翅のないおっさんはただのおっさんです。大切に労ってあげましょう(笑)

ゼロ

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今日は母が仕事に早くでなくちゃいけない日で早々に出勤してしまったので自分で朝食を準備する。

ついでに弁当も作っちゃおうかしら。まだ少し時間あるしね。

ご飯は昨日のうちに準備していたのでいいとして、朝は簡単にご飯と味噌汁にしよう。

鍋で水を沸かす。沸く間に青ネギを切っておく。水が沸くと鰹だしの粉を取り出し入れて、出汁を作る。この後普通は具材になるものを入れるのだか今回は入れないわ。火を止めると味噌をお玉で少しずつとかしていく。また弱火にして沸騰直前に止める。後は食べる前に前もって切っておいた青ネギをぱらぱらとかけて完成。

残りのネギは弁当用の卵焼きを焼く時に入れるとする。卵焼きパパっと完成させた後、まる天とピーマンを醤油とみりんで炒めたものを小さな器に入れておく。後は赤いソーセージをごま油で炒めて軽く塩コショウする。ある程度冷やしてから弁当箱に詰めていき完成!時間があるときはキャラ弁を作ればいいのだか今は時間がないので今度にする。

慌ててごはんを食べ終えるとふとソファーの上を見る。
翅の生えたおっさんはまだ夢の中である。


ため息をひとつ。

………しょうがないわね。
机の上におっさん用の昼食用のお弁当も少し残った弁当のおかずとご飯を詰めて大きめな布のハンカチで弁当を可愛く結ぶと食卓机にちょこんと置いた。メモ用紙に朝はご飯と味噌汁を飲むようにと書いて、昼は用意した弁当を食べるように書いた。

「これでいいわね………ってもう出る時間過ぎているわね。早く出なくちゃ!」

私は慌てて鞄と弁当を持つと玄関で靴を履き学校に向かって駆け出した。

私はエレベータで一階まで降りて外に出るとちょうど私の家があるマンションの近くに住んでいる要ちゃんに会った。

「あ、さくさくだ!おはよ♪」

「あら要ちゃん今日はいつもより遅いのね?」

「……寝坊しちゃった。」

……………あら珍しい、寝坊だなんて。

要ちゃんの家は両親と弟さんと妹さん、そして本人の五人家族で両親共働きで早く仕事に出る為、彼女が家事全般しているのよね。早く起きて朝食を作った後、弟さんと妹さんを起こして朝食を食べさせたら洗い物して登校しているので寝坊は基本ない子なのだ。誰かに頼るのが苦手で、一人で何でもこなそうとする子だからちょっと心配だわ。

「…………何かあったら頼るのよ?」

「?うん。ありがとー、さくさく。」

人には分かりにくい笑顔に思わず頭を撫でてしまうと、要ちゃんは猫のように目をとじてもっと撫でてと言わんばかりに手のひらに頭を擦り付けた。

可愛いわね。とっても癒されるわぁ~~♪

なでなでなでなで。

すると後ろから声が聞こえてきた。

「さくっち、要っちおはよーって急がないと遅刻するよぉぉーーー!」

「「あ。」」

…………忘れてたわ(汗)。

私たちはあきらちゃんと一緒に慌てて登校していった。
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