蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

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三. セトの章

33. 魔法使いギルドの人たらし

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 翌日、僕らは早朝から街に繰り出していた。
 ヴァレリの町の中心部。ここは多くの店が立ち並ぶ、この町きっての繁華街だ。

 中心街は主に旅人や商人などの外部の旅行者向けにお誂えした少々オカタイ店が多い。
 大衆向けではない分、それなりに綺麗でそれなりに質も良い。取り扱う商品は無難な物ばかりで新鮮味に欠けるが観光者には受けていて、店員は如何に客人から金を毟り取ろうか、それしか考えていない商店街だ。

 観光客は真昼の少し前から動き出す。夜半遅くまで街で遊び、時間を気にせずゆっくり目覚めた後は宿自慢の朝食バイキングで小腹を満たす。
 だからなのだろう。
 陽が昇ってすぐのこの時間は人っ子一人通っていない、実に閑散とした雰囲気だ。空いている店もまばらで、店員は奥に引っ込んで出てくる気配すら見せない。

「お、この店いいな!!」

 寂しい商店街を通り過ぎてちょっと進んだ先の狭い裏路地、小汚くて暗くてジメジメしたあばら家のような店の軒先で、愛想の良い赤毛の男は足を止めた。

「えぇ…」

 露骨に嫌な顔をして見せたのに、赤毛はちっとも気にしない強引さで僕の肩を掴み、風にはためく暖簾の下をくぐる。

「こういう店は、さっきの商店街やこの周辺の商売人を相手にしてる古い大衆食堂って相場が決まってんだよ。見てみろよ、この油ギトギトの床を!」
「うへ…」
「この香ばしい油の染みついた匂いを!」

 ガラリと引き戸を開けて、不愛想な店主が顎で席を指し示すのを軽く受け流し、僕らは小さくてガタのきた居心地の悪い椅子に座る。

「ここはアタリと見た!ぜってぇ、美味いもん食わせてくれると思うね」

 前の客が食いこぼした跡がそのまま残っているテーブルに、これまた愛想のないボインな女がジョッキにエールを3つ、頼んでも無いのに持ってきた。

「朝っぱらからエール…?今から朝食なんじゃないの?」
「細けえ事はいいんだよ!んじゃ、そこの姐さん。この町の一番人気な料理をそれぞれ三種類、どどんと持ってきておくんなせぇ!この料理人の舌を唸らせるような絶品を、よろしく頼むぜ!」

 お尻が半分はみ出す小さな椅子にどっかりと腰を落ち着け、偉そうに踏ん反り返る赤毛の言葉に、さっきまであれだけ無愛想に僕らを睨んでいた店主らしき男がニヤリと口を歪ませる。長年使い古してボロボロのコック帽をきっちり被り直して厨房へ消えていく。

「あんた、ここを選ぶとは目が肥えてんね。期待して待ってな!」

 ボインな女がドン!と中央にツマミの皿を置き、豪快に笑ってまた去って行く。

「こりゃ楽しみだぜ、旦那もそう思うだろ?」

 赤毛の男―――アッシュは隣に大人しく座る占い師の肩をポンポンと優しく撫で、それから真正面の僕に向かって白い歯をニィと出す。

「まずは腹ごしらえと行こうぜ。時間潰しって言っても、どうせこの辺を見回るしか出来ねえんだからよ、坊々」
「はあ…分かったよ」

 これ見よがしに吐いた溜息にも、男はちっとも気にした様子は見せなかった。
 ウズウズと、まるでご馳走を待つ子供のように厨房を覗き込んでは落ち着きがない。

 この男は凄いな。人の悪意を好印象に変える。それも、自然に。

 男と行動を共にするのは本意ではなかったが、今はこの男のざっくばらんな態度が心地いい。
 口を付けたジョッキは余りに冷たく、喉越しを通る麦の苦みが眠さの残る頭を壊してくれる気がした。




「ああ、ニーナ嬢に嫌われてしまったかも…」
「あんたがしつこ過ぎっからだよ。相当嫌がってんのに、あんたそれでも百戦錬磨ってマジ?」
「……うるさい、君に何が分かる」

 朝から空きっ腹で呑む麦酒は、覚醒していない頭をスッキリさせるどころか、強かに酔いを晒してしまう。
 アルコールを分解する肝臓は、昼間は別の事に使っているので酔いの周りが早いのだと、いつかどこかで聞いた。よく分からないが、人体の仕組みがそうなっているのなら、そうなのだろう。

 こうして僕がグダを巻いているのも、朝からエールを何杯も呑んだ所為だと思いたい。

「君は随分とニーナ嬢に優しいね。もしかして、彼女にご執心だったりするのかな?ふふ、当たりだろう!」

 僕らのテーブルの上には空になったジョッキが幾つかと、それからこの店のシェフが懇意で出してくれたとっておきの肴が3皿。そして、アッシュ自身が作った甘いデザートが並んでいる。

 この店でかなり時間を食い潰しているが、他の客が次々と入ってきてかなり繁盛しているにも関わらず、追い出そうとも邪険にもされずに居続けられていられるのは、ひとえにアッシュという赤毛の男の人の良さが炸裂したお陰なのだろう。

「は、まさか。彼女は仲間だ、恋人じゃねえ。それに嬢ちゃんから訊いてないのか?嬢ちゃんには惚れてる相手がいるよ。それに俺だって好きなヤツくらいいるさ。残念だが、それは嬢ちゃんじゃないけどな!」

 色恋沙汰に得意ってホントかよ、とアッシュから突き刺さる視線は痛い。

 このアッシュ、話してみるとかなり話しやすい男だった。
 田舎者で口が悪く、育ちも良さそうではないのに変にスレてなく、人の話もきちんと相槌を打って聞いてくれて、会話に割らないし邪推しないし素直に喜怒哀楽を出してくれるしで、とれも聞き上手なのだ。
 酔った勢いもあって僕は調子に乗ってアレコレ喋り過ぎてしまった。同性の、同年代ならば分かってくれるだろうと、女心が云々と語ってしまったのがマズかった。

 女に関しては百戦錬磨の玄人だと豪語したその口が、昨夜はこっ酷くフラれてしまったのによく言うなと、アッシュは笑っている。

 この少し前、何故かこの店のシェフとアッシュとの料理対決が繰り広げられ、野次馬も集まってちょっとした騒ぎになっていたのだ。興奮と熱気に包まれた狭い店内に人がごった返して大変な目に遭った。
 何が何だか分からない内にシェフとアッシュは互いを認め合い和解して、僕らのテーブルには食いきれないほどのたくさんの料理が並んだ。
 それをアッシュが野次馬に分け与えるものだから、それから先も一向に人が引かず大変だったのだ。

「虫が現れ始めて、飢えてるんだってさ。昨日、町の連中が言ってたよ。家に備蓄してる食料をみんな虫が食っちまう。配給もねぇから、困ってるらしいぜ」
「知ってるよ。日々、陳情書が届くんだから」

 飢えたコジキどもの波が引き、ようやく僕らは僕らの食事にあり付く事が出来たのはつい先程。
 一部始終を知っているシェフが長居する僕らを認めているのは、アッシュの行動と料理の腕を買った賜物だろう。

「しかし美味ぇな!スパイスを多用するのは砂漠独特の風味なんだってな。勉強になるぜ」
「香辛料は乾燥地帯によく用いられるからね。この町は砂漠と草原の料理が混在して、独自の食文化を編み出した。コクと辛味が特徴なのは、暑くても腐りにくくて保存が効くようにしているからなんだよ」

 出された料理の原材料などをしつこく言い当てていたアッシュに対し、この素人が何を知ったような口を叩くのだと、シェフが怒ったのが最初だったっけか。
 そういえばアッシュはギルドの料理長を務めていると、ニーナが言っていたのを思い出す。
 そこで互いの料理人による、即席の利き舌対決みたいなのが始まって、料理の隠し味を当てるとか、確かそんな勝負だったはず。

 アッシュは僕をそっちのけで厨房に入り込み、なんだすごいなおおこれは、などと僕には分からない台詞を言い合う内に変な友情が芽生えてしまったようで。
 いつの間にか彼とシェフによる共同制作なんかもやり始めて、もはや収拾が付かない所まできて僕は諦めたんだった。

 今の僕らの目的は、街の見回りでも虫を調べるでも、情報収集でもない。
 だ。
 ただの時間潰しさえ出来れば任務達成だったと思い出し、アッシュの突然始めた料理対決はいい暇つぶしだと思ったのだ。
 それから先は傍観者に徹した。
 何もかも予想外な展開だったけれどね。

「嫌味のない辛さがいいな。中毒性がある。さっきシェフのおっさんにレシピを訊いたから、俺でも再現出来そうだ」
「よくすんなりレシピを明かしてくれたもんだね」
「俺も教えたからな。ほら、これとかこれ。ここの辛味と合わせると、また味が引き締まって違う料理になる。メニューが増えたってオッサン喜んでたし、そのお礼じゃね?」

 確かにアッシュの手掛けた一品は美味かった。
 大抵の料理は食べていて、僕の屋敷のシェフも超一流。舌も肥えていると自負していたが、アッシュの腕は全く引けを取らないどころか上をいく。
 手早くパパっと仕上げる所も見ていて気持ちの良いものだった。
 ギルドで多くのメンバーを食わせている賜物だと自慢げに語る姿もまた、嫌味が感じられず好ましい。

 なるほど、天性の人たらしか。

 男に全く興味の無い僕ですら、アッシュには長年の友人のような態度で接しているのだ。
 これで本人にその自覚がないのも面白い。もし自分の才に気付いてそれを利用しようとすれば、もしかすると一国を傾ける実力を持ち合わせているかもしれない。
 そう考えると一気に怖くなってしまった。

「ほら、旦那。こっちは辛くねぇから。食材もちゃんと確かめた。大丈夫だったよ」

 そんな男は甲斐甲斐しく隣に座る占い師に世話を焼いている。
 アッシュの手掛けた料理をスプーンですくい、それを占い師の口元まで運んであげる徹底ぶりだ。
 世話というより幇助ほうじょである。

 ちなみにこの占い師、この喧騒の最中でも、ずっと僕らと共にいた。
 一言も喋らずにアッシュとシェフが戯れて遊んでいるのをじっと見ているだけだったから存在感が薄いだけだ。

「旦那は好き嫌いが多いんだよ。魚も駄目、燻製も駄目、辛いモンも駄目ときた。こんなに美味いのに、勿体ねぇ!大体、食わず嫌いなだけじゃねえの?見た目で駄目とか決めつけちゃ、食べ物に対して失礼だぜ?」

 見るからに唐辛子で真っ赤っかなドロリとしたスープは、ここまで目が痛くなるほどだから相当辛いはず。そのスープを笑顔でグイグイ押し付けるアッシュは悪魔かと思うほどだ。
 占い師の女は必死に頭を左右に振っている。当たり前だが、嫌…なのだろう。

 一応、意思表示はするみたいだね、この人。
 突っ立っているだけが仕事だと思ってたけど、好きと嫌いの感情は持ち合わせているようだ。
 相変わらず、僕に対しては全く喋ってくれないけれど。

「辛いのがダメな人は本当に駄目だからね。無理をすると下から全部出てくるよ。胃もやられちゃうから、お勧めは出来ない」

 辛味の耐性は人それぞれなのだ。
 せっかく同じ卓を囲んでいるのだし、少しは親睦をと思って占い師に助け舟を出してあげたのだけど、やっぱり無反応でがっかりした。

「じゃあ旦那はこっちな。熱いからふーふーして食えよ」
「……」
「まるで子供だね。普段から君らはこんな感じなのかい?」

 アッシュの言いつけ通り、口元だけ黒衣のベールを取ってふうふう息を吹きかける占い師の女は、どことなく幼く見えた。
 僕は初めて見る露わになった肌色から、目が離せなくなってしまっていた。

 幼くもあり、同時に妖艶でもある薄い唇から覗く赤い舌は拙く、咀嚼する顎のラインは淫らで貪り付きたい衝動に駆られてしまう。
 子どもと大人。そのアンバランスさがなぜか腰にクるのだ。もっと暴いてみたいと本能が渇望するほどまでに。
 今まで頑なに肌を隠していたからそう思うのか。それでもこんなに雄の感情を揺さぶられる事はない。

 アッシュは答えなかった。
 昨日ニーナがそうしたように、曖昧な笑みを浮かべるのみである。
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