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第一章:暗殺系お姉様
第2話:季節外れの転入生、ハルカです(きらっ)
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さんさんと輝く太陽がひどく眩しい。
それだけならばともかく、ちりちりと肌を焼くほどに暑い。
現在の季節は、真夏である。
「大陸の夏ってこんなにも暑いのか……」
日ノ本も夏だったが、もっと涼しかった印象しかない。
長い船旅を終えて目的地へ向かう途中、全身はすっかり汗によってびっしょり濡れていた。
滝のような汗がどっと流れて、まるで留まることを知らない。
日傘も一応あるにはあるが、これが面白いぐらい何の役にも立たなかった。
「とりあえず、早く休みたい……」
必死の思いで歩く道も、人の手がまるで施されていない。
獣道ではないにせよ、ごつごつとした石や剥き出しになった太い木の幹が征く手を阻む。
そうして二時間、ずっと歩き続けてようやく――
「つ、ついた……」
目的地を前に、ハルカは深い溜息を吐いた。
さて、いざ改めて目にしたその建物は巨大の一言に尽きた。
聖アントニウス学園――ここでは魔法使いの素質ある者が勉学に励む。
千人以上もの在校生がおり、卒業した中には名を馳せるほどの者もいたという。
「ここに暗殺対象がいるのか……早いところ済ませてさっさと帰ろう」
立派な門の先、手入れがしっかりとされた庭園がまず来訪者を出迎える。
一際目立つ噴水に、ふと視線がいった。
ゆらゆらと揺れる水面に自分の滑稽な姿がしかと映し出される。
また、やりたくもなかった女装をしている。
花魁の時でさえも、肌の露出にはさすがに抵抗があった。
今回の衣装は、露出度はあの時よりもずっと少ない。皮肉にも動きやすく、違和感がないのがなんだか腹が立つ。
とはいえ、袴……もとい、スカートだけは今でも容認することができなかった。
「他の生徒たちも、これになんの疑問も持たず着用しているのか……?」
だとしたら、それはもう狂気の極みという他ない。
城……ずっとそう思っていた建物は校舎だったらしい。
すべてにおいてが大規模である校舎は、外観だけでなく内観も白で統一されていた。
白にすることで清潔感が漂い、空気も自然とおいしく思える。
「――、お待ちしておりましたよ結城ハルカさん」
校舎に入ってすぐに、妙齢の女性に出迎えられる。
おっとりした表情は大変優しい。裏を返せば、どこか頼りない。
露出こそ皆無であるものの、一部分だけは異様に突出しているのが嫌でも目に入った。
大きい。そして、多分触るととても柔らかい。
「でかいな」
つい、心の声をハルカは口走ってしまった。
「はい?」と、女性が不可思議そうな顔をした。
「いいえ、なんでもありません。どうかお気になさらず」
「そう、ですか? では、改めまして学園長のオリヴィアと申します。聖アントニウス学園への転入、心から歓迎しますよ結城ハルカさん」
「よろしくお願いします」
「ところでぇ……ハルカさんは魔法の素質があるのですよね?」
「えぇ、まぁ自分で言うのもなんですが一応は」
オリヴィアと名乗った女性からの視線はひどくいぶかし気なものだった。
厚意的ではない態度に、ハルカは静かに身構える。
まさか、気付かれてしまったのか。いや、そんなことはない。ハルカは冷静さを保つ。
ヤタガラスの情報網と、操作能力は極めて高い。
身分を偽装することなんてそれこそ造作もないのは周知の事実だ。
やがて、
「ハルカさん。それは杖ですか?」
腰に帯びた大小のそれを、オリヴィアが指摘した。
どうやら想像していたこととは違っていたようだ。内心でホッと安堵の息を吐く。
「杖ですが、なにか?」
何食わぬ顔をして堂々と言った。
「本当に?」
オリヴィアが尚も疑ってくる。
「これは誰がどう見ても正真正銘本物のとても立派な杖です」
「……私にはどうしてもそれが剣にしか見えないのですけど」
「それは気のせいですよ学園長」
片方は全長三尺一寸で、もう片方は一尺八寸。
それぞれ長さが異なるのは用途によって使い分けるため。
それぞれ白と黒で統一され、鷹と鳳凰の鍔があるが、これはあくまでも杖なのだ。
断じて、日本刀なんていう物騒極まりないものじゃない。ハルカはしっかりと念を押した。
「日ノ本じゃこれが当たり前なんです。大陸の人にはそれがわからんのです」
「……はぁ」
ようやく納得したようだ。とはいえ、オリヴィアの表情は心なしか呆れている。
気を取り直したところで、
「それじゃあ、まずは学生寮から案内しますね。もうすぐ夏休みだから授業時間とは短くなっているけど、それでも楽しくここで立派な魔法使いを目指してくれれば嬉しいです」
「……精一杯がんばります」
心にも思っていない台詞をさも平然と吐く。
そんな自分を、ハルカは小さく自嘲気味に鼻でふんと笑った。
学生寮は、校舎と繋ぐ長い渡り廊下の先にある。
校舎だけでも十分すぎるぐらい大きかったのに、学生寮もなかなかの規模を誇る。
住むだけでなく娯楽までもがしっかりと完備されていて、ちょっとした宿泊施設だった。
並大抵の店よりもずっと豪華なのは、ここが俗に言うお嬢様学園であるが故だろう。
「ここがあなたの部屋になります」
「ありがとうございます」
「すでにルームメイトの人がいますけど、仲良くしてくださいね? どんな困難を前にしても二人で乗り切る。それが我が学園のポリシーですので」
ルームメイトがいる、という情報にこの時ハルカは一瞬だけ眉をしかめた。
そんな情報はどこにもなかった。
原因は、すぐに察しがついた。あの野郎がまたやらかしてくれたらしい。
仕事に遊び心をたまに入れるのが、長の悪癖だった。
理由について尋ねても、返ってくるのはいつも決まって、なんとなく。
そんな曖昧極まりない理由で、命にかかわることはしないでほしいのが本音だ。
とはいえ、こうした遊び心が仕事を円滑する時が多いのも事実。
長は本当によくわからない。ハルカはすこぶる本気でそう思った。
「まぁいい。とりあえず、一応それなりに仲良くはしておいてやるか」
はっきりといって、子どもの面倒を見るのはごめんだ。
いうことを聞かないしかわいげがない。
素直に聞くならまだいい方で、それでも効率が悪いとイライラしてしまう。
結果、あまり関わらないようにする。これが最善だとハルカは最近になって気付いた。
「失礼します」
扉の先にある光景に、ハルカは思わず「げっ」と口走ってしまった。
二人用の部屋なので、十二畳はあろう広々とした造りとなっている。
それだけならいい。片方はすでに、悲惨な状態になっていた。
とにもかくにも、ピンク一色の空間に眉をしかめてしまう。
ぬいぐるみなど、かわいいものが所せましと飾られていて学生らしくない。
いったいどこで勉強するつもりなのだろう。机の上も、大半はぬいぐるみによって占拠されていた。
「はい? どちら様ですか?」
「……え?」
一人の少女が不可思議そうな顔をしている。
どうして……。それがハルカの脳裏に真っ先に浮かんだ疑問だった。
何故、暗殺対象者が目前にいるのか。その意味も理由も皆目見当がつかない。
これは、いくらなんでも遊びすぎだ。ここにはいない長に、ハルカはほとほと呆れた。
今回の暗殺対象――エルトルージェ・ヴォーダン。その本人が自分の目の前にいる。
しかしハルカは歴戦の暗殺者である。予定にない事態に見舞われようと、常に氷のごとき冷静さで対処する。
「はじめまして。今日からこの学園に転入してきた、結城ハルカといいます。こっちだと、ハルカ・ユウキになるんでしょうか」
「転入……え? も、もしかして私のルームメイトさんってことですか!?」
「え、えぇ……まぁ、そうなるように学園長から案内されましたけど」
エルトルージェの様子が明らかにおかしい。
突然大袈裟に驚愕したかと思えば、激しく狼狽して、だがすぐに大粒の涙をじんわりと浮かべる。
程なくして堤防が決壊したかのように、ぼろぼろと涙が彼女からあふれた。
その顔は涙でぐしゃぐしゃになってこそいるものの、とても明るい笑みを浮かべていた。
「う、うわぁぁぁぁぁん! や、やっと私にもルームメイトの人ができましたぁぁぁぁぁ!」
「ちょ、ど、どうして泣くの!?」
「うぅぅ……だってぇ、だってぇぇぇぇぇぇぇ」
「と、とりあえず落ち着いて。こういう時はほら、まずはゆっくりと深呼吸をして……」
「ひっひっふ~……」
「それはお産の時の呼吸だから!」
なんだか、今から暗殺するのが猛烈にやりづらくなってきた。
なかなか泣き止もうとしないエルトルージェに、ハルカは内心で大きな溜息を吐いた。
それだけならばともかく、ちりちりと肌を焼くほどに暑い。
現在の季節は、真夏である。
「大陸の夏ってこんなにも暑いのか……」
日ノ本も夏だったが、もっと涼しかった印象しかない。
長い船旅を終えて目的地へ向かう途中、全身はすっかり汗によってびっしょり濡れていた。
滝のような汗がどっと流れて、まるで留まることを知らない。
日傘も一応あるにはあるが、これが面白いぐらい何の役にも立たなかった。
「とりあえず、早く休みたい……」
必死の思いで歩く道も、人の手がまるで施されていない。
獣道ではないにせよ、ごつごつとした石や剥き出しになった太い木の幹が征く手を阻む。
そうして二時間、ずっと歩き続けてようやく――
「つ、ついた……」
目的地を前に、ハルカは深い溜息を吐いた。
さて、いざ改めて目にしたその建物は巨大の一言に尽きた。
聖アントニウス学園――ここでは魔法使いの素質ある者が勉学に励む。
千人以上もの在校生がおり、卒業した中には名を馳せるほどの者もいたという。
「ここに暗殺対象がいるのか……早いところ済ませてさっさと帰ろう」
立派な門の先、手入れがしっかりとされた庭園がまず来訪者を出迎える。
一際目立つ噴水に、ふと視線がいった。
ゆらゆらと揺れる水面に自分の滑稽な姿がしかと映し出される。
また、やりたくもなかった女装をしている。
花魁の時でさえも、肌の露出にはさすがに抵抗があった。
今回の衣装は、露出度はあの時よりもずっと少ない。皮肉にも動きやすく、違和感がないのがなんだか腹が立つ。
とはいえ、袴……もとい、スカートだけは今でも容認することができなかった。
「他の生徒たちも、これになんの疑問も持たず着用しているのか……?」
だとしたら、それはもう狂気の極みという他ない。
城……ずっとそう思っていた建物は校舎だったらしい。
すべてにおいてが大規模である校舎は、外観だけでなく内観も白で統一されていた。
白にすることで清潔感が漂い、空気も自然とおいしく思える。
「――、お待ちしておりましたよ結城ハルカさん」
校舎に入ってすぐに、妙齢の女性に出迎えられる。
おっとりした表情は大変優しい。裏を返せば、どこか頼りない。
露出こそ皆無であるものの、一部分だけは異様に突出しているのが嫌でも目に入った。
大きい。そして、多分触るととても柔らかい。
「でかいな」
つい、心の声をハルカは口走ってしまった。
「はい?」と、女性が不可思議そうな顔をした。
「いいえ、なんでもありません。どうかお気になさらず」
「そう、ですか? では、改めまして学園長のオリヴィアと申します。聖アントニウス学園への転入、心から歓迎しますよ結城ハルカさん」
「よろしくお願いします」
「ところでぇ……ハルカさんは魔法の素質があるのですよね?」
「えぇ、まぁ自分で言うのもなんですが一応は」
オリヴィアと名乗った女性からの視線はひどくいぶかし気なものだった。
厚意的ではない態度に、ハルカは静かに身構える。
まさか、気付かれてしまったのか。いや、そんなことはない。ハルカは冷静さを保つ。
ヤタガラスの情報網と、操作能力は極めて高い。
身分を偽装することなんてそれこそ造作もないのは周知の事実だ。
やがて、
「ハルカさん。それは杖ですか?」
腰に帯びた大小のそれを、オリヴィアが指摘した。
どうやら想像していたこととは違っていたようだ。内心でホッと安堵の息を吐く。
「杖ですが、なにか?」
何食わぬ顔をして堂々と言った。
「本当に?」
オリヴィアが尚も疑ってくる。
「これは誰がどう見ても正真正銘本物のとても立派な杖です」
「……私にはどうしてもそれが剣にしか見えないのですけど」
「それは気のせいですよ学園長」
片方は全長三尺一寸で、もう片方は一尺八寸。
それぞれ長さが異なるのは用途によって使い分けるため。
それぞれ白と黒で統一され、鷹と鳳凰の鍔があるが、これはあくまでも杖なのだ。
断じて、日本刀なんていう物騒極まりないものじゃない。ハルカはしっかりと念を押した。
「日ノ本じゃこれが当たり前なんです。大陸の人にはそれがわからんのです」
「……はぁ」
ようやく納得したようだ。とはいえ、オリヴィアの表情は心なしか呆れている。
気を取り直したところで、
「それじゃあ、まずは学生寮から案内しますね。もうすぐ夏休みだから授業時間とは短くなっているけど、それでも楽しくここで立派な魔法使いを目指してくれれば嬉しいです」
「……精一杯がんばります」
心にも思っていない台詞をさも平然と吐く。
そんな自分を、ハルカは小さく自嘲気味に鼻でふんと笑った。
学生寮は、校舎と繋ぐ長い渡り廊下の先にある。
校舎だけでも十分すぎるぐらい大きかったのに、学生寮もなかなかの規模を誇る。
住むだけでなく娯楽までもがしっかりと完備されていて、ちょっとした宿泊施設だった。
並大抵の店よりもずっと豪華なのは、ここが俗に言うお嬢様学園であるが故だろう。
「ここがあなたの部屋になります」
「ありがとうございます」
「すでにルームメイトの人がいますけど、仲良くしてくださいね? どんな困難を前にしても二人で乗り切る。それが我が学園のポリシーですので」
ルームメイトがいる、という情報にこの時ハルカは一瞬だけ眉をしかめた。
そんな情報はどこにもなかった。
原因は、すぐに察しがついた。あの野郎がまたやらかしてくれたらしい。
仕事に遊び心をたまに入れるのが、長の悪癖だった。
理由について尋ねても、返ってくるのはいつも決まって、なんとなく。
そんな曖昧極まりない理由で、命にかかわることはしないでほしいのが本音だ。
とはいえ、こうした遊び心が仕事を円滑する時が多いのも事実。
長は本当によくわからない。ハルカはすこぶる本気でそう思った。
「まぁいい。とりあえず、一応それなりに仲良くはしておいてやるか」
はっきりといって、子どもの面倒を見るのはごめんだ。
いうことを聞かないしかわいげがない。
素直に聞くならまだいい方で、それでも効率が悪いとイライラしてしまう。
結果、あまり関わらないようにする。これが最善だとハルカは最近になって気付いた。
「失礼します」
扉の先にある光景に、ハルカは思わず「げっ」と口走ってしまった。
二人用の部屋なので、十二畳はあろう広々とした造りとなっている。
それだけならいい。片方はすでに、悲惨な状態になっていた。
とにもかくにも、ピンク一色の空間に眉をしかめてしまう。
ぬいぐるみなど、かわいいものが所せましと飾られていて学生らしくない。
いったいどこで勉強するつもりなのだろう。机の上も、大半はぬいぐるみによって占拠されていた。
「はい? どちら様ですか?」
「……え?」
一人の少女が不可思議そうな顔をしている。
どうして……。それがハルカの脳裏に真っ先に浮かんだ疑問だった。
何故、暗殺対象者が目前にいるのか。その意味も理由も皆目見当がつかない。
これは、いくらなんでも遊びすぎだ。ここにはいない長に、ハルカはほとほと呆れた。
今回の暗殺対象――エルトルージェ・ヴォーダン。その本人が自分の目の前にいる。
しかしハルカは歴戦の暗殺者である。予定にない事態に見舞われようと、常に氷のごとき冷静さで対処する。
「はじめまして。今日からこの学園に転入してきた、結城ハルカといいます。こっちだと、ハルカ・ユウキになるんでしょうか」
「転入……え? も、もしかして私のルームメイトさんってことですか!?」
「え、えぇ……まぁ、そうなるように学園長から案内されましたけど」
エルトルージェの様子が明らかにおかしい。
突然大袈裟に驚愕したかと思えば、激しく狼狽して、だがすぐに大粒の涙をじんわりと浮かべる。
程なくして堤防が決壊したかのように、ぼろぼろと涙が彼女からあふれた。
その顔は涙でぐしゃぐしゃになってこそいるものの、とても明るい笑みを浮かべていた。
「う、うわぁぁぁぁぁん! や、やっと私にもルームメイトの人ができましたぁぁぁぁぁ!」
「ちょ、ど、どうして泣くの!?」
「うぅぅ……だってぇ、だってぇぇぇぇぇぇぇ」
「と、とりあえず落ち着いて。こういう時はほら、まずはゆっくりと深呼吸をして……」
「ひっひっふ~……」
「それはお産の時の呼吸だから!」
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