輪命

Nemo

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原因

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 俺は超能力婆さんに聞いた。どうして俺がこうなったかを、そしてどうして俺と付き合う女性は死んでいくのかを、すると超能力婆さんはこう言った。「あんた・・驚きだねぇ、この時代の者では無いのね、私の能力で分かったよ。貴方に近づいた女性がみんな死んでいく理由は貴方自身にあるの、つまり原因は貴方にあるの」「どういう事だ?俺が何かしたというのか?」「いいえ、これは貴方にはどうにも出来ない事よ、私には超能力があると言ったけど・・貴方には死を呼ぶ能力があるの、つまり貴方の能力でみんな死んだよのよ。まぁ、貴方が自らやった訳じゃないわ、これは貴方が生まれ持ってる能力よ」「そんなぁ、じゃあ全員俺が殺したのか!?」「いいえ違うわ、貴方の元の時代にいた彼女は貴方の能力で死んでない、そして誰かが死ぬたびに時代を超える。何か引っかからないか?」「・・全然」「お前さんの最初の彼女が死んだ時の死因は事故死であり。その後2人目は病死だが随分と幸せそうだった。そして3人目の死は矢が刺さり即死だった。そうつまり幸せな死と不幸な死が交互に出てきている。つまりあんたが咲という人と付き合うのだったら幸せな死が待っているはずだ」でも俺はそんなんじゃない、例え殺そうと思ってなくても人を殺してしまう最悪な能力・・そんなのいらない、確かに人よりすごい能力は欲しい。でも人を殺す能力なんていらない。「なぁ、俺が人を殺してしまうのは分かった、だけどどうして時を超えるんだ?まさか時を超える能力なんて無いだろうな?」「別にあんた自身で殺してる訳じゃ無い、あんたの能力が殺してるだけだ。時を超える理由はなぁー、よく分からないが人間を超えた何者かがあんたを時を超えるようにしてる。たが安心せい、すぐに戻れる」「どうして俺にタイムスリップを・・」「それは分からないがもしかしたらその能力だろう。そんな奇妙な能力を持つ人間なんて滅多にいないから時代を戻して逃げさせたか、あんたの時代に何かが起きるからそれを守って欲しいのか・・私の能力でもこれで限界じゃーい、頭が痛くなってきた」「そうか・・体調を悪くしてすまない」「あ、多分もうすぐ来るぞ、時を超える理由が」その時だった。いきなり携帯電話に着信音がした。見ると自分の母親だった。「今何処にいるの!?外がすごい事になってるのよ!今すぐ家に帰って来てちょうだい!」そこで電話が切れた。そしてふと前を見た瞬間自分は電車の中に乗っていた。「時が戻ったのか?あれ?なんで?そんな・・ありえない」俺は思い出しても思い出しても死んでいった女性が皆自分の顔になっていた。何度思い出しても女性の顔が思い出せない。「俺が・・人を殺す能力?いや、でもどうして、どうして女性の顔が俺の顔になってるんだ!?」電車の中にベットが置いてあった。そこには自分が寝ていた。いや、正確には死んでいる。そして俺は無性にもう1人の自分の首を絞めたくなってきた。「そうかぁ、コイツが・・コイツが俺の中の能力か」やっと分かった。もう1人の自分の首に触れ瞬間に自分の脳内にそういう情報が入ってきた。「こいつが、こいつが、2人も殺しやがって!」俺はもう1人の自分の首を絞めた。そして自分自身で消したはずの記憶もよみがえってきた。「そうか・・コイツは2人以外も殺してる。あの時女性も!あの時女性も!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」その時だった。目の前が真っ白になった。そう・・俺には恋人じゃないけど女性の友達もいた。でもみんな死んだ・・俺の能力で、忘れていたはずの記憶がよみがえっていた。気がつくと自分の家のベットだった。そして俺の携帯電話に電話が来た。ヒロミからだった。「あ、もしもし、明日会えるかな?」俺はヒロミの言葉に答えず外を見た。綺麗な夕焼けだった。そして最初に見たあの白い影の女性が立っていた。彼女はニコッと笑い去っていった。そしてテレビをつけた「えー、ニュースです。昨日の夜に犯罪組織が逮捕されました。逮捕された犯人からはスパイの女のせいだと意味不明な事を言っているもよう。それでは次のニュースを……」「ねぇ!聞いてるの?」ヒロミの怒った声がした。「うん、あぁ、ごめんごめん」またいつもの日常に戻っていた。しかし1つだけ違う事があった。「それはあの能力が消えていたのだ」それはその後ヒロミと付き合って分かった事だった。「ちょっと!これから大雨が降るから早く帰ってきなさい!ってあれ?なんだ家にいたのね」母親が言った。あのタイムスリップは何だったのかはよく分からない。でもこれだけは言える。これで俺は人を殺さない。

end
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