愛
貧乏貴族の行き遅れ令嬢リアナは、28歳で社交を苦手とする大人しい性格ゆえに、結婚を諦めかけていた。
そんな彼女に王宮から政略結婚の命令が下る。再婚相手は、妻を亡くしたダンディな騎士団長ギルバート。
クールで頼れる40代のイケメンだが、リアナは「便利な道具として選ばれただけ」と誤解し、切ない想いを抱く。
さらに、ギルバートの息子で爽やかイケメンのエリオット(21歳)が義理の息子となる。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜
みおな
恋愛
転生したら、乙女ゲームのモブ令嬢でした。って、どれだけラノベの世界なの?
だけど、ありがたいことに悪役令嬢でもヒロインでもなく、完全なモブ!!
これは離れたところから、乙女ゲームの展開を楽しもうと思っていたのに、どうして私が巻き込まれるの?
私ってモブですよね?
さて、選択です。悪役令嬢ルート?ヒロインルート?
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる