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第2章 4 金の亡者の本懐
大切だから
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なんでここにイツモフさんが。
彼女を見たとき、真っ先にそう思った。
もちろん、最愛の弟であるジツハフくんを助けにきたことはわかりきっている。
彼女の足は震えたままで、なんならカイマセヌを見上げた瞬間に、その震えはさらに大きくなった。
暴力に対する怖さを、彼女は克服したわけではないのだろう。
じゃあいったいなにが、彼女をここまで連れてきたのか。
「お前、誰だ?」
カイマセヌが俺たちへの攻撃をやめ、イツモフさんの方を向く。
とりあえず助かった。
イツモフさんは気づいていないかもしれないが、彼女が足を震わせながらもここへやってきた、その事実だけで、すでに二つの命を救っている。
「私はジツハフの姉だ! 弟を取り返しにきた!」
かすれてはいるものの、その声はとても力強い。
「取り返し、弟……ああ、お前がクリストフの言ってたやつか。どうした? 俺たちに金を渡す気になったか。お前らのせいで俺たちは金を稼げなかったんだからなぁ」
「ふざけんな! ジツハフはどこだっ!」
「どこって、あそこにいるじゃねぇか」
カイマセヌが遺跡の一番奥を見る。
つられるように、イツモフさんの視線もそこへ向かった。
「ジツハフっ!」
ジツハフくんの姿をようやくとらえたイツモフさんは、弟の名前を呼びながら駆け寄っていく。
「ジツハフっ! しっかり! なにがあって」
イツモフさんが、手足を縛られて意識を失っているジツハフくんの肩を揺らす。
「なにって、そいつが金の隠し場所を言わないから、ちょっといたぶってやっただけだよ」
「……お前、ふざけんなよ」
イツモフさんが横たわるジツハフくんの前に立って、頭上にいるカイマセヌを睨みつける。
「威勢だけはいいなぁ。滑稽だぞお前。そんなに体を震わせて、恐怖に支配されて、なにができるんだ? ほら、死にたくなけりゃ早くしっぽ巻いて逃げるんだな。ただの弱虫なんて殺してもなんの価値もない」
その瞬間、俺の中でなにかが弾けた。
「黙れよ! 取り消せよ! イツモフさんはなぁ、弱虫なんかじゃねぇんだよ!」
カイマセヌに向かって叫ぶ。
イツモフさんが弱虫だ?
そんなはずがない。
「彼女はなぁ! こうして助けにきたんだよ! 恐怖を抱えながらでも、守りたいもののために立ち向かいにきたんだよ!」
「それを無謀だって言うんだよ。弱者は強者の前では無力! 力を持たないやつに他の命を考える資格はない。だからこうして命を無駄にするんだ」
にやりと笑ったカイマセヌが、俺たちに向けるはずだった暗黒のエネルギーをイツモフさんとジツハフくんに向ける。
「無様に消えろ。【巨大鬼殺美悪】」
「イツモフさん!」
必死で叫ぶが、俺の思いとは裏腹に体は全く動かない。
ミライはすでに意識を失っている。
くそぉ! なんでこんなときに見てるだけしかできないんだよぉ!
「イツモフさん! イツモフさ――」
そのときだった。
ただ名前を叫びつづけるしかなかった俺の目に映ったのは、弟を守るようにして両手を広げた、使命感に満ちた姉の横顔だった。
まだ足は震えているのに、顔面蒼白なのに、弟を守るために自らの体を盾にしたのだ。
そして、イツモフさんは俺の方を見て。
「ありがとう」
ふわりと笑った。
次の瞬間には、その笑顔は黒のエネルギーの中に消え去ってしまう。
衝撃と爆風で、俺は目を開けていられなかった。
「イツモ、フ……さんっ」
「はっ、無様だなぁ。ただの無駄死に。死ぬのは弟だけだったのに、弱虫がいきがってこんなとこまできたばっかりによぉ」
カイマセヌの高笑いが聞こえてくる。
くそっ。イツモフさんたちはどうなった。
立ち上る黒い煙のせいでなにも見えない。
あれほどの攻撃をもろに食らったのだ。
まさか跡形もなく消え去ったなんてことは――
「誰が、死んだって?」
その力強い声がした後、煙が消えていく。
体中傷だらけ、ボロボロのイツモフさんが、先ほどの場所から一歩も動かずに立っていた。
しかも、挑発するような笑みを浮かべている。
「おあいにくさま。私は恐怖で足が震えて動かない弱虫なんだ。だから、弟のためにこの場で立ち尽くして、あんたのよわっちぃ攻撃を防ぐことしかできなかったよ」
その煽りを受け、カイマセヌの纏う圧が一段階強まった。
「俺の攻撃がよわっちぃだと? そんなボロボロで、舐めた口きくじゃねぇか」
「お前はそのボロボロの私すら倒せないんだよ」
「ふざけやがって。【鬼殺美悪癌頭】」
今度は無数の小さな暗黒エネルギーが出現し、イツモフさんに向かって爆進する。
エネルギーを一点に込めて貫く力を上げた攻撃のようだ。
「そのまま蜂の巣になりやがれ!」
「私は、ジツハフを守るためなら動かないって言ったろ」
イツモフさんはカイマセヌを睨みつけたまま、やはり一歩も動かなかった。
今度ばかりは本当にヤバいと、俺はとっさにイツモフさんに手を伸ばしたが、その行動がカイマセヌの攻撃を防ぐ手段にはなりえない。
無数の暗黒エネルギーがイツモフさんの体に風穴を開け――
「お姉ちゃんをいじめるなっ!」
意識を取り戻したジツハフくんがお姉ちゃんを後ろから押し倒して、間一髪で交わした。
先程の【巨大鬼殺美悪】の衝撃で手足を縛っていたロープが焼き切れていたようだ。
「クソ姉弟がっ、ふざけやがって。何度あがこうが同じなんだよ! 一緒に死にたいならお望み通りしてやらぁ! 【超巨大鬼殺美悪】ッ!」
カイマセヌが両手を頭上にかざし、暗黒エネルギーを溜めはじめる。
先ほどよりもはるかに大きい。
この一撃ですべてを終わらそうとしているのは明白だ。
「ジツハフ、あんただけでも逃げなさい! 私はもう動けない」
「いやだっ! 僕がお姉ちゃんを守るんだ!」
「そんなこと言ってる場合じゃない! 早く逃げて!」
「だってお姉ちゃんは、僕のたった一人の家族だから!」
ジツハフが涙を流しながら叫ぶ。
「家族になった日に、絶対にずっと一緒にいるってそう決めたからぁ!」
立ち上がったジツハフは、倒れて動けないイツモフさんの前に立つ。
先ほどイツモフさんがしたように両手を大きく広げる。
「チビが。そんなことしたってなぁ、どうせなんも変わらねぇんだよ」
「うるさい! お前なんか怖くないぞ! お姉ちゃんは僕が守るんだ!」
ジツハフくんは敵意をむき出しにしている。
幼い体の中にある勇気を振り絞って、カイマセヌに立ち向かっている。
「守る力のねぇやつらがあがいてんじゃねぇ! 大人しく死にやがれ!」
先ほどよりも大きな暗黒エネルギーの球体が放たれる。
ジツハフくんは一歩も引かない。
口をぎゅっと結び、歯を食いしばって、カイマセヌを睨みつけて、自分より一回りも二回りも大きな攻撃を受け止める気満々だ。
「お前の攻撃なんか怖くないんだ! 大好きなお姉ちゃんを失う方が、守れない方がよっぽど怖いことなんだぁああ!」
絶叫するジツハフくんのもとに迫る【超巨大鬼殺美悪】。
禍々しいその黒い球体がジツハフくんの体にぶつかり、互いを思い合っていた兄弟の命が終わりを告げる――
はずだった。
「――【黄金の右足】」
……え? と俺は目を疑う。
ジツハフくんの前に割り込んだイツモフさんが、巨大な暗黒エネルギーの塊を黄金に輝く右足で蹴り飛ばしていた。
よく見ると、右足に張りついて光っているのは無数の札束だ。
その札束は金色の炎に包まれて燃え尽きていく。
巨大な黒い球は進路を変え、カイマセヌの元へ一直線。
「……は?」
驚きで放心状態になっていたカイマセヌが、【超巨大鬼殺美悪】の中に消えた。
轟音と衝撃と爆風が、遺跡内に猛然と広がる。
「イツモフさん!」
俺が名前を呼んだ直後、落ちてきたカイマセヌの体が床とぶつかる鈍い音が響き渡った。
彼女を見たとき、真っ先にそう思った。
もちろん、最愛の弟であるジツハフくんを助けにきたことはわかりきっている。
彼女の足は震えたままで、なんならカイマセヌを見上げた瞬間に、その震えはさらに大きくなった。
暴力に対する怖さを、彼女は克服したわけではないのだろう。
じゃあいったいなにが、彼女をここまで連れてきたのか。
「お前、誰だ?」
カイマセヌが俺たちへの攻撃をやめ、イツモフさんの方を向く。
とりあえず助かった。
イツモフさんは気づいていないかもしれないが、彼女が足を震わせながらもここへやってきた、その事実だけで、すでに二つの命を救っている。
「私はジツハフの姉だ! 弟を取り返しにきた!」
かすれてはいるものの、その声はとても力強い。
「取り返し、弟……ああ、お前がクリストフの言ってたやつか。どうした? 俺たちに金を渡す気になったか。お前らのせいで俺たちは金を稼げなかったんだからなぁ」
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「どこって、あそこにいるじゃねぇか」
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つられるように、イツモフさんの視線もそこへ向かった。
「ジツハフっ!」
ジツハフくんの姿をようやくとらえたイツモフさんは、弟の名前を呼びながら駆け寄っていく。
「ジツハフっ! しっかり! なにがあって」
イツモフさんが、手足を縛られて意識を失っているジツハフくんの肩を揺らす。
「なにって、そいつが金の隠し場所を言わないから、ちょっといたぶってやっただけだよ」
「……お前、ふざけんなよ」
イツモフさんが横たわるジツハフくんの前に立って、頭上にいるカイマセヌを睨みつける。
「威勢だけはいいなぁ。滑稽だぞお前。そんなに体を震わせて、恐怖に支配されて、なにができるんだ? ほら、死にたくなけりゃ早くしっぽ巻いて逃げるんだな。ただの弱虫なんて殺してもなんの価値もない」
その瞬間、俺の中でなにかが弾けた。
「黙れよ! 取り消せよ! イツモフさんはなぁ、弱虫なんかじゃねぇんだよ!」
カイマセヌに向かって叫ぶ。
イツモフさんが弱虫だ?
そんなはずがない。
「彼女はなぁ! こうして助けにきたんだよ! 恐怖を抱えながらでも、守りたいもののために立ち向かいにきたんだよ!」
「それを無謀だって言うんだよ。弱者は強者の前では無力! 力を持たないやつに他の命を考える資格はない。だからこうして命を無駄にするんだ」
にやりと笑ったカイマセヌが、俺たちに向けるはずだった暗黒のエネルギーをイツモフさんとジツハフくんに向ける。
「無様に消えろ。【巨大鬼殺美悪】」
「イツモフさん!」
必死で叫ぶが、俺の思いとは裏腹に体は全く動かない。
ミライはすでに意識を失っている。
くそぉ! なんでこんなときに見てるだけしかできないんだよぉ!
「イツモフさん! イツモフさ――」
そのときだった。
ただ名前を叫びつづけるしかなかった俺の目に映ったのは、弟を守るようにして両手を広げた、使命感に満ちた姉の横顔だった。
まだ足は震えているのに、顔面蒼白なのに、弟を守るために自らの体を盾にしたのだ。
そして、イツモフさんは俺の方を見て。
「ありがとう」
ふわりと笑った。
次の瞬間には、その笑顔は黒のエネルギーの中に消え去ってしまう。
衝撃と爆風で、俺は目を開けていられなかった。
「イツモ、フ……さんっ」
「はっ、無様だなぁ。ただの無駄死に。死ぬのは弟だけだったのに、弱虫がいきがってこんなとこまできたばっかりによぉ」
カイマセヌの高笑いが聞こえてくる。
くそっ。イツモフさんたちはどうなった。
立ち上る黒い煙のせいでなにも見えない。
あれほどの攻撃をもろに食らったのだ。
まさか跡形もなく消え去ったなんてことは――
「誰が、死んだって?」
その力強い声がした後、煙が消えていく。
体中傷だらけ、ボロボロのイツモフさんが、先ほどの場所から一歩も動かずに立っていた。
しかも、挑発するような笑みを浮かべている。
「おあいにくさま。私は恐怖で足が震えて動かない弱虫なんだ。だから、弟のためにこの場で立ち尽くして、あんたのよわっちぃ攻撃を防ぐことしかできなかったよ」
その煽りを受け、カイマセヌの纏う圧が一段階強まった。
「俺の攻撃がよわっちぃだと? そんなボロボロで、舐めた口きくじゃねぇか」
「お前はそのボロボロの私すら倒せないんだよ」
「ふざけやがって。【鬼殺美悪癌頭】」
今度は無数の小さな暗黒エネルギーが出現し、イツモフさんに向かって爆進する。
エネルギーを一点に込めて貫く力を上げた攻撃のようだ。
「そのまま蜂の巣になりやがれ!」
「私は、ジツハフを守るためなら動かないって言ったろ」
イツモフさんはカイマセヌを睨みつけたまま、やはり一歩も動かなかった。
今度ばかりは本当にヤバいと、俺はとっさにイツモフさんに手を伸ばしたが、その行動がカイマセヌの攻撃を防ぐ手段にはなりえない。
無数の暗黒エネルギーがイツモフさんの体に風穴を開け――
「お姉ちゃんをいじめるなっ!」
意識を取り戻したジツハフくんがお姉ちゃんを後ろから押し倒して、間一髪で交わした。
先程の【巨大鬼殺美悪】の衝撃で手足を縛っていたロープが焼き切れていたようだ。
「クソ姉弟がっ、ふざけやがって。何度あがこうが同じなんだよ! 一緒に死にたいならお望み通りしてやらぁ! 【超巨大鬼殺美悪】ッ!」
カイマセヌが両手を頭上にかざし、暗黒エネルギーを溜めはじめる。
先ほどよりもはるかに大きい。
この一撃ですべてを終わらそうとしているのは明白だ。
「ジツハフ、あんただけでも逃げなさい! 私はもう動けない」
「いやだっ! 僕がお姉ちゃんを守るんだ!」
「そんなこと言ってる場合じゃない! 早く逃げて!」
「だってお姉ちゃんは、僕のたった一人の家族だから!」
ジツハフが涙を流しながら叫ぶ。
「家族になった日に、絶対にずっと一緒にいるってそう決めたからぁ!」
立ち上がったジツハフは、倒れて動けないイツモフさんの前に立つ。
先ほどイツモフさんがしたように両手を大きく広げる。
「チビが。そんなことしたってなぁ、どうせなんも変わらねぇんだよ」
「うるさい! お前なんか怖くないぞ! お姉ちゃんは僕が守るんだ!」
ジツハフくんは敵意をむき出しにしている。
幼い体の中にある勇気を振り絞って、カイマセヌに立ち向かっている。
「守る力のねぇやつらがあがいてんじゃねぇ! 大人しく死にやがれ!」
先ほどよりも大きな暗黒エネルギーの球体が放たれる。
ジツハフくんは一歩も引かない。
口をぎゅっと結び、歯を食いしばって、カイマセヌを睨みつけて、自分より一回りも二回りも大きな攻撃を受け止める気満々だ。
「お前の攻撃なんか怖くないんだ! 大好きなお姉ちゃんを失う方が、守れない方がよっぽど怖いことなんだぁああ!」
絶叫するジツハフくんのもとに迫る【超巨大鬼殺美悪】。
禍々しいその黒い球体がジツハフくんの体にぶつかり、互いを思い合っていた兄弟の命が終わりを告げる――
はずだった。
「――【黄金の右足】」
……え? と俺は目を疑う。
ジツハフくんの前に割り込んだイツモフさんが、巨大な暗黒エネルギーの塊を黄金に輝く右足で蹴り飛ばしていた。
よく見ると、右足に張りついて光っているのは無数の札束だ。
その札束は金色の炎に包まれて燃え尽きていく。
巨大な黒い球は進路を変え、カイマセヌの元へ一直線。
「……は?」
驚きで放心状態になっていたカイマセヌが、【超巨大鬼殺美悪】の中に消えた。
轟音と衝撃と爆風が、遺跡内に猛然と広がる。
「イツモフさん!」
俺が名前を呼んだ直後、落ちてきたカイマセヌの体が床とぶつかる鈍い音が響き渡った。
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