271 / 423
エピソード10 魔王別姫
魔王と選択と決断
しおりを挟む
「おうサマ、きガえもっテきた」
「お、おう……済まぬな」
村の端を流れる小さな川で、全裸になって身体に付いたゲ……汚れを落としていたギャレマスは、着替えを持ってきてくれたスッタバに礼を言った。
小さな手桶で清冽な川の水を掬い、まだ酸っぱい匂いが残る頭にかけたギャレマスは、髪から滴る水滴を手で拭いながら、「……ところで」と、心配そうな声を上げる。
「……スウィッシュは、落ち着いたか?」
「アイ」
ギャレマスの問いかけに、スッタバは小さく頷いた。
「スイシュさン、ずっトないテたけド、なきツカれたみたイ。さっキねまシタ」
「そうか……」
スッタバの返事を聞いたギャレマスは、小さく安堵の息を吐く。
「まあ、致し方あるまい。だが、余の顔面に吐いてしまったからといって、そこまで気に病む事も無いというのに……」
「……いヤ、さすガにそレはきにスるとおもイまス」
ギャレマスの呟きに、スッタバは苦笑した。
と、ギャレマスは顔をくしゃくしゃに顰めると、
「ふぇ……ヴェックショオォンッ!」
盛大なくしゃみをし、驚いた鳥たちが、留まっていた木々から一斉に羽ばたき去る。
そんな周囲の喧騒をよそに、全裸のギャレマスはぶるりと身を震わせた。
「うぅ……初夏とはいえ、さすがに真夜中の水浴びは体が冷えるな」
そうボヤキながら、彼は鼻をひくひくと動かし、自分の身体の匂いを嗅ぐ。
……まだ仄かに酸っぱい匂いを感じなくも無いが、さっきよりはだいぶマシになった……ような気がする。
ギャレマスは小さく息を吐くと、着替えと布巾を抱えるようにして控えているスッタバに向かって声をかけた。
「……スッタバ、大儀であった。もう、夜も随分と更けた。着替えはそこの石の上に置いて、下がって良いぞ」
「あぁ、アイ」
スッタバは、ギャレマスの言葉に頷くと、指示の通りに着替えを平べったい石の上に置く。
そして、小さな手を口に当ててアクビをすると、ギャレマスに向かって頭を下げた。
「じゃ、しつレイしまス。おやすミナさい……おうサマ」
「あ、うむ。こんな夜遅くにすまなかったな。今日はゆっくりと休んでくれ」
労いの言葉をかけたギャレマスは、スッタバが立ち去るのを見送ると、再び手桶に水を汲み、頭から被った。
「ふぅ……」
ぶるりと頭を振った後に、手櫛で髪から垂れ落ちる水滴を振り払ったギャレマスは、スッタバが置いてくれた布巾を手に取る。
「やれやれ……」
布巾で髪を拭きながら、ギャレマスは夜空を見上げた。
木々の間から見える漆黒の空には、月と星々が、まるでぶちまけられた宝石のようにいっぱいに広がり、キラキラと輝いている。
「綺麗だな……」
ギャレマスは、見事な夜空に見惚れ、嘆息した。
と、
「……綺麗、か」
そう繰り返したギャレマスの脳裏に、ふと蒼髪の少女の面影が浮かぶ。つい先ほど、息のかかる距離でまじまじと見つめたスウィッシュの貌を……そして、触れ合った唇の感触を思い出した。
「……」
彼は、微かに震える指で、そっと自分の唇に触れる。
同時に蘇る、彼女の言葉。
『イラ・ギャレマス様――あたしは、あなたの事を……心の底から愛しています!』
「……スウィッシュが、余の事を……」
ギャレマスは、呆然と呟いた。
正直、まだ信じられない。
(スウィッシュのような可憐な若い娘が、余のような冴えない中年オヤジの事を……)
あるいは、酔いが見せた妄想か幻覚だったのではないか? ……一瞬そう思ってもみたが、まだ唇に残る感触と、微かに香る吐瀉物の匂いが、彼の推測を直ちに否定する。
「むぅ……」
ギャレマスは、眉根に皺を寄せながら頭を抱えた。
「……明日から、余はどうするべきだろうか?」
“どうするべき”というのは、言うまでもない。『スウィッシュと、どういう形で接するべきか』という事だ。
「もう……昨日までの関係では居られまい。どうしても、今宵の事を意識してしまう……」
スウィッシュは、『陛下からどんな御返事を頂いたとしても、明日からもちゃんと陛下の部下として忠誠を尽くしますから』と言っていたが、完全に何も無かった事のように振舞う事は無理だろう――スウィッシュより、むしろ自分自身が。
というか――そもそもギャレマスは、スウィッシュの想いに対して、きちんと返事をしていない。言おうとした寸前でスウィッシュのゲ〇を顔面に浴びて、それどころではなくなってしまった……。
まったく……さんざんな目に遭ったものだ。
(……いや)
ギャレマスは、思い直すように小さく頭を振った。
(これで……これで良かったのかもしれぬ。もし、あのままスウィッシュの想いへの答えを口にしていたら……)
ギャレマスは、あの時、自らの舌に乗せようとしていた“答え”を思い出し、グッと唇を噛んだ。
(まったく……余は、何て事を答えようとしておったのだ……)
自分自身に呆れながら、彼は小刻みに首を左右に振る。
(――『余も、スウィッシュの事を愛している』だなどと……!)
頭の中で言語化した途端、途轍もない罪悪感を覚えたギャレマスは、「うおおおおおおお~!」と吠えながら、頭から川の中に飛び込んだ。
身を切るほどに冷たい川の水の中に沈んだギャレマスは、月明かりでぼんやりと見える川底をぼんやりと見つめながら、もう一度考え直す。
(……齢が離れすぎておるのはもちろんだが、そもそも、余がスウィッシュの事を愛する事など、あってはならぬのだ。あやつと余は、部下と主の関係だし――)
ギャレマスの脳裏に、過去の情景が浮かぶ。
最も信頼のおける部下であり、乳兄弟であり、無二の親友でもあった、スウィッシュの父・オグレーディと最期に会った時の事を……。
『イラ……娘を……スウィッシュの事を、どうか幸せにしてやってくれ……』
オグレーディは、末期の床で苦しげに息を継ぎながら、ギャレマスの手を握ってそう懇願した。
そんな親友の最後の頼みに、ギャレマスは涙をボロボロと流しながら、力強く答えたのだ。
『分かっている! お前の分まで、必ず幸せにすると誓おう!』
――と。
(……なのに、余の勝手で、スウィッシュの幸せな未来を奪って良いものか!)
早世する親友に託されたスウィッシュを女として愛する事は、彼に対するこれ以上ない裏切りだと、ギャレマスは考えた。
考えてしまった。
(やはり……この気持ちは胸の中に秘めておくべきだな)
川から身を起こした彼は、頭上の夜空をぼんやりと眺める。
「な……なに。スウィッシュが余の事を好いてくれたのも、一時の気の迷いだろう。余がキッパリと想いを拒絶すれば、すぐに他の若い男とまともな恋に落ちて、幸せになれるだろう……うん」
そう、自分に言い聞かせるように呟き、しきりに頷くギャレマス。
……だが、そう言い聞かせれば言い聞かせるほど、胸の中でモヤモヤが蠢き、鈍い痛みを放った。
まるで、理性に押さえつけられようとした感情が、そうはさせじと必死で抗っているかのように。
「……はぁ」
痛む胸をそっと手で押さえながら、ギャレマスは途方に暮れる。
――スウィッシュの想いを受け入れて、自分の気持ちにも正直になり、彼女の未来を奪う道を選ぶか。
――自分の気持ちに蓋をして、スウィッシュの想いも拒絶して、彼女が別の道に進むのを見守る道を選ぶか。
どちらにするべきか……すぐには、決断を下せそうにも無かった。
「お、おう……済まぬな」
村の端を流れる小さな川で、全裸になって身体に付いたゲ……汚れを落としていたギャレマスは、着替えを持ってきてくれたスッタバに礼を言った。
小さな手桶で清冽な川の水を掬い、まだ酸っぱい匂いが残る頭にかけたギャレマスは、髪から滴る水滴を手で拭いながら、「……ところで」と、心配そうな声を上げる。
「……スウィッシュは、落ち着いたか?」
「アイ」
ギャレマスの問いかけに、スッタバは小さく頷いた。
「スイシュさン、ずっトないテたけド、なきツカれたみたイ。さっキねまシタ」
「そうか……」
スッタバの返事を聞いたギャレマスは、小さく安堵の息を吐く。
「まあ、致し方あるまい。だが、余の顔面に吐いてしまったからといって、そこまで気に病む事も無いというのに……」
「……いヤ、さすガにそレはきにスるとおもイまス」
ギャレマスの呟きに、スッタバは苦笑した。
と、ギャレマスは顔をくしゃくしゃに顰めると、
「ふぇ……ヴェックショオォンッ!」
盛大なくしゃみをし、驚いた鳥たちが、留まっていた木々から一斉に羽ばたき去る。
そんな周囲の喧騒をよそに、全裸のギャレマスはぶるりと身を震わせた。
「うぅ……初夏とはいえ、さすがに真夜中の水浴びは体が冷えるな」
そうボヤキながら、彼は鼻をひくひくと動かし、自分の身体の匂いを嗅ぐ。
……まだ仄かに酸っぱい匂いを感じなくも無いが、さっきよりはだいぶマシになった……ような気がする。
ギャレマスは小さく息を吐くと、着替えと布巾を抱えるようにして控えているスッタバに向かって声をかけた。
「……スッタバ、大儀であった。もう、夜も随分と更けた。着替えはそこの石の上に置いて、下がって良いぞ」
「あぁ、アイ」
スッタバは、ギャレマスの言葉に頷くと、指示の通りに着替えを平べったい石の上に置く。
そして、小さな手を口に当ててアクビをすると、ギャレマスに向かって頭を下げた。
「じゃ、しつレイしまス。おやすミナさい……おうサマ」
「あ、うむ。こんな夜遅くにすまなかったな。今日はゆっくりと休んでくれ」
労いの言葉をかけたギャレマスは、スッタバが立ち去るのを見送ると、再び手桶に水を汲み、頭から被った。
「ふぅ……」
ぶるりと頭を振った後に、手櫛で髪から垂れ落ちる水滴を振り払ったギャレマスは、スッタバが置いてくれた布巾を手に取る。
「やれやれ……」
布巾で髪を拭きながら、ギャレマスは夜空を見上げた。
木々の間から見える漆黒の空には、月と星々が、まるでぶちまけられた宝石のようにいっぱいに広がり、キラキラと輝いている。
「綺麗だな……」
ギャレマスは、見事な夜空に見惚れ、嘆息した。
と、
「……綺麗、か」
そう繰り返したギャレマスの脳裏に、ふと蒼髪の少女の面影が浮かぶ。つい先ほど、息のかかる距離でまじまじと見つめたスウィッシュの貌を……そして、触れ合った唇の感触を思い出した。
「……」
彼は、微かに震える指で、そっと自分の唇に触れる。
同時に蘇る、彼女の言葉。
『イラ・ギャレマス様――あたしは、あなたの事を……心の底から愛しています!』
「……スウィッシュが、余の事を……」
ギャレマスは、呆然と呟いた。
正直、まだ信じられない。
(スウィッシュのような可憐な若い娘が、余のような冴えない中年オヤジの事を……)
あるいは、酔いが見せた妄想か幻覚だったのではないか? ……一瞬そう思ってもみたが、まだ唇に残る感触と、微かに香る吐瀉物の匂いが、彼の推測を直ちに否定する。
「むぅ……」
ギャレマスは、眉根に皺を寄せながら頭を抱えた。
「……明日から、余はどうするべきだろうか?」
“どうするべき”というのは、言うまでもない。『スウィッシュと、どういう形で接するべきか』という事だ。
「もう……昨日までの関係では居られまい。どうしても、今宵の事を意識してしまう……」
スウィッシュは、『陛下からどんな御返事を頂いたとしても、明日からもちゃんと陛下の部下として忠誠を尽くしますから』と言っていたが、完全に何も無かった事のように振舞う事は無理だろう――スウィッシュより、むしろ自分自身が。
というか――そもそもギャレマスは、スウィッシュの想いに対して、きちんと返事をしていない。言おうとした寸前でスウィッシュのゲ〇を顔面に浴びて、それどころではなくなってしまった……。
まったく……さんざんな目に遭ったものだ。
(……いや)
ギャレマスは、思い直すように小さく頭を振った。
(これで……これで良かったのかもしれぬ。もし、あのままスウィッシュの想いへの答えを口にしていたら……)
ギャレマスは、あの時、自らの舌に乗せようとしていた“答え”を思い出し、グッと唇を噛んだ。
(まったく……余は、何て事を答えようとしておったのだ……)
自分自身に呆れながら、彼は小刻みに首を左右に振る。
(――『余も、スウィッシュの事を愛している』だなどと……!)
頭の中で言語化した途端、途轍もない罪悪感を覚えたギャレマスは、「うおおおおおおお~!」と吠えながら、頭から川の中に飛び込んだ。
身を切るほどに冷たい川の水の中に沈んだギャレマスは、月明かりでぼんやりと見える川底をぼんやりと見つめながら、もう一度考え直す。
(……齢が離れすぎておるのはもちろんだが、そもそも、余がスウィッシュの事を愛する事など、あってはならぬのだ。あやつと余は、部下と主の関係だし――)
ギャレマスの脳裏に、過去の情景が浮かぶ。
最も信頼のおける部下であり、乳兄弟であり、無二の親友でもあった、スウィッシュの父・オグレーディと最期に会った時の事を……。
『イラ……娘を……スウィッシュの事を、どうか幸せにしてやってくれ……』
オグレーディは、末期の床で苦しげに息を継ぎながら、ギャレマスの手を握ってそう懇願した。
そんな親友の最後の頼みに、ギャレマスは涙をボロボロと流しながら、力強く答えたのだ。
『分かっている! お前の分まで、必ず幸せにすると誓おう!』
――と。
(……なのに、余の勝手で、スウィッシュの幸せな未来を奪って良いものか!)
早世する親友に託されたスウィッシュを女として愛する事は、彼に対するこれ以上ない裏切りだと、ギャレマスは考えた。
考えてしまった。
(やはり……この気持ちは胸の中に秘めておくべきだな)
川から身を起こした彼は、頭上の夜空をぼんやりと眺める。
「な……なに。スウィッシュが余の事を好いてくれたのも、一時の気の迷いだろう。余がキッパリと想いを拒絶すれば、すぐに他の若い男とまともな恋に落ちて、幸せになれるだろう……うん」
そう、自分に言い聞かせるように呟き、しきりに頷くギャレマス。
……だが、そう言い聞かせれば言い聞かせるほど、胸の中でモヤモヤが蠢き、鈍い痛みを放った。
まるで、理性に押さえつけられようとした感情が、そうはさせじと必死で抗っているかのように。
「……はぁ」
痛む胸をそっと手で押さえながら、ギャレマスは途方に暮れる。
――スウィッシュの想いを受け入れて、自分の気持ちにも正直になり、彼女の未来を奪う道を選ぶか。
――自分の気持ちに蓋をして、スウィッシュの想いも拒絶して、彼女が別の道に進むのを見守る道を選ぶか。
どちらにするべきか……すぐには、決断を下せそうにも無かった。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる