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いつか君を見る2
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「アメ横、楽しかったか?」
「楽しかった! ほんとに韓国の市場と変わらなかった」
「そういえば海苔買ったって? 韓国って海苔有名じゃん。コンビニでも韓国の海苔売ってるくらいだぞ」
「でも、味が違う! ごま油の味がないからさっぱりしてる」
「で、買ったのか」
「うん。試食してそのまま買っちゃったよ」
「観光客あるあるだな」
「でも楽しかった! 日本人と値切り交渉したりさ」
そう話すイジュンの顔は本当に楽しかったというのがわかる表情をしていた。
その後もイジュンは次々と今日のエピソードを話してくる。アメ横で見つけた駄菓子に興奮した話、ガチャガチャで熱くなって5回も回した話、途中で出会った猫の写真まで見せてくれた。
「これ! 可愛いでしょう? これ以上近づこうとしたら逃げる態勢取ったからこれが限界だった」
「撮れただけいいんじゃないか? 野良は警戒心強いから」
「そうだよね」
ほんとに楽しそうに話すイジュン。なんだろう。イジュンと話していると呼吸が浅くなっている感じがする。
「明日海、ありがとう」
「ん? なにが?」
「昨日もだけど、今日もこうやって俺に付き合ってくれて話を聞いてくれる」
「別に、特になにもしてない。普通のことしてるだけ」
「普通じゃないよ。なんか明日海は、安心する人なんだよね。なんでも話していいって思っちゃう。前から知ってる人みたい」
安心する人、か。その言葉が妙に胸に残った。そんなことを言われたことってあっただろうか。多分、ない。
「俺もお前といると楽だよ。多分、他の外国人の観光客ならこんなに付き合ってない」
「じゃあ俺って特別?」
「かもしれないな」
そう言うとイジュンは目を大きく見開いたあと、笑った。うん、やっぱりイジュンには笑っている顔が一番似合う。それが特別の理由なのかもしれない。
「そうだ。面白いもの買ったよ」
と言って鞄の中からなにかを取り出した。
「ジャーン! 使い捨てのフィルムカメラ」
「写ルンですじゃん。なに?スマホあるじゃん」
「あるけどさ。フィルムカメラっていいじゃん」
「なにがいいんだよ」
「なにって、どんなふうに映ってるか現像してからじゃないとわからないってドキドキしない?」
「でも、失敗してたらショックじゃん」
「失敗なんてそうそうしないよ。これでこれから写真撮っていく。ひとつ27枚しか撮れないから2つ買って来た」
「そんなに撮るのかよ」
「まぁ、ひとつで足りたら、また今度使えばいい話しだし」
フィルムカメラなんて使ったことない。物心ついたときには既にデジカメだったし、今はスマホだからデジカメさえ持たないのに、写ルンですなんて時代を逆行している。それを楽しそうに話すイジュンだって同じだろうに、わくわくした顔をしている。まぁ撮るのはイジュンだから俺がとやかく言うのもおかしいか。それに楽しんでいるのなら、それでいいのかもしれない。
「これから使う」
「浅草神社から?」
「うん。神社って古いんでしょう?」
「まぁ新しいものじゃないな」
「そうでしょう? レトロなものをレトロなもので撮るってロマンじゃない」
ロマンなんだろうか。イジュンが楽しそうに語るほど俺には面白いとは思えない。韓国人はせっかちだとイジュンは言っていたけれど、後にならないとわからないって、それこそイライラしそうだけど。おもちゃ感覚なのだろうか。そう考えると楽しいのかもしれない。でも、後で失敗だとわかってショックを受けないように、俺のスマホで同じのを撮っといてやろう。そう思った。
「楽しかった! ほんとに韓国の市場と変わらなかった」
「そういえば海苔買ったって? 韓国って海苔有名じゃん。コンビニでも韓国の海苔売ってるくらいだぞ」
「でも、味が違う! ごま油の味がないからさっぱりしてる」
「で、買ったのか」
「うん。試食してそのまま買っちゃったよ」
「観光客あるあるだな」
「でも楽しかった! 日本人と値切り交渉したりさ」
そう話すイジュンの顔は本当に楽しかったというのがわかる表情をしていた。
その後もイジュンは次々と今日のエピソードを話してくる。アメ横で見つけた駄菓子に興奮した話、ガチャガチャで熱くなって5回も回した話、途中で出会った猫の写真まで見せてくれた。
「これ! 可愛いでしょう? これ以上近づこうとしたら逃げる態勢取ったからこれが限界だった」
「撮れただけいいんじゃないか? 野良は警戒心強いから」
「そうだよね」
ほんとに楽しそうに話すイジュン。なんだろう。イジュンと話していると呼吸が浅くなっている感じがする。
「明日海、ありがとう」
「ん? なにが?」
「昨日もだけど、今日もこうやって俺に付き合ってくれて話を聞いてくれる」
「別に、特になにもしてない。普通のことしてるだけ」
「普通じゃないよ。なんか明日海は、安心する人なんだよね。なんでも話していいって思っちゃう。前から知ってる人みたい」
安心する人、か。その言葉が妙に胸に残った。そんなことを言われたことってあっただろうか。多分、ない。
「俺もお前といると楽だよ。多分、他の外国人の観光客ならこんなに付き合ってない」
「じゃあ俺って特別?」
「かもしれないな」
そう言うとイジュンは目を大きく見開いたあと、笑った。うん、やっぱりイジュンには笑っている顔が一番似合う。それが特別の理由なのかもしれない。
「そうだ。面白いもの買ったよ」
と言って鞄の中からなにかを取り出した。
「ジャーン! 使い捨てのフィルムカメラ」
「写ルンですじゃん。なに?スマホあるじゃん」
「あるけどさ。フィルムカメラっていいじゃん」
「なにがいいんだよ」
「なにって、どんなふうに映ってるか現像してからじゃないとわからないってドキドキしない?」
「でも、失敗してたらショックじゃん」
「失敗なんてそうそうしないよ。これでこれから写真撮っていく。ひとつ27枚しか撮れないから2つ買って来た」
「そんなに撮るのかよ」
「まぁ、ひとつで足りたら、また今度使えばいい話しだし」
フィルムカメラなんて使ったことない。物心ついたときには既にデジカメだったし、今はスマホだからデジカメさえ持たないのに、写ルンですなんて時代を逆行している。それを楽しそうに話すイジュンだって同じだろうに、わくわくした顔をしている。まぁ撮るのはイジュンだから俺がとやかく言うのもおかしいか。それに楽しんでいるのなら、それでいいのかもしれない。
「これから使う」
「浅草神社から?」
「うん。神社って古いんでしょう?」
「まぁ新しいものじゃないな」
「そうでしょう? レトロなものをレトロなもので撮るってロマンじゃない」
ロマンなんだろうか。イジュンが楽しそうに語るほど俺には面白いとは思えない。韓国人はせっかちだとイジュンは言っていたけれど、後にならないとわからないって、それこそイライラしそうだけど。おもちゃ感覚なのだろうか。そう考えると楽しいのかもしれない。でも、後で失敗だとわかってショックを受けないように、俺のスマホで同じのを撮っといてやろう。そう思った。
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