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再スタート4
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千景がヒートになったので俺はリモートで仕事をするようにした。でも、自筆のサインが必要だという書類が何枚かあり、それは会社に行かなければできないことだった。他にもランチ会食なんていうものまであって、早く帰りたいのにと思うけれど、夜の会食じゃなくて良かったと少しホッとする。
ランチ会食を終えた午後14時半。千景という番ができたからパートナー休暇を取れるように人事に申請を出した。出しても出さなくても休むことは出来ないからリモートで仕事をするのは変わらないが、今日みたいな出社はなくなるので申請を出した。
会社でやることを終えて家へと帰る。出てくるときは、だいぶヒートも落ち着いてきてはいたので大丈夫だと思うけれど、ほんとは完全に落ち着くまでそばにいてやりたかった。でも来月からはそれができる。
ほんとなら今日だって家にいたかったのにアナログな仕事のために千景を置いて出てきたから、会社の近くのパティスリーでプリンとケーキ2つを買った。
家に着いたのは15時。玄関を開けるが千景の声がしない。やっぱりまたヒートになったんだろうか。気になり寝室のドアを開けると、そこには俺の服に包まれた千景が寝ていた。
巣作りか。
オメガがアルファの身につけるもので巣を作るというのは知識として知ってはいた。でも、この目で見るのは当たり前だけど初めてだ。
俺の服に包まれて寝ている千景は安心しきったような顔をしている。俺の匂いで安心してくれるのか。それがとても嬉しかった。
ずっとその様子を見ていたいとは思うけれど、千景にお帰りなさいと言って欲しいし、なによりケーキがある。だから起こすのは忍びなかったけれど、起こすことにした。
「千景。千景。帰ったぞ」
何回か名前を呼ぶとぼんやりと目を開け、俺を見る。まだ寝ぼけているみたいだ。
「起きろ。土産がある」
千景はパチパチとまばたきをし、やっと目が覚めたみたいだ。そして目の前に俺がいることに気づくやいなや、ごめんなさいと謝ってくる。何を謝ってるんだ?
「ごめんなさい。陸さんの服を勝手に持ちだして」
ああ、そんなことを気にしていたのか。全然気にする必要なんてないのに。
「そんなのは構わない。それより上手く巣を作れたな」
そう言ってやると、千景は嬉しそうに笑った。でもすぐに眉をへにょりと垂らす。
「でも、勝手に陸さんの服持ち出しちゃったから」
「だからそんなのは謝る必要はない。落ち着いたか?」
「はい」
「それならいいよ。さぁ、土産でも食べよう」
千景とダイニングへ行きコーヒーを淹れる。千景が淹れようとしたけど、これくらいは俺でもできるので俺がやる。まだ千景には休んでいて欲しいから。だいたいオメガにとってヒートは結構疲れるものだから。
「わーマロンケーキに、これは? チョコレートケーキですよね。でも、苺が載ってる」
「ああ、それな。普通生クリームのケーキに載ってるものだけど、チョコレートケーキにって珍しいなと思って買ってみた。好きな方を食べろ。俺はプリンでいい」
「いいんですか? やった!」
食器棚から皿とフォークを出してやると、千景はマロンケーキから食べるようだ。
「いただきます!」
そうしてケーキをぱくつく姿は可愛らしい。
「今日、洗濯と掃除するつもりだったけど、何もしてません。ごめんなさい」
「謝る必要はない。まだヒートだって完全に終わった訳じゃないんだから」
「服、後でクローゼットに戻します」
「俺がやるから大丈夫だ」
そう言ってやるけれど千景はまだ申し訳なさそうな顔をしている。自分の番が自分の服で巣を作ってたなんて、アルファにとっては嬉しいだけなのに。
「明日か明後日には完全にヒートも終わるので、そうしたら美味しいもの作りますね」
「ああ、楽しみにしてるよ」
「はい!」
俺の服で巣を作り、俺が買って来たケーキを美味しそうに食べる姿はほんとに愛らしくて大事に守りたいと思った。
ランチ会食を終えた午後14時半。千景という番ができたからパートナー休暇を取れるように人事に申請を出した。出しても出さなくても休むことは出来ないからリモートで仕事をするのは変わらないが、今日みたいな出社はなくなるので申請を出した。
会社でやることを終えて家へと帰る。出てくるときは、だいぶヒートも落ち着いてきてはいたので大丈夫だと思うけれど、ほんとは完全に落ち着くまでそばにいてやりたかった。でも来月からはそれができる。
ほんとなら今日だって家にいたかったのにアナログな仕事のために千景を置いて出てきたから、会社の近くのパティスリーでプリンとケーキ2つを買った。
家に着いたのは15時。玄関を開けるが千景の声がしない。やっぱりまたヒートになったんだろうか。気になり寝室のドアを開けると、そこには俺の服に包まれた千景が寝ていた。
巣作りか。
オメガがアルファの身につけるもので巣を作るというのは知識として知ってはいた。でも、この目で見るのは当たり前だけど初めてだ。
俺の服に包まれて寝ている千景は安心しきったような顔をしている。俺の匂いで安心してくれるのか。それがとても嬉しかった。
ずっとその様子を見ていたいとは思うけれど、千景にお帰りなさいと言って欲しいし、なによりケーキがある。だから起こすのは忍びなかったけれど、起こすことにした。
「千景。千景。帰ったぞ」
何回か名前を呼ぶとぼんやりと目を開け、俺を見る。まだ寝ぼけているみたいだ。
「起きろ。土産がある」
千景はパチパチとまばたきをし、やっと目が覚めたみたいだ。そして目の前に俺がいることに気づくやいなや、ごめんなさいと謝ってくる。何を謝ってるんだ?
「ごめんなさい。陸さんの服を勝手に持ちだして」
ああ、そんなことを気にしていたのか。全然気にする必要なんてないのに。
「そんなのは構わない。それより上手く巣を作れたな」
そう言ってやると、千景は嬉しそうに笑った。でもすぐに眉をへにょりと垂らす。
「でも、勝手に陸さんの服持ち出しちゃったから」
「だからそんなのは謝る必要はない。落ち着いたか?」
「はい」
「それならいいよ。さぁ、土産でも食べよう」
千景とダイニングへ行きコーヒーを淹れる。千景が淹れようとしたけど、これくらいは俺でもできるので俺がやる。まだ千景には休んでいて欲しいから。だいたいオメガにとってヒートは結構疲れるものだから。
「わーマロンケーキに、これは? チョコレートケーキですよね。でも、苺が載ってる」
「ああ、それな。普通生クリームのケーキに載ってるものだけど、チョコレートケーキにって珍しいなと思って買ってみた。好きな方を食べろ。俺はプリンでいい」
「いいんですか? やった!」
食器棚から皿とフォークを出してやると、千景はマロンケーキから食べるようだ。
「いただきます!」
そうしてケーキをぱくつく姿は可愛らしい。
「今日、洗濯と掃除するつもりだったけど、何もしてません。ごめんなさい」
「謝る必要はない。まだヒートだって完全に終わった訳じゃないんだから」
「服、後でクローゼットに戻します」
「俺がやるから大丈夫だ」
そう言ってやるけれど千景はまだ申し訳なさそうな顔をしている。自分の番が自分の服で巣を作ってたなんて、アルファにとっては嬉しいだけなのに。
「明日か明後日には完全にヒートも終わるので、そうしたら美味しいもの作りますね」
「ああ、楽しみにしてるよ」
「はい!」
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