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第12話『聖母となった私と、夢で許しを乞う元婚約者と、三人目を宿す夜』(R18)
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◆ 世界
「神妃アリシア様に、聖なる加護を――!」
各地の神殿や王族たちは、アリシアが神子を産んだことで“聖母”として崇拝を始めた。
アリシアが眠るだけで花が咲き、神子が泣くだけで水が浄化される。
世界は明らかに、彼女の存在を“神”として認識し始めていた。
そして――
◆ 元世界・幽閉塔
王子レオンハルトは、呪詛に侵された身体で床に伏していた。
もう誰も訪れない塔の中。
彼は夜ごと“あの夢”にうなされる。
それは、アリシアが神妃として微笑む夢。
神々しい衣をまとい、神子を抱く彼女は、あまりにも美しく、崇高で――
「すまなかった……アリシア……許してくれ……っ」
涙を流し、膝をつき、何度も何度も赦しを乞うが――
アリシアはただ、静かにレオンを一瞥しただけで背を向け、
セイグランと共に神子を抱いて、光の中へと消えていく。
「行かないで……行くな、アリシア……!!」
彼は毎晩、同じ夢に泣きながら目を覚ます。
孤独と呪いの中で朽ちていく彼に、もう救いなどなかった。
◆ 異世界・氷の神殿
春――
大陸最大の祭典、「繁殖の儀」が訪れた。
聖なる命を増やす祝祭として、王族や神妃が“新たな命を授かる”神秘の儀式が行われるのだ。
「――第三子を作る、いい機会だろう?」
セイグランが笑う。
アリシアは顔を赤く染めながら、ゆっくりと頷いた。
祭壇に備えられた儀式用の絹の寝台に横たわり、聖油が肌に塗られていく。
「今日のおまえは、“聖母”としてだけじゃない。俺の雌として、世界に見せてやる」
「んっ、セイグラン……ここ、神官たちが……!」
「構わない。儀式だ。見せてやればいい。俺がどれだけおまえを欲しているか」
脚を開かされ、聖油をたっぷり纏った熱が中へと注がれる。
「ふぁっ……あっ、あああっ……!!」
「孕め。三人目の神子を宿せ。世界は、おまえの腹から生まれる命を求めている」
ゆっくりと、しかし確実に、奥まで満たされていく。
「これが、俺の愛し方だ。快楽で塗りつぶして、孕ませる」
「セイグラ……ぁあっ、んんっ、好きっ……!」
神官たちの祈りが響く中、
神妃アリシアは第三子の命を、その身に宿すため――また貫かれ、啼かされ、溺れていった。
それは、祝福という名の、甘く淫らな繁殖の夜だった。
「神妃アリシア様に、聖なる加護を――!」
各地の神殿や王族たちは、アリシアが神子を産んだことで“聖母”として崇拝を始めた。
アリシアが眠るだけで花が咲き、神子が泣くだけで水が浄化される。
世界は明らかに、彼女の存在を“神”として認識し始めていた。
そして――
◆ 元世界・幽閉塔
王子レオンハルトは、呪詛に侵された身体で床に伏していた。
もう誰も訪れない塔の中。
彼は夜ごと“あの夢”にうなされる。
それは、アリシアが神妃として微笑む夢。
神々しい衣をまとい、神子を抱く彼女は、あまりにも美しく、崇高で――
「すまなかった……アリシア……許してくれ……っ」
涙を流し、膝をつき、何度も何度も赦しを乞うが――
アリシアはただ、静かにレオンを一瞥しただけで背を向け、
セイグランと共に神子を抱いて、光の中へと消えていく。
「行かないで……行くな、アリシア……!!」
彼は毎晩、同じ夢に泣きながら目を覚ます。
孤独と呪いの中で朽ちていく彼に、もう救いなどなかった。
◆ 異世界・氷の神殿
春――
大陸最大の祭典、「繁殖の儀」が訪れた。
聖なる命を増やす祝祭として、王族や神妃が“新たな命を授かる”神秘の儀式が行われるのだ。
「――第三子を作る、いい機会だろう?」
セイグランが笑う。
アリシアは顔を赤く染めながら、ゆっくりと頷いた。
祭壇に備えられた儀式用の絹の寝台に横たわり、聖油が肌に塗られていく。
「今日のおまえは、“聖母”としてだけじゃない。俺の雌として、世界に見せてやる」
「んっ、セイグラン……ここ、神官たちが……!」
「構わない。儀式だ。見せてやればいい。俺がどれだけおまえを欲しているか」
脚を開かされ、聖油をたっぷり纏った熱が中へと注がれる。
「ふぁっ……あっ、あああっ……!!」
「孕め。三人目の神子を宿せ。世界は、おまえの腹から生まれる命を求めている」
ゆっくりと、しかし確実に、奥まで満たされていく。
「これが、俺の愛し方だ。快楽で塗りつぶして、孕ませる」
「セイグラ……ぁあっ、んんっ、好きっ……!」
神官たちの祈りが響く中、
神妃アリシアは第三子の命を、その身に宿すため――また貫かれ、啼かされ、溺れていった。
それは、祝福という名の、甘く淫らな繁殖の夜だった。
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