怪奇探究倶楽部譚

モブ乙

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オタク

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手は届かないと分かっていても、勇気を出してみんなで誘ってみた。
そうしたら彼女はすごく嬉しそうに行くと言ってくれた。
陰の者の集団にできることがあるなら、底抜けに明るい彼女を、絶対に取り戻す。
「暴力団に喧嘩売るのか、小学生二人で。」
実際最強を目指す彼ほど身体能力に優れた人はいない、生贄覚悟で戦おう。
「ある程度は守る、じゃなきゃあいつが泣く。」
「イケメンすぎる‥」
桑島綺羅というとかわいくて人気があるのはもちろんだが、あまりにもかわいいので誰も告白することができない高嶺の花だ。
みんなが桑島さんと呼んでるのに彼はあっさり下の名前で呼んでしまった。
それだけじゃない、女子を泣かせないために戦うなどもう主人公じゃないか。
「まぁとりあえずさ、王龍会と関わり合いになると思うんだけど‥」
ルールの無い半グレが台頭する中でも日本最大勢力を維持する最強のヤクザである。
「抗争になったら、あそこは傘下の組長を招集する、徹底的にに報復するんだ。」
「なんでそんなん知ってんの?」
もう黙っておく意味もないだろう。
「その‥好きなの。」
こんな時に趣味の話をするとは思っていなかった。
「あそこは、カタギには手を出さないんだけど‥」
優しそうに聞こえるかもしれない、だが問題はある。
「手を出して敵認定されたら監禁される、絶対。」
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