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第6章 6 絶世の美女と真実の愛
優越感は素晴らしい
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大会終了後、最下位のウンニー・ミハナサ・レーテル以外の参加者は、控室に残るよう指示があった。
ざわざわしている控室で待つこと十分弱。
大会の関係者――この人女性だけど、もしかして女奴隷化された元男か?――がやってきて、控室に残っていたすべての参加者に、大会後の表彰式への参加依頼があった。
そして大会の覇者である俺の元には、ボブヘアーで丸っこい鼻が特徴のかわいらしい女性が別で近づいてきて。
「優勝した引きこもり様――石川様には、優勝トロフィー等の商品をオリョウ様より直接授与させていただきます。オリョウ様は大変高貴な存在ですので、くれぐれも失礼のないようお願いいたします」
まるでメイドがご主人様に話しかけているかのような、見事な立ち居振る舞いだった。
ミライの予想通り、優勝者は無条件でオリョウに近づけるらしい。
「でも引きこもり様ってなんだよ! 完全にわざと言い間違えただろ! 言葉がすべてを台無しにしてんだよ!」
「そうやって唾を飛ばしながら言い返すことは失礼に値します。オリョウ様の前では本当に気をつけてください」
「引きこもり様って呼ぶことも失礼に値するけどね! 俺の前でも気をつけてください!」
「わかりました石川様――じゃなくてボッチイズアンビシャスマン様」
「俺も忘れかけてた二つ名をよく覚えてたな! いやそんな二つ名なんか認めてねぇわ!」
そんな感じのやり取りがあってからさらに十分後。
俺たちは観客がいなくなった試合会場に案内された。
スタッフがせわしなく動いてはいるが、さっきまでとは違い会場はやけに静かだ。
観客が全員帰宅しているので当然と言えば当然なのだが、あんなに騒がしかったので、どこかくすぐったい。
観客席は無人なのに歓声がまだこの会場にこだましているような、そんな気がする。
「って、ちょっと嬉しいかも」
会場の中央を見て思わずにやけてしまう。
俺の視線の先には、表彰式でよく見るようなセットが組まれていた。
スタンドマイクの置かれた舞台、その横には三位、二位、一位、の人間だけが上がることを許される、左側が若干低くなっている凸状の台が置かれてあった。
まるでオリンピックの表彰式に出ているみたいだ。
なにかの実力を認められて金メダルをもらう、なんていう高貴な経験とは無縁だと思ってたから、なんだか感慨深い。
「……ん?」
周囲の大会参加者たちがやけにそわそわしていることに気づく。
いや、お前らは表彰台に上がれないんだぞ。
そわそわする権利を持つ俺とは違うのだから、なにをそんなにそわそわすることがあるって言うんだ。
「俺さ、実はハーレムとか優勝とかどうでもよくて、オリョウの姿を見にきたんだよな」
「俺も俺も。噂だと絶世の美女だって話だからな。しかもボンッ・キュッ・ボンッ! でスタイルも抜群らしい。見ないで死ぬなんてありえねぇよ」
鼻の下を伸ばしまくった顔でそう言った屈強な男が大きな胸を揉みしだく姿を見せ、周囲ががはがはと下品に笑う。
まったく、なんてはしたないやつらなんだ。
いまの時代、そんな程度の低いことをやったらすぐSNSで拡散されて炎上して人生を棒に振るぞ。
ここがSNSのない異世界で本当によかったね!
「でも……そうかそうか]
なるほどなるほど。
オリョウは絶世の美女なのか。
ボンッ・キュッ・ボンッ! でスタイルも抜群なのか。
それはすごく魅力的でエロ――気絶させる対象はわかりやすければわかりやすいほどいいからな。
それだけわかりやすい特徴があるなら、相手を間違うこともないだろう。
俺と違ってオリョウのおっぱいにしか興味がない下品な参加者たちよ、たいへん有益な情報をありがとう!
しかも、この大会の覇者である俺は、そのボンッ・キュッ・ボンッな絶世の美女を、こいつらよりも近くで見ることができるんだ!
優越感ってのは本当に気持ちいいものだなぁ。
ざわざわしている控室で待つこと十分弱。
大会の関係者――この人女性だけど、もしかして女奴隷化された元男か?――がやってきて、控室に残っていたすべての参加者に、大会後の表彰式への参加依頼があった。
そして大会の覇者である俺の元には、ボブヘアーで丸っこい鼻が特徴のかわいらしい女性が別で近づいてきて。
「優勝した引きこもり様――石川様には、優勝トロフィー等の商品をオリョウ様より直接授与させていただきます。オリョウ様は大変高貴な存在ですので、くれぐれも失礼のないようお願いいたします」
まるでメイドがご主人様に話しかけているかのような、見事な立ち居振る舞いだった。
ミライの予想通り、優勝者は無条件でオリョウに近づけるらしい。
「でも引きこもり様ってなんだよ! 完全にわざと言い間違えただろ! 言葉がすべてを台無しにしてんだよ!」
「そうやって唾を飛ばしながら言い返すことは失礼に値します。オリョウ様の前では本当に気をつけてください」
「引きこもり様って呼ぶことも失礼に値するけどね! 俺の前でも気をつけてください!」
「わかりました石川様――じゃなくてボッチイズアンビシャスマン様」
「俺も忘れかけてた二つ名をよく覚えてたな! いやそんな二つ名なんか認めてねぇわ!」
そんな感じのやり取りがあってからさらに十分後。
俺たちは観客がいなくなった試合会場に案内された。
スタッフがせわしなく動いてはいるが、さっきまでとは違い会場はやけに静かだ。
観客が全員帰宅しているので当然と言えば当然なのだが、あんなに騒がしかったので、どこかくすぐったい。
観客席は無人なのに歓声がまだこの会場にこだましているような、そんな気がする。
「って、ちょっと嬉しいかも」
会場の中央を見て思わずにやけてしまう。
俺の視線の先には、表彰式でよく見るようなセットが組まれていた。
スタンドマイクの置かれた舞台、その横には三位、二位、一位、の人間だけが上がることを許される、左側が若干低くなっている凸状の台が置かれてあった。
まるでオリンピックの表彰式に出ているみたいだ。
なにかの実力を認められて金メダルをもらう、なんていう高貴な経験とは無縁だと思ってたから、なんだか感慨深い。
「……ん?」
周囲の大会参加者たちがやけにそわそわしていることに気づく。
いや、お前らは表彰台に上がれないんだぞ。
そわそわする権利を持つ俺とは違うのだから、なにをそんなにそわそわすることがあるって言うんだ。
「俺さ、実はハーレムとか優勝とかどうでもよくて、オリョウの姿を見にきたんだよな」
「俺も俺も。噂だと絶世の美女だって話だからな。しかもボンッ・キュッ・ボンッ! でスタイルも抜群らしい。見ないで死ぬなんてありえねぇよ」
鼻の下を伸ばしまくった顔でそう言った屈強な男が大きな胸を揉みしだく姿を見せ、周囲ががはがはと下品に笑う。
まったく、なんてはしたないやつらなんだ。
いまの時代、そんな程度の低いことをやったらすぐSNSで拡散されて炎上して人生を棒に振るぞ。
ここがSNSのない異世界で本当によかったね!
「でも……そうかそうか]
なるほどなるほど。
オリョウは絶世の美女なのか。
ボンッ・キュッ・ボンッ! でスタイルも抜群なのか。
それはすごく魅力的でエロ――気絶させる対象はわかりやすければわかりやすいほどいいからな。
それだけわかりやすい特徴があるなら、相手を間違うこともないだろう。
俺と違ってオリョウのおっぱいにしか興味がない下品な参加者たちよ、たいへん有益な情報をありがとう!
しかも、この大会の覇者である俺は、そのボンッ・キュッ・ボンッな絶世の美女を、こいつらよりも近くで見ることができるんだ!
優越感ってのは本当に気持ちいいものだなぁ。
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