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三. セトの章
51. 一人きりの砂漠にて
しおりを挟むすっかり日も陰げた夕暮れ時に、僕は風の吹き荒ぶ砂漠へと、ようやく辿り着いた。
馬は快調に走ってくれたが、何分起きてから腹を満たしていなかったのが思った以上に辛かった。
帰る手段を失うわけにはいかないので、しっかりと馬の手綱を握り、あてもなく砂漠を彷徨い歩いた。
砂漠は【浄化】が済んだ、真霊力の存在しない彼らの侵略地である。彼らは僕らの原始エネルギーであるマナを穢れと称し、極端に嫌う。彼らは11年前に堕ちてきて以来ずっと、マナを新たなエネルギーに【浄化】する作業を続けている。
こうして彼らの庭をうろうろとしていれば、侵入者である僕を必ず感知するはず。
黒の行商人か、もしくは白いモヤの化け物―――怒れる神のいずれかが出てきてくれるのを、歩きながら待っているのだ。
細かな砂粒が風に乗って僕と馬の身体に打ち付ける。思うように足が取られて前に進まず苦労する。
こんなに風が吹いているのに、空は快晴であった。
西の方から星が現れ始め、赤紫に染まる空の上で瞬いている様子が鮮明に見える。
星は方角を指し示す。綺麗だなと思う余裕はなく、帰り道の道筋を覚えながら僕は慎重に進んだ。
「あ…ここは…」
しばらく進むと、砂漠に陣取った例の蛮族の、かつての住居跡地に出た。
そこはひらけていて、砂による隆起も少なく周囲が見渡せる地形となっている。過去何があったのか知らないが、この地に長く人は住んでいない。彼らの支配地域でもあるのも一つの理由だろうが、蛮族はいつの間にか姿を消していた。へしゃげた石の住居跡の周りにはささくれた木も生えていて、今は枯れているがオアシスもあった。
そこは蛮族が棲みつく前は、父の遊牧地として利用されていたのだ。
その手前には11年前からずっとそこで朽ちている、砂まみれの荷馬車と馬の骨も落ちている。
荷馬車を盾にすれば、砂嵐の直撃は避けられるだろう。半日も僕を乗せて走り続けてくれた馬を繋ぎ、ここで休憩を取る事にした。
本当は水があったら良かったんだけど。
馬は疲弊している。脱水症状になられると一番困る。
何の準備も施さず、無鉄砲に砂漠へ向かったのを後悔する。しかしあの状態の街中で、瓦礫に全てを圧し潰された町のどこに、水や食料が落ちていたというのだ。
呑気にそれらを探している間にも、あそこで何故か殺し合いをしていた民達に見つかって攻撃されていたかもしれないというのに。
多少の危険を冒してでも、僕はどうしても砂漠に行かなければならなかったのだ。
馬を置いて、僅か10センチほどに潰された石塊に腰を掛け考える。
彼らに訊きたい事は山ほどある。
明かさなければならない謎もだ。
ヴァレリを蟲が襲ったのは、本当に彼らの仕業?
だとすれば、それはどうして。
蟲は何処に行き、生き残った人々が互いに殺し合いをしているのは何故?
ブリッサの言っていた、あのお方とは誰のこと?
一番になると、どうなるのだ。全てを治めるとは、この世界の事か。
そもそも僕らとの取引はどうなったの。
いきなり反故にされる謂れはないのに。
そして、また新たな取引を締結するのは可能か否か。
これはギルドの内部情報を提供する事で、果たせる望みであるから心配していない。
最後に、僕は王になれるのか。
彼らに問い質さなければ、何も始まらないのだ。
そして見出さなければならない。己の、僕の人生の行く末を。
前途多難な道のりに目眩がして、ゴロンと石の上に寝転がった時だった。
「――!!??」
胡散臭い不気味な笑顔を張り付かせたニコニコ顔の中年男が、音もなく僕を見下ろしていたのだ。
その細い目と僕のまん丸く見開かれた目が合って、たっぷり10秒は固まってしまう。
男は口が裂けんばかりにニヤァと笑い、そこで僕は跳ね起きて後退り、石塊から落ちて頭を打った。
「……っつう!!」
せっかく死体から調達した服が破け、砂まみれになってしまった。
しかしそんな些細な事など気にしていられる余裕なんて全くなくて、そのままズリズリと尻を滑らして距離を取る。
パチパチパチパチ
パチパチパチパチ!
男は、拍手をした。
「……え?」
11年前のあの日と同じ状況。
突然現れ、拍手を鳴り止ませぬまま、僕に近付いてくる。
ここからは夕陽を背にして立っているから、逆光で顔が見えない。
無言で鳴らされる拍手がこんなにも不気味とは思わなかった。
あの日も同じ事を考えた。
既視感に戸惑いながらも、僕は後退を止めない。しかし男はどんどんその間を詰めてきて隙もない。僕は逃れられないと本能で理解し、諦めて項垂れるしかなかった。
パチパチパチパチ
「よくいきのこれましたね、くずのセト」
あの時と違うのは、彼が白いモヤの化け物を連れていない事と、僕が一人ぼっちだという事。
それから最初の台詞も違った。
「…君をずっと探していたよ、黒の行商人さん。君は僕が逢いたかった、最初の君だね」
チョビ髭を携えた、ごく普通の平凡な中年男性。道ですれ違っても気にも留めず、例え食事を共にしても数日後には顔を忘れてしまう特徴の無い顔。
いつ見ても、どんな時でも、これはこのカタチで現れた。同じ姿、同じ声、同じ言葉を話す。
でも僕には分かる。
今、僕の目の前で拍手を止めないこの男は、11年前に砂漠で出逢って取引した本人だって事が。
「…本当に会えたよ、占い師サン。今日の僕はツイてるよ、女神様」
追い求めてやまなかった、まさに此度の惨劇の主犯で在り主要であり根源でありながら、救世主でもあり友でもある人類の敵―――黒の行商人がそこにいた。
能面のような顔が夕陽に照らされて、怪しく光った気がした。
「久しぶりだね。ずっと君に逢いたかったのに、ここ最近は町にも来てくれなくて寂しかったよ」
平静を装い、僕の前に立つ黒の行商人を見上げた。
「君に訊きたい事がたくさんある。君にしてもらいたい事もね。僕の前に現れてくれたのは、そういう意味でしょ?」
相変わらず僕の腰は抜けていて、これが虚勢なのはもはやバレバレで言い逃れもできない。
何故だかこの人が怖かった。
いつもと同じ格好で、表情で。いつ聴いても舌足らずな声と害の無さそうな佇まいは11年前とちっとも変わらない。
僕は彼と11年もの長い間、濃密な関係を築いてきたと自負している。
僕は彼の知りたい人間の生態を教えてあげたし、【浄化】を進める意向に沿って指針も役割も、軍師のように与えて導いてあげたのだから。
でも、この後の台詞も、何となく予想が出来ていた。
砂漠くんだりまでやってきて、やっとのこさ逢えた彼を見た時に思ったんだ。
彼の僕を見る目が、酷く冷めていたから。
もう―――僕との関係を望んでいないのは、火を見るよりも明らかであった。
「すみません、セト。さきほどのはくしゅは、なかったことにしてください」
「……」
「わたしはかんちがいをしていました。あなたがかちのこった人間だとおもったのです。ですが、それはちがいました。せっかくわたしが【浄化】してあげたのに、あなたのなかはとてもけがれていますよ」
「…どういうこと?勝ち残るって…町でトーナメントでも開催してるのかい?僕に内緒で悪趣味な殺し合いが繰り広げられているのは、その中から一番強いのを選出するの?」
三日月を描いていた細い目が、僕をじっと見ている。
「やっぱりこの一連の事件は、君らが起こした事だったんだね」
「ええ、そうですよ」
もうとっくに分かっていたが、それでもショックは隠しきれなかった。
彼らの裏切りをこうもあっさり白状されると二の句が告げなくなる。だけど理由が明かされていない以上、問い質さなければならないのだ。僕には知る権利がある。
「暫く顔を見せなかったのも、呼び声に応えてくれなかったのも、全部殺しちゃうから用無しとみなして無視したってことなの?」
「いいえ。まださいしゅうとりひきの、じゅんびだんかいですよ」
「これが取引だって!?本の物語になぞらえて、僕の大事な町を滅ぼすのが取引だっていうの!!取引は対等なものだ。君だけじゃなく、僕にも利が生じなけば、それは取引の形態すら成し得ていない。それを分かって言ってるのかい!」
あっけらかんと言い放つ男と、地べたに座り込む僕との間は一メートルもない。
彼はそこから動かず、それ以上近付く素振りも見せず、淡々と喋る。
「セト、あなたはけがれた。だからわからないのですよ。このすうこうなるしめいを、めいれいを、ほうびを、あなたがききとれなくなったのを、わたしのせいにしてはいけません」
「君らの言う『穢れ』とは、マナの事だよね。人間なら誰しもがマナを保持しているのは君も知っているよね。今更何を言っているの。それに僕以外の町の住民はどうなってるの、どんな声が聴こえているの、抵抗もせずそれに従って、あんなに残酷に人を殺せるなんて変だよ!それは何故なの!!」
湧き出る疑問が止まらない。
男はそんな僕をじっと見下ろすばかりで、何も答えなかった。
「なんとか言ってよ!僕らの間柄が深いものだったよね?長年上手くやってきたと思ってた。どうして今になって僕を裏切るんだ!!!」
「…わたしは合理主義なのです。あっていますよね、ごうりしゅぎ。しかくのないあなたにいっても、いみはありませんし、めいどのみやげにあれこれしゃべってあげるのも、わたしがとくをしないのでやりません」
「…僕を殺すっての?」
じっとりとした汗が噴き出してくる。
男と距離を取りたいのに、身体が竦んで動けない。
これから死ぬ人間に情報を与えても無意味だと彼は言っているのだ。
いやだ、死にたくない。
何も真実を得ていないのに、何も遺していないのに、こんなところで無駄死になんて絶対に嫌だ。
かといって僕に戦う術もなく、抗う得物も材料も持ち合わせていないのに―――って。
一個だけあるじゃないか!
彼との対等な取引材料が!!
「僕だってただで死ぬなんてまっぴらごめんだよ。君らにとって、とても良い情報を持っている…と云ったらどうする?」
「いいじょうほう、ですか」
「そうだよ!実は、ギル―――」
「まほうつかい」
「……え?」
「ぎるどの、まほうつかい、ですね」
言いかけた矢先に当てられてしまった。
「にくき、まほうつかい。わたしたちのじゃまをする、どうほうをころしまくるまほうつかいと、せっしょくした。そうですね?」
「どうしてそれを…?い、いや、本人じゃない、その関係者だよ。それも魔法使いととても近しい人物と、ネンゴロの仲になったのさ!これで君らの知りたかっ――ひぃ!!」
ザザっと砂を蹴散らして、黒の行商人が突然動き出した。遠慮なく僕との距離を詰めてくる。
おもむろに手を僕の心臓辺りに当ててグイと力を入れたものだから、本気で殺されるかと思った。
僕の台詞はまたも中断させられて、代わりに情けない悲鳴が飛び出す。
「な、なに…」
「じょうできです、セト」
「へ?」
胸に添えられた手は直ぐに外され、そのまま脇の下に移動する。男に僅かながら力が篭り、立ち上がるように促された。
僕の腰はすっかり抜けていて、今日何度目かになるへなちょこな姿を見せつけてしまう。彼の手を借りてもなかなか思うように力が入らず、半ば彼にもたれかかるように立ち上がった。
「あなたが、しきけいとうからはずれたりゆうが、しりたかったのです。どうせしぬからとおもっていたので、がんちゅうになかったのが、しょうじきなところですよ」
「指揮系統…?僕に命令してたってことなの…ん、ちょっと待てよ…勝ち残って砂漠に来たかと思ったと言ってたよね。それってもしかして、町で皆が殺し合うように指示してたのが、やっぱり君なんだね!?」
「バカはきらいです。さすがはクズのセト、そのとおりです。それにあなたは、まほうつかいそのものとせっしょくし、けがれをたずさえてきた。さあ、はなしなさい。まほうつかいがあなたにほどこしたまほうを、じゃくてんを、そのちからのみなもとを」
「違うってば。魔法使いのギルドマスターとは会ってないよ。極近しい人とは密になったけどね。彼女もそうだけど、ギルドマスターのお仲間とも接触した。彼らから、君の知りたがっていた魔法使いのあれこれを訊き出したんだ。穢れは何なのかは分からないけど…」
「なにをいうのです。あなたをまとうマナとやらは、わたしたちのけっかいにさわったちからと、まったくおなじですよ」
「…どういうこと?え、だからそいつじゃないって。その男は《中央》でのんびりしてるんだよ。蟲の問題を解決する為に、奴はギルドの幹部を寄越したんだ」
僕と行商人との話が噛み合わない。
黒の行商人には感情が無い。11年付き合って、彼が感情を露わにした試しは一度たりて存在せず、言葉で喜怒哀楽を表現するだけで、本当にそう感じているわけではない。最も適した言葉を選んで使っているだけなのだ。
だけど今僕の目の前にいるこの男は、明らかに『喜び』を表現している。
滅多にしないオーバーリアクションで、僕の肩をバンバン叩いて会話を急かすくらいには、感情を表に出しているのだ。
男は思い違いをしている。
あの占い師を、魔法使いのギルドマスターと勘違いしているのか。
確かに彼女は他の連中とは違った。格も迫も、ニーナ達の遥か上を行く。魔法の力だって二度しか見ていないけれど、一瞬で20人以上の動きを止めたり、呟いただけで部屋中の蝋燭に火を灯したりと、他には類がない力を見せつけられた。
でも彼女は占い師さんであって、男の言う魔法使い本人ではない。
でもこれはチャンスかもしれなかった。
勘違いしているなら、それを利用するまで。どうせ分かりっこないのだし、上手の立場は変わらないのだから。
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