ハーミタリアン

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Romans 5:3 And not only so

Day 240★★★★ Vantage point(見晴らしの利く場)

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目覚ましタイマーが鳴るより少しだけ早く起きる
体がこれからすべき事の準備をしている証拠である

男は朝起きてから軽く水筒から水を飲む
少し濁った感じだ。。。がまだ飲めるであろう
干し肉を口に入れながら カモフラージュ服に着替える

下からは見えないであろう
それでも念の為 ライフルを持ってハイハイ、匍匐前進ほふくぜんしんで崖の先端へ

数か所 候補があるが 広場が全て見渡せる場所を選択

そして スコープの三脚を建て
スコープで場所を覗いていく

広場 演説台 騎士の居る場所 砦 椅子の場所 窓の場所等
そして 試しに1発壁に向かって撃ってみる。。。が これじゃダメだ

男   :「。。。。。。」

確実に情報が知りたい
反応が簡単に見える物を撃つ必要がある

そこで人が居ない場所の大き目のツボ 花瓶を狙う

”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン” そして花瓶が砕ける 約1秒弱のラグ 0.5秒よりは遅い

少し大き目の花瓶が割れる
上1クリック 左2ノッチ
余程の事がない限りこれが風の影響だ
流石に花瓶の割れた音で人が集まっている

男は一通り調べ物が終わり
空を向く
雲1つない 風があるか空では判断できない
実際に撃ってみたから大丈夫であろう

西の国では昔 そびえ立つ赤い壁 崖を登る事に挑戦した者がいる
遥か昔からある国の近くにある赤い崖
その余りの土のもろさに登る事はできなかった
それでも懸命に繰り返し
ある日 とても長い梯子をよういして登る事に
梯子が割れて落ちたりとか死人もでたがついに達成者があらわれる。。。が

達成者 :「いや 別に崖の上 何もなかったよ」

その一言がとても印象的であり 歴史の書物にも書かれるほどであり
それ以来 崖を登ろうとする事を考える者は西の国には居なかった
そう その崖は昔からある存在
そう その崖は誰にも気にされない存在
そして その崖の上に男がいるなど 誰も想像できなかったであろう

***数時間後***
開始のラッパが微かに聞こえる
スコープで見てみる
美女4人がかごを持って現れる
籠から花びらを撒き始める
そして その上を国王 王妃 王子 臣下が歩き始める
近くには騎士団長と軍隊長が居るのも見える
顔は分からないが鎧の違いはあらかじめ教えてもらっていた
玉座に国王が
その横に王妃が
そして王子が右側 臣下が左側の椅子に座り始める

そして鐘が鳴らされる

”カーン カーン”

そして国王が立ち上がる
演説台の前に上がり両手を上げる

群衆が歓声を上げる
国王の話している内容は聞こえない
聞こえても言葉は解らないが
ただ 話している間 前後に身体が動いている


確実の止まっているのを待つ事を男は選択する


同じ標的には3発まで
それは男の自分に掛けたかせである

男はここに来るまでに考えていた
男の腕をってして 仕留める事が出来ない
それで逃げられたら 殺すべき運命ではないのだろうと
それが大いなる意志なのであろうと


臣下がワインを開ける
そして それを王妃に
王子がグラスを王様に
王様のグラスにワインを並々と注ぐ王妃
王子と王妃が下がり
王様がワイングラスを掲げる


王様の体のらぎが止まった!!


狩りの基本は撃てる時に撃たなければならない
待ちすぎて撃つチャンスを見逃してはいけない

”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”

次の瞬間
ワイングラスが砕けているのが見える
男   :「Got him! Next(仕留めた! 次だ)」

そして ワインを飲んでいないのに口から赤い液体を吹き出す王様
王様が必死に演説台にもたれかかる
最初に動いたのは王妃であった
長年つれそったパートナーの異常な行動
そして王様に近づいた瞬間

”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”

次の瞬間
同じように王妃も口から赤い液体を流し始める
男   :「Got her! Next(仕留めた! 次だ)」

”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”
”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”
”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”


王子 臣下 軍隊長 騎士団長
軍を指揮できる位にいる人間 
動いていない的を狙い続ける


男は動いていない標的を優先する事を選択した


紫色を来た人間が砦に そして それに続いて数人逃げられる
塔の中に入っていきやがった。。。どうする?


いや 広場が先だ!


広場は死体と泣き叫ぶ者とその場に崩れ落ちる者のみ
戦争を回避するための手段である
関係ない人間を男は撃つつもりは無い
ただ子供であろうが若かろうが女であろうが王族は容赦なく撃つつもりである
それは村を襲ったのも若い王族であったのだから


そして民衆が逃げまどう
雇ったギルド員が声を張り上げてくれている
恐怖を駆り立てる
必要な行動だ!
戦争を仕掛けてくる ならこっちはそれ以上の事をする!

頭のない蛇や鶏は死に絶えていく
ただ頭を失ってから体はしばらく暴れまる
それが血を多く流す事になり体の死期をは止める
それと同じ事をするだけだ
上の役職であるであろう者共を全滅させるだけだ
頭が無くなれば体はジタバタするであろう
そしてギルド員の声でパニックを引き起こさせる
そうすれば それだけ早く終わる
頭をげ替える事は絶対にさせてはならない


騎士の上役が壇上に上がったり周りのグループを指示しようとする
それらを見つけ次第 確実に仕留めていく
なんらかの理由で出世され軍を指揮される訳にはいかない

男にはライフル部門で優勝した自信があった
男には人を躊躇なく殺す事が出来るだけの経験があった
それに加え 今 男はいわゆるゾーンに入っている

心臓の音
体に流れる血
獲物を狙う目
まったく震えの無い指
確実なタイミングの判断を下す脳
その判断は獲物の狙う場所も決めている

そして機械的に行動を起こす心 
スポーツ感覚に近くなっている
ただ 男は楽しむ事は絶対にしない
それは誓っている


3発の枷を掛けていたのにもかかわらず 今の所 1度もミスがない


狙った獲物は数秒後には血を吐いて死んでいく
狙った獲物は数秒後には頭が赤く弾けて死んでいく


広場で指示を出す騎士が居なくなったので
紫が逃げ込んだ塔を見てみる
塔の窓に王女が見える 何かを話しているようだが 体は止まっている


”スーハー フッ” 息を吸って吐いて止める
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”

次の瞬間 窓が割れる
同じように王女も口から赤い液体を流し始める
男   :「Got her! Next(仕留めた! 次だ)」

ただ これ以上は狙えない
どうする? 広場にスコープを戻すか
いや もうしばらく塔を眺めてみよう
スコープの倍率を変更する
紫を仕留める必要がある
そして紫は色が目立つ


男は塔を見続ける選択をした


少し してから渡り廊下に紫色の服を来た人間と従者が数人を見つける
男はスコープの倍率を戻す
男は決めていた 同じ標的は3発まで
もし動いたりで外したのならばそれは 大いなる流れの為であろう
だから同じターゲットに3発まで 
だからこそ
だからこそだ!
1発目で仕留める!
予備は使わないように

止まっていたら確実に仕留める自信はある

動いていたなら別
そして城に向かっている。。。なら歩みを止める事はしないであろう

男は紫色の服を来た人間の2歩前を狙い
男   :「In the name of Samson(サムソンの名において)」

”ターン”
ただ想定外の事が起こった
移動していた連中が 一瞬 戸惑い 言い争いをし歩みを止めた
その為 紫を狙ったのだが その横の従者に

しまった! 違う標的だ!

最初のカジュアリティー
全てうまく行く訳がない
何処どこかでミスが出る
それは仕方がない

男   :「Collateral Damage(巻き添えだ)」
仕方がないが やってしまったという罪悪感がある

男   :「。。。。。。。。。」

やってしまった。。。。
悔やむのは後だ!
紫を狙わなければ!

頭では解ってはいるが 直ぐに行動が出来ない
体がいう事を聞いてくれない

途轍とてつもない罪悪感が男を襲う

男には悪人と思ってる人間を躊躇ちゅうちょなく殺している経験はあった
ただ無実だと思っている人間を殺したのはこれが初めてだ
それが男の精神に重くのしかかる
頭では割り切っていても体が動いてくれない
その為 男は動く事は出来ずライフルのスコープを眺めるだけに


ただ おかしな事が起きる


従者である人間が倒れた時の髪型が少し薄い お爺さんの様な白髪
そして 紫の服を来た人間が必至に撃たれた従者を起こそうとしている
その紫を着ている人間が明らかに若い

服を替えやがった

だとしたら 正しい標的を撃ったって事か!?
それも知らずに

男   :「Oh Mighty Samson! I thank you(偉大なるサムソン 感謝する)
      I am a sinner, but I have to do this(俺は罪人であり 行動を続ける) 
      you can reject me, but right now (後に否定したいなら仕方が無い)
      I felt you, I can not hear you, but I felt you
      (あなたの声は聞こえない でも たった今あなたを確かに感じた)」

男   :「Oh God, I am your humble servant (神よ あなたの従順なるしもべです)
      I thank you for removing my heaviest burden(枷を除いてくれ感謝を)
       rest I will carry as I intend to (残りの罪は自ら背負います)」

男の口からでた言葉
偶然で片づける。。。いや 男は確かに感じた
フッと心の重りが外れるのを

男は体を動かす自由を取り戻した

有り得ない偶然 でも実際に起こったのだ!
今回の襲撃での唯一のミス


それが 何らかの力で正しく強制された!!


そして もし体が金縛りにあっていなかったら 違う人間を殺していたかもしれない
どんな小さい事にも理由はある
男が動けなかった事にすら理由が在ったのだとしたら。。。

この時であった
男は昔 くした信仰心
世間に塗れて汚れてしまった魂
教会に行く事など うの昔にめていた
聖書の教えは覚えてはいたがそれは 知識だけであり
 I am your humble servant という言葉は意地でも使わなかった
言葉の重みを知っていた男
気軽に言ってはいけない言葉
だからこそ 絶対にいう事のない言葉
その口から吐き出された言葉



男は信仰心を取り戻した



ただ まだ続ける必要がある
男は出来る限り必要最低限のみ
それでも 銃の弾丸の箱を空にするつもりで撃ち続ける
そして自然と息が深くなる

”スーハー フッ”
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”
”ターン”
”カチャ シュンコーン カチャ”

3回毎の息継ぎ そして それを2回してからリロード

***数分後***
武器を持った兵士はもう居ない
王族や目立った貴族はもう居ない
指示を出そうとする者はもう居ない

トロッコ問題
男は数十人を殺す事を選んだ
結果論だが これにより戦争が回避された
数千 数万の命が落とされずに済んだ

老婆の予想 軍を動かすのには金がかかる だから戦争が行われるであろう
それが正しかった事がのちに西の貴族から証明される

それに加え身分を偽っていた黒騎士が お金で人を雇い
数日後に丞相のメモが発見され
森の賢者様を襲うと同時に町を接収し 巨大都市を攻め落とし
その上で余裕があるなら東の国を襲おうと丞相は考えていたからだ
その噂は瞬く間に広がっていった


正しい 正しくない は関係ない
男は選択したのだ!
そして 実行したのだ!

たった1人で 鷹使いの呪縛から解き放たれた鷹のように

誰にも言われる事なく
誰にも頼る事なく
誰にも断る事なく

全ての責任
全ての結果
全ての罪悪感
それらを抱え込む決断をくだしながら

この日の出来事はのちうたわれる事になる
西の国では 男は大熊に変わる新たな森の主として
そして巨大都市と北の国と東の国では戦争をたった1人で止めた偉大なる識者として





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