妖の灯火

白井 華狐

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問題児3人組

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ある雨の日の朝
雨の音で目覚めた狐娘ここは、
兄の牙狼がろうを起こしに部屋に向かった。
「おい。朝だぞ。起きろボケ」
そう言って牙狼を軽く蹴った。
「え、もう朝?起きねぇと」
と、ヨダレを拭きながら起き上がる。
「今日のご飯作るの兄貴だろ?はやく作れよ。腹減った」
そう言いながら制服に着替える狐娘。
「めんどくせぇ…」
と舌打ちしながらキッチンへ向かっていく。
ピンポーン
狐娘は、チャイムの音に
気づくと玄関に駆け寄った。
ガチャン
そう!おはよ!」
幼なじみの蒼だ。
いつも一緒に遊んでくれる。
「おう。狐。おはよ」
と言いながらニコッと笑った。
「今から朝ごはんなんだけど食べるか?」
狐娘はそう言いながら
蒼そうの回りをくるくるとさ迷う。
「おう!食う!」
と言いながら蒼は、
靴を脱ぎリビングへ
狐娘と一緒に行く。
「よぉ、蒼。はよ」
と言いながら牙狼は
朝食を机の上に並べる。
「おは、牙狼。俺も食う」
と椅子に腰をかけながら
目を輝かせていた。
「そういうと思ってました笑」
と笑いながら牙狼は、
蒼の前に料理を置く。
狐娘はすぐさま蒼の隣に行き座った。
「いっただきまーす。」
と、三人は声を揃えて言った。
三人は朝食をすませ
傘をさしながら登校した。
校門の前に立っている
人影を見つけた。
「げっ。よりにもよってあいつじゃん」
と狐娘と牙狼は声を揃えて言った。
「こっちゃん、がっちゃん、そうちゃん!」
と言いながらこっちに
走ってきたのは雲野くものだった。
狐娘と牙狼は雲野が苦手。
「よし。狐娘、蒼、走るぞ。」
と牙狼が言うと2人は頷いた。
すぐさま三人はその場を走り抜けた。
そして三人は、教室に飛び込んだ。
「こら!またお前ら三人は遅刻だぞ!」
と教師の怒鳴る声が聞こえた。
三人は円を書くように
丸まってコソコソと
小声で話し合う。
「お前ら何を話してるんだ?」
と言いながら教師が近寄ってきた。
「この前の小テストの点数を言い合ってんの。」
三人は口を揃えて言った
「お前ら仲いいな。おい笑」
とクラスの男子が言う。
「せやろ。俺ら三人揃って問題児だからな」
っと狐娘は、ニヤニヤ笑いながら言う。
「お前ら廊下に立ってろ」
と廊下を指しながら教師は言った。
「はいはい。」と言いながら三人はしぶしぶ廊下に向かった。
一時間目が終わり。ようやく席に座った
がここにいると聞いたんだが」
と言いながら教室に入ってきたのは三年の先輩だった。

その呼び方でクラス全員は分かった。
絶対こいつらだ。
そう思いながら全員は視線を3人組によせる。
「お前か俺の後輩を殴った1年は。」
そういって狐娘の胸ぐらを掴んだ…


ここまで読んでいただきありがとうございます。
まだまだ初心者なのでアドバイスを頂けると幸いです。
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