TS巫女が圧倒的強者足る雄に惨めにも全裸土下座にて安産型のむち尻掲げた挙句の果てに交尾を懇願する程に雌落ちした隷属花嫁に至るまでの軌跡

ユキリス

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「あッ❤️ああんッ゛❤️ジョゼさまぁっ❤️はげしっ❤️んんッ゛❤️

 少女の嬌声が一室の壁を隔てながらも、娼館の中へと響いては聞こえた。

「はぁ‥。やっぱりアイリスちゃんの声って大きいよね」

 これを耳としたミコは、話し相手として呼んだ友人の前で溜め息を吐いた。

「ええ、本当に相変わらずよね」

 するとミコの傍らの席に腰を落ち着けて並ぶ女も苦笑を浮かべた。

 そんな様子の自らの友人に対して、ミコは何処か気怠い雰囲気のままに問うた。

「そういえばレイチェルさんはどうなんですか?」

「どうって?」

 だがすぐさま質問を返されて、ミコは自身の言葉が足りていないのに及びがついた。

 故に改めて先程の問いを補う様に言う。

「あ、えっとですね。あの娘に上客さんばかり取られてしまっているので、レイチェルさんが困ってるんじゃ無いかと思ったんです」

「あはははっ。まぁ、確かに私も此処に入ったばかりだから初めは重宝されてたけど、やっぱりアイリスちゃんが来てからは全く相手にされなくなっちゃったわね」

 どうやらやはりと言うべきか案の定、ミコが考えた通り、男達は皆アイリスを求めている様だ。

 高い対価を支払いながらも尚彼女の肉体を、誰一人として例外なく望んでいる。

 現状では、アイリス一人に対してあまりに男が偏りすぎているのだ。

 そして、これに割を食うのは娼館に勤めている他の女達である。

 これでは只々ひたすらに店内の掃除をする以外の仕事は他に無い。

 その為自然と暇になってしまうのは避け難い事態である。

 娼婦として客が取れないのは女達としても面白くない。

 平素では男の相手を面倒に思っている彼女らとはいえど、いざアイリス一人に夢中になられるとそれはそれで女としての矜持に傷が付く。

 加えてチップを貰えないとなるとこのままでは最低限度の底辺生活を送る事になる。

 そうなれば冷飯を食らうのは免れない。

 無論の事、一人として客を取れなくても娼館側からは人件費として賃金は支払われる。

 其処は雇っている方とて割り切っている。

 だが、高価な衣服や化粧品などを見繕うには大金が必要とされるのだ。

 更には日々の鬱憤を解消する為の娯楽などに興じるにはそれにも増して対価を求められる。

 茶の趣味や、煙草、賭博、高級な料理。

 そして酒池肉林。

 これらは女といえど、普通であれば少なからずどれか一つは嗜んでいたとしても、何ら不自然では無い。

 だが現状何よりも手痛いのは、あまりに暇な時間が多い事だ。

 アイリスが男に抱かれている間、他の女達は自ずと強烈なまでの退屈に苛まれる。

 それ程までにアイリスはこの娼館で誰よりも抜きん出て需要がある。

 突出して美しいその容姿は、特に金を持った優秀な雄を虜とした。

 それもその筈で、アイリスを抱くにはそれ相応に高額な対価を求められる。

 そして今は戦時下とあって男達も我が身を賭して戦へと赴いている。

 であれば自然、命の危険と隣り合わせな為に雄の本能が昂る傾向にある。

 故に自ずから金払いが良くなるという塩梅である。

 だが、男達の獣欲の矛先は全てアイリスへと向かっていた。

 彼女は類い稀なる美貌と、その男好きのする、まるで女神の如き豊満な身体付きのお陰も相まってか、皆に求められていた。

 その為に他の娼婦は客を取ることも叶わずに暇な時間を過ごしていた。

 けれどもこれは誰を責める様な事でも無く、悪いのは時勢だ。

 そう思うしか女達には選択肢が無かった。

 だがそれも致し方無い。

 何故ならば、それ程までにアイリスの見目は美しく、男達から人気があるのだから。

 だがそれも無理は無い。

 アイリスの整った綺麗な顔立ちは、同性である娼婦から見ても特段優れた容姿として見て取れるのだ。

 スッと通った鼻梁に、一切の均衡が崩れていない完膚なきまでに完成されたその美貌はやはり欲望の対象たり得る。

 みずみずしい艶やかな臼桃色の唇は、思わず貪りたくなるまでに色香がある。

 そして伏目がちながらも透き通る様な大きな瞳に見据えられた者は、誰一人として抗い難い、深淵にでも取り込まれた錯覚へと陥らせる程の魔性の魅力をも兼ね備えていた。

 ただそれにも増してより男達の意識を惹きつけるのは、アイリスの豊満な乳房と、これと同様にむっちりとした尻肉だろう。

 柔らかな抱き心地の彼女の肉体は、雄としては垂涎ものである。

 加えてアイリスの体型は並の女では到底追随を許さないまでに、完璧な肢体を誇る。

 更には股下が大変長く、スラリと色白い露出した太腿は、無論男を虜としたのは言うまでも無い。

 偏にアイリスは並外れてスタイルが良かった。

 豊満なプロポーションとは対称的なまでにその腹部に余分な脂肪は無い。

 とはいえ程よい柔らさを保ち、文字通り身体の隅々から余す所無く、アイリスという少女は、まるで雄に媚びる為だけに生まれて来た様な存在だ。

 そうミコは改めて思う。

 アイリスが半ば強制的に娼婦としての責を負わされて、ミコも彼女の世話役としてフウガから命を任されている。

 それ故に、共に同娼館に滞在しているが、ミコは身体を男に許してはいなかった。

 特段男から求められる事も無かったし、当然ながらミコも自ら売女紛いの振る舞いに身をやつそうとは思わない。

 その為、肉体を望まれて雄とのまぐわいを義務付けられたアイリスだけが陵辱を受けていた。

 すると、続いてそんな思考へと沈んでいるミコへと不意に傍らのレイチェルから声が与えられる。

 煙草を心底から気怠そうに蒸す後者は、前者に対して何処か感謝する様な面持ちを露わとした。

「まぁでも、アイリスちゃんは酒も煙草もしないものねぇ。だからってわけじゃ無いけれど、稼いだお金少し分けてくれるのよ。其処は本当に太っ腹でとても助かっているわぁ。勿論あの娘を連れてきた貴方の事も大好きよぉ」

「‥そうですね。アイリスちゃんはあんまりお茶とかも飲みませんし‥」

 だが、ミコの反応は芳しく無くやはり彼女の意識は他に興味関心があるらしい。

 その証左として何やら話題を振るべくミコは自ら切り出した。

「それより毎日凄いんですよっ。アイリスちゃんの身体綺麗にする時なんですけど、端から端まで男の人のアレがかけられててて、もうベタベタです」

「はいはい、なるほどねぇ。貴方も色々大変なのねぇ。でも不思議な事もあったものだわぁ。あれだけ散々中に出されていて、全然子供も出来ないだなんて‥」

 そう、彼女の言が示す通り、アイリスはその胎の中へと雄の子種を受け止め続けていた。

 にも関わらず本当なら出来る筈のものが出来ずに未だアイリスは男の相手をしているのだ。

 本来であれば鬼人の特性としてすぐさま受胎して妊娠してもおかしく無い筈。

 否、寧ろそうなった方が幾分か自然の営みだ。

 だが依然としてそうはならず、妊娠の傾向も無いとなれば流石に、レイチェルの様に訝しむのも止むなしといった具合だろうか。

 ただ、それを考慮して尚、ミコは自らの考えを述べる。

「はい。ですが、次の満月に恐らくは‥」

「まぁ、それもそうよねぇ。流石にアイリスちゃんでも、その身に流れる鬼人の血には逆らえないわよねぇ」

 鬼人の血は無論の事アイリスにも流れている。

 それはミコも感じ取る事の出来る魔力の本質から理解出来た。

 故に鬼人の本能として、月の魔力には抗えず、アイリスは雄との間に子を成すのだろう。

 そうミコは半ば確信にも似た想いを抱いていた。

 元来鬼人という種族は、月に影響されやすい特性があり、それはアイリスにも当然ながら反映されるに相違ない。

 というのが同所にて言葉を交わす女二人の意見である。

「けどそれまでは、わたしとしても、こうして貴方と駄弁っているだけでいいのだから、楽でいいわぁ。加えてお金も貰えるんだから何の文句も無しよぉ」

「そうですか。それは何よりです」

 レイチェルの思考としては、アイリスがその胎に男との赤子を宿すまで、遊んで暮らすつもりらしい。

「けれど、アイリスちゃんの悩みもわたしは聞いてあげたいわねぇ」

 ただ、全てを放棄した素振りも無く、彼女は彼女で娼婦の先達としてアイリスを気には掛けている様だ。

 つまる所、例えアイリスが常人離れした美貌を誇ろうとも、所詮は知性ある生き物に過ぎないのだということをレイチェルは言いたいのだ。

 その為、悩みの一つや二つくらい生きている以上は、幾らでもあるだろうと踏んだらしい。

 だがこれを耳としたミコは苦笑を浮かべて一蹴した。

「それは必要ないと思いますよ。だって男の人達はみーんなアイリスちゃんに入れ食いですからね」

「ふーん。そういうこと‥」

 どうやらレイチェルも了見を得たらしい。

 恐らくは自らの心配が杞憂であると悟ったのだろう。

 というのも、アイリスの悩みなど男達からすればあくまで口説き落とす為の材料にしかなり得ない。

 その為特段レイチェルが聞き出さずとも、既にアイリスは有能な男の誰かに相談して自らの心中を吐露しているだろう。

 きっとそうに違い無い。

 事実がどうあれ、その様にレイチェルは得心したのだ。

 と、其処まで語らい合っていたのも束の間の事。

 次の瞬間には、再びアイリスの甘い嬌声が同所へと甲高く響き渡る。

「あッ゛❤️ああッ゛❤️ジョゼさまぁッ゛❤️わたしもうッ゛❤️んんッ゛❤️」

 心底から媚びた、雄の吐精を促す為の艶かしい喘ぎが、奏でられた。

 例え部屋が隔てられていようとも、男に抱かれている時に人よりも大きな声を出すアイリスの嬌声は娼館中へと反響する様にして響くのだ。

「そろそろお客様も行為を終える頃合いです」

 その声を聞いてミコは腰を尻を落ち着けていた席から立ち上がる。

「其処までよくわかるものよねぇ。少し感心しちゃうわよぉ」

 予期しないそんな唐突な彼女の振る舞いを目の当たりとして、最初は間の抜けた面持ちを露わとしていたレイチェル。

 だが一瞬後に打って変わった様に一転して感嘆の言葉を示してみせた彼女は、呆れとも取れる苦笑を浮かべて、再び自らが燻らせる煙草の紫煙を吐き出したのであった。
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