うちのメイドがウザかわいい! 転生特典ステータスがチートじゃなくて【新偉人(ニート)】だったので最強の引きこもりスローライフを目指します。

田中ケケ

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第4章 3 新技と誘惑

個性多様性おっぱい性

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 少し休んで体力を回復させたのち、俺たちは【盾孤燃龍たてこもり】についてとある検証をした。

 まず、ミライから十分に距離を取って【盾孤燃龍たてこもり】を発動させようとしたが、先ほどのように盾は現れなかった。

 これはつまり、心から大切に思う者がそばにいないからだと思われる。

 ……なんかちょっと恥ずかしいな、その事実。

 逆に、俺とミライが近くにいればその他の条件に関係なく盾は発動する。

「つまり、この盾はミライがそばにいないと発動しないってことか」

「そのようですね。つまり、この盾は誠道さんが私を守ろうとする思いのしょうちょ」

「発動条件に制限……つまりちょっとしたデメリットがあるってことだよな。まあ、これだけ強固な盾なんだから、当然なのかもしれないが」

「デメリットではありません! この制限はむしろメリットです!」

 ぷんすかと唇を尖らせるミライ。

 ……ったく。

 照れ隠しの発言なんだから、さらに照れてしまうようなことを言わないでくれ。

 体の熱さを隠しきれなくなるだろうが。

「ちょっといいかしら。二人とも」

 そんなとき、マーズが少々興奮気味に俺たちに聞いてきた。

「もう誠道くんの【盾孤燃龍たてこもり】を試す時間は終わったのよね」

「ああ。そもそも疲労が半端なくて、しばらくは普通の技すら出せそうにないからな」

「じゃあこれからは私のターンでいいかしら」

「は?」

「私は重い椅子を背負って移動しないといけないにもかかわらず、わざわざ二人につき合ってあげたんだから、今度は私の用事につき合ってくれてもいいんじゃないってことよ」

「それはお前が勝手に持って移動してるだけだろ!」

「そもそもそんな些細なことはもうどうでもいいのよ」

 妖艶に笑ったマーズが、蠱惑的で潤んだ瞳に俺を映したまま、ゆっくりと近づいてくる。

 マーズは残念な性格で超ドMだけど、スタイルもいいしいなにより美人だ。

 そんな大人の女性に色っぽく見つめられれば、おこちゃまな俺の頭は熱暴走でくらくらしてしまう。

「……いきなり、なんだよ」

 必死で強がったが、マーズはそれすらも微笑で簡単に受け流す。

「ねぇ、誠道くん」

「だからなんだよ」

「今度は私と、いいことしましょう」

「……なっ」

 抵抗も虚しく(本当です)、俺はマーズさんに抱きしめられ、その大きなおっぱいに顔をうずめさせられた。

 ……え?

 いったいなにが起こってるの?

 一瞬だけ世界が無音になる。

 おっぱいの柔らかさが鼓膜をトロトロに溶かしたんだよきっと。

「ま、マーズさんっ! あなたっ!」

 ミライの驚く声が聞こえるが、マーズはまったく意に介さない。

「言ってあったでしょう。お楽しみは最後にとっておくって。誠道くんにとっても悪い話ではないって」

「……た、たひかに」

 うまくしゃべれない。

 だっておっぱいに顔が押しつけられているんですもの。

 柔らかくて気持ちいいんですもの。

 ミライの柔らかさとはまた違った柔らかさと弾力で……おっぱいだって人それぞれなんだよなぁ。

 個性多様性おっぱい性ってことだよなぁ。
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