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故郷
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マルとマサノブは無事にタイムマシンに到着し、マサノブは前の座席に座り行き先を設定している。
マルはそれを横で真剣に見ていた。
「こりゃ、驚いたな……俺がユートピアに捕まる前に、ジェットコースターを基盤としたタイムマシンの設計図を書いていたんだが、それにそっくりだ。何処かに落としてしまって、誰かが設計図通りに作ったのかもな」
「すごい偶然だ……………」
「もしかしたら偶然なんかじゃなく運命なのかもよ。っと、設定終わり! これで帰れるぞ!」
「長かった旅も、これで終わりなんだな……………」
マルは『穴』に落ちてからのことを振り返った。
それは、言葉ではいい表せないぐらい過酷な旅だった。それでも得たモノは確かにあった。
「なんだ、寂しくなったのか? なら、このまま帰らないで、違う世界にでも行くか?」
マサノブが、冗談交じりに言ってくる。
「もうそれは勘弁………。早く元の時代に帰って、ゆっくり寝たいよ………もう、疲れた」
マルは手を挙げて、降参のジェスチャーをした。
「それもそうだな。さ、後ろに乗れ」
マルはそれに従い、後ろに乗ろうとする。
そこでまだ生きていた部下の一人が、マサノブに銃を向けていることに気付いた。
「マサノブ! 避けて!」
マルは叫び、マサノブに覆い被さる。
銃弾は真っ直ぐに進んでいき、マルの肩を貫通した。
マルの服は、深紅に染まっていく。
「マル! おい! マル! しっかりしろ!!」
マサノブはマルの頬を叩くが、マルの瞳は虚ろな灰色に変わっていく。
「こ……………れで、マサノブと一緒……………やっと……マサノブを救えた……………」
マルは、乱れた呼吸で懸命に伝えた。
「バカ! 何、言ってんだ!! お前は絶対俺が死なせない!」
マサノブはマルを後部座席に乗せ、シートベルトを締める。
「少しキツイが我慢してくれ……………」
マサノブはタイムマシンを起動させる。強烈なGがマルとマサノブにのしかかる。
Gに耐え切れず、マルの意識はそこでプツンと途切れた。
「……ねぇ、起きて……起きて……………」
誰かの呼ぶ声がする。
マルは目を開ける。
目の前に広がっていたのは、青い空間でマルはその空間の中で浮いている。
「……これは夢か?」
「夢といえば夢みたいなものかな。正確に言えば、ここは、私が作り出した空間みたいなものなんだけれどね」
何もなかった空間から、巫女服姿の高身長の女性が現れる。
「私の名前は神竹氷(かみたけこおり) 。今、神竹神社から交信している。時間がないから簡潔に、二〇〇三年の神竹村に来て」
あまりにも、突拍子もない話でマルは面食らった。
「えっと……きみは巫女さんなの? でもなんでこんなことが……………」
「神竹家の巫女はね。代々不思議な力があって、未来と交信できるの」
「未来と……」
直ぐには信じられない話だったが、これまでの旅を振り返ると、有り得ないことでもないのかもしれない……と、マルは思った。
「『穴』を閉じるのを手伝って欲しいの」
「『穴』を? でもなんで『穴』のことを……?」
マルが聞き終える前に、彼女の身体が徐々に消えていく。
「もう時間がない! いい? 忘れないで! 二〇〇三年の神竹村に来て。私はいつでも待っているから」
言い終えると同時に、身体がその場から消える。
マルも足から徐々に消えていく。
このまま消えてしまうのではないかという恐怖が、マルの心を飲み込む。
「う、うわああああああ!!」
マルは叫び声を上げ、目を覚ます。
そこは見慣れた秘密基地でも、タイムマシンの中でもなく、知らない場所だった。
「ここはどこ……?」
「ここは病院だよ」
マルの横には椅子に腰掛けているマサノブがいた。マルはベッドに寝かされ、腕には点滴の注射が刺されていた。
アリサの家ほど豪華ではなく質素な場所だったが、マルにとって、これで十二分に満足な目覚めだった。
「そうか……僕、肩を撃たれたんだった」
徐々に何が起こったかを思い出していくマル。
自身の肩に弾が貫通して、タイムマシンに乗りこむ……そこで記憶は途切れていた。
「あの後、急いで病院に連れていったんだ。生きていてくれて本当に良かった……」
マサノブは暖かい目をマルに向ける。
「いいか、もう二度とあんな馬鹿な真似はしないでくれ。俺を庇って最後には、やっと救えたなんて縁起でもないこと絶対に言うなよ。気が気じゃなかったんだからな」
「ごめん……。でもマサノブを救えたって気持ちは本当だよ?」
「まだいうか! ああっと、言い合っている場合じゃない。担当医にマルが目が覚めたって知らせてくる」
マサノブは思い出したかのように椅子から立ち上がり、走り出していく。
「あっ、そうだ。マルお前。寝てる間に夢とか見なかったか?」
マサノブは扉の前で立ち止まり、不思議なことを聞いてくる。
「見たけど。どうして、そんなこと聞くの?」
「夢に巫女服姿の背の高い女性が出てきて、二〇〇三年に来てっていわなかったか………悪い、なんでもない。忘れてくれ」
マサノブは再び歩き出そうとする。
その足をマルは大声を上げて止めさせた。
「待って! それ、僕も見たよ!」
「マルも見たのか……? ふむ、あれは夢ではなかったのかもしれないな」
マサノブは腕を組み考える、こうなったマサノブは中々動かない。
「じゃあさ、タイムマシンで二〇〇三年に行こうよ」
「馬鹿言うな! あんな危険なモノは破壊する! 俺は金輪際、かかわらないぞ!」
マサノブは声を荒げた。『穴』の前でエキゾチック物質の説明をしていた頃の、目がキラキラしていたマサノブはそこにはいなかった。今回の時間の旅は、マサノブにとって想像以上に堪えたのだろう。マサノブの心は前にも増して殻に閉じ籠っている。その中に入れるのはマルただ一人だけだ。
「そんなこと言わないでよ! 以前のマサノブはもっとキラキラしていたよ。今になって殻に籠るのは………」
「仕方ないだろ! 俺には責任がある! マルをこんな危ない目に合わせた責任が! ユートピアの陰謀を知っていても、俺はお前に話さなかった。巻き込みたくなかったからだ …………本当なら、ビデオカメラを撮ってそれで終わりだったんだ。ぜんぶ俺一人でやるつもりだったのに。アイツらに見つかって『穴』の中に入らざるを得なくなった。とんだ大馬鹿野郎だよ、俺は……」
マサノブは鼻を啜る。瞳は潤んでいて、声は震えていた。マサノブはマルの前で強がってはいたけれど、本当は一人で不安と恐怖に立ち向かっていた。
だからこそ、マルは伝えた。
「ううん、そんなことはないよ。マサノブが作ったタイムマシンのおかげで僕は、僕たちは生きているんだ。それに、マサノブに全部抱え込ませてしまったのは僕の責任だ。僕はマサノブが強い人間だと勘違いしていたんだ。本当に強い人なんてこの世界にはいない。誰だって、悩みや苦しみを誰かと共有しているから強いフリができる。だから、マサノブも何かあったら僕に話して欲しい。僕なんかじゃ頼りないかもしれないけれど……」
「そんなことはない! そんなことはない、けど……悩みを誰かに相談したことなんてないから、迷惑なのかもしれないし」
マサノブは俯いてボソボソと話す。
「ぜんぜん迷惑なんかじゃないよ。むしろ頼ってもらえると嬉しい! だから相談してよ! 」
「分かった。まだ慣れないが、徐々にそうしていきたいと思う」
マサノブは、頬を掻きながら言った。
「そこ! なにやってんの!」
マルとマサノブの掛け合いを聞きつけて、医師が病室に入ってきた。
身長は170センチぐらいの黒髪で、白衣の胸ポケットには7色ボールペンが差されていた。
「今から検査をするから、面会はこれで終了ね」
医師は早口でまくし立てる。
予定が詰まっているのだろう。
「マサノブ。じゃあ、また」
「ああ、………二〇〇三年の件。前向きに検討してみる」
マサノブは、照れくさそうに言った。
「うん!!」
マルはそれに全力で応えた。
マルはそれを横で真剣に見ていた。
「こりゃ、驚いたな……俺がユートピアに捕まる前に、ジェットコースターを基盤としたタイムマシンの設計図を書いていたんだが、それにそっくりだ。何処かに落としてしまって、誰かが設計図通りに作ったのかもな」
「すごい偶然だ……………」
「もしかしたら偶然なんかじゃなく運命なのかもよ。っと、設定終わり! これで帰れるぞ!」
「長かった旅も、これで終わりなんだな……………」
マルは『穴』に落ちてからのことを振り返った。
それは、言葉ではいい表せないぐらい過酷な旅だった。それでも得たモノは確かにあった。
「なんだ、寂しくなったのか? なら、このまま帰らないで、違う世界にでも行くか?」
マサノブが、冗談交じりに言ってくる。
「もうそれは勘弁………。早く元の時代に帰って、ゆっくり寝たいよ………もう、疲れた」
マルは手を挙げて、降参のジェスチャーをした。
「それもそうだな。さ、後ろに乗れ」
マルはそれに従い、後ろに乗ろうとする。
そこでまだ生きていた部下の一人が、マサノブに銃を向けていることに気付いた。
「マサノブ! 避けて!」
マルは叫び、マサノブに覆い被さる。
銃弾は真っ直ぐに進んでいき、マルの肩を貫通した。
マルの服は、深紅に染まっていく。
「マル! おい! マル! しっかりしろ!!」
マサノブはマルの頬を叩くが、マルの瞳は虚ろな灰色に変わっていく。
「こ……………れで、マサノブと一緒……………やっと……マサノブを救えた……………」
マルは、乱れた呼吸で懸命に伝えた。
「バカ! 何、言ってんだ!! お前は絶対俺が死なせない!」
マサノブはマルを後部座席に乗せ、シートベルトを締める。
「少しキツイが我慢してくれ……………」
マサノブはタイムマシンを起動させる。強烈なGがマルとマサノブにのしかかる。
Gに耐え切れず、マルの意識はそこでプツンと途切れた。
「……ねぇ、起きて……起きて……………」
誰かの呼ぶ声がする。
マルは目を開ける。
目の前に広がっていたのは、青い空間でマルはその空間の中で浮いている。
「……これは夢か?」
「夢といえば夢みたいなものかな。正確に言えば、ここは、私が作り出した空間みたいなものなんだけれどね」
何もなかった空間から、巫女服姿の高身長の女性が現れる。
「私の名前は神竹氷(かみたけこおり) 。今、神竹神社から交信している。時間がないから簡潔に、二〇〇三年の神竹村に来て」
あまりにも、突拍子もない話でマルは面食らった。
「えっと……きみは巫女さんなの? でもなんでこんなことが……………」
「神竹家の巫女はね。代々不思議な力があって、未来と交信できるの」
「未来と……」
直ぐには信じられない話だったが、これまでの旅を振り返ると、有り得ないことでもないのかもしれない……と、マルは思った。
「『穴』を閉じるのを手伝って欲しいの」
「『穴』を? でもなんで『穴』のことを……?」
マルが聞き終える前に、彼女の身体が徐々に消えていく。
「もう時間がない! いい? 忘れないで! 二〇〇三年の神竹村に来て。私はいつでも待っているから」
言い終えると同時に、身体がその場から消える。
マルも足から徐々に消えていく。
このまま消えてしまうのではないかという恐怖が、マルの心を飲み込む。
「う、うわああああああ!!」
マルは叫び声を上げ、目を覚ます。
そこは見慣れた秘密基地でも、タイムマシンの中でもなく、知らない場所だった。
「ここはどこ……?」
「ここは病院だよ」
マルの横には椅子に腰掛けているマサノブがいた。マルはベッドに寝かされ、腕には点滴の注射が刺されていた。
アリサの家ほど豪華ではなく質素な場所だったが、マルにとって、これで十二分に満足な目覚めだった。
「そうか……僕、肩を撃たれたんだった」
徐々に何が起こったかを思い出していくマル。
自身の肩に弾が貫通して、タイムマシンに乗りこむ……そこで記憶は途切れていた。
「あの後、急いで病院に連れていったんだ。生きていてくれて本当に良かった……」
マサノブは暖かい目をマルに向ける。
「いいか、もう二度とあんな馬鹿な真似はしないでくれ。俺を庇って最後には、やっと救えたなんて縁起でもないこと絶対に言うなよ。気が気じゃなかったんだからな」
「ごめん……。でもマサノブを救えたって気持ちは本当だよ?」
「まだいうか! ああっと、言い合っている場合じゃない。担当医にマルが目が覚めたって知らせてくる」
マサノブは思い出したかのように椅子から立ち上がり、走り出していく。
「あっ、そうだ。マルお前。寝てる間に夢とか見なかったか?」
マサノブは扉の前で立ち止まり、不思議なことを聞いてくる。
「見たけど。どうして、そんなこと聞くの?」
「夢に巫女服姿の背の高い女性が出てきて、二〇〇三年に来てっていわなかったか………悪い、なんでもない。忘れてくれ」
マサノブは再び歩き出そうとする。
その足をマルは大声を上げて止めさせた。
「待って! それ、僕も見たよ!」
「マルも見たのか……? ふむ、あれは夢ではなかったのかもしれないな」
マサノブは腕を組み考える、こうなったマサノブは中々動かない。
「じゃあさ、タイムマシンで二〇〇三年に行こうよ」
「馬鹿言うな! あんな危険なモノは破壊する! 俺は金輪際、かかわらないぞ!」
マサノブは声を荒げた。『穴』の前でエキゾチック物質の説明をしていた頃の、目がキラキラしていたマサノブはそこにはいなかった。今回の時間の旅は、マサノブにとって想像以上に堪えたのだろう。マサノブの心は前にも増して殻に閉じ籠っている。その中に入れるのはマルただ一人だけだ。
「そんなこと言わないでよ! 以前のマサノブはもっとキラキラしていたよ。今になって殻に籠るのは………」
「仕方ないだろ! 俺には責任がある! マルをこんな危ない目に合わせた責任が! ユートピアの陰謀を知っていても、俺はお前に話さなかった。巻き込みたくなかったからだ …………本当なら、ビデオカメラを撮ってそれで終わりだったんだ。ぜんぶ俺一人でやるつもりだったのに。アイツらに見つかって『穴』の中に入らざるを得なくなった。とんだ大馬鹿野郎だよ、俺は……」
マサノブは鼻を啜る。瞳は潤んでいて、声は震えていた。マサノブはマルの前で強がってはいたけれど、本当は一人で不安と恐怖に立ち向かっていた。
だからこそ、マルは伝えた。
「ううん、そんなことはないよ。マサノブが作ったタイムマシンのおかげで僕は、僕たちは生きているんだ。それに、マサノブに全部抱え込ませてしまったのは僕の責任だ。僕はマサノブが強い人間だと勘違いしていたんだ。本当に強い人なんてこの世界にはいない。誰だって、悩みや苦しみを誰かと共有しているから強いフリができる。だから、マサノブも何かあったら僕に話して欲しい。僕なんかじゃ頼りないかもしれないけれど……」
「そんなことはない! そんなことはない、けど……悩みを誰かに相談したことなんてないから、迷惑なのかもしれないし」
マサノブは俯いてボソボソと話す。
「ぜんぜん迷惑なんかじゃないよ。むしろ頼ってもらえると嬉しい! だから相談してよ! 」
「分かった。まだ慣れないが、徐々にそうしていきたいと思う」
マサノブは、頬を掻きながら言った。
「そこ! なにやってんの!」
マルとマサノブの掛け合いを聞きつけて、医師が病室に入ってきた。
身長は170センチぐらいの黒髪で、白衣の胸ポケットには7色ボールペンが差されていた。
「今から検査をするから、面会はこれで終了ね」
医師は早口でまくし立てる。
予定が詰まっているのだろう。
「マサノブ。じゃあ、また」
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