翅のないおっさんはただのおっさんです。大切に労ってあげましょう(笑)

ゼロ

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あの後学校まで走り、慌てて教室に入るとギリギリ朝のホームルームに間に合った。カバンを机の横に掛けると呼吸を落ち着かせながら着席したらちょうど先生が入ってきた。

多賀城弘樹たがしひろき先生は元ヤンのちょっと厳つい見た目の先生だ。スキンヘッドに鋭い三白眼で視線を向けられた人はもれなく全員逃げ出し、子どもは大泣きするという…………本人にそのつもりはないんだけどね(苦笑)。

元ヤンだっていうのも見た目だけでケンカ売ってくる輩が多すぎて、最初は逃げていたらしいけど段々と腹が立って片っ端から殴り倒していったらいつの間にかそうなっていたらしいのよね。
それに反してとても可愛いもの好きでクラスの皆からはしろちゃん先生と呼び親しまれている。私と同じ可愛いもの好きなこともあって可愛い小物の店やらカフェの情報を交換し合っていたりしているのよ♪

しろちゃん先生にクラスメイト達が挨拶していると何時ものように出席簿を上げて挨拶を返した先生は教卓の前に立った。

「おう、出席確認するぞ。」

さて、私は一限目の授業に必要なもの机に出しておかなくちゃね。一限目の授業はしろちゃん先生の世界史だったはずよね。先生って日本史と世界史、後倫理の授業掛け持ちしているのよね。どれもとても面白いのよね。

教科書とノートを取り出すと自分の出席確認の順番になり返事すると窓の外を眺めてた。今日はとてもいい天気ね…………ってえ゛っ!

窓の外に空飛ぶ何かが横切った。…………ああ…いえ、鳥ではないわよ。き、きっと気のせいよ、気のせいに決まっているわあははは(汗)。

「?どうした、天城。」

「え、いえなんでもないわ。」

「そうか。何かあるときは言えよ。」

私はこくんと頷くとノートを開いた。授業が始まると教室は静かになり私も授業に集中することにした。…………言っておくけどさっき見えてしまったに対して現実逃避してる訳ではないのよ?うん、きっとね。あはははは。
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