ふしぎっぎ!!

蔵之介

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用水路の中の別世界 編

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【用水路の中の別世界】



 僕はどこにでもいるような、ごく普通の小学生だった。

 特別なものはない。とりわけ勉強が出来るわけでも、工作が得意なわけでもない。人より少しだけ足が速いのが唯一の取り柄の、ただの小学生。これが僕だ。

 あれは小学三年生の時だった。

 子どもの頃は、毎日が新発見で、毎日がとても楽しかった。
 目にするものはみな大きくて、知らない事ばかり。大人が素通りする出来事は、子どもにとっては大げさに映る。それはとても新鮮で刺激的で、キラキラと輝いて見えるのだ。

 毎日毎日代わり映えしない通学路も、日々発見の連続だった。何もない時は、何もない事を全力で楽しんだ。
 それは僕の友達も同じだった。

 僕の小学校は、僕の住む団地から20分も歩いた所にある。
 一つだけ車の通る信号を渡る。朝は毎日、警察官が立っている。信号の目の前が交番だからだ。

 信号を渡ると、右手側は川だ。川を挟むコンクリートの塀は僕でも登れる高さだけれど、大人に見つかったらこっぴどく怒られる。
 川の向こうにすでに学校は見えている。
 通学路の途中に、二ヶ所小さな橋があって向こう側に渡れるけれど、踏切のない線路があるので、子どもは近づいてはいけない事になっている。

 川に沿って遠回り。
 左側に一戸建ての家がポツポツある。
 しばらく進んで角の開いていない駄菓子屋を右に曲がると、大きな線路に出る。
 そこは立派な踏切があるので、僕たちは右見て左見て、もう一回右見てから渡る。

 踏切を越えると学校はすぐそこだ。
 学校の周りは田んぼしかない。
 その田んぼを囲むように、小さな川と用水路が張り巡らしてある。
 排水溝のフタを足で蹴るとカンカンと音がする。僕はそれが楽しくて、フタを見つけるたびにカンカン鳴らしながら学校に着く。

 学校の表玄関は来賓と先生専用。
 僕たち生徒の靴箱は裏玄関だ。
 小学校に通う1000人の生徒が一斉に使うので、朝はいつも揉みくちゃにされる。
 せっかく整えた髪も絶対誰かにぐちゃぐちゃにされるのだ。この時間だけは苦手だけれど、3年も通えばすっかり慣れた。

 田んぼと線路と川。
 小学校の周りにはそれしかない。
 とても静かで、時折踏切のカンカン鳴る音が遠くに聞こえるだけの、そんなのどかな学校に僕は通っていたのである。




「用水路の下に何かある」

 そんな噂が教室で騒がれ始めたのは、夏休み間近の蒸し暑い日だった。
 あと2週間ほどで夏休み。みんな浮き足立っていて、やれどこ行こう、いつ遊ぼう、自由研究は何するといった話題で教室は騒がしい。

 僕にこの話が持ち込まれたのは、いつも一緒に遊んでいるオダくんからだった。

 オダくんと僕は通学路が違うので、学校が終わると会う事はない。基本的に子ども達だけで通学路外に出る事はダメと言われている。
 それも上級生になると解禁されるのだが、僕は三年生だったので、先生に見つかって怒られるのも嫌なので、黙って従っていた。

 僕の友達で、いつも一緒にいるのはスポーツ万能で勉強もできるオダくんだ。あと、9棟のアパートに住んでるヤスくん、頭がとってもいいシマっくん、親が外国人のダニの3人がオダくんの取り巻きだ。

 学校の休み時間はいつもオダくんが先頭に立って遊ぶ。
 今日は珍しく教室にいるなと思ったら、こんな事を言い出した。

「六年生が言ってたんだ。学校の前の用水路の下に広場があるんだって」

「ええ?本当?」

 日によく焼けたオダくんは、シュッとしていて女の子にもよくモテる。
 するとヤスくん、ダニもやってきた。

「オダと喋っとったんやけどさ、学校の帰りに行かん?マジらしいぜ」

 通学路が同じなのは、同じ市営住宅のヤスくんだけだ。

「全然暗くならんし、俺もいけるよ」

 顔はどこから見ても外国人なのに、生まれた時から日本にいるダニは、日本語しか喋らない。

「夏休みになったらなかなか会えんやんか?試してみたいけど一人じゃ怖いけん、ユウを誘ったんやけどさ」

 女の子にモテモテで、僕とは違ってカッコいいオダくんが、なぜ僕なんかにいつも構うのか分からなかったが、オダくんはこうやって僕を仲間に入れてくれるのだ。
 用水路の中の事よりも僕はそれが嬉しくて、二言返事でオッケーした。

 六年生がいうその噂とは、ひどく簡単なものだった。

 小学校の周りに張り巡らされた用水路には、所々水を貯めるコンクリートの部屋があって、上からは真っ暗で何も見えないけど、実は小学校よりも広い場所があるのだという。
 そこに行くには、学校に一番近い排水溝から中に入らなければいけないらしい。
 用水路の広い部屋に何があるのかは、自分の目で確かめろと。
 要はそういう事だった。

「探検しようぜ、ユウ!」

 オダくんが言うならそれは本当にあるんだろう。
 僕は暗いところがあまり好きではないけれど、そんな広い場所があるのなら、それはとってもワクワクするような事なんじゃないかと思った。

「いいよ、行こう」

 決行は今日の帰りの時間。
 何が起こると分からないからと、途中から話に入ってきたシマっくんが、給食のパンを取っておけと言ってきた。
 僕は念のため、冷凍ミカンも食べずにランドセルの中に入れておいた。
 お陰で学校が終わった時は、お腹が空いてたまらなかったのだけれど。




 キンコンカンコン

 学校の終わりのチャイムが鳴る。

 本当は直ぐにでも飛び出したいのだけど、人の目を避けたい理由から少し待つ事にした。
 1000人もやり過ごすのはどれだけ時間がかかるだろうか。
 その間、教室で作戦会議を開く。

「目下、一番の問題は排水溝だ」

 難しい言葉でシマっくんが言う。

 そう。
 僕たちが入る排水溝は、学校に一番近い所でないといけない。
 排水溝のフタは、開けられるものと、びっちりハマってるものがある。

「開けられるのはここだ」

 いつか探検したくて、オダくんは前もって調べていたらしい。
 彼の指し示す場所、それを小さな頭が5つ、団子のようになって教室の窓から覗く。

「やばいねえ」

 それはまさに僕たちの教室の真下にあった。
 しかも、表玄関、職員室の真ん前だ。

 ゴクリと喉がなる。
 これは難しいミッションだ!
 帰宅する生徒にも、先生にも見つからず、重い排水溝のフタを開けて、5人全員が中には入る。
 排水溝の中はほふくぜんしんだ!
 すぐに小さい川に出る。チロチロとしか流れてないから渡れる。
 目的の用水路の部屋は、川をまっすぐ行ったすぐのところにある。

 結局、ああだこうだと言っていても、実際に目で見て入って見ないことには何も分からない。
 作戦を立てる途中から、みんなもう行きたくてたまらなくなったのが本音だったけれど。
 僕たちは早速行動に移った。


 時刻はまだ3時過ぎ。空は真っ青に晴れている。

 下駄箱まで全力で走って、競うように靴を履く。
 するとそんな僕たちの様子を見ていた女子が3人、何するの?と近づいてきた。
 シバヤマさんと、ワタナベさん。もう一人の女の子は知らない。オダくんが、近所のユウカちゃんだと紹介してくれた。
 僕の知ってる限り、2人はオダくんの事が好きな女子だ。

 暫し、一緒に行く、女子は連れていかない、先生に言いつけるよと、不毛な言い争いになったが、主にヤスくんだったけど、一度言い出したら聞かないのが女子だ。2人はオダくんもいるから必死だ。
 これ以上騒いでも仕方ないので、連れて行く事にした。
 絶対先生に言わない事、排水溝に入って服が濡れても文句言わない事を条件に。

 8人の大所帯になった僕たちは、列になって下駄箱を出て、先生に見つからないように足早に表に回る。

 一応、曲がり角で2人残って見張り役をする。
 僕たちが排水溝に入ったら、走って合流する作戦だ。


 天気が良い。
 少し、蒸し暑い。
 いつもと違った帰り道の探検。
 普段接しない女子が気さくに声を掛けてくる。

 何もかもがワクワクする。


 ランドセルは邪魔なので、排水溝前の田んぼに隠す。
 女子がオダくんのランドセルの上にわざと荷物を置く。
 きゃあきゃあ言うから、いつ先生に見つからないかヒヤヒヤする。

 先頭はオダくん。
 次に僕。
 見張りはダニとシマっくんだ。
 間に女子が入って、最後がヤスくん。
 ファミコンのパーティみたいで楽しい。

 オダくんと僕とで、排水溝の金網に手を掛ける。
 少し力を入れただけで、僅かにフタが動く。
 オダくんの言った通り、開くフタだ。

「いくぞ!」
「せえの!」

 掛け声と一緒にフタを持ち上げる。
 意外と軽い。
 ヤスくんが中を覗いている。

「乾いてるな、やった」

 排水溝の中はカラカラで、一滴も水が無かった。
 乾いた砂と、濃い苔。
 匂いは土臭い。
 ユウカちゃんが少し嫌そうな顔をしている。

 フタも田んぼに隠して、いざ突入!

 まずオダくんが中に入る。
 すごく狭いらしく、身動きが取れない。

「後ろから入って、後ろに進んだ方がいいかも」

 確かにほふくぜんしんよりは力がいらない。
 オダくんの姿は、完全に中に入るとコンクリートに覆われて見えなくなってしまう。
 小さい川に出るまで、オダくんの無事は分からない。

「はやくいけよ!」

 ヤスくんに乱暴に突かれた。
 気づくと見張り役の2人が既に合流している。
 何のための作戦なんだと思いながら、意を決して中に入る。

 足を入れる。
 中は少しひんやりしている。
 砂を蹴る。コンクリートの端の苔を擦る。
 オダくんは僕の靴が見えてるだろうか。
 暗くて怖い。
 もしこのまま動けなかったらどうしよう。
 もし行き止まりだったら、こんな場所で方向転換なんかできない。

 息が詰まりそうになりながら、なんとか排水溝から這い出る。
 ホッと一息。
 オダくんはもう、小さな川を進んでいる。
 見上げると、すぐ近くにシマっくんがいる。
 女の子の靴が見えてきた。
 パンツを見たとか言われたくないので、オダくんの後を追う。

 小さな川は、田んぼの水を均等に浸すのに使うらしい。
 今は使ってないそれは、チロチロと水が流れるだけ。
 周りがコンクリートに囲まれてるから、覗き込まない限り、僕たちがいることに誰も気づかないだろう。

 滑らないように注意しながら進む。
 遅かったのか、ワタナベさんが追いついてきた。僕の服を掴んでニコニコしている。
 普段女子と喋らないからドキドキする。オダくんが好きなのに、何で僕にピッタリくっついてるんだろう。

 川の終点まで辿り着いた。

「順調やな」

 オダくんはコンクリートの小部屋の柵の中を凝視している。
 暗くて中は全く見えない。

「これ、取れるんかな」

 いつの間にか追い付いたシマっくんが顔を覗かせて言う。
 柵は鉄製であちこち錆びていたけど、しっかりとした作りに見えた。

「大丈夫。ここにほら、開けれる」

 見ると小さな蝶番。
 鍵は掛かってない。

 ギギギと柵の扉を開く。錆びた鉄がボロボロ落ちて川に落ちる。水流がないので落ちたままだ。

 まだ中は暗いが、水はそこから下に落ちているようだ。

 した?

「どれくらい下かな」

 流石のオダくんも躊躇している。
 飛び込むとは想定してなかった。

「怖いよー」

 ついにユウカちゃんが泣き出す。

「今更後に引き返したくねえし」
「怪我したくない」
「そこになにがあると?」

 みんな思ったこと、全部口に出ている。

 僕はふと思い立って、足下にあった小さな石を拾い、上から落としてみた。
 耳を澄まし、音を聞く。
 すると、すぐにカツンという乾いた音が響いた。

「いけそうだよ」
「やるやん、ユウ!」

 改めて僕たちは気合を入れ直す。
 せっかくここまで来たのだ。今更何も確かめもせずに帰るのは勿体ない。

 暗い穴に飛び込むのは本当に勇気が要った。
 だけど、いち早く穴に飛び込んだのは、ヤスくんだった。

 スタンと、靴が地面につく音。
 ここからはヤスくんは見えない。

 その時、ヤスくんの興奮した声がコンクリートの壁に反響して響きまくった。

「おい!はやく来てみろや!!すっげえ!すっげえぞ!」

 僕とオダくんが顔を見合わせる。
 シマっくん、ダニ、ワタナベさん、シバヤマさん、ユウカちゃん。
 一人一人顔を見て、みんな同時にニイと笑った。

「行こう!!」



 僕たちは、穴に消えた。
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