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浄化の儀

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  依然として場を同じくして聖殿の最奥たる大浴場にて。



 自らの母親である聖女ユキと、彼女の傍付きのシスターセラを筆頭とした修道女達。



 そんな殊更に容貌に優れた、極めて美しい容姿を誇る面々と場を共にしているアイである。



 未だあどけなさを残した顔立ちでありながら、怜悧な美貌が窺えるセラの指先がアイの陰茎に伝う。



「うっ」



 剥き出しとなった男根の表面へと容赦なく這わされる五指の感触に、自ずと喘ぐアイである。


 予期せぬ刺激を受けて思わず零してしまった声とに伴い、彼の陰茎が熱を持つ。



「申し訳御座いません。お加減はよろしゅう御座いますか?」


 しかしながら眼前にて大きさを増した幼き男根に、なんら構った様子が見受けられないのがシスターセラ。



「んんっ、もっと先っぽのところなんだかむずむずする」



 そんな冷気すら発して見て取れる絶世の美貌を誇るセラの顔立ちを前として、自身の要望を露わとするアイ。



「‥」


 彼から与えられた要求の意味するところを正確に紐解いたシスターセラは、艶かしい睫毛を伏せる。



「畏まりました」


 幼くして極めて聡明な彼女は即座に、眼前の少年の望む所を完全に汲み取る。



 理解した自身が遂行すべき責務を果たすべくして、自らの手中に納められた男根を刺激して見せた。



 露わとなって剥き出しになった男根の先端に対して指先を伝わせるセラ。


「んっ」



 亀頭の鈴口部分へと這わされたそれから与えられた快感に腰を浮かせるアイ。



 弄ばれる様にして先端を扱かれる彼は、これから生じた快感に呻く。



「心地はどうでしょうか?」


 まるでねっとりとした手淫の様な手付きで男根を清めるセラであるがしかし、淡々と問い掛ける。



「セラっ、なんかきそうっ」


 だがしかし、窺う様にして言葉を呈されたアイは、肉体の奥底から湧き上がる情動に叫ぶ。



「はい、どうかそのまま、お出しになってくださいませ」


 これを前としたシスターセラは、酷く冷然とした声色での受け答え。



 平素からのクールな立ち振る舞いのままに、自身の両掌で眼前の男根を包み込む。



 ねっとりとした手付きで亀頭へと五指を這わせた彼女は、丹念にも伝わせている指先を殊更に踊らせる。



「うあっ‥」


 急激に高められた感度に対して与えられた鮮烈なまでの刺激に上擦った声を零すアイ。



 際限なく昂る興奮の赴くがままに腰を突き出した。



 身の内から溢れ出る情動から生じた快楽の濁流へと意識を委ねる。



 全ての重荷から解き放たれた感覚にも酷似した、圧倒的なまでの快感を感じると共に吐精する。



 都合、射精を果たしたアイの子種を、両掌で受け止める羽目と相成ったセラ。


 鈴口から吐き出されたそれに視線を注がせる彼女は、おもむろに唇を開く。



「ちょっ、セラっ?舐めちゃダメだってばっ!」


 しかしながらアイの静止の言葉も虚しく、鮮やかな紅色の舌が子種を捉える。



 這わされた舌肉が白濁液に伝わされ、舐めとったそれが口腔内へと納められる。



「んんっ‥」


 舌腹で掬い取ったそれを唾液を含ませて飲み下したセラは、それでも無表情でアイを見上げている。



 上目遣いで嚥下したセラの様子を見て取ったアイは、自身が吐精を果たした事実に理性を蕩けさせる。



「白いの出た‥」



 思わずといった調子で呟いた彼は、依然として自身を仰ぎ見るセラを見つめた。



「はい、それでは次はお身体の方を」



 しかしながら自身を眺めるアイに構った様子が見受けられないセラは、至極冷然とした振る舞いで立ち上がる。



「失礼致します」


 次いで恭しく礼を払う彼女は、自らの身に纏う衣服を丁寧な所作で脱ぎ始めた。



「それでは」



 瞬く間に流れる様な洗練された動きで脱衣を終えたセラは、自らの肢体を露わとする。



 依然として羞恥が見受けられない面持ちを晒す彼女は、何ら躊躇うことなくアイへと身を寄せる。



 極めて美しい少女から抱擁を受けた少年は、殊更に豊満なセラの肢体に動揺を示す。



 急激に下半身へと巡らされた血流が、再度の勃起を可能とさせる。



「清めさせて頂きます」


 それを見て取ったセラは、自身の太腿の間へと納められた男根に構うことなく宣言する。



「うあっ‥セラっ」



 再度に渡って言い放つ少女は、自身の張りのあるむっちりとした太腿を駆使して陰茎を素股する。



 予めに吐精を果たしたが故に、その際に纏わりついていた白濁液が潤滑剤となる。  



 純白色の美しい柔肌を穢していく濁った液体が扱かれる男根を滑らせる。



「お加減はよろしゅう御座いますか?」



 同様の問いを投げ掛けられたアイであるがしかし、先程の様な余裕のある返答はない。



「セラっ、セラっ気持ちいいっ。これ好きっ」



 されるがままに少女の豊満な乳房へと顔を埋めるばかり。



「そのままどうか、お出しになられてくださいませ」



 そんな男として無様なアイの様子を見て取ったセラは、殊更に冷然とした声色での受け答え。



 自身の肉好きの良い肢体をアイの身体に絡み付かせた彼女は、酷く冷淡な声で言い放つ。



「出して良いですよ」



 凡そ人間味が感じられない程に情緒を露わさない彼女の囁きは、存外にも蠱惑的に響いては聞こえた。



「ううっ」


 これを耳元で口とされたアイは、惨めにも腰を突き出すと同時に、再度の吐精を果たしていた。



 解き放たれた子種汁が容赦なくセラの臀部を蹂躙する。



 暴発寸前まで堰き止められていたそれは、勢い良く迸ると同時に彼女の秘部を穢す。



 殊更に見目麗しい純白の乙女の柔肌を、無慈悲にも蹂躙した白濁液は、容赦なくへばり付いた。


 そして快楽の赴くがままに射精を遂げた当の本人であるアイは、その場にて尻もちをついていた。


「お疲れ様で御座いました。それでは次は、わたくしが上に跨らせて頂きます」



 どうやら腰を抜かしたらしいアイに対し、冷淡にも見下した眼差しを注ぐセラは、再三に渡り宣言する。



「失礼致します」


 みたびに渡り礼を払う彼女は、依然として傍らから溢れ出る湯を両掌へと掬い取る。



 手中に納めたそれを上から注がせる様にして自身の肢体へと纏わせる。



 滴り落ちる液体を被る豊満な肉体は、殊更にぬらぬらとした蠱惑的な輝きを伴って見て取れる。



 妖しい光に彩られた肢体を露わとするシスターセラは、依然として腰を落ち着けたアイを押し倒す。



「失礼致します」


 極めて情緒が窺えない声色を伴い少年へと覆い被さるセラは、自身の肢体を押し付ける。



 テラテラと妖しい輝きを伴う、にゅるりとした豊満な肢体がアイの肉体へと触れた。



 張りのある太腿がアイの脚へと絡みつき、豊満な乳房で腕を挟み込む。



 にゅるにゅるとして柔らかく歪む媚肉は、殊更に卑猥な密着を呈して見受けられた。



 肢体を動かすに応じて微かに固くなりつつあるセラの乳首は、アイの胸板へと擦れる。



 生理的な反応による作用により、薄桃色の勃起を果たした乳頭は、心許ないアイの胸板で押し潰される。



 むっちりとした太腿の間に挟み込まれている陰茎は、されるがままに扱かれている。




「あっ、それ。セラそれ気持ちいいっ」


「左様で御座いますか」


 自身の肉体を滑るセラの柔らかな肢体の感触に思わず声を挙げるアイであるがしかし、これに答える声は素っ気ない。



 酷く淡々ととした美声で囁いて返答するシスターセラは、続く言葉を口とする。



「また大きくされていますね」


 彼女から与えられた言葉通り、アイの男根は度重なる刺激により再三の膨張を果たしている。



「失礼致します」



 これを見て取ったセラは、自身の肢体をアイの肉体へと滑らせるままに、手を伸ばす。



 視線はアイの切なげな面持ちを覗き込んだままに、手中へと男根を握る。



 次いで五指を躍らせたセラは、流れる様な洗練された動作で納められたそれを扱き始めた。



「セラっそれ好きっ。気持ちいいっ、セラ好きっ」



 極めて手慣れた手淫を受けたアイは、眼前から自身を見つめる少女と視線を交差させる。



「はい」


 これに応じるシスターセラは、依然としてアイの瞳を覗き込んだままに、淡々と受け答え。



「セラっ、もうっ」


 そんな人形の様に美しい少女からの奉仕を受けるアイは、己の限界を告げる。



「はい、セラにお出しください」


 これを耳としたシスターの少女は、極めて粛々とした声色での返答。



 長い睫毛に彩られた切長の双眸には冷然とした情緒が窺える。



 酷く冷たい感情の色を瞳へと称えた彼女は、冷徹眼差しをアイに注いで見受けられる。




 だがしかし、精緻に誂えられている人形の如き顔立ちは、極めて美しい。



 それがまた彼女の強烈な色香へと、殊更な拍車を掛けて見て取れる。



 その様に見目麗しい美貌の少女は、より一層のこと自身の豊満な肢体をアイの肉体へと密着させる。



 それに応じてにゅるりと押し潰された形を歪ませる豊満な乳房が、殊更に艶かしい光景として映る。



 空いた隙間さえも窺えない程に、極めて余すところなく肢体を絡みつかせるシスターセラ。


 純白の太ももを滑らせてはアイの肉体へと纏わせる。



 幾度となく肢体を上下させるセラは、自身の豊満な乳房を滑らせる。


「うあっ」


 にゅるにゅるとしたセラの肢体による、心地良い摩擦から与えられる感覚に呻くアイ。



 自身の胸板を擦るコリコリとした乳首の感触に、込み上げてくる熱い情動が感じ取れる。



 そして、湯水の如く溢れ出る衝動に身を委ねる彼はそのまま肉体を痙攣させた。


「ううっ」


 思わずといった調子に溢れたしまった喘ぎ声と共に途端、セラの手中に納められていた男根が脈動。



 だがしかし、依然として冷然とした色香を称えるセラの瞳は、アイを捉えたままに離さない。



「セラっ、白いの出るっ」


 そんな彼女の怜悧な美貌を見て取ったアイは、自身の迎えた限界を伝える。



「どうぞ」



 しかしながら、人形の如く美しい研ぎ澄まされた顔立ちは微動だに揺らがない。



「ああっ、出るっ」


 そんな冷淡な雰囲気を漂わせて窺える彼女と視線を交じり合わせるアイは、情けなくも吐精を果たしたのであった。




 大きく暴発を果たす兆しを見て取ったセラは即座、自らの唇を亀頭へと押し付ける。



「んんっ」



 そうして柔らかな薄桃色の唇が充てがわれた瞬間にアイの理性は決壊を果たす。



 唐突に堰き止められていた子種が勢い良く解き放たれる。



 それと同時に迸ると白濁液はシスターセラの口腔へと納められる。



 吐き出されたそれを直に受け止めた彼女は、呻き声すら漏らさずに全てを迎え入れる。



 その間も依然として冷徹な眼差しはアイの方向へと向けられたままである。


「ちゅぽっ、んんっ。れぇ~」


 未だ尿道へと残された子種をも扱き上げるかの様にして唇を窄めるセラ。



 初めてアイから視線を逸らした彼女は、丹念にも鈴口の部部へと舌を伝わせる。




 這いずり回る舌肉が、弧状を描く様にして男根の先端を扱き続けた。



 凡そ全ての白濁液を吸い付くした彼女は、殊更に卑猥な音を奏でて男根を離す。



 唇から引き抜かれた男根から眼差しを移してアイへと視線を注がせる。



 まるで見下しているかの様な冷然とした瞳に射貫かれるアイ。



 彼は上から見下されるがままに、セラの口腔内を見せつけられる。



「んっ、れぇ、れろぉ」



 舌腹に溜められている白濁液を露わとして見せた彼女は、視線を向けられるがままにそれを弄ぶ。




 揶揄う様に見下した眼差しをアイへと向けたセラは、自身の口腔の子種を掻き回す。




 彼女自身の唾液と掻き混ぜられた半形状のそれは既に、粘液状の濁った液体と化している。


「んんっ」


 一頻り自身の口腔内を見せつけ終えたセラは、修道女にあるまじき色香を漂わせながらそれを飲み下す。



 嚥下された白濁液が喉を過ぎる感触に瞼を落とした彼女の伏せられた長い睫毛が、殊更に艶かしい。



 自身の喉奥を通過したそれ胎へと納められていく感触に瞳を細めたセラは、再度に渡り唇を開く。



 そうして無防備にも開け放たれている露わとなった口腔内には、先程まで存在していた子種の姿は露と消えていた。



 見受けられるのは、鮮やかな紅色の口腔粘膜のみである。



 舌腹へと納められていたそれの姿が窺えない事実を見て取ったアイは、焦燥を呈した。



「セラっ、ちゃんと吐き出さないとダメだよっ」



「左様に御座いますか」


 しかしながらこれに受け応える彼女は、これでもかと平静。



 至極冷淡な立ち振る舞いを晒す彼女の唇から艶かしい舌が一線する。



 過ぎたそれに舐め取られた子種の残滓は再三に渡り口腔へと納められる。



 これに顔を顰めさせて、戦々恐々とした面持ちで問いかけるアイ。



「ど、どんな味?」


「んんっ‥とても美味しゅう御座います」



 だが、これに対して与えられた言葉は、酷く平坦な声色での返答。



 依然として平素からの人形の如き表情を崩さないセラは、嚥下すると同時に受け答え。


「そっか‥」



 そんな彼女の怜悧な美貌に称えられた冷たい情緒を前とするアイ。



 その様に幾分か名残惜しげな声色で与えられた言葉を耳とするセラはしかし、冷淡に頷きを返す。



「はい。これにて終了となります」



 依然として人形の如く精緻な美貌には冷淡な面持ちが称えられている。



「‥そうなんだ‥ふ~ん‥」



 これを前としてはあからさまに素っ気ない素振りなどしてみせるアイ。



 吐精を果たしたことにより幾分か萎縮して見受けられる彼である。



 だがしかし、その様に酷く気取った雰囲気を漂わせてさえ窺える彼の様子をジッと見据えているセラ。



 その怜悧に整った美貌からは、凡そ情緒が窺えない程に人間味が見受けられない。




「あ、あのさっ」



 だが消沈した様子を晒しながらも続けられる言葉が見て取れる。



「はい」



 紡がれたそれを受けたシスターの少女は、変わらず冷淡な美声での受け答え。


「き、‥す」


 これに返す言葉を続けるアイの面持ちは酷く羞恥も露わ。



 一生懸命に捻り出された恥辱を呈して窺える声色からは、健気な雰囲気が伴っている。



 だが了見を得ないこれを耳としたセラは。判然としない要求に、可愛らしくも無表情ながら、小首を傾げて見て取れる。



「‥申し訳御座いません。聞き取ることができませんでした。もう一度お申し付けくださいませ」



 しかしながら再度に聞き返される次第となったアイは、再度に渡りセラを見据える羽目と相成った。



「だからっ、き、キスしたいっ!」



 依然として粛々として上品な立ち振る舞いが見て取れるセラに対し、威勢も良く吠えてみせるアイである。



 勇猛果敢に要求を果たしながらも、声を上擦らせるアイは、如何にか口とする。


「うぅ‥」



 途端、酷く取り乱した様子で狼狽も露わにするアイの純白の頬には、可憐ながら朱色が差して見受けられる。



 側から眺めても顕著に見て取れる程に帯びた赤色は、まるで熱に浮かされているかの様。



 思いがけずして素直な望みを口走ってしまった彼の面差しは殊更、紅に染まっていたのであった。
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