スモールランド

anasan

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待ちわびた朝

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まだ太陽が静かに登りはじめる時、
ハーパーは目を覚ました。
汗ばんだ寝間着をつまみ肌から離すと小さな声で「暑い」とつぶやく。

ひんやりとした気持ちの良い床に裸足で親指からゆっくり降りる。
靴が見当たらない、
昨日は飲み過ぎて寝たときの事をあまり思い出せない。

「飲み過ぎたなぁ」
そう呟くとハーパーは
もう一度寝間着をつまみ肌から離す。

嬉しいことがあるとついつい飲み過ぎてしまうのは
悪い癖だが今回ばかりはハメをはずして
前祝いを楽しんだのだ。
ハーパーは目を瞑り心を踊らせた。

「嬉しいなんてもんじゃない、今日は待ちに待った"スモールランド"へ行ける日、最高!最高すぎる!!」

ハーパーは力一杯に両腕を上げて伸び、
勢いよくテーブルに手を伸ばした。
消しゴムほどの小さな箱を手にとると
クルリとまわりベッドに倒れるように寝転んだ。

その箱は"Tbox"と言い、連絡が取れる機械だ。

「まだかな」
ハーパーはじっとTboxを見つめる。
今日からスモールランドへ一緒に行く約束をしている
エマからの連絡を待っているのである。

「やっと、やっと今日がきた!エマ早く起きて~~」
目を瞑ったまま仰向けになり足をバタつかせた。


するとTboxが白くひかる。
エマからの連絡だがきたのだ。
ハーパーは急いでTboxのスイッチをいれた。

「エマッ!?そろそろ起きる頃だと思ったよ!遅れちゃだめだからね!」

「起きた、起きたよ。はあーい」
エマはまだ起きたばかりのようだ。

「じゃあ後でね!!」

ハーパーはTbox上に映る眠たそうなエマに呼び掛け、
エマの顔まで手を持っていき一振りするとエマの顔は消えた。


Tboxとは・・・
この時代のスマートフォンのようなもので、3Dでテレビ電話が出来る。
会話をしたりメッセージをとばしたり
他にも様々な機能があるがそれはまた後ほど
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