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境遇が似ているヒーラーの子
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「あ、ごめんねお待たせー。少し久しぶりだね」
「いいえ、それほど待っていないから大丈夫よ。久しぶりね、貴女も元気そうで何よりだわ」
「うん、私は仕事楽しいしめっちゃ元気だよー。いやー、君も元気そうで良かったよ。君は魔族だけど、転生前の私と境遇とか色々似てるから親近感あるんだよね」
「…そうね。私は相当な遠縁だけれど先代魔王の血族で、地方領主のような感じで何不自由ない生活を送っていたわ。…それに貴女と違って私は元々そういう事が大好きな放蕩者で性格も悪い、自分でも今思えば相当に悪辣な人間だった」
「うんうん、私もこの世界に転生前はアレ好きな以外は似たような感じだったよ」
「それで先代魔王一族があの魔王に皆殺しにされた後も、私は自分でも知らないくらいの遠縁だったせいで魔王に気付かれる事無く結構な期間、悪辣な暮らしを続けていたわ。…だけどある日とうとう魔王に血縁者だと気付かれてしまい、魔王直々に邸宅に乗り込まれて酷い姿にさせられたわ」
「…うん、君あの子みたいに手足全部斬り落とされて、女の子の部分も全部潰されてしかも全身に強酸を浴びせられたもんね」
「ええ、あの時は痛みに耐えられなくてすぐに気を失ったけれど。救出され運び込まれたレジスタンス内で目覚めた時は、頼むから何とか呪いを解いて殺して欲しいと幾度となく懇願していたわ」
「…うん、私が救出されて君と会った頃はもう立ち直って元気になっていたけれど。大魔導士さんもだけど初めて君の姿見た時は本当にショックだった。…二人とも同じ女性だったし、なおさら」
「…ありがとう。貴女は昔は悪辣だったと言うけれど、初対面の私を見てそう思ってくれるのだから根底は優しい人間だと思うわよ」
「ん、ありがとねー。…でも転生前は自分で言うのもアレだけど本当にクズだったよ。やっぱりこの世界に来て最底辺の立場に落とされたり、赤ちゃんをたくさん産んで変われたんだと思うよ」
「…そうかもしれないわね。それで私は目覚めてしばらくはテレパシーでずっと殺して欲しいと言っていたけれど。治療用の薬液に浸されて数年経った頃突然素質がとても上がって、癒しの魔法の力に目覚めたの。それからは魔法を常に自分に使い続けて、傷や失った箇所は治せないものの薬液に浸からなくても痛みには耐えられるようになったわ」
「うん、それからはヒーラーとして活躍して、すっかり精神的には立ち直った頃に私と会ったんだよね。私はあんまり戦闘中ケガしなかったし傷付いてもすぐ再生するけど、子供達や仲間がすごくお世話になったよ。ありがとね」
「どういたしまして。仲間や貴女の子供達も大半は辛い人生を歩んでいたけれど、皆前向きに逞しく生きていて勇気づけられたわ。…特に酷い目に遭っていたあの海賊の娘さんは、私の力が及ばず治してあげられなくて申し訳無かったけれど」
「あー、あの子は特に強固に治癒不可の呪いかけられてたし仕方ないよ。でもいつも刺してるアンプルでも足りないくらいしんどい時は癒しの魔法で痛みを緩和してくれてたし、十分助けてくれてたよ。あの子も感謝してたよ」
「…そう、それなら良かったのだけど。貴女もだけどあの子も元の元気な姿に戻れて本当に良かったわ」
「うん、数百年かかっちゃったけどレジスタンスの人達ほぼ皆不死だし、今となっては良い思い出だよ。クソ魔王も地獄に落ちたしね」
「…そうね。でもあの魔王の生い立ちを知ってからは、私のような人間に殺意を抱くのも仕方ないかと思ったわ。その時思い出したのだけど、私が襲われてあの姿にされた時、貴様のような屑は一思いに死なせるよりも永遠に生き地獄を味合わせてやると言っていたし」
「あーまあ、確かにああいう半生送ってたらトラウマ抉られちゃうのも分かるけどね。とは言っても遠縁の血縁者以外関係の無い君がそこまでされるいわれはやっぱり無いと思うけど」
「ありがとう。…でも貴女も同じだけど、あの傷を負ってレジスタンスに入った事で真人間に生まれ変われたし、良い仲間達や、そして一等大切な人も出来たし今はああいう目に遭って良かったのだと私も思っているわ」
「ああ、ドクターの助手のサイボーグ手術とか担当の男の子ね。あの子も小さい頃に親と引き離されてレジスタンスに救助されたけど明るい良い子だもんね。お似合いだと思うよ」
「ふふ、ありがとう。彼には救出されて間もないころからずっと励ましてもらっていて、ヒーラーとして活動し始めてからもずっと共に医療班の最前線で戦っていたから。…親御さんはもうこの世を去っていて残念だったけれど、救護中に深手を負った彼を自分の力で助けてあげられて本当に良かったわ」
「うん、良かった!式の時は絶対行くから呼んでねー。…あー、そういえばさ」
「ええ、どうしたの?」
「いや、式で思い出したんだけど。…実は私、転生前は許嫁がいたんだよね」
「まあ、そうだったの。…では、その人も心配していたでしょうね」
「…どうかな。その彼自体はすごく優しい良い子だったんだけど、私転生する前その子に酷い事言っちゃったんだよね」
「…そう。どんな事を言ったのか聞いてもいいのかしら?」
「…うん、言った所で罪滅ぼしにもならないけど、私の昔のクズっぷりを聞いて欲しいから。…その子お金持ちだけどそういうのを全然鼻にかけないすごく優しい子だったんだけど、お世辞にも見た目はよくなくてさ」
「それで許嫁だからデートとかもちょくちょくしてたんだけど、そういう子だからお金あるとは言っても年相応の遊びにしようよって映画館とかファミレスとかそんなにお金のかからない所ばっかで遊んでてさ。当時の私はクズだから内心もっと高級レストランとか連れてけよ気が利かねえなーブスとか思ってて、本当最低だった」
「そうなのね。…でも昔の私も同じ状況だったらそう思っていたかもしれないから、貴女の事悪くは言えないわ」
「…ありがとね。それである日本当に最低な事言っちゃって。…許嫁とはいえ何度もデートしてるし、君が嫌じゃなかったらキスしてくれないかって言われて、その時は私生理的に無理で反射的に絶対やだ、あんたなんか親が言うからしょうがなく付き合ってるだけなのに調子乗らないでよデブスとか、昔の事すぎて覚えてないけど確か言っちゃったんだ」
「…でも、やっぱり私も似たような物だったし、非難は出来ないわね」
「…ありがと、君もやっぱり優しいよね。それからその子すごく悲しそうにして、もうあまりデートにも誘って来なくなって。衝動的だったとはいえ流石に言い過ぎたかなーとか私も気まずくなってた頃異世界転生してさ、もうそれっきりになっちゃったんだよね」
「…そう、それは心残りでしょうね」
「…うん。当然あれからもう何百年も経ってるから彼も亡くなっちゃってるだろうし、今更元の世界に戻るのも出来ないし。元いた世界と時差とかあっても数百年も経ってたらもう無理だろうし、もうどうしようも無いけど、彼には本当最低な事言っちゃって申し訳ないなーって思い出してからずっと思っててさ」
「…気持ちはよく分かるわ。流石に異世界の事はどうしようもないから、私では何もしてあげられないのが申し訳ないけれど」
それから少し後、再び彼女とよく会う喫茶店にて。
「あーまた待たせちゃってごめんね、お客さんから延長希望入っちゃってさ」
「ふふ、良いのよ。貴女も人気者で忙しいのはよく分かっているから」
「君も彼、いやもう旦那さんか。あの子と一緒に残党狩りの救護班の仕事頑張ってるよね」
「ええ。随分平和になったとはいえ、魔王の召喚したり造り出した魔物や部下はまだ結構残っているから。遣り甲斐があって嬉しいわ」
「あ、そういえばさ。この前話してた転生前の許嫁の事なんだけどさ」
「ええ、どうしたの?」
「うん、あの事天界に行った時に例の協力してくれた女神様に話してみたんだけど。自分の権限では元の世界に戻したりは出来ないけれど、時空を歪めて夢枕に立たせてやる事だけなら出来るかもしれないって言ってくれて。それで私彼に謝りたいから、出来るのならぜひって女神様にお願いしたんだ」
「まあ、そうだったの。それで夢枕には立てた?」
「うーん、一方通行の通信みたいなものだったから彼に届いたかは分からないけど。でも可能な限りあの時は最低な事言っちゃってごめん、それから急に音信不通になって申し訳ないけど、私は色々あったけど元気だから心配しないで、君の幸せを願ってるよって力いっぱい伝えた」
「そう、でも貴女の気持ちはきっとその子にも届いたと思うわよ」
「ありがとね、そうだと良いな。…女神様に教えてもらったんだけど元許嫁の彼、やっぱり私が行方不明になった後すごく心配してくれてたらしくて。その数年後私の実家が没落して一家離散しちゃった後も本気で心配してて、大人の私の両親はともかく妹の事はなんとか探して助けようとしてくれてたみたい。…結局それは叶わなかったみたいだけど」
「…そう、妹さんも大変だったわよね」
「…うん、でも生まれ変わったみたいな物だけど最後は優しい人と結ばれたし、天国に行った後は昔の記憶も取り戻せたみたいだし良かった。…異世界での私の事知ったら引くだろうけど」
「…も、申し訳ないけどそれはそうでしょうね…」
「で、結果は分からないけど思い出してからずっと胸につかえてた事、夢越しにだけど彼に伝えられて良かったよ」
「ええ、本当に良かったわ。きっとその子も夢でそれを聞いて安心していると思うわ」
「そうだと良いな。優しい子だから私なんかよりもっと良い人見つけて幸せになって欲しいし」
「ええ、貴女も今は素敵だけど、きっと優しい人ならそうなっているはずよ」
「うん、私の元いた世界の神様も鬼じゃないだろうし、きっとそうなるといいな。…あーあと。そういえばね」
「ええ、どうしたの?」
「例の女神様に、私元世界にいた時よりこっちの世界に転生してからレジスタンスに救出された後に自分の顔見た時の方が可愛くなってる気がしたんだけど、アレされまくったせいですかねーって言ったら。そうじゃなくて精神的に成長したせいじゃないかって言われてちょっと嬉しかった。君もクソ魔王倒して元の姿に戻れた後同じ事思ったんだってね」
「ああ、私も確かに思ったわ。心が美しくなったせいだと思うって彼にも言われたわ」
「いいえ、それほど待っていないから大丈夫よ。久しぶりね、貴女も元気そうで何よりだわ」
「うん、私は仕事楽しいしめっちゃ元気だよー。いやー、君も元気そうで良かったよ。君は魔族だけど、転生前の私と境遇とか色々似てるから親近感あるんだよね」
「…そうね。私は相当な遠縁だけれど先代魔王の血族で、地方領主のような感じで何不自由ない生活を送っていたわ。…それに貴女と違って私は元々そういう事が大好きな放蕩者で性格も悪い、自分でも今思えば相当に悪辣な人間だった」
「うんうん、私もこの世界に転生前はアレ好きな以外は似たような感じだったよ」
「それで先代魔王一族があの魔王に皆殺しにされた後も、私は自分でも知らないくらいの遠縁だったせいで魔王に気付かれる事無く結構な期間、悪辣な暮らしを続けていたわ。…だけどある日とうとう魔王に血縁者だと気付かれてしまい、魔王直々に邸宅に乗り込まれて酷い姿にさせられたわ」
「…うん、君あの子みたいに手足全部斬り落とされて、女の子の部分も全部潰されてしかも全身に強酸を浴びせられたもんね」
「ええ、あの時は痛みに耐えられなくてすぐに気を失ったけれど。救出され運び込まれたレジスタンス内で目覚めた時は、頼むから何とか呪いを解いて殺して欲しいと幾度となく懇願していたわ」
「…うん、私が救出されて君と会った頃はもう立ち直って元気になっていたけれど。大魔導士さんもだけど初めて君の姿見た時は本当にショックだった。…二人とも同じ女性だったし、なおさら」
「…ありがとう。貴女は昔は悪辣だったと言うけれど、初対面の私を見てそう思ってくれるのだから根底は優しい人間だと思うわよ」
「ん、ありがとねー。…でも転生前は自分で言うのもアレだけど本当にクズだったよ。やっぱりこの世界に来て最底辺の立場に落とされたり、赤ちゃんをたくさん産んで変われたんだと思うよ」
「…そうかもしれないわね。それで私は目覚めてしばらくはテレパシーでずっと殺して欲しいと言っていたけれど。治療用の薬液に浸されて数年経った頃突然素質がとても上がって、癒しの魔法の力に目覚めたの。それからは魔法を常に自分に使い続けて、傷や失った箇所は治せないものの薬液に浸からなくても痛みには耐えられるようになったわ」
「うん、それからはヒーラーとして活躍して、すっかり精神的には立ち直った頃に私と会ったんだよね。私はあんまり戦闘中ケガしなかったし傷付いてもすぐ再生するけど、子供達や仲間がすごくお世話になったよ。ありがとね」
「どういたしまして。仲間や貴女の子供達も大半は辛い人生を歩んでいたけれど、皆前向きに逞しく生きていて勇気づけられたわ。…特に酷い目に遭っていたあの海賊の娘さんは、私の力が及ばず治してあげられなくて申し訳無かったけれど」
「あー、あの子は特に強固に治癒不可の呪いかけられてたし仕方ないよ。でもいつも刺してるアンプルでも足りないくらいしんどい時は癒しの魔法で痛みを緩和してくれてたし、十分助けてくれてたよ。あの子も感謝してたよ」
「…そう、それなら良かったのだけど。貴女もだけどあの子も元の元気な姿に戻れて本当に良かったわ」
「うん、数百年かかっちゃったけどレジスタンスの人達ほぼ皆不死だし、今となっては良い思い出だよ。クソ魔王も地獄に落ちたしね」
「…そうね。でもあの魔王の生い立ちを知ってからは、私のような人間に殺意を抱くのも仕方ないかと思ったわ。その時思い出したのだけど、私が襲われてあの姿にされた時、貴様のような屑は一思いに死なせるよりも永遠に生き地獄を味合わせてやると言っていたし」
「あーまあ、確かにああいう半生送ってたらトラウマ抉られちゃうのも分かるけどね。とは言っても遠縁の血縁者以外関係の無い君がそこまでされるいわれはやっぱり無いと思うけど」
「ありがとう。…でも貴女も同じだけど、あの傷を負ってレジスタンスに入った事で真人間に生まれ変われたし、良い仲間達や、そして一等大切な人も出来たし今はああいう目に遭って良かったのだと私も思っているわ」
「ああ、ドクターの助手のサイボーグ手術とか担当の男の子ね。あの子も小さい頃に親と引き離されてレジスタンスに救助されたけど明るい良い子だもんね。お似合いだと思うよ」
「ふふ、ありがとう。彼には救出されて間もないころからずっと励ましてもらっていて、ヒーラーとして活動し始めてからもずっと共に医療班の最前線で戦っていたから。…親御さんはもうこの世を去っていて残念だったけれど、救護中に深手を負った彼を自分の力で助けてあげられて本当に良かったわ」
「うん、良かった!式の時は絶対行くから呼んでねー。…あー、そういえばさ」
「ええ、どうしたの?」
「いや、式で思い出したんだけど。…実は私、転生前は許嫁がいたんだよね」
「まあ、そうだったの。…では、その人も心配していたでしょうね」
「…どうかな。その彼自体はすごく優しい良い子だったんだけど、私転生する前その子に酷い事言っちゃったんだよね」
「…そう。どんな事を言ったのか聞いてもいいのかしら?」
「…うん、言った所で罪滅ぼしにもならないけど、私の昔のクズっぷりを聞いて欲しいから。…その子お金持ちだけどそういうのを全然鼻にかけないすごく優しい子だったんだけど、お世辞にも見た目はよくなくてさ」
「それで許嫁だからデートとかもちょくちょくしてたんだけど、そういう子だからお金あるとは言っても年相応の遊びにしようよって映画館とかファミレスとかそんなにお金のかからない所ばっかで遊んでてさ。当時の私はクズだから内心もっと高級レストランとか連れてけよ気が利かねえなーブスとか思ってて、本当最低だった」
「そうなのね。…でも昔の私も同じ状況だったらそう思っていたかもしれないから、貴女の事悪くは言えないわ」
「…ありがとね。それである日本当に最低な事言っちゃって。…許嫁とはいえ何度もデートしてるし、君が嫌じゃなかったらキスしてくれないかって言われて、その時は私生理的に無理で反射的に絶対やだ、あんたなんか親が言うからしょうがなく付き合ってるだけなのに調子乗らないでよデブスとか、昔の事すぎて覚えてないけど確か言っちゃったんだ」
「…でも、やっぱり私も似たような物だったし、非難は出来ないわね」
「…ありがと、君もやっぱり優しいよね。それからその子すごく悲しそうにして、もうあまりデートにも誘って来なくなって。衝動的だったとはいえ流石に言い過ぎたかなーとか私も気まずくなってた頃異世界転生してさ、もうそれっきりになっちゃったんだよね」
「…そう、それは心残りでしょうね」
「…うん。当然あれからもう何百年も経ってるから彼も亡くなっちゃってるだろうし、今更元の世界に戻るのも出来ないし。元いた世界と時差とかあっても数百年も経ってたらもう無理だろうし、もうどうしようも無いけど、彼には本当最低な事言っちゃって申し訳ないなーって思い出してからずっと思っててさ」
「…気持ちはよく分かるわ。流石に異世界の事はどうしようもないから、私では何もしてあげられないのが申し訳ないけれど」
それから少し後、再び彼女とよく会う喫茶店にて。
「あーまた待たせちゃってごめんね、お客さんから延長希望入っちゃってさ」
「ふふ、良いのよ。貴女も人気者で忙しいのはよく分かっているから」
「君も彼、いやもう旦那さんか。あの子と一緒に残党狩りの救護班の仕事頑張ってるよね」
「ええ。随分平和になったとはいえ、魔王の召喚したり造り出した魔物や部下はまだ結構残っているから。遣り甲斐があって嬉しいわ」
「あ、そういえばさ。この前話してた転生前の許嫁の事なんだけどさ」
「ええ、どうしたの?」
「うん、あの事天界に行った時に例の協力してくれた女神様に話してみたんだけど。自分の権限では元の世界に戻したりは出来ないけれど、時空を歪めて夢枕に立たせてやる事だけなら出来るかもしれないって言ってくれて。それで私彼に謝りたいから、出来るのならぜひって女神様にお願いしたんだ」
「まあ、そうだったの。それで夢枕には立てた?」
「うーん、一方通行の通信みたいなものだったから彼に届いたかは分からないけど。でも可能な限りあの時は最低な事言っちゃってごめん、それから急に音信不通になって申し訳ないけど、私は色々あったけど元気だから心配しないで、君の幸せを願ってるよって力いっぱい伝えた」
「そう、でも貴女の気持ちはきっとその子にも届いたと思うわよ」
「ありがとね、そうだと良いな。…女神様に教えてもらったんだけど元許嫁の彼、やっぱり私が行方不明になった後すごく心配してくれてたらしくて。その数年後私の実家が没落して一家離散しちゃった後も本気で心配してて、大人の私の両親はともかく妹の事はなんとか探して助けようとしてくれてたみたい。…結局それは叶わなかったみたいだけど」
「…そう、妹さんも大変だったわよね」
「…うん、でも生まれ変わったみたいな物だけど最後は優しい人と結ばれたし、天国に行った後は昔の記憶も取り戻せたみたいだし良かった。…異世界での私の事知ったら引くだろうけど」
「…も、申し訳ないけどそれはそうでしょうね…」
「で、結果は分からないけど思い出してからずっと胸につかえてた事、夢越しにだけど彼に伝えられて良かったよ」
「ええ、本当に良かったわ。きっとその子も夢でそれを聞いて安心していると思うわ」
「そうだと良いな。優しい子だから私なんかよりもっと良い人見つけて幸せになって欲しいし」
「ええ、貴女も今は素敵だけど、きっと優しい人ならそうなっているはずよ」
「うん、私の元いた世界の神様も鬼じゃないだろうし、きっとそうなるといいな。…あーあと。そういえばね」
「ええ、どうしたの?」
「例の女神様に、私元世界にいた時よりこっちの世界に転生してからレジスタンスに救出された後に自分の顔見た時の方が可愛くなってる気がしたんだけど、アレされまくったせいですかねーって言ったら。そうじゃなくて精神的に成長したせいじゃないかって言われてちょっと嬉しかった。君もクソ魔王倒して元の姿に戻れた後同じ事思ったんだってね」
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