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供養
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麻の上に弟を横たえて、お坊さんを抜きにして荼毘に伏した。
嫌な匂いがした、骨が灰になるまで焼いて、京に上がって。
「人買いに売られるにしても、朝廷に入れて良かったじゃない。」
お方様は、天子様のいるこの場所は他のどんなところよりも安全だと言った。
「部屋の掃除をしてくれたら、給金は出ないけれどもお菓子をあげるわよ。」
「お菓子‥」
「ええ、貴重なお砂糖。」
弟がいたら飴をやりたかった。
「ここにくるお坊さんに弟の供養もやってもらったら?」
「いいんですか?」
「ええ、少しは浮かばれると思うわよ。」
廊下を拭く水を変えてきたら、今日は終わりだ。
「夜には通いがあるから、あなたは見ちゃだめよ。」
「通い婚、ですか?」
「ええ、お掃除を済ませたら部屋に戻っていなさいな、閉めておいて、部屋を出てはダメよ。」
「はい!」
朝廷の廊下はやたらと長く、掃除をする下女、お役人様方、いろんな人が通る。
その中の誰かが、天子様にお見初めいただくかも知れない。
皆美しく、教養高く。
嫌な匂いがした、骨が灰になるまで焼いて、京に上がって。
「人買いに売られるにしても、朝廷に入れて良かったじゃない。」
お方様は、天子様のいるこの場所は他のどんなところよりも安全だと言った。
「部屋の掃除をしてくれたら、給金は出ないけれどもお菓子をあげるわよ。」
「お菓子‥」
「ええ、貴重なお砂糖。」
弟がいたら飴をやりたかった。
「ここにくるお坊さんに弟の供養もやってもらったら?」
「いいんですか?」
「ええ、少しは浮かばれると思うわよ。」
廊下を拭く水を変えてきたら、今日は終わりだ。
「夜には通いがあるから、あなたは見ちゃだめよ。」
「通い婚、ですか?」
「ええ、お掃除を済ませたら部屋に戻っていなさいな、閉めておいて、部屋を出てはダメよ。」
「はい!」
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