スモールランド

anasan

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出発準備

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着ていたレースのキャミソールを脱ぎ捨てると
下着を器用に付け
お気に入りのブルーのパンツに足を通す。
白のタンクトップを頭、右腕、左腕の順に着ると胸元を触る。
胸元にはビーズで沢山のお花が描かれていてこれもお気に入り
軽くGジャンを羽織り、鏡の前に立つ。
下ろし立ての黒いスニーカーをはいて
キャップをわざと雑に被った。

「完璧」

ニヤつきながら小さな貝殻のピアスをつけて
口紅を塗り直す。

リュックサックにはおやつやら
飲み物やらカメラと
まるで遠足へ行く小学生のよう

本当に本当に楽しみにしていた今日、
スモールランドは一切園内説明のされていない
秘密のレジャーランドなので
隣の州に住む母親は心配しているようなのだが
行ってきますとだけ母親にメッセージを送り
家を飛び出した。

この時代の自転車のようなものにまたがりハンドルのボタンを押す、
すると走り出した。
ハーパーたちはこれをバイクと呼んでいる。


「きもちい」

手元のボタンでスピード調節するのだが
どんどんスピードを加速していく。
風を受け、曲がり角をまがり待ち合わせ場所に近づいて行く。

「一体どんなところなのだろう」

少し不安はあるものの
楽しみすぎて怖いとは思わない。

そうこう考えているうちにエマが見えた、


「エマ!!!」
エマはすでに待ち合わせ場所で待っていた。


「ハーパー遅いよ~~あんな電話してきておいて~~」


「ごめんごめん~~」
エマに謝り手をふる。
いつもこんなかんじでハーパーは大雑把さがたまに目立つ。


エマはハーパーの幼馴染みでしっかりものである。
同じ大学に通うエマはチアリーダーをこなす、
綺麗で優しくて頭も良い自慢の幼馴染みであり親友である。

「はやくいこっ!!」

早く行きたいハーパーは先にバイクで走り出す。

「あっ!ちょ、待ちなさいよ!!」

後ろから
(まったく、、)
とあきれた様子でエマが追いかける。


彼女たちはまだこれから待ち受けている冒険が
とてつもなく不思議で忘れられない経験になるとはまだ
思ってもいないのである。


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