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コンビニの灯りと傘の下で2
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スイーツを選んだイジュンは店内をゆっくり見ていった。お弁当のコーナーではすごいびっくりしてた。
「こんなにお弁当の種類多いの? 韓国なんて少ししかなくて、コンビニのお弁当なんてもう食べ飽きた。こんなにお弁当やおにぎりあったら飽きることなく食べられるね。それにキムチだけのお弁当もないみたいだね。日本だと漬け物か」
「え? キムチだけのお弁当? 日本で漬け物だけのお弁当なんてないよ。だって、漬け物は漬け物でおかずじゃないじゃん」
「日本人はそうなんだろうね。韓国だと家でおかずなくてキムチとごはんだけって普通にあるよ」
「えー。信じられない。それにだからってキムチだけのお弁当って……」
「まぁ、国が違うから。サンドイッチもたくさんあるね。あ! フルーツサンドってこれなのか。SNSで有名だよね。なんでこれがスイーツの棚にないのか不思議だけど、買おう。あ、パンのコーナーもすごい! コンビニでこんなにパンが売ってるの? パン屋さんいらないね。あ、こっちはカップ麺だ。うわー。さすが種類豊富。帰る前に買って帰らなきゃ。うわー雑誌や漫画も売ってる。日本ではまだこうやって雑誌売ってるんだ。あ!コピー機がある。明日海、FAXとかもできるってほんと?」
「できるよ。他にプリントアウトもできるし、住民票も取れる」
「住民票? なに、それ?」
住民票がわからないイジュンに詳しく説明した。すると、イジュンは目を丸くした。
「そんなに大事なものがコンビニで取れちゃうの? っていうか、そんななんでもできる機械があるのがすごい」
「他にもチケット取ったりもできるよ」
「チケットまで! 日本は先端を行ってるね。韓国では考えられない」
「ATMもあるからお金もおろせるよ」
「コンビニでないものってないんじゃない?」
「後は宅急便を送れるだけでなく、受け取ることもできる」
「韓国では送れるけど、コンビニ受取はできないな。韓国ではコンビニは漢字で便利店なのに、日本と比べたら全然便利じゃないんだな」
そんな話しをしてると、俺はトイレに行きたくなり、トイレに行ってくると言ってトイレで用をたして出てくると、トイレの前でイジュンがまた目を丸くしてた。
「日本のコンビニは鍵借りなくてもトイレに行けるんだね。韓国じゃあ嫌な顔されるか断られる」
「え? 普通に入れないの?」
「でも、大勢の人入るから汚いだろ?」
「……入ってきてごらん」
俺がそう言うと、イジュンは眉をひそめて俺を見る。でも、俺がなにも言わないから、渋々トイレに入り、すぐに出てきた。目が丸くなってる。
「綺麗だった! なんで? お客さんも入れるなら汚くなりそうなのに」
「なんで人が使うと汚くなるの? 綺麗に使えばいいじゃん」
「そのセリフが出てくるのは日本人だけだと思うよ」
イジュンのその言葉は俺にはよくわからなかった。そんな風に騒ぎながらレジへと行き、イジュンにスプーンを貰ってと言われたけれど俺はなにも言わなかった。それに対してイジュンはまた眉間に皺を寄せていたけど、店員さんが普通にスプーンを入れてくれたのを見て、また目を丸くしていた。そのくるくると変わる表情が面白くて、俺は我慢ができずに笑ってしまった。コンビニにいる数分間の時間に、イジュンはどれだけ表情がくるくるしていたことか。まぁ、でもイジュンにとっては驚くことが多かったんだろう。
「明日海、外にテーブルと椅子がないっていうことは食べられないね。どこか公園ある?」
「ここで食べれるじゃん」
出入り口のそばのイートインスペースを指さすと、
「店内で食べられるんだ。寒い時にはありがたいね」
外だと冬は辛いだろうな、と俺は思った。所変われば品変わるってやつだな。
「でも、コンビニはアメージングだね。マートみたいって言ってる人いたけど、コピーやFAXできる機械があるなんてマート以上だよね。しかも綺麗なトイレは使えるし。うん。アメージングって言葉しか出てこないよ。韓国のコンビニも進化して欲しい」
日本のコンビニでアメージングなんて単語が出てくる、韓国のコンビニってどうなんだろう。そんなに品揃え悪いのかな? っていうかコンビニって漢字にすると便利店なんだろ? そのコンビニが便利じゃなかったらどうするんだ? 俺はそっちの方が不思議だった。と、俺が1人で考えていると、イジュンはみたらし団子を頬張っていた。
「明日海! 甘じょっぱくて美味しい! 団子は珍しくないけど、この味は韓国にはないな。韓国はもっとはっきりとした味付けにする。はい、明日海も食べて」
俺も一本貰い、残りの一本はイジュンにあげた。イジュンはみたらし団子をペロリと平らげると、プリンを開けていた。そして口に入れると、幸せそうな顔をした。
「美味しい! こんなクオリティのプリンがコンビニで、しかもこんなに安い値段で食べられるって羨ましい。韓国でプリンを売ったら儲かるよ」
イジュンがそういうプリンはスーパーやコンビニで安く売られている普通のプリンだ。ケーキ屋さんやパティスリーにあるものじゃないから、クオリティとしては普通だと思うけど、韓国では違うらしい。
「韓国のコンビニが気になる」
「つまらないよ。何もないに等しい。でも、気になるなら明日海が来たら案内するよ」
まるで観光名所のように組み込まれた。でも、コンビニは別としてもイジュンと話していて、韓国っていう国に興味がわいてきた。大学の卒業旅行で韓国に行くのもありだな。
「もし、俺が韓国に行ったら、通訳兼ガイドしてくれる?」
「もちろん! ソウルは東京に比べたら小さい街だけど、一応都市だからね。そこそこ見るところもあるよ。おいでよ。待ってる」
うん、卒業旅行、考えてみよう。
「こんなにお弁当の種類多いの? 韓国なんて少ししかなくて、コンビニのお弁当なんてもう食べ飽きた。こんなにお弁当やおにぎりあったら飽きることなく食べられるね。それにキムチだけのお弁当もないみたいだね。日本だと漬け物か」
「え? キムチだけのお弁当? 日本で漬け物だけのお弁当なんてないよ。だって、漬け物は漬け物でおかずじゃないじゃん」
「日本人はそうなんだろうね。韓国だと家でおかずなくてキムチとごはんだけって普通にあるよ」
「えー。信じられない。それにだからってキムチだけのお弁当って……」
「まぁ、国が違うから。サンドイッチもたくさんあるね。あ! フルーツサンドってこれなのか。SNSで有名だよね。なんでこれがスイーツの棚にないのか不思議だけど、買おう。あ、パンのコーナーもすごい! コンビニでこんなにパンが売ってるの? パン屋さんいらないね。あ、こっちはカップ麺だ。うわー。さすが種類豊富。帰る前に買って帰らなきゃ。うわー雑誌や漫画も売ってる。日本ではまだこうやって雑誌売ってるんだ。あ!コピー機がある。明日海、FAXとかもできるってほんと?」
「できるよ。他にプリントアウトもできるし、住民票も取れる」
「住民票? なに、それ?」
住民票がわからないイジュンに詳しく説明した。すると、イジュンは目を丸くした。
「そんなに大事なものがコンビニで取れちゃうの? っていうか、そんななんでもできる機械があるのがすごい」
「他にもチケット取ったりもできるよ」
「チケットまで! 日本は先端を行ってるね。韓国では考えられない」
「ATMもあるからお金もおろせるよ」
「コンビニでないものってないんじゃない?」
「後は宅急便を送れるだけでなく、受け取ることもできる」
「韓国では送れるけど、コンビニ受取はできないな。韓国ではコンビニは漢字で便利店なのに、日本と比べたら全然便利じゃないんだな」
そんな話しをしてると、俺はトイレに行きたくなり、トイレに行ってくると言ってトイレで用をたして出てくると、トイレの前でイジュンがまた目を丸くしてた。
「日本のコンビニは鍵借りなくてもトイレに行けるんだね。韓国じゃあ嫌な顔されるか断られる」
「え? 普通に入れないの?」
「でも、大勢の人入るから汚いだろ?」
「……入ってきてごらん」
俺がそう言うと、イジュンは眉をひそめて俺を見る。でも、俺がなにも言わないから、渋々トイレに入り、すぐに出てきた。目が丸くなってる。
「綺麗だった! なんで? お客さんも入れるなら汚くなりそうなのに」
「なんで人が使うと汚くなるの? 綺麗に使えばいいじゃん」
「そのセリフが出てくるのは日本人だけだと思うよ」
イジュンのその言葉は俺にはよくわからなかった。そんな風に騒ぎながらレジへと行き、イジュンにスプーンを貰ってと言われたけれど俺はなにも言わなかった。それに対してイジュンはまた眉間に皺を寄せていたけど、店員さんが普通にスプーンを入れてくれたのを見て、また目を丸くしていた。そのくるくると変わる表情が面白くて、俺は我慢ができずに笑ってしまった。コンビニにいる数分間の時間に、イジュンはどれだけ表情がくるくるしていたことか。まぁ、でもイジュンにとっては驚くことが多かったんだろう。
「明日海、外にテーブルと椅子がないっていうことは食べられないね。どこか公園ある?」
「ここで食べれるじゃん」
出入り口のそばのイートインスペースを指さすと、
「店内で食べられるんだ。寒い時にはありがたいね」
外だと冬は辛いだろうな、と俺は思った。所変われば品変わるってやつだな。
「でも、コンビニはアメージングだね。マートみたいって言ってる人いたけど、コピーやFAXできる機械があるなんてマート以上だよね。しかも綺麗なトイレは使えるし。うん。アメージングって言葉しか出てこないよ。韓国のコンビニも進化して欲しい」
日本のコンビニでアメージングなんて単語が出てくる、韓国のコンビニってどうなんだろう。そんなに品揃え悪いのかな? っていうかコンビニって漢字にすると便利店なんだろ? そのコンビニが便利じゃなかったらどうするんだ? 俺はそっちの方が不思議だった。と、俺が1人で考えていると、イジュンはみたらし団子を頬張っていた。
「明日海! 甘じょっぱくて美味しい! 団子は珍しくないけど、この味は韓国にはないな。韓国はもっとはっきりとした味付けにする。はい、明日海も食べて」
俺も一本貰い、残りの一本はイジュンにあげた。イジュンはみたらし団子をペロリと平らげると、プリンを開けていた。そして口に入れると、幸せそうな顔をした。
「美味しい! こんなクオリティのプリンがコンビニで、しかもこんなに安い値段で食べられるって羨ましい。韓国でプリンを売ったら儲かるよ」
イジュンがそういうプリンはスーパーやコンビニで安く売られている普通のプリンだ。ケーキ屋さんやパティスリーにあるものじゃないから、クオリティとしては普通だと思うけど、韓国では違うらしい。
「韓国のコンビニが気になる」
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「もし、俺が韓国に行ったら、通訳兼ガイドしてくれる?」
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うん、卒業旅行、考えてみよう。
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