蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

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三. セトの章

25. Chrysiridia ツバメガ

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「遠い所をわざわざありがとうございます。道中怒れる神にも出遭わず無事なお着き、なりよりでございますぞ」

 屋敷で待っていた父はメイドや執事をズラリと一列に並ばせ、彼らを恭しく出迎える。
 並みの人間ならばこれだけで気圧される。
 これは父のよく使う手で、政治的な絡みで優位に事を進めたい場合に、最初の段階から相手側に圧倒的な差を見せつける目的で行われる交渉術の一つだ。

 父が柏手をポンと一回鳴らすだけで、使用人がザザザと一斉に頭を下げる。僕の屋敷の使用人達はよく自分の立場を弁えている。

「わたくしめはこのヴァレリ領を収めるサミュエルでございます。ささ、ラクダは屋根のある舎で休ませましょうか」

 しかし、父の長年の経験から編み出された政治的手腕は、彼らの前では無駄な前振りにしか過ぎなかった。
 こちらの意図なんぞ、少しも効いてないのである。

 気圧されるどころか、調子に乗った白髪の少女が、勢いよくラクダの首から飛び降りた。
 随分とお転婆な仕草には似つかわしくない、上品で可愛らしいフリルのドレスがふわりと翻る。
 が、ラクダは到着してからずっと、飽きもせず少女の髪を噛み続けていたのだ。

「いやーー!!おねえちゃん、取って取ってぇ!!!」

 父に、最初に発せられた言葉がこれだった。
 緊張して吃音交じりに自己紹介でも飛んでくるかと思っていたのにこれである。
 彼らはやはり騒がしく、この町の領主たる父でさえも見ていなかった。

 キンキン声が鳴り響く中、赤髪の下男は両手を伸ばし、青髪の女性の身体をラクダから受け止めている。
 女は下男の首に手をまわし、顔を綻ばせ苦笑いしつつも地に降り立つ。ずっと馬上にいたからか、地面の感触に慣れず何度かよろけて「ハイハイ」と仕方がない風に返事をした。

「ごめん、アッシュ。あの子の髪、どうにかできる?」
「へいへい」

 すると赤髪の男は両手を大袈裟に仰いで、それから少女の頭にゴツンとげんこつを落とした。

「あいた!!」
「へいへい、ちっとも大人しくしてねえからだぞ。ほら、じっとして」
「あたたたたっ!!かみかみ、痛いっ!」
「ラクダが珍しいからって、顔面にへばり付く奴があるかよ」
「もう、静かにするっていうからその姿でいるのを許したのに…この子ったら」

 何とも場違いな、呑気で怖いもの知らずな輩だろうか。
 遠足にでも来ているつもりか。全く緊張感も無く、この町の最高統治者を目の前に失礼にも程がある。
 案の定、父の張り付いた笑顔の口元が、ピクピクと痙攣していた。

 下男が少女にかかり切りでポツンとラクダの上に放置された占い師の女は、彼らの様子を一瞥した後、僅かに溜息を吐いた。
 そして誰の介添えもなく、ストンとラクダの背から降り立つ。

 ドレスを思わせるような、薄い布地のローブがするりと舞う。とても滑らかな仕草であった。
 でも僕は何の変哲もないその仕草の底に、何処か淫猥な雰囲気を感じ取っていた。まるで敢えて見せつけるかのような挑戦的な空気を、ほんの一瞬だけ感じたのである。

 父は大本命である占い師の女に向き直る。
 コホンと一つ息を吐き、改めて口を開いた。
 他のあのうるさい連中は所詮はただの従者。捨て置く方針に切り替えたらしい。

「フレデリク将軍閣下には、日頃大変目をかけて頂いております。道中怒れる神にも出遭わず、大変ご苦労様でした」
「……」

 占い師は何も答えなかった。

 神秘的な黒の装束。顔は勿論、身体の線すら完璧に隠す。
 占い師は父を真っ直ぐに捉えつつ、後ろ手にラクダの尻を一発叩いた。
 するとどうだろう。一生離さないと云わんばかりに少女の髪をハミハミし続けていたラクダの動きが一瞬硬直し、その口をあんぐりと開けたのだ。
 その隙に、少女はラクダの口から抜け出した。ようやくオヤツから解放されて実にご満悦な表情である。

「やった!抜けれた!唾液でびっちょびちょで臭い!いやああ!!」
「……」

 それでもうるさい事に変わりは無かったけれど。
 彼らは無言の占い師の隣にズラリと並んでようやく父と僕に真正面で顔を見せ、一斉に頭を下げた。

「おっきいお屋敷!おじーちゃん、よろしくね!!」

 少女は目をキラキラと輝かせて元気に跳ねた。不快な雨をも吹き飛ばす、太陽のような声だ。

「すげえ出迎えだな。ま、俺らが―――この人が来たからにはちゃんと終わらせてやっからな」

 次に口を開いたのは赤髪の下男。
 卑しい下男の分際で、なんと軽い態度であるか。
 しかしニヤリと笑う顔に悪意の欠片も無く、男は屈託ない表情を浮かべている。

「うるさくてごめんなさい。短い間ですが、お世話になりますね」

 そして最後に青髪の女性がそう言って、また頭を下げた。
 一応この中では常識人のようだ。少なくとも、一番話が通じる相手であるのは間違いないだろう。
 よくよく見ると愛嬌があって可愛い顔をしていた。

 3人がそれぞれ挨拶をしても、占い師の女は無言のままだった。
 青髪の女が肘で突いてようやく軽い会釈を寄越しただけで、それ以外は殆ど動かない。

 先が思いやられるではないか。
 くそ、フレデリク将軍め。扱いづらいどころじゃない、ただの曲者を寄越してくれてどうしてくれるんだ。

 もう、喉まで文句が出かかった。
 こっちの準備などまるでお構いなしの4人はマイペース過ぎて、僕も父も唖然とするしかない。
 でも、来てしまったものは仕方がないのである。

 どんなに非常識で不遜で、頭が痛くなるくらいの馬鹿だったとしても、「フレデリク将軍の紹介」という後ろ盾がある以上はもてなさなければならないのが悲しい運命。

 とどのつまり、もはや乗り切るしかないのである。

「雨だし、とりあえず中に入ろうか。詳しくは後で説明するよ。君たちの為に、ささやかながら歓迎の宴を用意した。是非、長旅の疲れを癒すといい」

 ラクダは僕の従者が馬舎に連れて行った。
 そもそも何故馬ではなくラクダなんだ。よくもまあ、遠路はるばるラクダに乗って、暢気にやってきたものである。

「ご馳走が出るの?」

 少女の目の色が変わる。

「え?あ、ああ」

 いつの間にか僕の足元にいた。満面の笑みでぴょんぴょんと目の前で跳ねられて、すぐそこにいると気付いたのだ。

「やったあああ!!!」
「やりぃ!乾燥地帯の郷土料理、楽しみだぜ」

 赤髪の下男もそれに加わった。
 跳ねこそしなかったが、浮ついているのが明らかに分かる。

「もう、貴方達ったら…」

 さながら引率の保護者のように少女と下男を見守る瞳は暖かいもので。
 すっかり慣れた様子で、僕の足にしがみ付く少女をベリっと剥いだ。

 それぞれがそれぞれの反応をしていた。
 ここまでくると、彼らのその阿呆のような無邪気さは、取り繕う裏の顔など存在せず、まさに「素」なのだろう。
 その態度に他意が含まれていないのであれば、これほど分かり易くやり易いものはない。

 だが、占い師だけは別であった。
 女はその場にただ突っ立って、無反応に僕らをただ見据えるだけだったのだった。



 挨拶もそこそこに、どうせ訊いちゃいないのだから早々に屋敷に案内した。
 彼らは疑いも無く素直に従い、メイドの後にご機嫌で着いていく。
 その後ろ姿を見ながら、僕は先ほどから溜息を隠せないでいる。

「どうにも緊張感のない連中だな、セトよ」
「そうだね…。ほんの僅かなのに、なんだかドっと疲れた気がするよ…。でもそれ以上に、あの阿呆な連中以上に面倒な人かもしれないよ、あの占い師」

 あからさまに分かり易くいる占い師。
 格好も声も態度も、不自然なくらいのは、その裏にもっと大事な事を隠している可能性が高い。

「本当にどうにかできるのかね。あの者らに任せるのは不安だ」
「それは僕らが心配する事ではないよ、父さん」

 フレデリク将軍に、何をどう言われてこの町にやってきたのかまでは分からない。
 純粋に虫の被害を解決するだけが目的じゃないのは、あのフレデリク将軍の事だから疑ってかかるべきだ。
 その息が掛かった愛人ならば、密命を下されても不思議ではないだろう。

「いいんだ、父さん。どっちに転ぼうと、その責任は全て騎士団と魔法使いギルドにあるんだから。僕らが案じる必要は一切ないから安心して」

 でも正直に言うと、なんだかモヤモヤしたんだ。あの占い師を一目見た時、心の底がざわついたというか、何とも言えない感覚に襲われたのだ。
 あの占い師は、普通の人ではない。一筋縄ではいかぬと占い師を評した将軍とは別の意味で、一抹の不安を感じるのだ。

 第六感は信じない。
 だけどずっと昔。もう忘れてしまったけれど、同じざわつきを何処かで感じたような気がした。

「ついに我らが【ツテ】の彼らとは、連絡が取れず仕舞いか…」
「……なんとかなるよ。いままでもそうだったんだから」

 行商人の彼らと何か月もご無沙汰になるのは、今までもよくあった事だし別に可笑しな事ではない。
 呼んでも現れないのは、初めてだったけれど。

「大丈夫、僕らは神に祝福されている。ここでは何も起こらない…」

 自分に言い聞かせるように、僕らも屋敷に歩を進めた。
 余り客人を待たせるわけには不審がられてしまうからね。


「っつ…!!」

 その時、ふいに冷たい視線が身体の芯を通り抜けた。
 とても冷たい、全身の毛が総毛立つ感覚だった。

「な、なに…?」
「セト?どうかしたのか?顔色があまり良くないぞ」
「い、いや…」

 その感覚はまさに一瞬で、すぐに元の小雨降る、元の平穏な空気に戻る。
 キョロキョロと見回すも、気になるものは何もない。
 誰も僕を見ている者もいなかった。

 客人の4人はメイドに促されるまま着いていって、もう姿はない。
 整然と並ばせた従者もそれぞれの仕事に戻るべく、そのほとんどは散った。

 あれは何だったのか。
 無視するほど、僕は愚かで鈍感ではない。

 感じたのは―――恐怖と似たような、何か。

 何か良からぬ出来事の前触れでなければいいが。
 でもここで考えても答えが出ないのならば、先に進むしか道はないのである。未来の予知は誰にもできない。先ほどの感覚を、気に留めておくだけしか、今はやれる事なんてないのだから。

「何でもないよ。僕らも行こう、父さん。虫の被害は僕らも手をこまねいている。それは事実なんだから」

 そう言いながら屋敷に入る。

 その時、一匹のほんの小さな小さな虫を踏み潰してしまった事に、僕はまだ気づいていない。

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