『スキル0の俺が“女神の代行者”に指名されて、気づけば世界最強ハーレムでした』

春夜夢

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第23話『侵略の兆しと、“もうひとりの代行者”』

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異世界の扉が、音もなく“開きかけている”。
その徴候は、夜空のひび割れだけではなかった。

「リクさまっ! 王都近郊に、次元裂け目が発生したそうです!」

ノアが転移石を片手に駆け込んでくる。

「複数地点で“魔素流出”も確認されました」
アイリスがデータを投げ込んでくる。

「そして……新たな名が記録されたわ」
リュミエールが神域の書を広げる。

【代行者コードNo.2】
【名:アレス・ディザスター】
【属性:破壊・同調】
【出自:異世界領域《ヴァーネル》】

「もうひとりの……代行者?」

リクは思わず息をのむ。

「これは、世界にとって“反転の鍵”よ。
 つまり、お前と“正反対の存在”が現れたということ」


---

その名を冠する存在は、突然現れた。
それも、リクたちの目の前に。

王都に現れた裂け目から、黒い光が弾け――
銀髪、漆黒のマントを纏った少年が、まるで“鏡像”のように立っていた。

「はじめまして、リク・アークライト。
 君に会うためだけに、この世界へ来た」

「……お前が、“もう一人の代行者”か」

アレスは、軽く手を挙げると、不敵に笑った。

「僕は“選ばれなかった側”の代行者。
 神に見捨てられたこの世界を、正しく“破壊”しに来た」

「ふざけるな……!」

リクが前に出ようとした瞬間、
アレスの手から放たれた魔弾が、地面を軽く吹き飛ばした。

「力のテストはまた今度。今日は、顔合わせだけさ」

アレスは虚空に手を振りながら、
裂け目の奥に姿を消した。

だが、最後に一言だけ、残していった。

「君の“大切なもの”――全部、壊すよ」


---

「……っくそ……!」

リクは拳を握りしめる。

その背後に、仲間たちが集まる。

「リクさま、わたし、戦います!」

「誰が来ようと、お前を守る。それが“俺の選んだ王”への誓いだ」

「女神の代行者が二人? 面白くなってきましたわね」

「絶対に、渡さない。何があっても……!」

「分析開始。優先排除対象に設定します」

「大丈夫よ、リク。私たちがついてる」

リクは深く頷いた。

「行こう。“もうひとりの俺”を、止めるために――!」


---

◆次回予告
第24話『鏡の試練と、告げられた選択』
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