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未来が見えるようです。
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「あなたは色々悩んでいるみたいですね。悩みのオーラが見えています」
私はローランにリア様を呼んでもらい、魔王について質問しようと思っていたのだが、来て早々リア様に占いのようなことをされている。
◇
「リア様、久々ですね。急に呼び出してすみません」
「いえいえ、あなたに呼ばれるならいつだって大歓迎ですよ。異世界チートが近くにあると思っただけでドキドキしますから。はっ! もしかしてこれが恋というのでしょうか」
そう言って赤くなるリア様に少し鳥肌が立ってしまう。彼は私自身ではなく、私の能力に惚れているのだ。
「それは恋ではないと思いますが、とりあえず座ってお茶でも飲みながらお話しませんか?」
「そうですね、ありがとうございます」
そうしてテーブルに対面で座ると、いきなり私の手を取るリア様。
「なっ、いきなりどうしたんですか!?」
「あなたは色々悩んでいるみたいですね。悩みのオーラが見えます」
「悩みのオーラ?」
「はい、あとは大きな決断をしようとしているといった所でしょうか。目標の為に何か大きなことを成し遂げようとしている。大丈夫ですよ、あなたの決断はきっと明るい未来を作り出します」
当たっている。
「リア様は一体何者なんですか……?」
「私はただの鑑定士ですよ」
「ただの鑑定士がこんな占いみたいなこと出来る訳ないですよね」
「私のスキルは“鑑定”ですから、見ることに関する魔法が得意なんですよ」
「……待って下さい。意味が分からないんですけど」
鑑定のスキルだから見る魔法が得意とはどういったことか。
「まだ魔法とスキルの関係については学んでいないのですか? 私の説明は適当なのでちゃんとした講師の方が良いのですが……まあ導入だと思って聞いてください」
自分でも適当だという自覚があるんだ。そこにビックリしたが説明してくれるようなので大人しくする。
「魔力とスキルは誰でも持っていると以前話しましたよね。その魔力を使ってスキルや魔法を発動出来るのです」
「でも魔法とスキルってどう違うの? てっきり同じものだと思っていたんだけど」
「スキルは特技とでも言いますか……。魔法を使えるといっても全部の魔法が使える訳じゃないんです。スキルに関連した分野の魔法だけが使えるのです。あっ、あなたの場合は一般の例に当てはまらないので別物として考えて下さい」
「……はい」
「例えば私だと、鑑定のスキルを持っていますから、人の能力や考え、未来などを見る魔法全般が得意なんです。見ることの中で一番相性が良いというか、一番得意なのが人のスキルを鑑定する魔法なので鑑定士をしています」
「なんとなく分かったような分からないような……」
「あなたにはあまり関係ない話ですから……。それより何か私に聞きたいことがあって呼び出したんですよね? 何ですか?」
私が難しい顔をしていたら話題を変えられてしまった。まあ魔法とスキルについては追々学んでいけば良いか。今はとりあえず今後について考えなくてはいけないから。
「この世界に魔王は居ないと聞いたんだけど、本当に居ないの?」
「あなたの世界には魔王は居たのですか?」
「うーーん、魔王みたいな人は居たと思うけど本物は居なかったよ。そもそも魔物自体も居ないしね」
「だったらこの世界に魔王が居なくても不思議じゃないですよね?」
「そうなんだけど……」
そうなのだが私はこの世界に魔王が居ると知っているのだ。だがどこにいるのかは良く分からない。確かどこかのダンジョンの中に魔王の部屋があったはずなのだが。
「……魔王は居ますよ。ですがまだ居ないということになっています」
「どういうこと?」
「先程私には見る力があると言いましたよね。ユーリ殿のスキルを鑑定させてもらった時に彼の未来も覗いてみたんですね。そうしたら魔王と戦っている映像が一瞬見れたんです。だから僕は魔王がいると知っていますが、他の人々は知らないですね。あっもちろん王様にはちゃんと伝えましたよ」
「何で他の人には知らせないの? ちゃんと知らせていたらユーリだけに任せることなんかしないでしょう」
だんだん怒りが湧き上がってくる。彼はみんなの為に一人で頑張っているのにこの国の王様は見て見ぬふりをしているのか。
「見たっていっても本当に一瞬だし、僕が見たことを他の人に見せる術がないんですよ。それにこれはユーリ殿の意見でもあるんです。みんなに公表して世の中が混乱するくらいなら自分一人でどうにかしてくるからって言って。だから王様も必要最低限の援助しかしていないけど、魔王が実際に現れる時が来たら援助する準備をしていますし、もし彼が魔王を倒すことが出来たらその時に褒章を用意しているんだよ」
「……ユーリが決めたことなら私がとやかく言う問題じゃないけど」
それでも私は納得いかない。でも恐らくその褒章というのが侯爵位の授与だったのだろう。だったらここで私が口を出してしまうと、ユウの未来にも影響を与えるかも知れない。推しの為にここは黙っておくべきだ。
「それであなたは魔王を倒しに行こうとしているということですか?」
「ええ、だから魔王について知っていることがあったら教えて欲しいの」
「魔王については私も居るということ以外分からないんですよ。ただあなたの未来を少しだけ覗くことなら出来ますがどうしますか?」
未来を見られる……。恐らく占いとは全く別物なんだろう。そう思うと簡単に答えられない。もし悪い未来が見えてしまった場合、そのことを受け止めきれるのだろうか。
「そんなに難しく考えないで下さい。未来を見るといっても本当にそれが起こるかは分からないのです。現時点での未来ですので、あなたの今後の行動によって変わる可能性は大いにあります」
「未来が変わるの……?」
「はいもちろんです。今なにもしない状態の未来を見るだけなので、もしあなたが今後の行動を変えれば、その都度未来は変わっていきます」
「それなら見てもらおうかな……」
「では何についての未来を見るか考えて下さい。私は未来を見る力は弱いので、一瞬しか見ることは出来ませんのでしっかり何を見るか具体的に考えて下さいね」
「そう言われると余計悩んじゃう」
「別に今すぐでなくても何を見たいか思いついたら呼んでください。あなたに呼ばれるのはいつでも大歓迎ですから」
リア様がそう言ってウインクするが、ミラー様と違って何だか胡散臭く感じる。どうせリア様は私のスキルが見たいだけだ。
「それより今は小型無線機を作っているんでしたっけ? やって見せてくださいよ」
ほらもう私の話に興味を失って無線機の話になっている。
「それが上手くいってなくて。ベルに通信機能を付けたらこんなに目立つ物じゃ意味がないって言われちゃって他に良い案が思い浮かばないの。ベルを小さくすれば良いんじゃないかと思ったらそれも違うって言われるし」
「……はあ。宝の持ち腐れですよ。イメージが大切だって言ってるでしょう。あなたはその無線機がどんな時に使われるか考えていますか」
「どんな時に使われるか……? 相手と喋りたい時じゃないの?」
「あなたは本当に単純というか頭が固いというか……」
リア様が呆れた表情で見てくるが私は何か間違ったことを言っているだろうか。
「小型というところがポイントです。小型ということは持ち運びたい、そして出来れば目立たず連絡を取りたい。きっとダンジョンの中で仲間や外の人間との連絡手段として役立つでしょうね。あとは人目につかず隠れて調査をしたい時なども役立ちそうです。そんな場面でベルを取り出して話し始めますか?」
「いや、ないわね」
「そういうことです。そういう風にどんな場面で使うかをもっと具体的にイメージすれば、どんな物を魔道具の材料にすれば良いか分かると思いますよ」
「ありがとうございます。リア様もまともな意見が言えるのですね」
「ユリ殿? それはどういう意味ですかね。まるで普段の僕がまともでないみたいに聞こえるのですが」
「いえいえとんでもございません。とても参考になる意見をありがとうございます」
慌てて取り繕うが、リア様の目が未だに怖い。そこにすかさずローランが美味しいお茶を入れてくれ、小型無線機が出来たらリア様にも1つプレゼントすると約束することでなんとかリア様の機嫌が直った。
「ローランありがとう。ナイスタイミングだったわ。ほんとに危なかった」
リア様を敵に回したら怖い気がする。あのタイミングでお茶を出してくれて助かった。
「今後はよく考えて喋って下さいませ」
「はい、すみません」
ローランには今後も頭が上がらないだろう。
私はローランにリア様を呼んでもらい、魔王について質問しようと思っていたのだが、来て早々リア様に占いのようなことをされている。
◇
「リア様、久々ですね。急に呼び出してすみません」
「いえいえ、あなたに呼ばれるならいつだって大歓迎ですよ。異世界チートが近くにあると思っただけでドキドキしますから。はっ! もしかしてこれが恋というのでしょうか」
そう言って赤くなるリア様に少し鳥肌が立ってしまう。彼は私自身ではなく、私の能力に惚れているのだ。
「それは恋ではないと思いますが、とりあえず座ってお茶でも飲みながらお話しませんか?」
「そうですね、ありがとうございます」
そうしてテーブルに対面で座ると、いきなり私の手を取るリア様。
「なっ、いきなりどうしたんですか!?」
「あなたは色々悩んでいるみたいですね。悩みのオーラが見えます」
「悩みのオーラ?」
「はい、あとは大きな決断をしようとしているといった所でしょうか。目標の為に何か大きなことを成し遂げようとしている。大丈夫ですよ、あなたの決断はきっと明るい未来を作り出します」
当たっている。
「リア様は一体何者なんですか……?」
「私はただの鑑定士ですよ」
「ただの鑑定士がこんな占いみたいなこと出来る訳ないですよね」
「私のスキルは“鑑定”ですから、見ることに関する魔法が得意なんですよ」
「……待って下さい。意味が分からないんですけど」
鑑定のスキルだから見る魔法が得意とはどういったことか。
「まだ魔法とスキルの関係については学んでいないのですか? 私の説明は適当なのでちゃんとした講師の方が良いのですが……まあ導入だと思って聞いてください」
自分でも適当だという自覚があるんだ。そこにビックリしたが説明してくれるようなので大人しくする。
「魔力とスキルは誰でも持っていると以前話しましたよね。その魔力を使ってスキルや魔法を発動出来るのです」
「でも魔法とスキルってどう違うの? てっきり同じものだと思っていたんだけど」
「スキルは特技とでも言いますか……。魔法を使えるといっても全部の魔法が使える訳じゃないんです。スキルに関連した分野の魔法だけが使えるのです。あっ、あなたの場合は一般の例に当てはまらないので別物として考えて下さい」
「……はい」
「例えば私だと、鑑定のスキルを持っていますから、人の能力や考え、未来などを見る魔法全般が得意なんです。見ることの中で一番相性が良いというか、一番得意なのが人のスキルを鑑定する魔法なので鑑定士をしています」
「なんとなく分かったような分からないような……」
「あなたにはあまり関係ない話ですから……。それより何か私に聞きたいことがあって呼び出したんですよね? 何ですか?」
私が難しい顔をしていたら話題を変えられてしまった。まあ魔法とスキルについては追々学んでいけば良いか。今はとりあえず今後について考えなくてはいけないから。
「この世界に魔王は居ないと聞いたんだけど、本当に居ないの?」
「あなたの世界には魔王は居たのですか?」
「うーーん、魔王みたいな人は居たと思うけど本物は居なかったよ。そもそも魔物自体も居ないしね」
「だったらこの世界に魔王が居なくても不思議じゃないですよね?」
「そうなんだけど……」
そうなのだが私はこの世界に魔王が居ると知っているのだ。だがどこにいるのかは良く分からない。確かどこかのダンジョンの中に魔王の部屋があったはずなのだが。
「……魔王は居ますよ。ですがまだ居ないということになっています」
「どういうこと?」
「先程私には見る力があると言いましたよね。ユーリ殿のスキルを鑑定させてもらった時に彼の未来も覗いてみたんですね。そうしたら魔王と戦っている映像が一瞬見れたんです。だから僕は魔王がいると知っていますが、他の人々は知らないですね。あっもちろん王様にはちゃんと伝えましたよ」
「何で他の人には知らせないの? ちゃんと知らせていたらユーリだけに任せることなんかしないでしょう」
だんだん怒りが湧き上がってくる。彼はみんなの為に一人で頑張っているのにこの国の王様は見て見ぬふりをしているのか。
「見たっていっても本当に一瞬だし、僕が見たことを他の人に見せる術がないんですよ。それにこれはユーリ殿の意見でもあるんです。みんなに公表して世の中が混乱するくらいなら自分一人でどうにかしてくるからって言って。だから王様も必要最低限の援助しかしていないけど、魔王が実際に現れる時が来たら援助する準備をしていますし、もし彼が魔王を倒すことが出来たらその時に褒章を用意しているんだよ」
「……ユーリが決めたことなら私がとやかく言う問題じゃないけど」
それでも私は納得いかない。でも恐らくその褒章というのが侯爵位の授与だったのだろう。だったらここで私が口を出してしまうと、ユウの未来にも影響を与えるかも知れない。推しの為にここは黙っておくべきだ。
「それであなたは魔王を倒しに行こうとしているということですか?」
「ええ、だから魔王について知っていることがあったら教えて欲しいの」
「魔王については私も居るということ以外分からないんですよ。ただあなたの未来を少しだけ覗くことなら出来ますがどうしますか?」
未来を見られる……。恐らく占いとは全く別物なんだろう。そう思うと簡単に答えられない。もし悪い未来が見えてしまった場合、そのことを受け止めきれるのだろうか。
「そんなに難しく考えないで下さい。未来を見るといっても本当にそれが起こるかは分からないのです。現時点での未来ですので、あなたの今後の行動によって変わる可能性は大いにあります」
「未来が変わるの……?」
「はいもちろんです。今なにもしない状態の未来を見るだけなので、もしあなたが今後の行動を変えれば、その都度未来は変わっていきます」
「それなら見てもらおうかな……」
「では何についての未来を見るか考えて下さい。私は未来を見る力は弱いので、一瞬しか見ることは出来ませんのでしっかり何を見るか具体的に考えて下さいね」
「そう言われると余計悩んじゃう」
「別に今すぐでなくても何を見たいか思いついたら呼んでください。あなたに呼ばれるのはいつでも大歓迎ですから」
リア様がそう言ってウインクするが、ミラー様と違って何だか胡散臭く感じる。どうせリア様は私のスキルが見たいだけだ。
「それより今は小型無線機を作っているんでしたっけ? やって見せてくださいよ」
ほらもう私の話に興味を失って無線機の話になっている。
「それが上手くいってなくて。ベルに通信機能を付けたらこんなに目立つ物じゃ意味がないって言われちゃって他に良い案が思い浮かばないの。ベルを小さくすれば良いんじゃないかと思ったらそれも違うって言われるし」
「……はあ。宝の持ち腐れですよ。イメージが大切だって言ってるでしょう。あなたはその無線機がどんな時に使われるか考えていますか」
「どんな時に使われるか……? 相手と喋りたい時じゃないの?」
「あなたは本当に単純というか頭が固いというか……」
リア様が呆れた表情で見てくるが私は何か間違ったことを言っているだろうか。
「小型というところがポイントです。小型ということは持ち運びたい、そして出来れば目立たず連絡を取りたい。きっとダンジョンの中で仲間や外の人間との連絡手段として役立つでしょうね。あとは人目につかず隠れて調査をしたい時なども役立ちそうです。そんな場面でベルを取り出して話し始めますか?」
「いや、ないわね」
「そういうことです。そういう風にどんな場面で使うかをもっと具体的にイメージすれば、どんな物を魔道具の材料にすれば良いか分かると思いますよ」
「ありがとうございます。リア様もまともな意見が言えるのですね」
「ユリ殿? それはどういう意味ですかね。まるで普段の僕がまともでないみたいに聞こえるのですが」
「いえいえとんでもございません。とても参考になる意見をありがとうございます」
慌てて取り繕うが、リア様の目が未だに怖い。そこにすかさずローランが美味しいお茶を入れてくれ、小型無線機が出来たらリア様にも1つプレゼントすると約束することでなんとかリア様の機嫌が直った。
「ローランありがとう。ナイスタイミングだったわ。ほんとに危なかった」
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