うちのメイドがウザかわいい! 転生特典ステータスがチートじゃなくて【新偉人(ニート)】だったので最強の引きこもりスローライフを目指します。

田中ケケ

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第3章 4 決意と謝罪の性感帯

久しぶりの膝枕

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「なぁ、ミライ」

「なんですか。ってかちょっと笑ってません? 私は真剣なんです」

「それはすまん。でもさ、とりあえずこのまま会話するのやめない? ちょっとだけなら体を持ち上げられそうだから、俺の下から這いずり出てくれ」

「わかりました」

 ミライがずるずると俺の下から這いずり出る。

 そのまま話してもよかったのだが、勘違いをしているミライのために、あのときの気持ちを思い出してもらいたくて――というより俺がそうしてもらいたくて。

「それでさ。……膝枕、お願いしてもいいか?」

「え、あ、……あの…………はい」

 ポッと頬を赤らめたミライが俺の頭を持ち上げ、正座した足をその下に滑り込ませる。

「なんだか、あのときを思い出しますね」

「……だろ」

 それから俺は目を閉じて、三回深呼吸をした。

 ミライの膝枕は本当に落ち着く。

「誠道さんって、私に膝枕されていると本当に幸せそうですね」

 俺の頭を優しくなでてくれるミライ。

 俺は目を閉じたまま、顔が熱くなるのを感じながら口を開いた。

「だって俺が強くなりたいのは、強くなってミライを守りたいからなんだ。だから、俺のそばからミライがいなくなったら、ミライを守れなくなるから、強くなる意味もないんだよ」

 頭をなでるミライの手が止まる。

「それをミライはわかっていない。これからミライは、それをちゃんとわかってくれ」

 ううう、すげぇ恥ずかしいけど、膝枕をされているとミライとひとつになれている気がして、ついつい口が滑っちゃうんだよなぁ。

 最高の寝心地というか、穏やかな時間というか、とにかく俺はミライの膝枕がすごく好きだ。

「誠道さん。もったいないお言葉、ありがとうございます」

「いいって。それにミライは充分俺の力になってる。毎日起こしてくれて、毎日おいしいご飯を作ってくれて、毎日俺のそばにいてくれる。日本で引きこもっていたときには考えられないくらい騒々しくて、驚きでいっぱいで、ちょっと強引で自分勝手で迷惑なところもあるけど、すごく毎日が楽しくなった。引きこもりには腫物を触るような扱い方よりも、これくらい雑な扱いがちょうどいいんだよ」

 俺はちらっと片目だけ開けてミライを見る。

 彼女は口を手で押さえていた。

 目からぽろぽろと大粒の涙を流しており、その温かな涙が俺の頬に落ちてきた。

「誠道さんっ、ほんっとうに、ありがとうございます」

「なんだよ、そんなに泣くことか?」

「私も誠道さんと一緒にいられて、毎日とても楽しいです。幸せです」

「じゃあ俺たちは互いの幸せのために一緒にいるべきだから、もう勝手に離れたりしないでくれよ。今度は俺に守らせてくれよ」

「はい。どこまでもお供いたします」

 ミライの涙はいつまでも俺の頬に落ちつづけていた。





「スキル【新偉人ニート】の所有者が、本当に守りたいものを獲得しました。特殊条件を満たしたため、【盾篭龍たてこもり】を習得しました」
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