40 / 423
エピソード2 魔王はつらいよ
魔王とお姫様抱っこと脱出
しおりを挟む
「善し……」
差し出した自分の手をファミィがおずおずと掴んだのを見て、ギャレマスは小さく頷く。
そして、ファミィの手を握る手に力を込めると、勢い良く自分の方へと引っ張った。
「――よっ」
「え……キャアッ!」
突然の魔王の行動に反応できなかったファミィは、思わず黄色い悲鳴を上げながら、為す術も無く身体を引き寄せられる。
ギャレマスは、右手で引き寄せたファミィの身体を左手で受け止めると、流れるような動きで彼女の背中と膝の裏に腕を伸ばし、そのまま軽々と持ち上げた。
「よっ……と」
「は……へ……? え、ええ……ぇっ?」
すぐには自分の体の体勢を理解できなかったファミィだったが、すぐに自分が、いわゆる“お姫様抱っこ”をされた状態である事を理解するや、飛び出さんばかりに蒼い目を見開く。
そして、慌てて頭を廻らし、思いもよらぬ至近距離に仇敵である魔王の顔がある事に気が付くと、その白皙の貌をリンゴのように真っ赤に染めた。
「ちょ……ちょっと! ききききキサマッ、な、なななな何をしているんだッ、この私にッ!」
「……? 何って、お主を運ぼうとしているだけだが?」
てきめんに取り乱したファミィの様子に首を傾げながら、魔王は訝しげに答える。
「さすがに、お主の首根っこを摑まえて、猫のように持ち上げる訳にはいかぬからな。飛行するには、この持ち方が一番安定するのだ」
そこまで答えた魔王は、ふと顔を顰めると、オロオロと狼狽えているファミィに向けて言った。
「……お主は、少し重いな。抱え上げるのも一苦ろ――」
「はははは放せェッ! この破廉恥系痴漢大魔王がぁぁぁぁアァッ!」
「ブベェッ!」
怒声と共に放たれたファミィの鉄拳が、ギャレマスの顔面に深くめり込む。
急所の鼻頭を強かに殴りつけられたギャレマスは堪らず、せっかく抱えていたファミィを落としてしまった。
「痛ぁッ!」
当然、ファミィはお姫様抱っこされたままの姿勢で落下し、固い地面の上にお尻を打ちつけて、悶絶する。
そんな彼女に、ギャレマスはジンジンする鼻を押さえながら抗議の声を上げる。
「な……なぜ、いきなり攻撃してくるのだ! 今は、お互い戦っている場合では無いというに――」
「う、うるさいッ! 悪いのは、そっちの方なんだからな!」
ギャレマスの文句に、ファミィは痛む尻を擦りつつ、涙を浮かべた目で魔王の事をきつく睨みつけながら叫んだ。
「ほ、誇り高いエルフの私の清らかな身体を、その穢れた腕で無粋に持ち上げた上に、言うに事欠いて『重い』とほざくとかッ! ひ、日頃から野菜中心の食生活を心がけている私の体が重い訳が無いだろうがぁッ!」
「あ……」
「なのに、貴様がそう感じたというのは……そ、そう! わ、私が重いんじゃなくって、貴様の腕の力が足りないからだ! そういう事なんだよ分かったら未来永劫反省しろポンコツ大魔王がぁッ!」
「あ……そ、そうだな。うむ……」
ファミィの剣幕に気圧されながら、慌ててウンウンと頷いてみせるギャレマス。
そして、彼女に向かってペコリと頭を下げた。
「そ、その……すまぬ。よ、余の失言であった。赦せ……いや、あの……ごめんなさい」
「え? あ……お、おう。――わ、分かればいい、うん」
あっさりと自分の非を認めて、深々と頭を下げた魔王を前に、思わず拍子抜けしたファミィは、すっかり毒気を抜かれた顔でおずおずと頷く。
――と、その時、
腹の底まで響く様な低い轟音と共に、地面が激しく揺れた。既に地面に走っていた亀裂がますます広がり、ビシビシと音を立てながら更に細かいひび割れが入る。
その光景を見たギャレマスは、焦燥を募らせた顔で、ファミィに向けて口を開いた。
「……いかん。いよいよ、このような事で言い争っている場合では無くなってきた。一刻も早く、ここから脱出するぞ、いいな!」
「そうだな……」
彼と同じく焦りの表情を浮かべたファミィも、不承不承頷いた。
「……貴様に指図されるのは甚だ心外だが、その言葉には素直に同感すべきだな。――甚だ心外極まるが」
「……『甚だ心外』を二回も言う事、あるか?」
「大事な事だから、二回言った」
「……ソウデスカ」
しれっとした顔で言い放ったファミィの顔を恨めしげに一瞥したギャレマスは、気を取り直すように大きく息を吐いてから「ならば急ぐとしよう」と言うと、おもむろに両腕を大きく横に広げ、自分の鳩尾のあたりを指さした。
その奇妙な仕草を見たファミィが怪訝な顔をする。
「……? どういう意味だ、それは?」
「いや……、お主が余に抱きかかえられるのが嫌と申すのであれば、こうするしかないであろう?」
「だから……それがどういう意味だと――」
「だから――余の体にしがみつけと申しておるのだ」
「は……はぁ――ッ?」
ギャレマスの言葉を聞いた途端、ファミィの顔が先ほどと同じように真っ赤に染まった。
「そ……そそそそそれはつまり……私に、お前とハグしろと言っているのか?」
「ハグ……? いや、そうではなくて、しがみつけと――」
「おおおお同じ事だろーがぁぁッ!」
傍から見ていて心配になるほど、その頬を紅潮させたファミィが、思わず声を裏返しながら荒げる。
「ほ、ほほほ誇り高いエルフの私が、魔族ごときに抱きつくような真似ができるはずないだろうが! ――って、もしや!」
ファミィは、ハッと何事かに気付いた様子で目を見開くと、慌てて自分の胸を両手で隠した。
そして、軽蔑に満ちた目でギャレマスの事を睨みつける。
「わ、分かったぞ魔王! 貴様はドサクサに紛れて、圧しつけられた私の胸の感触を堪能しようという魂胆なのであろう! あー、まったくこれだから、拗らせた中年は! 隙あらばおっぱいを触ろうとしたり、お尻を撫でようとしたり……」
「……いや、そんな事はせぬって」
勝手に盛り上がっているファミィを前に、白け顔でギャレマスは呟くと、
「――ええい、もう、まだるっこしいわ!」
業を煮やした様子でファミィの元に近付くと、その胴に手を回し、軽々と肩に担ぎ上げた。
「きゃ……キャアッ! い、いきなり何をするのだ、このドスケベ魔王ッ!」
「抱き上げるのもしがみつくのも嫌だと申すのなら、もう荷物のように運ぶしかあるまい!」
まるで丸太のように担ぎ上げられて、キャーキャーギャーギャーと喚くファミィを一喝したギャレマス。
彼は、無数に走った亀裂のあちこちから勢いよく噴出し始めたマグマが、みるみるうちに地面を覆い尽くし始めるのを見ながら、焦燥と緊迫感に満ちた声を上げる。
「見よ! 本当にもう一刻の猶予も無い! 死にたくなければ、大人しくしておれ!」
「……ッ!」
地獄絵図と化した周囲の光景を見回して、ようやくファミィも静かになった。
ギャレマスは安堵の息を漏らすと、上空を仰ぎ見る。
上空には真黒な噴煙が厚く熱く垂れ込め、夜空の星はおろか、伸ばした手の先も見えなくなりそうな状況だった。
「だ……大丈夫なのか? こんなに噴煙だらけの空の中を飛ぶなんて――?」
ギャレマスに担ぎ上げられたまま空を見上げたファミィが、不安そうな声を上げる。
上空は、大小様々な火山灰と砂礫、更に高温の火山ガスが豪風でかき混ぜられている状態だ。これでは、とても空を飛んで脱出する事など出来はしない――そう思われたのだ。
そして、ギャレマスも、彼女の言葉に小さく頷く。
「……大丈夫では無いな。たとえ古代龍であっても、普通の生き物であれば、あの荒れ狂った空を飛ぶのは至難であろう」
「な……何を他人事みたいに言っているのだ? それでは、私たちも脱出などできないという事では無いのか――?」
「ふ……」
訝しむファミィの言葉に、ギャレマスは不敵な笑みを浮かべた。
そして、
「――こうするのだ!」
と叫ぶや、右手の指を大きく広げ、
「熊手爪撃空波呪術ッ!」
上空目がけて、大きく腕を振り上げた。
次の瞬間、彼の指先から放たれた五本の風の波動が、上空を覆う黒煙と火山灰を噴き散らかしながら、真っ直ぐ上へ上へと伸びていく。
そして、熊手爪撃空波呪術が分厚く垂れ込めた黒雲を貫通した。
まるで爪痕のように斬り裂かれた黒煙の僅かな隙間から、無数の星が、まるで宝石のようにキラキラと瞬いているのが見えた。
「――今だッ!」
星空を視認するや否や、ギャレマスは背中の黒翼を大きく羽ばたかせて、上空目がけて飛び上がる。
そのまま、熊手爪撃空波呪術が貫通し、トンネルのようにぽっかりと開いた空間を、脇目も振らずに全速力で飛ぶ。
うかうかしている暇など無かった。時間が経てば、熊手爪撃空波呪術でこじ開けた隙間が再び塞がってしまう――!
「キャアアアアア……ッ!」
「口を開くな! 舌を噛むぞ!」
重力に逆らって上昇し続ける負荷と吹きつける凄まじい風圧に、思わず恐怖の叫びを上げかけるファミィに注意を促しながら、ギャレマスは長いトンネルの向こうに見える星空を目指して、ひたすら背中の黒翼を全力で羽ばたかせるのであった――!
差し出した自分の手をファミィがおずおずと掴んだのを見て、ギャレマスは小さく頷く。
そして、ファミィの手を握る手に力を込めると、勢い良く自分の方へと引っ張った。
「――よっ」
「え……キャアッ!」
突然の魔王の行動に反応できなかったファミィは、思わず黄色い悲鳴を上げながら、為す術も無く身体を引き寄せられる。
ギャレマスは、右手で引き寄せたファミィの身体を左手で受け止めると、流れるような動きで彼女の背中と膝の裏に腕を伸ばし、そのまま軽々と持ち上げた。
「よっ……と」
「は……へ……? え、ええ……ぇっ?」
すぐには自分の体の体勢を理解できなかったファミィだったが、すぐに自分が、いわゆる“お姫様抱っこ”をされた状態である事を理解するや、飛び出さんばかりに蒼い目を見開く。
そして、慌てて頭を廻らし、思いもよらぬ至近距離に仇敵である魔王の顔がある事に気が付くと、その白皙の貌をリンゴのように真っ赤に染めた。
「ちょ……ちょっと! ききききキサマッ、な、なななな何をしているんだッ、この私にッ!」
「……? 何って、お主を運ぼうとしているだけだが?」
てきめんに取り乱したファミィの様子に首を傾げながら、魔王は訝しげに答える。
「さすがに、お主の首根っこを摑まえて、猫のように持ち上げる訳にはいかぬからな。飛行するには、この持ち方が一番安定するのだ」
そこまで答えた魔王は、ふと顔を顰めると、オロオロと狼狽えているファミィに向けて言った。
「……お主は、少し重いな。抱え上げるのも一苦ろ――」
「はははは放せェッ! この破廉恥系痴漢大魔王がぁぁぁぁアァッ!」
「ブベェッ!」
怒声と共に放たれたファミィの鉄拳が、ギャレマスの顔面に深くめり込む。
急所の鼻頭を強かに殴りつけられたギャレマスは堪らず、せっかく抱えていたファミィを落としてしまった。
「痛ぁッ!」
当然、ファミィはお姫様抱っこされたままの姿勢で落下し、固い地面の上にお尻を打ちつけて、悶絶する。
そんな彼女に、ギャレマスはジンジンする鼻を押さえながら抗議の声を上げる。
「な……なぜ、いきなり攻撃してくるのだ! 今は、お互い戦っている場合では無いというに――」
「う、うるさいッ! 悪いのは、そっちの方なんだからな!」
ギャレマスの文句に、ファミィは痛む尻を擦りつつ、涙を浮かべた目で魔王の事をきつく睨みつけながら叫んだ。
「ほ、誇り高いエルフの私の清らかな身体を、その穢れた腕で無粋に持ち上げた上に、言うに事欠いて『重い』とほざくとかッ! ひ、日頃から野菜中心の食生活を心がけている私の体が重い訳が無いだろうがぁッ!」
「あ……」
「なのに、貴様がそう感じたというのは……そ、そう! わ、私が重いんじゃなくって、貴様の腕の力が足りないからだ! そういう事なんだよ分かったら未来永劫反省しろポンコツ大魔王がぁッ!」
「あ……そ、そうだな。うむ……」
ファミィの剣幕に気圧されながら、慌ててウンウンと頷いてみせるギャレマス。
そして、彼女に向かってペコリと頭を下げた。
「そ、その……すまぬ。よ、余の失言であった。赦せ……いや、あの……ごめんなさい」
「え? あ……お、おう。――わ、分かればいい、うん」
あっさりと自分の非を認めて、深々と頭を下げた魔王を前に、思わず拍子抜けしたファミィは、すっかり毒気を抜かれた顔でおずおずと頷く。
――と、その時、
腹の底まで響く様な低い轟音と共に、地面が激しく揺れた。既に地面に走っていた亀裂がますます広がり、ビシビシと音を立てながら更に細かいひび割れが入る。
その光景を見たギャレマスは、焦燥を募らせた顔で、ファミィに向けて口を開いた。
「……いかん。いよいよ、このような事で言い争っている場合では無くなってきた。一刻も早く、ここから脱出するぞ、いいな!」
「そうだな……」
彼と同じく焦りの表情を浮かべたファミィも、不承不承頷いた。
「……貴様に指図されるのは甚だ心外だが、その言葉には素直に同感すべきだな。――甚だ心外極まるが」
「……『甚だ心外』を二回も言う事、あるか?」
「大事な事だから、二回言った」
「……ソウデスカ」
しれっとした顔で言い放ったファミィの顔を恨めしげに一瞥したギャレマスは、気を取り直すように大きく息を吐いてから「ならば急ぐとしよう」と言うと、おもむろに両腕を大きく横に広げ、自分の鳩尾のあたりを指さした。
その奇妙な仕草を見たファミィが怪訝な顔をする。
「……? どういう意味だ、それは?」
「いや……、お主が余に抱きかかえられるのが嫌と申すのであれば、こうするしかないであろう?」
「だから……それがどういう意味だと――」
「だから――余の体にしがみつけと申しておるのだ」
「は……はぁ――ッ?」
ギャレマスの言葉を聞いた途端、ファミィの顔が先ほどと同じように真っ赤に染まった。
「そ……そそそそそれはつまり……私に、お前とハグしろと言っているのか?」
「ハグ……? いや、そうではなくて、しがみつけと――」
「おおおお同じ事だろーがぁぁッ!」
傍から見ていて心配になるほど、その頬を紅潮させたファミィが、思わず声を裏返しながら荒げる。
「ほ、ほほほ誇り高いエルフの私が、魔族ごときに抱きつくような真似ができるはずないだろうが! ――って、もしや!」
ファミィは、ハッと何事かに気付いた様子で目を見開くと、慌てて自分の胸を両手で隠した。
そして、軽蔑に満ちた目でギャレマスの事を睨みつける。
「わ、分かったぞ魔王! 貴様はドサクサに紛れて、圧しつけられた私の胸の感触を堪能しようという魂胆なのであろう! あー、まったくこれだから、拗らせた中年は! 隙あらばおっぱいを触ろうとしたり、お尻を撫でようとしたり……」
「……いや、そんな事はせぬって」
勝手に盛り上がっているファミィを前に、白け顔でギャレマスは呟くと、
「――ええい、もう、まだるっこしいわ!」
業を煮やした様子でファミィの元に近付くと、その胴に手を回し、軽々と肩に担ぎ上げた。
「きゃ……キャアッ! い、いきなり何をするのだ、このドスケベ魔王ッ!」
「抱き上げるのもしがみつくのも嫌だと申すのなら、もう荷物のように運ぶしかあるまい!」
まるで丸太のように担ぎ上げられて、キャーキャーギャーギャーと喚くファミィを一喝したギャレマス。
彼は、無数に走った亀裂のあちこちから勢いよく噴出し始めたマグマが、みるみるうちに地面を覆い尽くし始めるのを見ながら、焦燥と緊迫感に満ちた声を上げる。
「見よ! 本当にもう一刻の猶予も無い! 死にたくなければ、大人しくしておれ!」
「……ッ!」
地獄絵図と化した周囲の光景を見回して、ようやくファミィも静かになった。
ギャレマスは安堵の息を漏らすと、上空を仰ぎ見る。
上空には真黒な噴煙が厚く熱く垂れ込め、夜空の星はおろか、伸ばした手の先も見えなくなりそうな状況だった。
「だ……大丈夫なのか? こんなに噴煙だらけの空の中を飛ぶなんて――?」
ギャレマスに担ぎ上げられたまま空を見上げたファミィが、不安そうな声を上げる。
上空は、大小様々な火山灰と砂礫、更に高温の火山ガスが豪風でかき混ぜられている状態だ。これでは、とても空を飛んで脱出する事など出来はしない――そう思われたのだ。
そして、ギャレマスも、彼女の言葉に小さく頷く。
「……大丈夫では無いな。たとえ古代龍であっても、普通の生き物であれば、あの荒れ狂った空を飛ぶのは至難であろう」
「な……何を他人事みたいに言っているのだ? それでは、私たちも脱出などできないという事では無いのか――?」
「ふ……」
訝しむファミィの言葉に、ギャレマスは不敵な笑みを浮かべた。
そして、
「――こうするのだ!」
と叫ぶや、右手の指を大きく広げ、
「熊手爪撃空波呪術ッ!」
上空目がけて、大きく腕を振り上げた。
次の瞬間、彼の指先から放たれた五本の風の波動が、上空を覆う黒煙と火山灰を噴き散らかしながら、真っ直ぐ上へ上へと伸びていく。
そして、熊手爪撃空波呪術が分厚く垂れ込めた黒雲を貫通した。
まるで爪痕のように斬り裂かれた黒煙の僅かな隙間から、無数の星が、まるで宝石のようにキラキラと瞬いているのが見えた。
「――今だッ!」
星空を視認するや否や、ギャレマスは背中の黒翼を大きく羽ばたかせて、上空目がけて飛び上がる。
そのまま、熊手爪撃空波呪術が貫通し、トンネルのようにぽっかりと開いた空間を、脇目も振らずに全速力で飛ぶ。
うかうかしている暇など無かった。時間が経てば、熊手爪撃空波呪術でこじ開けた隙間が再び塞がってしまう――!
「キャアアアアア……ッ!」
「口を開くな! 舌を噛むぞ!」
重力に逆らって上昇し続ける負荷と吹きつける凄まじい風圧に、思わず恐怖の叫びを上げかけるファミィに注意を促しながら、ギャレマスは長いトンネルの向こうに見える星空を目指して、ひたすら背中の黒翼を全力で羽ばたかせるのであった――!
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる