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初めての5
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精肉コーナーで美味しそうな牛肉を陸さんが選んでいる。僕も隣で見ているけれど、さすがにいいお肉が売っている。ここに来て正解だったな。
そう思いながらお肉を見ていると、陸さんは美味しそうなお肉2枚パックのものを手に取った。え? 2枚? 陸さん2枚も食べるの? いや、多分僕の分も含めてだろうな。思わず価格を見るけれど1枚入りのものを2パック買うよりも少しは安そうで少しホッとする。
陸さんに少しでも美味しいものを食べて貰いたいために僕までご相伴に預かるのが申し訳なくなるぐらいに美味しそうなお肉だった。
「美味そうな肉があったな」
「はい。さすが庶民のスーパーとは違います」
「スーパーにも格があるのか」
「マンションの下のスーパーは一般的なスーパーですけど、ここをはじめ、高級住宅地などではスーパーもグレードが高いです」
「そうなのか。でもスーパーも楽しいものだな。普段は弁当を買うだけだったからきちんと見たことがなかった」
そうだろうな。実家にいたときは茜さんが全て買っていたからスーパー自体に行ったことがなかったんじゃないだろうか。僕と結婚してお弁当を買うのにスーパーに行ったのが初めてとか? だとしたら今日のこのスーパーでの買い物は新鮮だっただろう。やっぱり陸さんって一般的な庶民とは違うよな。そうだよね。天下の宮村製菓だし、お手伝いさんのいる家で育っているんだから。
お肉を選び終わったので、野菜を選ぶ。ステーキの付け合わせはコーンとクレソンにしようと決めてある。そしてスープはクラムチャウダー。なのでコーン缶をカゴに入れ、クラムチャウダーに入れる野菜を買う。玉葱は家にあるので間に合うだろう。じゃがいも、人参、クレソンはないので買っていく。野菜もいつものスーパーよりいいものだ。さすがリッチなスーパー。
あ、薄力粉がないから買って行かなきゃ。そうして次々と食材をカゴに入れていくとあさりを選ぼうとお魚のコーナーに行くと美味しそうな鱈があった。いいなぁ。ちょっと贅沢だけど明日は日曜日で陸さんもいるし、鱈のアクアパッツアでも作ろうか。そうしたらあさりも使えるし。そう思ってあさりと鱈を買う。
アクアパッツアを作るならブロッコリーとミニトマトもいるな、と思い野菜コーナーに戻りブロッコリーとミニトマトもカゴに入れる。
買い忘れはないかな? とカゴをチェックする。買い忘れがあれば下のスーパーに行けばいいか、とお会計を済ませる。
荷物をエコバッグに入れると車まで陸さんが持ってくれた。
「じゃがいもって重いんだな」
「一個一個は軽いけど、何個か入ってますからね」
「でも、たまにはスーパーでの買い物も楽しいものだな。米もそうだがじゃがいもやなにか重いものを買うときは言え。俺が持つから」
「ありがとうございます」
これはきっと陸さん、スーパーを気に入ったみたいだ。でも、これゆきなお義母様にバレても怒られないかな。スーパーなんかに行かせるなんて、って。お義母様も普段スーパーに行かない人だしな。あ、でも僕が家政婦さんを雇わずに家のことをやっているのを知ってるから怒らないかな。それになによりお義母様は優しい人だし。
それでも1階にスーパーがあるから多少重くても僕だって男だから大丈夫なのに。でも、それが陸さんの優しさだよね。そんな陸さんの優しさに触れると余計に好きになってしまう。
「家に帰ったらコーヒー淹れますね」
「それなら今日はブルマンが飲みたい」
「わかりました」
今日は思いがけず陸さんとこうやってお買い物に来れて僕も新鮮でいつもの買い物がとても楽しかった。陸さんとスーパーでデート(!)なんてほんとに結婚してるんだなと実感した。
そう思いながらお肉を見ていると、陸さんは美味しそうなお肉2枚パックのものを手に取った。え? 2枚? 陸さん2枚も食べるの? いや、多分僕の分も含めてだろうな。思わず価格を見るけれど1枚入りのものを2パック買うよりも少しは安そうで少しホッとする。
陸さんに少しでも美味しいものを食べて貰いたいために僕までご相伴に預かるのが申し訳なくなるぐらいに美味しそうなお肉だった。
「美味そうな肉があったな」
「はい。さすが庶民のスーパーとは違います」
「スーパーにも格があるのか」
「マンションの下のスーパーは一般的なスーパーですけど、ここをはじめ、高級住宅地などではスーパーもグレードが高いです」
「そうなのか。でもスーパーも楽しいものだな。普段は弁当を買うだけだったからきちんと見たことがなかった」
そうだろうな。実家にいたときは茜さんが全て買っていたからスーパー自体に行ったことがなかったんじゃないだろうか。僕と結婚してお弁当を買うのにスーパーに行ったのが初めてとか? だとしたら今日のこのスーパーでの買い物は新鮮だっただろう。やっぱり陸さんって一般的な庶民とは違うよな。そうだよね。天下の宮村製菓だし、お手伝いさんのいる家で育っているんだから。
お肉を選び終わったので、野菜を選ぶ。ステーキの付け合わせはコーンとクレソンにしようと決めてある。そしてスープはクラムチャウダー。なのでコーン缶をカゴに入れ、クラムチャウダーに入れる野菜を買う。玉葱は家にあるので間に合うだろう。じゃがいも、人参、クレソンはないので買っていく。野菜もいつものスーパーよりいいものだ。さすがリッチなスーパー。
あ、薄力粉がないから買って行かなきゃ。そうして次々と食材をカゴに入れていくとあさりを選ぼうとお魚のコーナーに行くと美味しそうな鱈があった。いいなぁ。ちょっと贅沢だけど明日は日曜日で陸さんもいるし、鱈のアクアパッツアでも作ろうか。そうしたらあさりも使えるし。そう思ってあさりと鱈を買う。
アクアパッツアを作るならブロッコリーとミニトマトもいるな、と思い野菜コーナーに戻りブロッコリーとミニトマトもカゴに入れる。
買い忘れはないかな? とカゴをチェックする。買い忘れがあれば下のスーパーに行けばいいか、とお会計を済ませる。
荷物をエコバッグに入れると車まで陸さんが持ってくれた。
「じゃがいもって重いんだな」
「一個一個は軽いけど、何個か入ってますからね」
「でも、たまにはスーパーでの買い物も楽しいものだな。米もそうだがじゃがいもやなにか重いものを買うときは言え。俺が持つから」
「ありがとうございます」
これはきっと陸さん、スーパーを気に入ったみたいだ。でも、これゆきなお義母様にバレても怒られないかな。スーパーなんかに行かせるなんて、って。お義母様も普段スーパーに行かない人だしな。あ、でも僕が家政婦さんを雇わずに家のことをやっているのを知ってるから怒らないかな。それになによりお義母様は優しい人だし。
それでも1階にスーパーがあるから多少重くても僕だって男だから大丈夫なのに。でも、それが陸さんの優しさだよね。そんな陸さんの優しさに触れると余計に好きになってしまう。
「家に帰ったらコーヒー淹れますね」
「それなら今日はブルマンが飲みたい」
「わかりました」
今日は思いがけず陸さんとこうやってお買い物に来れて僕も新鮮でいつもの買い物がとても楽しかった。陸さんとスーパーでデート(!)なんてほんとに結婚してるんだなと実感した。
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