18 / 423
エピソード2 魔王はつらいよ
魔王と稲妻と攻撃
しおりを挟む
「……むぅ、この辺りか……」
星の瞬く夜空の上で、背中の黒い翼を羽ばたかせて滞空したギャレマスは、眼下の光景を見下ろしながら呟いた。
遥か足元では、地表からこんもりと盛り上がった丘の頂上と、そこにへばりつくようにして建っている粗末な砦の建物の屋根が連なっていた。
所々でポツポツと見える赤い点は、篝火の灯りで、その間を縫うように動いているいくつかの黒い影は、砦に立て籠っている人間族兵たちだろう。
そんな眼下の様子を観察しながら、ギャレマスは口髭を撫でつけながら唸った。
「さて……初撃を打ち込むとしたら、どの辺りが良いだろうか――」
「お父様!」
「ヒョッ? な、何だ?」
思案に耽っているところへ急に横から声をかけられたギャレマスは、素っ頓狂な声を上げながら、慌てて振り返る。
そこには、好奇心でキラキラと目を輝かせているサリアが居た。
彼女は、ギャレマスよりも幾分と小ぶりな羽を忙しなく羽ばたかせながら、弾んだ声で父に言った。
「お父様! いよいよ始まるんですね!」
「う……うむ、まあ……」
「サリア、お父様が戦う所を見るのは初めて!」
「そ……そうだったかな?」
「みんなに“雷王”と呼ばれているお父様が、どれだけご立派な戦いをなさるのか……サリア、楽しみです!」
「お、おお……そうかぁ~」
期待に満ちたサリアの言葉に、ギャレマスの顔がこれ以上なく緩む。
が、すぐに重大な作戦行動直前だった事を思い出した彼は、溶けた牛酪のようになっていた顔を慌てて引き締め、「ゴホン! ゴホンッ!」と、大げさに咳払いをしてから言葉を継いだ。
「サリアよ。先程も言ったが、お前は離れた所で父の戦いぶりを見ておるのだぞ。勇者は手強い奴だからな。余と奴との戦いに巻き込まれたら、いかに“飛雲姫”と称されるお前といえど、とても無事では済まん」
……彼が娘に言った事は、半分だけは本当である。
シュータから渡された“台本”によれば、シュータと魔王は上空でかなり派手な激戦を行なう筋書きとなっており、文字通りケタの違う戦闘力を有したふたりの戦い(八百長ではあるが)に巻き込まれては、まだ戦闘経験の未熟なサリアがどうなってしまうかは分からない。
――同時に、ふたりの戦闘を至近距離で見られ、万が一にも八百長と見破られたら大変だという懸念もあるのは確かだ……。
だから、ギャレマスとしては、サリアを可能な限り離れた所に退避させておきたかった。
(まあ……だったら、最初からここまで連れてくるなという話なのだろうがなぁ……)
と、ギャレマスは心の中でセルフツッコミするが、もう遅い。
先ほど、同行を懇願するサリアの願いを断り切れなかったのは、他ならぬ自分自身だ。
……やっぱり、父親としては、娘に格好いい姿を見せたいものなのである。
「……お父様?」
「あ……いや、な、何でもない……」
怪訝そうな表情を浮かべて首を傾げたサリアに、ギャレマスは慌ててかぶりを振り、気を取り直すようにもう一度咳払いをすると、威厳を示すように胸を張ってみせた。
「……良いな。くれぐれも離れた所で、雄々しく戦う父の姿を見守っておるのだぞ」
「は……はいっ!」
“キリッ”という擬音が聞こえてきそうなキメ顔のギャレマスの言葉に、サリアは頬を上気させながら頷く。
「分かりました! お父様のお言いつけ通り、サリアは離れて見守っております!」
「う、うむ。そうしてくれ」
サリアが、案外と素直に自分の言葉に従ってくれた事にホッと胸を撫で下ろしながら、ギャレマスは頷いた。
サリアは背中の羽を羽ばたかせて身を翻すと、ゆっくりとギャレマスから離れていく。
――と、彼女は首だけ振り向いて、ギャレマスに向かってニッコリと微笑むと、大きく手を振りながら叫んだ。
「――頑張って下さいませ、お父様! サリアは応援してます!」
「お、お~う!」
サリアの激励の言葉に、ギャレマスは心がキュンキュンするのを感じながら、千切れんばかりに手を振り返す。
……暗闇と距離が離れていた事で、今の彼の顔がサリアに見えなかった事は幸いだった。何故なら、彼の顔は、熱にやられて融けたスライムの様に蕩け切っていたからだ。
「……さて、と」
やがて、娘が二重の意味で安全な距離まで退いたのを確認したギャレマスは、緩み切った顔を引き締め、眼下の光景を見下ろした。
砦の兵たちは、上空に敵軍の総大将である魔王がいる事など知る由もない様子で、忙しなく動き回っていた。
ギャレマス――そして、勇者シュータにとっては好都合である。
「――始めるか」
と、小さな声で呟いたギャレマスは、身体の前で両掌を掲げ、ゆっくりと打ち合わせた。
そして、
「雷あれ」
と言いながら、合わせた両掌をゆっくりと離していく。
掌の間で、バチバチと乾いた音を立てながら、青白い雷が連続して閃き始めた。
その光に照らし出され、魔王の顔が闇夜に浮かび上がる。
「……」
ギャレマスは、自分の創り出した雷の出来に満足げに頷くと、足下の砦の様子を窺う。
(さて、どこに落とすか……。あそこは――いや、いかんな。明かりが点いておる。恐らく、兵舎だろう……)
(あの尖塔は……いや、ボロ過ぎる。建っているのもやっとのようだ。あれでは、余の雷一発で倒壊して、下の兵どもを巻き込んでしまう……)
金色の瞳を巡らしながら、ギャレマスは攻撃の雷を打ち込むに適した場所を探す。――なるべく、人死が出ないような場所を。
「……シュータの台本では、『数十人くらいなら巻き込んでもオッケー♪』とか書いてあったが、サリアにあまり惨たらしいものは見せたくないからのぅ……」
彼は、そう独り言ちながら、もう一度砦に目を配る。
――そして、ほどなく良い場所を見つけた。
北郭の櫓と馬小屋らしき建物の間に、程よい草地が広がっている。恐らく、馬を放して運動させる馬場であろう。
夜なので、馬はもちろん、人の気配もない。
(うむ……少し中央からは外れておるが、悪くはない)
魔王は小さく頷くと、両手を向かい合わせたまま、頭上高く掲げ上げた。彼の両掌の間では、先ほどよりも太く強くなった稲妻が、ひっきりなしに閃き続けている。
そして、先ほどの草地に狙いを定め、大きく息を吸い込んだ。
「――舞烙魔雷術ッ!」
彼は、高らかに叫ぶと同時に、向かい合わせていた両掌を下に向ける。
次の瞬間、ずっと彼の両掌の力場に抑え込まれていた青白く輝く稲妻が、まるで怒竜の咆哮の様な暴音を立てつつ、数条の光柱となって地表へと放たれたのだった――!
星の瞬く夜空の上で、背中の黒い翼を羽ばたかせて滞空したギャレマスは、眼下の光景を見下ろしながら呟いた。
遥か足元では、地表からこんもりと盛り上がった丘の頂上と、そこにへばりつくようにして建っている粗末な砦の建物の屋根が連なっていた。
所々でポツポツと見える赤い点は、篝火の灯りで、その間を縫うように動いているいくつかの黒い影は、砦に立て籠っている人間族兵たちだろう。
そんな眼下の様子を観察しながら、ギャレマスは口髭を撫でつけながら唸った。
「さて……初撃を打ち込むとしたら、どの辺りが良いだろうか――」
「お父様!」
「ヒョッ? な、何だ?」
思案に耽っているところへ急に横から声をかけられたギャレマスは、素っ頓狂な声を上げながら、慌てて振り返る。
そこには、好奇心でキラキラと目を輝かせているサリアが居た。
彼女は、ギャレマスよりも幾分と小ぶりな羽を忙しなく羽ばたかせながら、弾んだ声で父に言った。
「お父様! いよいよ始まるんですね!」
「う……うむ、まあ……」
「サリア、お父様が戦う所を見るのは初めて!」
「そ……そうだったかな?」
「みんなに“雷王”と呼ばれているお父様が、どれだけご立派な戦いをなさるのか……サリア、楽しみです!」
「お、おお……そうかぁ~」
期待に満ちたサリアの言葉に、ギャレマスの顔がこれ以上なく緩む。
が、すぐに重大な作戦行動直前だった事を思い出した彼は、溶けた牛酪のようになっていた顔を慌てて引き締め、「ゴホン! ゴホンッ!」と、大げさに咳払いをしてから言葉を継いだ。
「サリアよ。先程も言ったが、お前は離れた所で父の戦いぶりを見ておるのだぞ。勇者は手強い奴だからな。余と奴との戦いに巻き込まれたら、いかに“飛雲姫”と称されるお前といえど、とても無事では済まん」
……彼が娘に言った事は、半分だけは本当である。
シュータから渡された“台本”によれば、シュータと魔王は上空でかなり派手な激戦を行なう筋書きとなっており、文字通りケタの違う戦闘力を有したふたりの戦い(八百長ではあるが)に巻き込まれては、まだ戦闘経験の未熟なサリアがどうなってしまうかは分からない。
――同時に、ふたりの戦闘を至近距離で見られ、万が一にも八百長と見破られたら大変だという懸念もあるのは確かだ……。
だから、ギャレマスとしては、サリアを可能な限り離れた所に退避させておきたかった。
(まあ……だったら、最初からここまで連れてくるなという話なのだろうがなぁ……)
と、ギャレマスは心の中でセルフツッコミするが、もう遅い。
先ほど、同行を懇願するサリアの願いを断り切れなかったのは、他ならぬ自分自身だ。
……やっぱり、父親としては、娘に格好いい姿を見せたいものなのである。
「……お父様?」
「あ……いや、な、何でもない……」
怪訝そうな表情を浮かべて首を傾げたサリアに、ギャレマスは慌ててかぶりを振り、気を取り直すようにもう一度咳払いをすると、威厳を示すように胸を張ってみせた。
「……良いな。くれぐれも離れた所で、雄々しく戦う父の姿を見守っておるのだぞ」
「は……はいっ!」
“キリッ”という擬音が聞こえてきそうなキメ顔のギャレマスの言葉に、サリアは頬を上気させながら頷く。
「分かりました! お父様のお言いつけ通り、サリアは離れて見守っております!」
「う、うむ。そうしてくれ」
サリアが、案外と素直に自分の言葉に従ってくれた事にホッと胸を撫で下ろしながら、ギャレマスは頷いた。
サリアは背中の羽を羽ばたかせて身を翻すと、ゆっくりとギャレマスから離れていく。
――と、彼女は首だけ振り向いて、ギャレマスに向かってニッコリと微笑むと、大きく手を振りながら叫んだ。
「――頑張って下さいませ、お父様! サリアは応援してます!」
「お、お~う!」
サリアの激励の言葉に、ギャレマスは心がキュンキュンするのを感じながら、千切れんばかりに手を振り返す。
……暗闇と距離が離れていた事で、今の彼の顔がサリアに見えなかった事は幸いだった。何故なら、彼の顔は、熱にやられて融けたスライムの様に蕩け切っていたからだ。
「……さて、と」
やがて、娘が二重の意味で安全な距離まで退いたのを確認したギャレマスは、緩み切った顔を引き締め、眼下の光景を見下ろした。
砦の兵たちは、上空に敵軍の総大将である魔王がいる事など知る由もない様子で、忙しなく動き回っていた。
ギャレマス――そして、勇者シュータにとっては好都合である。
「――始めるか」
と、小さな声で呟いたギャレマスは、身体の前で両掌を掲げ、ゆっくりと打ち合わせた。
そして、
「雷あれ」
と言いながら、合わせた両掌をゆっくりと離していく。
掌の間で、バチバチと乾いた音を立てながら、青白い雷が連続して閃き始めた。
その光に照らし出され、魔王の顔が闇夜に浮かび上がる。
「……」
ギャレマスは、自分の創り出した雷の出来に満足げに頷くと、足下の砦の様子を窺う。
(さて、どこに落とすか……。あそこは――いや、いかんな。明かりが点いておる。恐らく、兵舎だろう……)
(あの尖塔は……いや、ボロ過ぎる。建っているのもやっとのようだ。あれでは、余の雷一発で倒壊して、下の兵どもを巻き込んでしまう……)
金色の瞳を巡らしながら、ギャレマスは攻撃の雷を打ち込むに適した場所を探す。――なるべく、人死が出ないような場所を。
「……シュータの台本では、『数十人くらいなら巻き込んでもオッケー♪』とか書いてあったが、サリアにあまり惨たらしいものは見せたくないからのぅ……」
彼は、そう独り言ちながら、もう一度砦に目を配る。
――そして、ほどなく良い場所を見つけた。
北郭の櫓と馬小屋らしき建物の間に、程よい草地が広がっている。恐らく、馬を放して運動させる馬場であろう。
夜なので、馬はもちろん、人の気配もない。
(うむ……少し中央からは外れておるが、悪くはない)
魔王は小さく頷くと、両手を向かい合わせたまま、頭上高く掲げ上げた。彼の両掌の間では、先ほどよりも太く強くなった稲妻が、ひっきりなしに閃き続けている。
そして、先ほどの草地に狙いを定め、大きく息を吸い込んだ。
「――舞烙魔雷術ッ!」
彼は、高らかに叫ぶと同時に、向かい合わせていた両掌を下に向ける。
次の瞬間、ずっと彼の両掌の力場に抑え込まれていた青白く輝く稲妻が、まるで怒竜の咆哮の様な暴音を立てつつ、数条の光柱となって地表へと放たれたのだった――!
0
あなたにおすすめの小説
レベル1のフリはやめた。貸した力を全回収
ソラ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ち、ソラ。
彼はレベル1の無能として蔑まれ、魔王討伐を目前に「お前のようなゴミはいらない」と追放を言い渡される。
だが、傲慢な勇者たちは知らなかった。
自分たちが人間最高峰の力を維持できていたのは、すべてソラの規格外のステータスを『借りていた』からだということを。
「……わかった。貸していた力、すべて返してもらうよ」
契約解除。返還されたレベルは9999。
一瞬にして力を失い、ただの凡人へと転落しパニックに陥る勇者たち。
対するソラは、星を砕くほどの万能感を取り戻しながらも、淡々と宿を去る。
静かな隠居を望むソラだったが、路地裏で「才能なし」と虐げられていた少女ミィナを助けたことで、運命が変わり始める。
「借金の利息として、君を最強にしてあげよう」
これは、世界そのものにステータスを貸し付けていた最強の『貸与者』が、不条理な世界を再定義していく物語。
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる