『花魁浄瑠璃 〜遊郭の影で咲いた、刺客と若殿の禁恋〜』

春夜夢

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第4話『罠と蜜と、花は咲く』

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「……夕鈴、最近“情が移りすぎ”だよ」

そう告げたのは、花影楼の楼主・お蓮。
彼女は表では上品な女将、裏では密命を司る“仕切り”だ。

「任務は“榊 清光を堕とす”こと。
 あんたが情に溺れれば、すべて水の泡だ」

夕鈴は唇を噛み、目を伏せた。

(分かってる。……でも、もう引き返せない)

その夜。
清光は屋敷ではなく、夕鈴の“私室”に現れた。

「……危険だと知りながら、来たの?」

「危険でも……おまえに触れたいと思った」

彼の指が、頬に触れる。

その手の温もりに、夕鈴は抗えなかった。

「……今日は、もっと乱れてもらうぞ」

清光の声は低く、熱を帯びていた。

襦袢を剥がれ、胸が露わになる。

舌が、乳首を這い、強く吸われる。

「んぁっ、やっ……そこ、そんなに……!」

腰が浮き、脚が開いていく。

「……もう、濡れてる」

「あなたに触れられたら、……もう我慢なんて、できない……」

男の舌が秘所を愛撫し、くちゅくちゅといやらしい音が響く。

「んっ……んんっ……!」

太く熱いものが、濡れた奥にあてがわれ、
一気に深く突き入れられる。

「あっ、ああっ、入って……っ、深い……!」

突き上げるたび、花が開き、蜜がこぼれる。

「もっと……もっと激しくして……っ!」

「いいのか。……じゃあ、壊れるまで抱く」

彼の腰が強く打ちつけられ、
部屋に淫靡な音が響き渡る。

「ああっ、あっ、だめっ、イッちゃうっ……!」

絶頂が二人を包み、布団を濡らす蜜が滴り落ちる。

その夜――
二人は何度も交わった。

何度も名前を呼び合い、
何度も快楽の果てに溺れた。

けれど、それはすべて“罠”だった。

翌朝。
花影楼に、ある密書が届く。

『榊 清光、近日中に藩主に昇格。
 影の一派が彼の排除を画策。標的確認。動き次第、命令発動せよ』

その文の最下部に、こう添えられていた。

――刺客、夕鈴。出陣を許す。

🌸 次回:第5話『花魁は、刃を忍ばせる』へつづく
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