狂った家族の愛の形

RodMond

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回想 薫の過去3

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その日の午後はとても楽しかった。

リーナやその他のメイド達の作るバラのジャムはおいしかったし、執事の入れるダージリンティーは蜂蜜をひとさじ入れる事でほのかな甘い香りと、ダージリンティーのおいしさが引き立った。

マスターはお父様と幸太郎さんの足下でひらすら頭を下げていて、ジュリアとミセス安津子はいつものようにハサミをジョキジョキいわせて、マスターとルーを追いかけ回していた。

「こんな日がいつまでも楽しく続けばいいわね。」

お母様はそう言うと、家庭教師のリデルの奏でる曲に合わせてお父様と軽やかに踊りだした。

加野さんは

「お嬢様!無理をなさらないでください!!」
とおろおろしてて、まるで僕が高い木の上で遊んでいるのを目撃した時のお父様のようだった。

そして、その楽しい時間は、近所のおば様達を巻き込んで夜遅くまで、笑ったり遊んだりした。

夜寝る頃には、僕は疲れ果てて寝てしまった。


それから、お父様はマスターの買い癖が直らないと嘆き、1年ぐらいしてマスターを解雇してしまった。

幸太郎さんは自業自得だと泣いていた。

ジュリアとルーはそれから2年後結婚して、赤い髪のジュリアそっくりの女の子が生まれた。

ミセス安津子は、ルーに似た子が生まれなくてよかったとまるで自分の孫のように可愛がっていたし、僕も彼女が好きだった。

リーナはメイド長が高齢の為辞職したので、その後を引き継いで若いメイド達を指導する様になったが、いまいち頼られてなかった。

でも、彼女の作るいろんなジャムは評判がよく、皆こぞって作り方を教わっていた。

彼女は「メイド長ほど、アタシは経験が無いもの。でもアタシの明るさは薫様が元気をいつもくれるからですよ。」と言ったが、そのあとに「でも朝は早めに起きてくださいね。」と付け足した。



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