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「……はぁ。」
……これ、どうすればいいのよ。
おっさんはまさか自分がしろちゃん先生に見えているとは気付かぬまま鼻歌でも歌い出しそうなほど機嫌よさげに風呂敷を床に置いた。
「家から写真持ってきたからソコのハゲのおっちゃん帰ったら朔斗ちゃん一緒に見ようねぇ!」
……ブチンッ!
何か聞こえちゃいけない音が聞こえたのでしろちゃん先生のいる方を向くと黒いモノを放出してブチギレてる先生が指をボキボキ鳴らしていた。
「てめぇ誰がクソハゲのおっちゃんだって?」
「……あ~しろちゃん先生クソまではついてないから落ち着いて!……おっさんこの人私の担任!元ヤンでケンカ強いのよ!」
おっさんはキョトンとして私と先生を交互に見て首をかしげた。“この人、オッサンのこと見えてるの?”って言わんばかりの表情に、頭が痛くなってきた。おっさん、大事なのはそれじゃない。黒いモノ放出して今にも殴りかかりそうな今の状況よ!
「……俺のはっスキンヘッドっていうファッションだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そうしろちゃん先生が叫んだ瞬間、大きな白い光を纏った本が現れ、しろちゃん先生は背表紙をおっさんに向けて振り下ろした。
「…………ッだ!」
あまりの痛みに悶絶しているおっさんを見て一先ず安堵した。まさかいきなり巨大なあの白い光を纏った本が現れるなんて予測できなかったし、あんなよく分からないもので攻撃されたらいくら翅ありオヤジでも大変なことになるかもと不安だったのよね。おっさんに駆け寄るとおっさんの頭には大きなたんこぶが一つ出来ていた。
「………………それに俺はてめぇより若い!てめぇにおっちゃん呼ばわりされる謂れはねぇよ。」
……まぁそれはそうよね。
しろちゃん先生が落ち着いたのか白い光を纏った本を何もない空間に収納していた。……収納?え!もしかしてファンタジー物でよく出る収納魔法ってやつかしら??まさか魔法が存在するなんて驚きだわ。……え?羽ありオヤジには驚かないのかって?……アレはちょっと驚きというよりは拒否反応っていうやつだったのよねぇ。
「しろちゃん先生、それもしかして収納魔法ってやつ?」
「ん?あぁ、便利だろ?片付け面倒になったら好きなだけ突っ込めるから楽なんだよな。」
……なるほど。そういえばしろちゃん先生、掃除や片付け苦手だものね。先生の机の上いつも物が山積みになっていたわねぇ。なんだか夢から覚めた気分だわ(苦笑)。
「……あれ?こういったのってワタシに見せてよかったの?」
しろちゃん先生はおっさんのことを指差しながらため息を一つ吐いた。
「……収納魔法以上のファンタジーがここにいて、しかもそれが目で視えている以上、今さら隠す必要性ないしな。」
あら、しろちゃん先生あんなにブチギレてたのに意外と冷静だったのね。確かに隠す必要性は皆無ね。このおっさん以上のファンタジーがそんなにあっては困る。例えばうさ耳のおっさんとか……。
「それ、視たことあるぞ」
「オッサンの実家のご近所さんだよぉ。」
え"っ!マジ?……って男に戻りかけてたわ。気を付けなくっちゃねぇ。
ピンポーン!
あら?今度は誰かしら?
「はーい!ちょっと待ってね!」
慌てて玄関に行くと要ちゃんが右手を軽くあげて挨拶した。
「やっほーさくさく。」
「あら、いらっしゃい。入ってちょうだい。」
要ちゃんが手土産にと手渡してきたスナック菓子の山の入った袋を受け取るとしろちゃん先生達がいる部屋に案内した。しかし案内したもののこの私含めて男性三人いる部屋に女の子一人を案内って不味かったかしら。……まぁ、オネエ一人、元ヤン教師一人(ただし恋愛事にはかなり奥手)、羽ありオヤジ一匹っていう中々に濃いメンバーではあるけど大丈夫そうね。
……これ、どうすればいいのよ。
おっさんはまさか自分がしろちゃん先生に見えているとは気付かぬまま鼻歌でも歌い出しそうなほど機嫌よさげに風呂敷を床に置いた。
「家から写真持ってきたからソコのハゲのおっちゃん帰ったら朔斗ちゃん一緒に見ようねぇ!」
……ブチンッ!
何か聞こえちゃいけない音が聞こえたのでしろちゃん先生のいる方を向くと黒いモノを放出してブチギレてる先生が指をボキボキ鳴らしていた。
「てめぇ誰がクソハゲのおっちゃんだって?」
「……あ~しろちゃん先生クソまではついてないから落ち着いて!……おっさんこの人私の担任!元ヤンでケンカ強いのよ!」
おっさんはキョトンとして私と先生を交互に見て首をかしげた。“この人、オッサンのこと見えてるの?”って言わんばかりの表情に、頭が痛くなってきた。おっさん、大事なのはそれじゃない。黒いモノ放出して今にも殴りかかりそうな今の状況よ!
「……俺のはっスキンヘッドっていうファッションだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そうしろちゃん先生が叫んだ瞬間、大きな白い光を纏った本が現れ、しろちゃん先生は背表紙をおっさんに向けて振り下ろした。
「…………ッだ!」
あまりの痛みに悶絶しているおっさんを見て一先ず安堵した。まさかいきなり巨大なあの白い光を纏った本が現れるなんて予測できなかったし、あんなよく分からないもので攻撃されたらいくら翅ありオヤジでも大変なことになるかもと不安だったのよね。おっさんに駆け寄るとおっさんの頭には大きなたんこぶが一つ出来ていた。
「………………それに俺はてめぇより若い!てめぇにおっちゃん呼ばわりされる謂れはねぇよ。」
……まぁそれはそうよね。
しろちゃん先生が落ち着いたのか白い光を纏った本を何もない空間に収納していた。……収納?え!もしかしてファンタジー物でよく出る収納魔法ってやつかしら??まさか魔法が存在するなんて驚きだわ。……え?羽ありオヤジには驚かないのかって?……アレはちょっと驚きというよりは拒否反応っていうやつだったのよねぇ。
「しろちゃん先生、それもしかして収納魔法ってやつ?」
「ん?あぁ、便利だろ?片付け面倒になったら好きなだけ突っ込めるから楽なんだよな。」
……なるほど。そういえばしろちゃん先生、掃除や片付け苦手だものね。先生の机の上いつも物が山積みになっていたわねぇ。なんだか夢から覚めた気分だわ(苦笑)。
「……あれ?こういったのってワタシに見せてよかったの?」
しろちゃん先生はおっさんのことを指差しながらため息を一つ吐いた。
「……収納魔法以上のファンタジーがここにいて、しかもそれが目で視えている以上、今さら隠す必要性ないしな。」
あら、しろちゃん先生あんなにブチギレてたのに意外と冷静だったのね。確かに隠す必要性は皆無ね。このおっさん以上のファンタジーがそんなにあっては困る。例えばうさ耳のおっさんとか……。
「それ、視たことあるぞ」
「オッサンの実家のご近所さんだよぉ。」
え"っ!マジ?……って男に戻りかけてたわ。気を付けなくっちゃねぇ。
ピンポーン!
あら?今度は誰かしら?
「はーい!ちょっと待ってね!」
慌てて玄関に行くと要ちゃんが右手を軽くあげて挨拶した。
「やっほーさくさく。」
「あら、いらっしゃい。入ってちょうだい。」
要ちゃんが手土産にと手渡してきたスナック菓子の山の入った袋を受け取るとしろちゃん先生達がいる部屋に案内した。しかし案内したもののこの私含めて男性三人いる部屋に女の子一人を案内って不味かったかしら。……まぁ、オネエ一人、元ヤン教師一人(ただし恋愛事にはかなり奥手)、羽ありオヤジ一匹っていう中々に濃いメンバーではあるけど大丈夫そうね。
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