魔法少年だるま☆マギカ

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魔法少年だるま☆マギカ セカンドシーズン

魔法少年だるま☆マギカセカンドシーズン 人気アイドルの秘密編

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謎の半メカ男の襲撃を受けた数日後の事。


「…ふうん、なるほどね。確かにそれは僕の探している人の配下かもね」

再びやって来たCV花江〇樹の天才少年に、数日前の事件を僕等は説明した。

「あー、やっぱそうなんだ」
「…聞いて良いのか分からないけど、その人と何があったのかな」

「…ごめんね。詳しい事はもう少ししたら話すね。まあ、消された男や部下の扱いから分かると思うけど、その人は絶対に許されない事をたくさんしている非道な人だ。でも社会的に相当な立場で身の振り方も上手だから、正当な手段では裁けないんだよね」
「うわー、厄介だね」
「第一期の黒幕の伯爵もそんな感じだったけど、あいつはフルボッコにされた後しっかり魔法界で処罰されたしね」
「ブラックな魔法界の事だから程なく極刑になるだろうな」
「うわー、魔法界の極刑とか怖すぎ」
「確実に超えげつない処刑されるだろうね。でも僕ちょっと見てみたいかも」
「君本当怖い」


「あ、それでさ。また情報入ったら君にすぐ連絡したいから、LINEとか交換しない?そういえば今まで君の事あんまり良く知らなかったしさ」

「…そうだね。君達の事を信用していない訳では無かったんだけど、どこから僕の情報が漏れるか分からないし、僕と深い関係になってしまったら君達も相当な厄介事に巻き込んでしまうから遠慮していたんだけど。…もうここまで来たからにはそうも言ってられないかもね」

「うん、僕達この学園に通ってる以上そいつらとの戦いも避けて通れないと思うし、君には今まですごく助けられてきたしさ。もう一蓮托生だよ」
「だね。俺もあのクソヒモ野郎にお仕置きしてくれたお礼したいしさ」
「うん、僕からもお礼したいし、君に関わってれば強敵とたくさん戦えるだろうし」

「分かった。じゃあ改めてよろしくね」

そして天才少年はスパコン並みのスペックを持つ魔改造スマホを取り出し、僕達とLINEを交換した。


「ふーん、君こういう名前だったんだ。良い名前だね」
「ありがとう。…本当は違う名だったんだけど訳あってその名前は使いたくなくってね。今はこの名を名乗っているんだ」
「うわー、君マジで闇深いね」

「じゃあ、またそれらしき人が出たらいつでも教えてね。出来る限りすぐ駆け付けるようにするから」
「うん、その時はよろしく」

そう言って闇と謎の深い天才少年は再びワープで去って行った。

「うーん、まあ言いたくない事もあるだろうけど彼に何があったのか本当気になるなー」
「厳重に隠蔽とか情報改竄してるのもあるんだろうけど、あれほど天才的な頭脳を持つのに知名度無いのもおかしいよね」
「おそらく相当に特殊な出自なのだろうな」
「まあ、この国アレだし気の毒だけどそういう子もいるだろうね」


「で、今日は今の所魔獣とか謎勢力も襲って来る気配無いけど、これからどうしようか」
「うーん、生徒会からも今日はちょっかいかけられて無いしね。あ、この前言ってた寮生活してる僕の友達に会いに行ってみる?」
「あ、良いね。じゃあお邪魔しようか」
「うん、じゃあ行っても良いかLINEしとくね」

その少し後性癖がアレな子の友人から来訪しても問題無い旨返信が来たので、僕達はその友人の部屋に向かう事にした。

「ふーん、綺麗だし結構立派な寮だね」
「うん、昔は築40年くらいでかなりボロかったんだけど、数年前改築してすごく綺麗になったんだ」
「そうなんだ、ちょうど綺麗になってから住めて良かったね」

「そういやこの学園の校舎も、数年前までは結構老朽化しててボロかったり生徒数の割に狭かったらしいね」
「へー、そうだったんだ」
「聞いた話だと数年前経営難で閉校や統合の話も出ていたらしいが、ある資産家が運営に携わり多額の資金提供をした事で回避され、施設も全面的に改修されたらしいな」
「へー、こんなアレな学園に資金提供するなんて物好きもいたもんだな」

「でも噂だとその人が運営に関わるようになってから、学園周辺でアレな事件が更に増えたって話もあるんだよね。職員や教師陣もかなり入れ替わったらしいしさ」
「うわー、なんか怖いねそれ」
「ストーリーに関わる気がするな」


「皆着いたよ。この部屋ね」

性癖がアレな子がインターホンを押し、間もなく中性的で可愛らしい男の子が出て来た。

「ああ、この子のお友達ですね。初めまして。この人数だと少し手狭で申し訳ないですが、どうぞ上がってください」

「はーい、おじゃましまーす」
「手土産にお菓子でも持ってくれば良かったね。ごめんね」
「ああ、お構いなく。こちらも大したおもてなしは出来ないけどすみません」


そして僕達は彼の部屋に通された。

「へー、12畳くらいあるね。内装も綺麗だし」
「ええ、二人一部屋で過ごすようになっていますので。ルームメイトの子は今日は部活で不在ですのでお気遣いなく」
「あー、そうなんだ」
「ミニキッチンや電子レンジもあるな」
「エアコンもあるし、2人部屋だからか備え付けのテレビも結構立派だね」
「大概の生活は不自由なく送れそうだね」

「ええ、寮費も良心的ですし助かっています。僕の実家結構貧乏で、普通にアパート借りてたらあまり良い部屋に住めなかったと思うので」
「そっか、苦労人とは聞いてたけど大変だね」
「ありがとうございます。でも先輩や友達も色々ご飯分けてくれたりしてますのでご心配なく。ルームメイトの子やほかの仲の良い子と学園内でアイドルユニットやってまして、プロではないものの結構売れてて最近生活安定してますし」

「へー、すごいね」
「あー、2年の可愛い男の娘タイプの魔法少年の子と組んでるんだってね」
「この学園、僕達や生徒会以外にも魔法少年何人かいるもんね」
「軽音楽部にもギタリストでロックな魔法少年がいるな」

「ってかアレな町のアレな学園とはいえ魔法少年一点に集まりすぎじゃない?」
「ああ、その方が展開させやすいという話の都合もありますが、強い力を持った魔法少年は何故か同族を呼び寄せる性質を持っているんですミン」
「うん、スタンド使いは引かれ合う的な感じっピ」
「あー、そういう奴か」
「第一期からライバルの子とも早々に出会ったしね」


「あー、アイドルって俺もあのクソヒモ野郎に騙されてた時似たような事してたからちょっと複雑だなー」
「ふーん、そんな事してたんだ」
「君魔法少年の活動で得たお金全部そいつに騙し取られたって言ってたもんね。君も普通の家庭育ちだけどそうやって稼いだんだ?」
「うん、流石に体売ったりとかはしなかったけどさ。ネットアイドルみたいな事やって、俺の魅了電波に乗せても効くから魔法使って申し訳無いけど高額スパチャしまくってもらったの」

「うっわー、魅了技怖いね」
「毎回赤スパチャしてくる人で、闇金行って借りて来ましたとか家売って来ましたとかコメしてた人いたけど気の毒だなー。あの人達大丈夫かな」

《ああ、高額課金してしまった人達は僕が素性を調べて、君を騙した人の口座にハッキングして全額適当な名目で返金したから大丈夫だよ。彼の口座にはもう20円くらいしか残っていないよ》

突然魅了技使いの子のスマホからCV花江〇樹の天才少年の子が話しかけてきた。

「う、うわびっくりした」
《驚かせてごめんね。さっきLINEを交換した時に君達のスマホに僕の人格を模した簡易AIも入れておいたんだ。ああ、勿論プライバシーに関わる部分は見ないし聞かないから安心してね》

「そ、そうなんだ。君本当すごいね」
「あー、でもあのクソからお金取り返して気の毒な人に返してくれてありがとね。あいつ性格クソで働くの大嫌いだし、もう一生地獄だろうね」
「うん、歯と髪がアレじゃもうヒモも出来ないだろうしね。いい気味だな」

《やっぱり何も悪い事をしていない人が理不尽に不幸になるのは悲しいし、悪はしっかり裁かれて欲しいからね。僕も倫理観はアレだけど良識はきちんとあるしね。じゃあ何かあったら気軽に呼んでね》

そう言って天才少年のAIアプリは終了した。


「ああ、ユニット仲間や生徒会長が魔法少年なので君達の事も知ってましたが、ひどい人に騙されてしまって大変でしたね」
「うん、まあ天才少年の子がきっちりお仕置きしてくれたしもう良いよ。見る目無かった俺の責任でもあるしさ。あいつ本当は女の方が好きだったから本格的なそういう事はされてなかったし」

「あー、そうだったんだ。それは不幸中の幸いだったね」
「貞操は大事だな」

「あ、何か適当にテレビでも点けましょうか。この時間だとニュースくらいしかやってないかもですが」

そう性癖がアレな子の友人がテレビを点けると、ちょうど夕方のワイドショーでアイドルの特集をしていた。

「あー、この男性アイドルグループ超人気だよね」
「うん、僕も芸能関係はそんなに興味ないけど、流石にこの人達は知ってる」
「去年紅白出たしな」
「もう新曲出す度ヒットチャート入り確実だもんね」
「綺麗だったり可愛い子揃いだよね」

「ええ、僕もこのグループは大好きだし憧れています。特にこの子が好きでして。センターマイクを任されるくらいに実力もある子なんですが、自分は引き立てる方が好きだからと辞退したそうです」
「ふーん、すごくかっこいいし実力もあるのに、謙虚だなんて偉いね」
「うん、確かにこの子演技力も定評あって、まだ高校生なのに月9ドラマの主演やってたりもするよね」
「へー、本当すごいね」

「でも彼、趣味は音楽や芸術鑑賞という以外私生活は謎に包まれてるんですよね。そういうミステリアスな所も魅力なんですが」
「あー、そういうキャラか」
「ここまで人気者だとそのキャラ保つのも大変だろうね」


だがその時突然ニュース速報が流れた。

「ん、何となく想像つくけど何だろ」
「うわー、町中心部のアニメショップでマナーの悪いアレなオタク集団が大暴れしてるって」
「うっわー、そういう系って事はまた3バカの仕業かな」
「ああ、人心を狂わせるタイプの魔獣もいるにはいるが、こういう類はあいつらの仕業だろうな」
「んじゃ日も暮れかけだけど、仕方ないし行きますかー」
「アレなキモオタならぶった斬っても良いよね。わーい」
「いや、いくらアレでも人斬っちゃ駄目だってば」

「じゃあ、みんな頑張って行くっピよ!」
「ば、バーサーカーの子くれぐれも人殺しはしないで下さいねミン」
「皆さん大変ですね。応援しかできませんが頑張って下さい」

友人の子に見送られ、僕達は変身し町のアニメショップへ飛んだ。


「デュフフフフ、可愛い男の子の薄い本は最高の生きる糧ですな~」
「拙者は女の子も人外もロリババアも行けますがな~」
「拙者ははんぺんとチーズのCPが至高ですな~。あーチーズはんぺんぐちゃぐちゃにして食べたいでござる」

「ひゃっひゃっひゃ。いいねぇいいねぇ。強化キモオタ共この町を混沌に染め上げな!」

「あー、やっぱ魔女BBAか」
「本当お前も懲りないよな」
「まあ人気あるしやっぱ簡単にリストラは出来ないよね」
「何だかんだ言っても視聴率は大事だからな」
「円盤やグッズ売れないと続編作れないもんね」
「打ち切りは避けたいな」

「あーん?また目障りなクソジャリ共かい。軍服のあいつから聞いたが追加の2人も結構厄介だそうだね。まあアタイもあの伯爵様とっちめられる前に魔力吸い取ってパワーアップしたし、そう簡単に負けやしないだろうがねえ」
「はいはい、お前等出た時は大概ギャグ回だし余裕だっての」
「うん、お前本気出して変身したってこっち6人いるし余裕だね」
「よーし、キモオタ肉塊にしよーっと」
「だから駄目だってば」
「うー、あいつら魅了するのもかなり嫌なんだけど。まあしょうがないか」


「ナメた事言ってくれるじゃないか。じゃあ早速開幕から本気で行くよ!」

そう言って魔女BBAは更に強化された魔力を解放し、妖艶な美女に変身した。

「おー、今回もいきなり変身したな」
「サービス回だね」
「ふーん、こいつ変身するって聞いてたけどこうなるんだ」
「確かに美人だね」

「ふふん、あんた見る目はなかなかあるじゃないか。魔力強化されて長時間変身できるようになったし、今度美少女アイドルのオーディション受けに行こうかと思っててねえ。メディア方面からこの世界を支配するのも一興だねえ」
「いやー、確かに美人だけど美少女アイドルやるには年齢的にキツ過ぎでしょ」
「うん、身の程を知った方が良いよ」
「美少女詐欺だな」

「うっさいよクソガキ共、今は後期高齢者Vtuberだっているんだし多様性の時代だよ。夢はいくつになっても見てもいいだろうが。さっさと殺っちまいな強化キモオタ集団共!」

「了解ですぞ~」
「かわいいだるまっ子達めちゃめちゃにするの捗るでござるな~」

「うっわー、魔力で暴走させられてるんだろうけどそれにしても悪趣味だなー」
「うん、僕もだるまは性癖だけどめちゃめちゃされるのは嫌だな」
「創作と現実の区別は付けろっての」
「まあこの話自体創作だがな」


そうして指抜きグローブやサイリウムやコミケの分厚いカタログを武器に襲い掛かってきた暴走キモオタ集団達を死なない程度にフルボッコにした。
(やっぱバーサーカーの子は暴走して制止しようとしたケッソンとカケミンの首をまとめて跳ね飛ばした。ケッソンの死体はその後更にキモオタ集団に串刺しにされコミケ会場でよく売ってるケバブにされた)

アレな町なのでやっぱり強化キモオタ集団もかなりの数いたが、数十分の格闘の後どうにかあらかた無力化させた。

「…ちっ、お前達さすがにあの伯爵様を倒しただけの事はあるね。じゃあ卑怯な手はあまり使いたくないんだが、こっちも人質を取らせてもらうよ」

「ひ、ひええええ」

変身した魔女BBAがアニメショップ内で心配そうに様子を見ていた今時瓶底メガネにシャツinのいかにもなオタクファッションの男の子を引きずり出し、魔力で出したナイフをその子に突き付けた。

「うっわー、往生際悪いなー」
「無関係な子傷付ける訳にも行かないし、どうしようか」
「うーん、やっぱあの魔女結構強力なだけあって、俺の魅了も効きづらいんだよなー」
「僕が斧ぶん投げてあいつの首切断しようか?」
「んー、万が一狙いが外れたら大惨事になるしちょっと危険だなー」


そう皆でどうしようかと相談していたその時。

「…うう、今日は久しぶりの完全オフだったからゆっくりしたかったんだけど。流石にこれじゃそうも言ってられないか~」
「そうムイよ。活動も出来るし頑張るムイ!」

いきなりオタクの子の背負っていたリュックから妖精・ムイムイ(CV浅沼〇太郎)が飛び出して来て、ダルマジェムを吐き出した。

「え、あの子も魔法少年だったの?」
「あの子見た事無いけど、どんな魔法少年なんだろ」

「う~、まあしょうがないか。シシモゲ・ムイムイ・トルテ・デ・プイ!」
「ぎ、ぎゃー。眩しいいいいい」

そう魔女BBAの拘束を振りほどきオタク少年が呪文を唱え変身すると、そこには煌びやかな衣装を身にまとったさっき話していた超人気アイドルの男の子(CV吉野〇行)がいた。

「え、君魔法少年だったの!?」

「あーいや、僕ドルオタでもあって。憧れのアイドルの子に似せた容姿に変身してるんだ。素の僕はかなりの残念なブサメンだよ」
「あー、そういう事か」
「うん、個人差あるけど魔法使えば容姿変えたりも出来るしね」

「じゃあそういう事で、さっさと決めさせてもらうよ。シャイニーミラクルプリズムビーム!」

アイドル風魔法少年がスタンドマイク型ステッキから虹色のビームをぶっ放し、魔女BBAにぶち当てた。


「あ、憧れのアイドルにやられるなんて屈辱だわさ~」

BBAに戻った魔女は黒焦げになって空高くすっ飛んでいった。


「…あ、あれ。僕何してたんだっけ」
「うっわー。何でこんなコテコテなオタクファッションしてんの。今時こんな奴いないでしょ」
「コミケの分厚いカタログ持ってるし。うわー恥ずかしい~」

魔女BBAの魔法が解けた暴走キモオタ達も、相変わらずファッションはそのままだが良識ある普通のオタクに戻っていた。

「あーやっぱ素はここまでアレじゃ無かったんだ。良かった」
「ぶった斬っちゃわなくて良かったね」

「でもかなりの数のキモオタが暴れたせいで、怪我人はいないものの周辺かなり散らかっちゃったね」
「アレな本も散乱しているな」
「一般の人の目に毒だから早く片付けないとね」

「ああ、じゃあ僕の魔法で綺麗にするね」

アイドル風の子が光り輝く粒子を振り撒くと、目に毒なアレな本やグッズは跡形も無く消えて行った。

「へー、君の魔法すごいね」
「うん、僕もガチオタだけどマナーはちゃんと守らないとだからね。一般の人の目に付いちゃ駄目だよね。未成年だからアレな本やグッズは購入控えてるし」
「そっか、ちゃんとマナー守ってて偉いね」
「普通に片付けたら大変だったろうし、どうもありがとう」

「うん、僕私生活が結構忙しいからあんまり魔法少年やれてないんだけど、いつか会えたらまたね」

そう言ってアイドル風の子は妖精と共に何処かに飛び去って行った。


「ふー、驚いたけどあんな子もいるんだね」
「うん、新しい仲間に会えて良かった」

「みんなお疲れっピ―!」
「お、お疲れ様でしたミン」

「あ、ケッソン達も復活したね」
「うん、ケバブのぼく美味しかったっピ」
「…や、やっぱりボクは抵抗あるんで無理でしたがミン」

「んじゃ疲れたしもう暗いし、今日はこのまま解散しよっか」
「そうだねー。じゃあまた明日!」
「…お疲れ」
「あー、今日の夕飯何かなー」
「ちょっと僕もケバブ食べたくなって来たな。どっかで売ってないかなー」
「んー、じゃあ駅前広場行ってみる?」



アイドル風の子は飛びながらため息をついた。

「…はあ。実は僕がその超人気アイドル本人なんだけどね」
「まあ、君も好きでもない事やらされてて難儀ムイよね」

「うん、僕目立つの好きじゃないのにお母さんが素顔はイケメンなんだし世に出なきゃもったいないって勝手に事務所に応募して受かっちゃって。すぐ辞めるつもりだったのにトントン拍子に人気出ちゃってそうも行かなくなって、ガチオタなの公表したいのに事務所の意向でそういうの一切出せないし。ほんとに毎日しんどい…」

「それである時お忍びでコミケに行ってたのスクープされてオタバレしそうになった所にボクが来て、オフの時は絶対正体バレないようにしたいって願いで契約したムイね」
「…うん、おかげで安心してオタ活出来るようになったのは良かったけど、ライブや収録の合間に魔法少年やるのかなり激務でキツい…まあ流石に私生活で仕事してるんじゃ仕方ないって活動少なめでも許されてるけどさ」

「まあ、いくらブラックな魔法界とはいえそれは流石に考慮するムイよ。未成年だし労基法あるしね」

「…っていうかよく考えたら、アイドルやってたの無かった事にしたいって願えば良かった。あ~失敗したあ~」

「うんまあ、それは気の毒だけど願いお代わりとかよっぽどの特例でも無ければ無理だから、それは諦めて頑張るムイよ。絶対オタバレしないし魔法少年化してかなり体力増えてるし前向きに考えるムイ」

「うう、アイドルなんてやりたくないのに~」
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