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第6章 6 絶世の美女と真実の愛
涙が流れていたから
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「ヤバいですもう限界です。こうなったら私が戦います。オリョウさんが逃げないように攻撃しつづけます。幸い、オリョウさんは誠道さんへの【愛惚穿】で魔力消費が激しく、満足に戦える状態ではありません。ミライさんはその隙に誠道さんの恋心を燃え上がらせてください!」
聖ちゃんが【聖結界】の中から勢いよく飛び出していき、オリョウさんに切りかかる。
その攻撃を防いだのは、オリョウさんでなく誠道さんだ。
「え、燃え上がらせるってどうやって……くっ」
ユーリさんが短刀で攻撃してきたので、咄嗟に横に飛んでかわす。
「あなたの相手は私です。どうやらあちらの大剣女子には、私では勝ち目がないですからね」
私を見下すような目を向けながら、ユーリさんが短刀を構える。
「それは、私だったら倒せるということですか?」
私も鞭を取り出して構える。
「勝てはしなくても、足止めくらいはできるでしょう。しかも、あちらの大剣女子は強いですが、仲間である石川誠道くんを攻撃することはできない。違いますか?」
悔しいが、ユーリさんの言う通りだ。
聖ちゃんは負けないことはできても、勝つことはできない。
「そしてあの引きこもり男はオリョウ様に操られている。いくらでもあの大剣女子を攻撃できる。つまり! 私の役目はあの大剣女子に体力の限界がくるまであなたを足止めすること!」
ユーリさんの言うことは正しい。
聖ちゃんと誠道さん。
いったいどちらが強いのかは判断がつかない。
が、本気を出せない分、聖ちゃんが圧倒的に不利だ。
誠道さんもオリョウさんに抵抗しているので、聖ちゃん相手に本気を出さない可能性はあるが、それでも聖ちゃんの体力が尽きる方が先のように思える。
その瞬間に、オリョウさんが誠道さんを連れてどこかへいってしまう。
「誠道さーん! いい加減にしないと睾丸をむしり取っちゃいますからね! それでもいいんですか!」
……本当に、聖ちゃんは誠道さんを攻撃しませんよね?
さすがに信じますよ。
そもそも、いま私がやるべきは、こいつをすぐにでも無力化して誠道さんの恋心を爆発させること。
爆発させる方法はまだわからないけど。
オリョウさんは聖ちゃんの言う通り、【愛惚穿】で魔力を消費しすぎたのか、攻撃に参加できていない。
「【拘束】ッ!!」
ユーリさんめがけて鞭をしならせたが、直撃寸前のところでかわされ、一気に距離を詰められる。
短刀での攻撃はなんとかよけたものの、蹴りをお腹に食らってしまい後ろに吹っ飛ばされた。
「……くっ」
「先ほどの言葉は訂正します。足止め、ではなく、私でもあなたには勝てそうです」
倒れている私のもとまで歩いてきて嗤うユーリさん。
「これで、最後です」
ユーリさんが短刀を振りかざし、その刃先が鋭く輝いた。
が、私は別の輝きの方に気を取られていた。
「ユーリさん」
喉から絞り出すように声を出す。
「あなた自身は、この結末を望んでいないのではないですか?」
だって、ユーリさんの目から涙がとめどなく流れていたから。
聖ちゃんが【聖結界】の中から勢いよく飛び出していき、オリョウさんに切りかかる。
その攻撃を防いだのは、オリョウさんでなく誠道さんだ。
「え、燃え上がらせるってどうやって……くっ」
ユーリさんが短刀で攻撃してきたので、咄嗟に横に飛んでかわす。
「あなたの相手は私です。どうやらあちらの大剣女子には、私では勝ち目がないですからね」
私を見下すような目を向けながら、ユーリさんが短刀を構える。
「それは、私だったら倒せるということですか?」
私も鞭を取り出して構える。
「勝てはしなくても、足止めくらいはできるでしょう。しかも、あちらの大剣女子は強いですが、仲間である石川誠道くんを攻撃することはできない。違いますか?」
悔しいが、ユーリさんの言う通りだ。
聖ちゃんは負けないことはできても、勝つことはできない。
「そしてあの引きこもり男はオリョウ様に操られている。いくらでもあの大剣女子を攻撃できる。つまり! 私の役目はあの大剣女子に体力の限界がくるまであなたを足止めすること!」
ユーリさんの言うことは正しい。
聖ちゃんと誠道さん。
いったいどちらが強いのかは判断がつかない。
が、本気を出せない分、聖ちゃんが圧倒的に不利だ。
誠道さんもオリョウさんに抵抗しているので、聖ちゃん相手に本気を出さない可能性はあるが、それでも聖ちゃんの体力が尽きる方が先のように思える。
その瞬間に、オリョウさんが誠道さんを連れてどこかへいってしまう。
「誠道さーん! いい加減にしないと睾丸をむしり取っちゃいますからね! それでもいいんですか!」
……本当に、聖ちゃんは誠道さんを攻撃しませんよね?
さすがに信じますよ。
そもそも、いま私がやるべきは、こいつをすぐにでも無力化して誠道さんの恋心を爆発させること。
爆発させる方法はまだわからないけど。
オリョウさんは聖ちゃんの言う通り、【愛惚穿】で魔力を消費しすぎたのか、攻撃に参加できていない。
「【拘束】ッ!!」
ユーリさんめがけて鞭をしならせたが、直撃寸前のところでかわされ、一気に距離を詰められる。
短刀での攻撃はなんとかよけたものの、蹴りをお腹に食らってしまい後ろに吹っ飛ばされた。
「……くっ」
「先ほどの言葉は訂正します。足止め、ではなく、私でもあなたには勝てそうです」
倒れている私のもとまで歩いてきて嗤うユーリさん。
「これで、最後です」
ユーリさんが短刀を振りかざし、その刃先が鋭く輝いた。
が、私は別の輝きの方に気を取られていた。
「ユーリさん」
喉から絞り出すように声を出す。
「あなた自身は、この結末を望んでいないのではないですか?」
だって、ユーリさんの目から涙がとめどなく流れていたから。
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