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波乱万丈人生の開幕…

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そんなこんなで付き合って一年も経たない頃、彼の母親が溜まりかねて、私の実家に挨拶しに行くと言い出した。

彼の両親も「このひねくれ息子、今を逃せば…」と、思ったのだろう。

ある休日、彼と彼の両親が実家にやって来た。

まずは挨拶…それぞれの親の職業、そして世間話。

「結婚を前提に付き合っていた様なので、そろそろ結婚を…」だの「結納は…」だの、話しが勝手に進んでるし!

ビックリして返す言葉も無い…。
否定するのもおかしいし…。

急かされ結婚とはこの様な事を言うのだと、しみじみ思った…。

彼と結婚したく無い訳では無い。

でももう少し付き合って、お互いの家族の事や、彼の事をもっと知ってからにしたかった。

急展開で結婚が決まり、式場やドレスや日時に参加者選び。
おまけにアパートまで探したりで大忙し!


その前にだ!一番やらなければならない事が…。


社長に「結婚」の事を報告しなくては…。


いつもの様に社長に時間を作って貰い、いざラブホへ。

今日のメインはsexじゃ無い…打ち明けなければ…。

緊張と恐怖で、お腹まで痛くなって来た…。

そしてようやく「実は…」と、打ち明けた。

社長はみるみるうちに怒り出し、怒鳴るわ、ガラスの灰皿が飛んでくるわで、「結婚式なんか出ない!」と言い出すし…。


子供か!!!


「約束を破ったお前が悪い!会社も辞めさせないし、この関係も終わりだ!!!」


関係が終わるのは良いけれど、会社で毎日「無視」される生活が待っているかと思ったら、それこそこの先が恐怖で…。


思わず「この関係は続けさせて下さい!」と、お願いしてた…。


多分、社長はそれを望んでいたのだと思う…。


社長からは逃れられない…そう思った…。


私は「sexで一回一万円」で買われるバカな女だ!!!



次回へ続く…



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