蒼淵の独奏譚 ~どこか壊れた孤高で最強の魔法使いがその一生を終えるまでの独奏物語~

蔵之介

文字の大きさ
119 / 170
三. セトの章

35. 最後の安息

しおりを挟む
「嬢ちゃんから連絡が届いた。解析が済んだらしいぜ」
「これは…何?光る、石?」

 アッシュが懐から取り出したのは、掌に乗る程度の大きさしかない平べったい石ころだった。
 石はチカチカと青く発光している。夜半に蛍が川辺でお尻を光らせているような、そんな光だ。

 断続的に光る石は、アッシュが握り込むとその瞬きを止めた。そして彼が何やらボソボソ呟くと、今度は赤色に輝く。

「了解っと…。よし!嬢ちゃんの服を見繕ってから、帰ろうぜ」
「え?どういう事?」

 ちょっと見せてと、アッシュが仕舞おうとした石に僕は手を伸ばす。
 アッシュは少しだけ躊躇したが、占い師の様子を見て彼女が何も言わないのを確認した上で、僕にそれを渡してくれた。

 輝きはもうなくなっている。
 光りを失った石は、ただの石ころだ。

 その辺に落ちている石と明らかに違うのは、それが透明であるという事だろう。
 人差し指で摘まんで天井に透かしてみると、石の向こう側の景色が湾曲して見える。
 シェフの趣味か、はたまたボインのウェイトレスの悪趣味か。天井に飾られた木彫りの熊がぐにゃりと歪んだ表情で僕らを見下ろしている。

「これは、ポータブルだ」
携帯できるものポータブル?」
「そう。携帯小型真霊送受信装置石。長いから、ポータブル。遠くの相手と連絡を取る便利な道具だよ。真霊力マナを動力にして動いてる」
「その石ころで遠くの人と遠距離でやり取りが出来るのかい!?それは凄いな!!」
「そそ。まだまだ改良途中みてえだけど、簡単な連絡なら充分な働きをするぜ。魔法使いじゃなくとも使えるのが、この装置の絶大な効果だろうな」
「へえ…この石にそんな能力が…。文明もここまで進んだのか…」

 掌に載せてみるとひんやりしている。心地好い石の冷たさが、麦酒で火照った身体に丁度良い。

 アッシュがいとも簡単に扱っているそれは、驚くべき超文明の利器で在る事にこの男は気付いているのだろうか。

 どれだけ文明が進んでも、この世界ではマナの覇者を人間と魔族で争い順繰り順繰り入れ替わる為に、文明や進化が長続きする事は決して無い。
 勝者はマナの恩恵の元、その種族の個体を増やしながら新たな歴史を紡ぐ。
 一方、敗者は種の存続だけで精一杯だ。
 文明は一度そこでストップし、継続できないから徐々に廃れてしまい、また最低限からやり直しになる。

 この世界は、これの繰り返しなのだ。

『科学』という言葉がある。
 この国の女神信仰の根底を否定し、人間や魔族は進化論によって産み出された存在で、この世の理は全て数字で表せるといった邪教を信じる一派の持論であり、基盤となる言葉だ。

 この世界にある一定以上の文明が開化しないのは、それを裏から操る絶対的な存在があり、それこそ僕らを創造した女神なのだと神を冒涜する罰当たりな連中だ。
 本来ならば魔法なんて力は頼らずに、科学と発明によってこの世はもっと住みやすい世界になっているはずだと、人々に敬遠されつつも地味に活動しているらしい。

 そんな邪教徒が編み出したのが、『電気』と呼ばれる新たなエネルギーだ。
 それを介せば様々な事が可能になるのだと吹聴しているが、具体的に何が出来るのかは分からない。

 でも風の噂で聞いた事がある。
 邪教徒は《中央》に潜伏していて、日々発明に勤しんでいるのだと。
 その中でも特に関心を得ているのが『通信機器』で、怪しい実験が昼夜繰り広げているとか。
 密かに囁かれているのだ。《中央》の4大ギルドに邪教徒が潜んでいて、《中央》の治世の糸を裏から引いているのではないかと。

「へえ…、あんたよく調べてんな。それ、半分はアタリだよ」
「僕の内偵を甘く見てもらっては困るよ。最も、君らのボスを暴く事さえできないショボい密偵だけどね」

 自虐に笑うと、つられてアッシュも笑った。
 否定はしなかった。僕が《中央》に人を忍ばせている事は、ニーナも知っていたように周知の事実だったみたいだ。

 この世界の連絡手段は原始的である。
 基本は紙に書いて蝋で封をし、斥候や配達人に託す。内密な内容であれば人伝手もあるけれど、危険を伴うから滅多に使わない。秘匿であればあるほど互いの信頼性が不可欠なのもあるけど、有事ではない平時の今は使い所がないから、やはり紙による連絡が主だ。

 ちょっと値段は高くなるが、遠くの人と連絡を取り合うなら伝書鳩が一番である。
 《王都》と《中央》の軍部は頻繁にやり取りをしていたから、鳩が四六時中空を飛んでいた。たまに迷子になったり怪我したりと、100パーセント届くとは限らないのが欠点といえば欠点だ。

「旦那の受け売りだけどさ、これから怒れる神グレフと戦争するのに伝達手段を確立するのは最も大事な事らしくってよ」
「戦争……」
「これは科学の発明じゃねえよ。使えるようにしたのは、だん…“塔”のマスターともう一人のギルドマスターだ。それともう一個、こいつの正体は石じゃなくて【堕神の卵】。俺らが怒れる神から盗んだ、奴らの一部を改造したもんだ」
「は??ぬ、…だって!?」
「一応これ、“塔”の重大秘匿事項だからこれ以上は明かせねぇんだわ。だけど、科学の力じゃねえのは確かだよ。携わってんのは、両極端な“科学者”と“魔法使い”だけどな。お陰で楽に仲間と連絡が取れるようになった。屋敷にいる嬢ちゃんから、わざわざ遣いを寄越さずともな」
「……ん」

 いつまでも石を触っていたら、真正面の占い師が返せと云わんばかりに手を差し出してきた。
 素直に彼女の手に石を乗せると、石は黒の薄絹の中に消える。

「君らは邪教と手を組んでるの?もしかして、“研究者”と云われるギルドマスターって…まさか科学を信奉しているのかい!?」

 フレデリク将軍率いる王国騎士団。人外エルフ族を中心に寄り集まるエルフ族長キキョウのギルド。そして、最強の魔法使いが君臨する紡ぎの塔。
 残る一つも謎多きギルドだった。《中央》の頭脳と云われ、インテリ集団を擁している通称“盗賊ギルド”。

「そんな、まさか。女神信仰の総本山がある地で、科学者が堂々とギルドを名乗ってるなんて、それは結構ヤバイ情報だね…」

 するとアッシュが眉を顰めて吐き捨てた。

「敵は科学者じゃねえ。この世界の秩序をめちゃくちゃにしやがった怒れる神アイツらだ。あんたには、どうにも見えっけど、俺の気のせいだよな?」
「え、あ、そ、そうだよ!何を言っているのさ。人類の共通の敵が分からないはずないだろう?」

 顔を顰めるアッシュの三白眼が細められると、ほぼ白目だけになる。
 彼の穏やかな態度は急に鋭さを秘め、近寄り難く怖い雰囲気を醸し出す。

「君は…神が、憎いのかな…?」
「あん?憎いっつか、家族の仇っつーか。あんま深く考えないようにしてっけど、俺が天涯孤独になっちまったのは、間違いなくアイツらが堕ちてきた所為だ。災厄を生き延びた人間は、必ず一つは奴らとの因果を抱えてる。この町だって、地震の被害は出ただろうに…。ああ、そうだったな…、あんたらは無かった事になってるんだったな…。よ」
「!!!」

 ガタリと椅子を蹴飛ばすように立ち上がってしまう。
 一際大きな音が店内に響き、何事かとコック帽のシェフが厨房から出てきてしまった。

「君は…何を知っているの?」

 墓穴を掘ると分かっているのに、聞かずにはいられなかった。

 だって同じ台詞を、屋敷を訪れたフレデリク将軍も言ったんだ。
 思わせぶりな態度で、僕が人類の仇敵と通じているんじゃないかと、盛大なカマをかけてきた。

 アッシュの言葉ニュアンスは、確信に近かった。
 “紡ぎの塔”に、僕の秘密を知られているかもしれない。その恐怖に思わず慄いてしまったのである。

「今回の騒動はそうもいかないみてえだな。これから嬢ちゃんの話を訊きに戻るけど、旦那の想定通りであれば、あんたらは初めて人の力じゃどうにもならない災厄に見舞われるってワケだ」
「災厄に見舞われる、だって…?はは、何を知ったような口を。有り得ないよ、災厄なんて」

 大丈夫だ、大丈夫。
 彼らもフレデリク将軍と同じ。カマをかけて僕の反応を見て楽しんでいるだけだ。

 邪教徒をギルドマスターという地位に据えて、人類を引き連れて僕の大事な取引先と戦う?
 それこそ、人類に対する謀反だ。
 女神信仰はこの世界の礎だ。根本を覆す理論を撒き散らす邪教徒の方がよっぽどタチが悪い。

 そんなものと仲良しこよしとは、僕に自ら転覆の機会を与えたようなものじゃないか。

 この虫問題に片を付けたら、ギルドそのものを《中央》から滅ぼしてやる。
 彼らの力を借りて邪教を擁するギルドを壊滅させれば、魔法使いに散々邪魔され苦しい立場にある彼らもまた、人類に恐怖を撒き散らしてくれるだろう。

 その世界に僕が王として名乗りを挙げ、支配し、君臨する。
 彼らと世界を二分し、互いに互いを認め合って共存する事で、新たな新境地を作り上げるのである。

 滅ぼされるのはヴァレリじゃない。
 君らだよ、小山のサルめ。

 占い師が立ち上がる。
 口元のベールを戻して薄絹を正し、僕に一瞥を食らわせてから金を無造作に置いた。

「旦那、ちょっとこの店の連中に挨拶だけさせてくんね?最後なのは分かってっけど、このままじゃ収まりがつかなくてよ」
「……」
「すぐに追いつくからさ。ここの飯美味かったし、嬢ちゃんらに包んで持っていくから」

 占い師は頷き、無言で足早に出て行く。
 アッシュはこれ以上僕に突っかかる事は無く、悪いなと肩を叩いて厨房の中へと勝手に入っていった。
 取り残された僕は慌てて占い師の後を追う。

 あのまま糾弾され続けるのかと、構えていたが拍子抜けした。
 誰が訊いているとも分からない人の多い店内で口論する事もないし、石の伝達が本当ならば、ニーナが僕らの帰りを待っているはずだ。
 そう、思って途中で話を打ち切ったのだろう。

「じゃあ続きは屋敷で、かな?」

 どうせ烏合の衆。神を味方にした僕に敵う相手はいないのだ。
 幾らでも真実とやらを追求して探っていればいい。その間に僕がサラっと奪ってしまうよ。
 なにもかもね。


 随分と長居した店から出ると、すでに陽はすっかり昇りきっていた。
 昨日の小雨が嘘のように、空は晴れ渡っている。
 青空が眩し過ぎて、日陰を探してそこに身を寄せた。

 占い師の女はじっと空を見つめていた。
 黒い粒が幾つも宙に浮いている様を、ぼんやりと眺めている。

「虫が、こんなところまで…」

 目を凝らさずとも、それが空を漂う何千匹もの羽虫である事は一目瞭然だった。

「……」

 そんな空の下で、占い師はただ上を見上げている。


 両手に袋を幾つも提げてアッシュが店から出てきたのは、それから十数分経ってからだった。

「昼飯も確保したぜ。食いながら嬢ちゃんの話を訊こうぜ!」

 アッシュの機嫌はすっかり元通りだ。
 悪意のない笑みに嫌味はなく、人好きのする表情で僕らを待たせた詫びを入れる。

「女の服なんてわかんねーし、適当でいっか。今着てるメイド服も意外と似合うと思うけどな」

 観光客の消えた寂しい商店街を僕らは廻り、ニーナに似合いそうなカッチリした服を選び、占い師はついでに自分の服を買っていた。

 その服の種類はローブで、傍から見ても奇抜な色で突飛も無い造形をしていたのだけど、彼女は心なしかウキウキしているように見えたから僕は口出しせずに黙っている。
 隣でアッシュが大笑いしているのを無粋だと小突いたら、眉を八の字にしてクスクス吹き出すに留まった。

「女の買い物は男には理解できないものさ」
「この人の場合、そんな問題でもないけどな。いつ着るんだよ、それ…」

 そして僕らは屋敷に戻る。



 ニーナの得たという真相は、後に僕を震撼させるには充分過ぎるものだったけれど、この時何も知る由はなく。
 束の間の平和はこれが最後であったと気付くのは、全てが始まり終わった時だった。



 こんなに楽しげに、何も知らない庶民達が全て喋らなくなるまで―――。


 ――――残り、三日。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

迷惑異世界のんびり道中記~ちびっ子勇者とともに~

沢野 りお
ファンタジー
なんということもない普通の家族が「勇者召喚」で異世界に召喚されてしまった。 兄、橘葵二十八歳。一流商社のバリバリエリートのちメンタルに負担を受け退職後、一家の主夫として家事に精を出す独身。 姉、橘桜二十五歳。出版社に勤める美女。儚げで庇護欲をそそる美女。芸能人並みの美貌を持つオタク。あと家事が苦手で手料理は食べたら危険なレベル。 私、橘菊華二十一歳。どこにでいもいる普通の女子大生。趣味は手芸。 そして……最近、橘一家に加わった男の子、右近小次郎七歳。両親が事故に亡くなったあと、親戚をたらい回しにされ虐げられていた不憫な子。 我が家の末っ子として引き取った血の繋がらないこの子が、「勇者」らしい。 逃げました。 姉が「これはダメな勇者召喚」と断じたため、俗物丸出しのおっさん(国王)と吊り上がった細目のおばさん(王妃)の手から逃げ……られないよねぇ? お城の中で武器を持った騎士に追い詰められて万事休すの橘一家を助けたのは、この世界の神さまだった! 神さまは自分の落ち度で異世界召喚が行われたことは謝ってくれたけど、チート能力はくれなかった。ケチ。 兄には「生活魔法」が、姉には「治癒魔法」が、小次郎は「勇者」としてのチート能力が備わっているけど子どもだから鍛えないと使えない。 私には……「手芸創作」って、なにこれ? ダ神さまにもわからない能力をもらい、安住の地を求めて異世界を旅することになった橘一家。 兄の料理の腕におばさん軍団から優しくしてもらったり、姉の外見でおっさんたちから優遇してもらったり、小次郎がうっかりワイバーン討伐しちゃったり。 え? 私の「手芸創作」ってそんなことができちゃうの? そんな橘一家のドタバタ異世界道中記です。 ※更新は不定期です ※「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています ※ゆるい設定でなんちゃって世界観で書いております。

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

処理中です...